天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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普及の使/石倉昇九段

2008-05-30 15:54:05 | プロ棋士

Professor 今週の「週刊碁/旬の人」は東京大学教育学部の客員教授に任命され、「囲碁普及が生き甲斐」という石倉昇九段の記事でした。
石倉九段は東京大学法学部を卒業後、銀行マンを経てプロ棋士となった異色の経歴の持ち主です。
タイトル戦にはあまり縁はなかったようですが、囲碁普及ではプロ棋士の中でトップクラスの活躍をしています。

指導方法は過去の経験から工夫を重ね、独自の法則を使って説明し生徒を増やしているそうです。
確かに「強くなること」と「教えること」は別の能力・ノウハウが必要だと思います。

----以下、「週刊碁」より抜粋----

石倉「碁は文化であり、教養です。国際的で四千万人が楽しんでいる碁は、人生に通ずるバランス感覚も養えます。
囲碁は今、各方面から大いに注目されているのをひしひしと感じます。なのに囲碁界はちょっと自信をなくしているように見えます。
私たちがもっと自信を持って、色々なところで碁の面白さを伝えて行ければと思っています」

   ◇  ◇  ◇

私の世代が碁を覚えた頃は「普及」という場はあまりなかったように思います。
「自分がやりたいから学ぶ」という気持ちで、家族や身近な人の碁を見て覚えたり、棋書を読んで学ぶというのが一般的のようでした。

今は趣味やレジャーが多様化し安直な分野に流れがちですが、「普及」の力で碁の世界が広がればと思っています。

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囲碁団体役員の高齢化

2008-05-29 16:40:17 | 囲碁

昨日(5/28)は「少年少女囲碁県大会」の役員・スタッフ打合せがありました。
参加申込者は69名。スタッフの役割分担もあまり変化なく、例年と同じ要領で実施できそうです。

今後の問題として役員・スタッフの高齢化があります。現役員の平均年齢は70歳くらいでしょうか。
経験・見識などでは頼りになりますが、体力や精緻な作業では苦しいと思われます。

これから団塊世代が現役を卒業する時代を迎えますが、囲碁団体の役員として力を発揮してもらえればありがたいと思っています。
また組織の長として囲碁普及に理解があり、リーダーシップを備えた人が次期体制を支えてくれればと願っていますが、これも難問です。

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朝日アマ囲碁名人戦県大会/2008本選

2008-05-26 22:41:11 | アマ棋戦

昨日(5/25)は先週の予選に引き続き、「アマ名人戦県大会(準々決勝~決勝)」が行われました。

 ・優 勝:長谷川さん
 ・準優勝:佐藤(貞)さん
 ・3 位:周東さん

優勝した長谷川さんは昨年のアマ本因坊戦県大会で優勝した強豪です。全国大会でも上位をめざしてほしいと思います。
準優勝の佐藤さんは昨年も同じ順位で、「今年も同じか」と嘆いていました。
三位の周東さんは画家で、短大の講師だそうです。なるほどそんな雰囲気がありましたね。

注目の院生経験のある高校生は準々決勝で県大会で何度も優勝した大ベテランを半目差で破ったものの、準決勝で優勝した長谷川さんに敗れ4位でした。
また先週の予選でベスト8入りを逃した中学生は9位・10位戦で健闘し、9位入賞を果たしました。
今後も高校生・中学生などの新鋭が活躍し、県内の囲碁界を盛り上げてほしいと思います。

   ◇   ◇

今大会の持ち時間は60分。概して若手の消費時間は少なく、ベテランの方が長考するケースが多いようです。
私など「ザル碁党」にとっては、着手の判断材料が少ないため「ネット碁標準の持ち時間:20分」程度で苦労はしません。というより考えること自体が億劫になってきているのですね。

勝敗に一喜一憂するのではなく「考えること自体が楽しい」、そういう境地になってみたいものです。

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鋭い読み・・・この石を取るには/風鈴会

2008-05-25 22:59:25 | 囲碁

Wind_1_3 昨日(5/24)は定例の「風鈴会」の日、講座の内容は「鋭い読み・・・この石をとるには」。
「筋のよい石の取り方」ということで、4題の解説がありました。正解の手順を追ってみると、やっぱり形が整っているなという印象です。
あと問題として出されると正解に近い答えが出るのですが、実戦では俗筋で見逃してしまうケースも多いように思います。この辺が高段者との差でしょうか。

講座のあとはプロとの指導碁1局、会員と2局。いずれも無用な仕掛けが裏目となり連敗、もっと腰を落とし、てジックリ戦うことが必要と痛感しました。

   ◇   ◇   ◇

例会の始まる前の時間に級位者のM少年が「故・加藤正夫名誉王座の打碁集」を並べていました。
それを見て講師のプロが「M君を見習わなければ・・・師匠に申し訳ない・・・」と反省していました。
私も加藤先生の棋書が結構ありますが、ツンドクの状態です。反省・・・!

