天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第31回テレビアジア選手権/申眞諝九段(韓国)が優勝

2019-06-30 21:00:00 | プロ棋戦

第31回テレビ囲碁アジア選手権大会が、6月23日に、東京都文京区『ホテル椿山荘東京』で開催。 申眞諝(シン・ジンソ)九段(韓国)が丁浩六段 (中国)に勝利を収め優勝を果たした。
日本からは井山裕太九段と一力遼八段が出場。1回戦第1局で一力八段は丁浩六段(中国)に敗れた。 1回戦第3局で井山九段は申旻埈(シン・ミンジュン)九段(韓国)に敗れた。これで一力、井山ともに敗退し1回戦で姿を消した。
     (日本棋院HPより抜粋)

「申眞諝初V、中韓10代対決制す」 「日本勝ち星得られず、井山、一力でも・・・」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

決勝は中韓の19歳同士の対決、申九段(韓国)が丁六段(中国)を破り初優勝でした。
世界の囲碁棋士のピークは10代~20代となっています。
日本勢もこの流れには逆らえないか・・・。

一力さん、井山さんも健闘空しく敗退。中盤の戦闘力がイマイチか・・・。
苦難の日本囲碁界ですが、負け続けても応援を・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2018-06-30):時間稼ぎ

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コミック(漫画)/その女、ジルバ

2019-06-28 21:00:00 | 本と雑誌

手塚治虫文化賞大賞に「その女、ジルバ」
マンガ文化に大きな足跡を残した手塚治虫の業績を記念する手塚治虫文化賞(朝日新聞社主催)の第23回受賞作が決まった。
マンガ大賞は有間しのぶさんの「その女、ジルバ」。 投票1位の「その女、ジルバ」が「女性の日常をベースに、日本の戦後七十余年を総括する壮大な物語」と、多くの支持を集めた。
   (朝日新聞より抜粋)

     ○ ● ○

朝日新聞に連載の「折々のことば」に、本書「その女、ジルバ」の一端が紹介されていました。
文化賞をもらっていることに引かれ読んでみました。

夜、眠りにつく前に少しずつ読んでいますが、大人のおとぎ話の感じでしょうか・・・。

タイトルの「その女、ジルバ」ですが、過去に似たようなタイトルの映画があったように思い、調べたところ「その男ゾルバ」 (1964年のイギリス・ギリシャ・アメリカ合作映画)がありました。
作者の有間さんも何らかの影響を受けたのでしょうか・・・。

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1年前の記事(2018-06-28):熱狂のサッカー・ワールドカップ2018

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第6期女流立葵杯/藤沢里菜女流立葵杯が防衛!

2019-06-26 21:00:00 | プロ棋戦

藤沢里菜女流立葵杯に上野愛咲美女流棋聖が挑戦する第6期会津中央病院・女流立葵杯第1局、第2局が6月14、16日に福島県会津若松市「今昔亭」で行われた。
第1局は藤沢が白番中押し勝ちし、第2局も黒番中押し勝ちをおさめ、2連勝で防衛となった。これで藤沢は3連覇を達成した。
   (日本棋院HPより抜粋)

「藤沢3連覇、手堅い仕上げ」  「上野、やり過ぎか・・・」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

2連勝で防衛を果たした女流三冠、上野さんのパワーを柔軟に封じました。
敗れた上野女流棋聖、ハンマーパンチが沈黙・・・。

「藤沢 vs.上野、女流頂上決戦」は先輩の藤沢さんが制しました。
女流碁界は藤沢さん(20)、上野さん(17)と若い棋士の活躍が目立ちます。
この流れは今後も続きそうですね。

     ○ ● ○

第1局、第2局の対局地は福島県会津若松市、東山温泉「今昔亭」。

対局者は会場近くにある地元名物のソースカツ丼店を訪れたそうです。
「ソースカツ丼」というと会津以外に群馬、福井、長野などが有名のようです。
若い頃は「カツ丼食べて元気になろう」という気分でしたが、年齢を重ねるとやや重い・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2018-06-26):アマ本因坊戦群馬県大会2018/渋谷さんが初優勝

