※加藤正夫精局集「怒涛の譜」より譜の内容、コメントを記載していきます。
■内弟子指導碁/S34(1959)/08/12
■木谷實九段 五子 加藤正夫(12歳)
■結果:「白中押し」木谷師の石を取りに大石を追いかけるが、包囲網を破られ黒石が頓死。
■「囲碁クラブ誌」の「木谷道場・内弟子指導碁シリーズ」の一局。入門四ヶ月目のこの指導碁が師との生涯唯一の局となった。
■後年の自評
・黒石のピンチの場面で:「しのぎを用意していたのは、われながら上出来。当時から手どころの読みには自信があった」
・白石を狙っている場面:「大場を占め、バランスをとって勝とうという小ざかしい知恵は持ち合わせていなかった」
■コメント
・自陣の味の悪さなどものともせず、攻め一直線の一局。
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2005年も今日が最後、今年の年頭では「棋譜を並べて棋力アップ」を掲げていましたが、空手形になってしまいました。
ここ何年かは惰性の年月が過ぎていくようでイマイチの心境ですが、「災いもなく、よしとしたものか」という思いです。
しかし、加藤先生が最後まで燃やしていた信念を思うと、小生も「まだこれから」という気持ちになります。