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第63期本因坊戦第1局/本因坊秀紳、手厚く先勝

2008-05-22 16:39:59 | プロ棋戦

 北海道滝川市で5月14日から行われた第63期本因坊戦七番勝負の第1局は本因坊秀紳(31)が挑戦者の羽根直樹九段(31)に先番3目半勝ちした。第2局は5月27、28日、兵庫県新温泉町の佳泉郷・井づつやで行われる。
 秀紳が持ち前の手厚い打ち回しで終始、局面をリードして快勝。4連覇に向けて幸先いいスタートを切った。

<本因坊秀紳の話>
 序盤から悪くない気がしましたが、難しい碁でした。封じ手後のフリカワリで、やれるのではないかと。小ヨセの段階で優勢だと思いました。

<羽根九段の話>
 序盤から苦しい碁。中盤に一瞬、難しくなったかと思いましたが、左辺の白が部分的に生きていないことが、ずっと響きました。不本意な碁でした。

            (毎日新聞より抜粋)

       ◇   ◇   ◇

高尾本因坊の重厚な打ち回しで、第1局は完勝に近い内容のようでした。第2局の白番での戦いぶりが注目されます。

一方の羽根挑戦者、本因坊リーグでは最終戦を待たず挑戦権を獲得。今年の戦績も絶好調で七番勝負に臨んできましたが、本局は部分にとらわれて流れを損ねてしまった感じです。第2局以降の巻き返しを期待しましょう。

本局の立会いは北海道岩見沢市出身の依田紀基九段。まだまだ第一線でタイトルを狙える存在の依田九段ですが、立会い人としてはどうでしょう。年齢的にもう一世代上の大御所的な棋士が適当と思われますが、難しいのでしょうか。

       ◇   ◇   ◇

今回の対局地は北海道滝川市の滝川ホテル三浦華園。
滝川市は札幌と旭川の中間に位置、人口約4万5千人の都市で、ジンギスカン鍋、菜の花畑、グライダーのメッカとして有名だそうです。
以前は近くに炭鉱が多く、その関係者でにぎわった時期もあったようです。

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朝日アマ囲碁名人戦県大会/2008予選

2008-05-19 21:14:34 | アマ棋戦

Bimg_1193 昨日(5/18)は「朝日アマ囲碁名人戦県大会」の予選があり、大会運営のサポートをしてきました。
参加者は57名とほぼ昨年並みで、昨日は1回戦~3回戦でベスト8までの選抜、来週は県名人位・十傑の決定戦となります。
注目は昨年の少年少女囲碁大会で県代表となった中学生と、院生経験のある高校生兄弟。
中学生は1回戦、2回戦と勝ち進みましたが3回戦で昨年の県アマ名人と対戦、惜しくも敗退となりました。
高校生兄弟の弟は激戦を制しベスト8に進出、兄の方はは1回戦で昨年の県アマ本因坊と当り、善戦むなしく敗退でした。

来週は準々決勝~決勝が行われますが高校生の活躍がどこまで続くか、興味深いところです。

    ◇   ◇

Woman1 本大会は朝日新聞社と日本棋院の主催で、昨日は朝日新聞支局の方が取材にきていました。
今年4月に入社したばかりの女性記者で、囲碁は「ヒカルの碁」を読んだ程度の知識とのことです。
囲碁関係者の話を聞きながら選手へのインタビュー、写真撮影、原稿の下書きなど一生懸命やっているフレッシュウーマンの仕事ぶりに感心しました。
多くの人に感動を与えるようなジャーナリストになってほしいと思います。

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玉村町2008/5月度囲碁大会

2008-05-18 20:03:12 | 囲碁

昨日(5/17)は町内の囲碁月例会で参加者は20名、平均的な参加数です。
この囲碁会で児童を対象の囲碁教室を企画したのですが、参加者が集まらなかったそうです。
町内の広報誌に載せるなどPR方法を見直しする必要がありそうです。
あと限定した地域では「クチコミ」も有力な手段ですので、友人、知人などのつてを頼りに口説くのもありかと思います。

一方、退職した年配の方からの問い合わせは結構あるようです。児童の囲碁人口拡大も大切ですが、年配者の普及も必要ですね。

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原田実さん、大倉賞受賞

2008-05-15 21:38:41 | アマ棋戦

今週の「週刊碁/アマ碁界ワイド」欄には第37回大倉喜七郎賞(囲碁の普及、発展の功労者に贈られる賞)を受賞した原田実さん、朝日アマ名人戦兵庫大会4位の亀井達弥さんが載っていました。

両氏とも某電気メーカー/H製作所のOBでアマの全国大会や企業対抗戦で活躍した強豪です。
原田さんは企業内の全社大会で時々拝見しました。また亀井さんは高崎で2年ほど勤務され、同じチームで全社大会に参加したこともあります。

お二人とも70歳を超えていますが、元気にアマ碁界で普及・対局で活躍しています。
実力では雲泥の差のある小生ですが、両氏を見習って囲碁に親しんでいきたいと思っています。

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県高校囲碁個人戦/2008

2008-05-13 20:45:40 | 囲碁

Aimg_1185 先週土曜日(5/10)は勤務先の碁会でしたが、途中抜け出して県高校囲碁選手権の個人戦を見てきました。
参加者は61人と例年なみでしょうか。2週間ほど前に行われた団体戦の出場者も多かったようです。
全国大会出場を決めた選手には是非がんばって、上位を目指してほしいものです。

今年は全国高校総合文化祭(囲碁部門:8月9日~10日、前橋市)が群馬県で開催されるということで、高校の囲碁関係者も準備に余念がない様子です。
また本県開催ということで出場枠も男子:6人、女子4人と多くなっているようです。
大会での活躍とともに全国の囲碁選手と友好をはかってほしいと思います。

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RT囲碁部/2008/5月例会

2008-05-11 18:42:37 | ルネサス/囲碁部

昨日(5/10)は「RT高崎囲碁部」の月例会でした。参加者は6名と少ないですが、細々とでも継続していきたいと思っています。
まだメンバーの年齢が若かった頃の月例会は、勝負に対する「執念」が今より強かったように思います。
年齢を重ねるに従って勝負に淡白になり、打つこと自体を楽しむように変化しているような気がします。

この傾向は囲碁だけでなく、他の事がらについても同様なことが云えそうです。
それでも自分自身は探究心・執着心は忘れず物事に取り組んでいきたいと思っています。

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