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第74期本因坊戦七番勝負第5局/文裕が3勝目

2019-06-24 21:00:00 | プロ棋戦

第74期本因坊戦七番勝負第5局が6月18、19日に長野県松本市で行われた。
結果は井山本因坊が河野臨九段に白番4目半勝ちし、シリーズ対戦成績を3勝2敗とした。
第6局は7月3、4日に大阪府吹田市で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「文裕加速、空中戦で勝勢確立」 「河野、一気にカド番」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

2連敗後に3連勝と勢いに乗る井山本因坊、独特の大局観で完勝とのことでした。
カド番に追い込まれた河野九段、井山さんのペースに精彩を欠いたか・・・。

内容的にも充実の井山さん、タイトル防衛へあと一歩に迫りました。
絶好調で本シリーズに臨んだ河野さん、2連勝スタートでタイトル奪取の可能性大と思いましたが、その後3連敗。第3局の半目負けがドーモ・・・。

     ○ ● ○

今回の対局地は長野県松本市の「松本ホテル花月」。松本城から徒歩5分とのことです。
松本城は「国宝五城」の一つだそうです。ナルホド・・・。

近年、「お城ブーム」だそうですね。
「私の城下町」という歌がありましたが、懐かしい雰囲気がいいですね。

「お城にエレベーターは必要か?」というニュースもありました。
昔の面影を残す意味では「必要なし」ですが、高齢化社会を考えるとムズなところで・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2018-06-24):第5期女流立葵杯/藤沢が謝を下し連覇

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囲碁業界用語/鉄柱

2019-06-22 21:00:00 | 囲碁

「鉄柱」

辺の星からブラサガる手。堅固で白は容易に入れない。


上図、黒1が鉄柱

「鉄柱」は置碁の解説によく使われますが、互先での頻出回数は少ないように思います。
ガッチリと地を確保する手段としては有効でしょうね。

こども囲碁教室で「鉄柱」と言っても、「何それ?」で後が続きません。死語になっていくのか・・・。
中国や韓国の囲碁業界ではどうでしょう?

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1年前の記事(2018-06-22):何事にもポジティブ/上野愛咲美・女流棋聖

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囲碁AIで古碁を分析/月刊・碁ワールド

2019-06-20 21:00:00 | 囲碁

月刊・碁ワールドに「囲碁AIで古碁を分析!/GOLAXY vs. 歴代古名人(道策・丈和・秀策)」という記事がありました。
中国のAI「GOLAXY」で古名人の棋譜を分析する企画で、ナビゲーターは大橋拓文六段です。

囲碁AIの分析では、江戸時代の名局もかなり厳しい評価値になっています。
囲碁手法の進化を考えれば当然の結果かもしれませんね。

     ○ ● ○

・6月号記事より:「吐血の局(赤星因徹 七段 vs. 本因坊丈和 名人)
◎「丈和の三妙手」
「三妙手」は最善手ではないと示されました。しかし、私はだからこそ「妙手」だったと言いたいです。
AIの対局と違い、人間の対局は盤面の真理だけでなく、精神面との戦いでもあります。そうした意味で丈和の三妙手は相手の真理を 巧みに揺さぶった「妙手」であったと思います。

・7月号記事より:「耳赤の局(安田秀策 四段 vs. 井上因碩 八段)
◎「耳赤の一手」
今回の分析では上位候補に入っていませんでした。直接響いていない手のため候補に挙がりにくかったのかもしれません。
簡明で美しい棋風と思われていた秀策の真の強さは、簡単に土俵を割らない勝負術だということが示されました。


GOLAXYによる評価値の推移

上図の「評価値の推移」グラフをみると、黒有利の山は3つくらいです。
ザル碁党の場合、優劣の推移は乱高下で2桁になるかも・・・。

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1年前の記事(2018-06-20):日本次代のエース・芝野虎丸

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アマ本因坊戦群馬県大会2019/小沢さんが初優勝

2019-06-18 21:00:00 | 囲碁群馬

囲碁のアマチュア日本一を決める「第65回全日本アマチュア本因坊決定戦」の県大会が6月16日、前橋市文京町2の県生涯学習セン夕ーで開かれた。 会社員の小沢弘季さん(24)が4戦全勝で初優勝し、全国大会への切符を手にした。
予選を勝ち抜いた15人が各4局を戦い、全勝した小沢さんが「群馬県アマ本因坊」の称号を獲得。8月17、18日に日本棋院会館で開かれる全国大会に出場する。
第4局で小沢さんに敗れ、3勝I敗となった奈良昌利さん(67)が準優勝。3位は渋谷尚己さん、4位は鈴木啓斗さんだった。
    (毎日新聞群馬版より抜粋)

    ○ ● ○

優勝した小沢さんは先月の「朝日アマ囲碁名人戦群馬県大会」に続く優勝。小・中・高校とジュニアのころから県代表として活躍してきました。 小学生のころからマナーが良く、模範的な生徒の印象でしたね。

今年のアマ名人戦、アマ本因坊戦の参加者は昨年より減っており、運営サイドとしてもPR方法など、対応策を考えないと・・・。

近年、群馬のアマ大会では栃木、茨城、神奈川出身の選手が上位に食い込んでいます。
逆に群馬出身者が他県の大会で活躍するニュースはあまり聞かれずドーモ・・・。


決勝戦


予選対局風景

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1年前の記事(2018-06-18):第73期本因坊戦第4局/井山勝ち3勝1敗に

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第74期本因坊戦七番勝負第4局/文裕が2勝目

2019-06-16 21:00:00 | プロ棋戦

第74期本因坊戦七番勝負第4局が6月13、14日に静岡県沼津市で行われた。 結果は井山本因坊が河野臨九段に黒番中押し勝ちし、シリーズ対戦成績を2勝2敗のタイに戻した。 第5局は6月18、19日に長野県松本市で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「文裕追撃、終始主導権は文裕」 「河野連敗、チャンス掴めず」
    (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

2-2のタイに戻した井山本因坊、本局は序盤から優勢を築き完勝とのことでした。
敗れた河野九段、連敗から巻き返せるか・・・。

2連敗スタートで防衛に黄色信号の井山さんでしたが、踏ん張って土俵中央に押し戻しました。
ここから3番勝負、碁界の勢力図は変わるか・・・。

     ○ ● ○

今回の対局地は静岡県沼津市の「旧沼津御用邸」。大正天皇の静養所として建設され、現在は記念公園になっているそうです。
沼津市は本因坊丈和ゆかり地といわれています。

「丈和の生地は明らかでなく、信濃、武蔵国、伊豆、江戸などの説があるが、伊豆説が有力」
   (ウィキペディアより)

ということで沼津は「丈和ゆかりの地」のようです。

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1年前の記事(2018-06-16):玉村町・嶋田準さんの思い出

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囲碁書籍「マンガでよくわかる囲碁入門」

2019-06-14 21:00:00 | 本と雑誌

◆書籍紹介 
・書籍名:マンガでよくわかる「囲碁入門」
・発行所:大泉書店
・監修者:藤沢里菜 ・発行者:伊東治行

・発行年月:2019年5月
◆出版社からのコメント
藤沢里菜女流三冠が、初心者に向けて丁寧に解説。ストーリー性の高いマンガで自然と棋力がアップします。
これから囲碁をはじめる、はじめたばかりの人にうってつけの入門書です。

     ○ ● ○

本書の登場人物は11歳という設定なので、小学生の高学年になりますか。
その点、低学年の児童にはちょっと難しいかも・・・。
ただ、保護者と一緒に読めば楽しみながら知識は身につくと思いますね。

近年、囲碁を始める児童も低年齢化しており、指導方法や教材選びも難しくなっています。
最適な入門プログラムがあればいいのですが・・・。

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1年前の記事(2018-06-14):持久戦に強くなるには・・・

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玉村町こども囲碁入門教室/2019

2019-06-12 21:00:00 | こども囲碁

先日(6/9)、「第8回玉村町こども囲碁入門教室」を開催しました。
参加者は児童12名+保護者で計20名ほど、昨年とほぼ同じ人数でした。

児童の内訳は4年生:1名、1年生:9名、幼保年長:2名と以前に比べ低年齢化しています。
学年が上がるに従い習い事や塾で忙しいのでしょうね。

あと同席した保護者はお父さんの割合が高くなっており、一緒に囲碁を楽しもうという意図でしょうか。

この入門教室は1回限りですが、これを機に毎週の囲碁教室に多くの生徒が来てくれることを期待しています。

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1年前の記事(2018-06-12):玉村町こども囲碁入門教室/2018

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