天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第60期王座戦第2局/井山が2連勝!

2012-10-29 23:02:04 | プロ棋戦

張栩王座に井山裕太本因坊が挑戦する第60期王座戦挑戦手合五番勝負第2局が10月27日に台湾・台北市でおこなわれた。結果は井山が黒番中押し勝ちをおさめシリーズ2連勝となった。第3局は11月22日(木)に兵庫県「ホテルオークラ神戸」で行われる。

第60期王座戦第1局/井山が先勝!
第1局は10月25日に台湾・台北市でおこなわれた。結果は井山本因坊が白番7目半勝ちをおさめ、シリーズ先勝となった。
    (日本棋院HPより抜粋)

「天下分け目、張栩V5か、井山5冠か」
    (週刊碁、見出しより)

 
      ◇   ◇   ◇

勝星ランキングで独走の井山四冠。この王座戦でも2連勝、夢の五冠にあと1勝と迫りました。
5連覇のかかる張王座、地元台湾での2連敗は悔しいでしょうね。

それにしてもこの1、2局、コウやフリカワリの連続で目の回る乱戦。ザル碁党にはついていけません・・・。

この第1局、2局は1日おいての対局(10/25、10/27)、日本の棋戦では珍しい日程です。
中韓ではこのような過密日程は当然のようですが、日本では違和感があるでしょうね。

      ◇   ◇   ◇

今回の対局地は台湾・台北市。張栩王座はじめ、多くの台湾出身棋士が日本で活躍しています。

台湾出身の有名人で思い浮かぶの「アジアの歌姫」テレサ・テンでしょうか。
切ない女心を唄う彼女の哀愁歌に、世の男性はホロリとされたことでしょう。

   「つぐない」/テレサ・テン

♪ 窓に西陽が~ あたる部屋は~
  いつもあなたの~ 匂いがするわ~

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伊勢崎こども囲碁教室&玉村町こども囲碁教室

2012-10-27 21:23:54 | 伊勢崎こども囲碁アカデミー

今日の午前は囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の指導スタッフです。
この教室ではA~Dの4クラスあり、私はCクラスを担当しています。

B・Cクラスでは毎週20問の宿題を出して、成績をチェックしています。
この2ケ月の平均点でBクラスとCクラスではかなりの差があり、Cクラス担当としてはショックでしたね。

どうもCクラスのメンバーは競争意識が希薄のようで・・・。
常々「勝っても負けてもさわやかに」と教えていますが、勝負にこだわることも必要ですね。

    ◇   ◇

午後は「玉村町こども囲碁教室」の指導スタッフです。
入門コースから始めて3ケ月ほどになりますが、まだ終局にたどりつくのもおぼつかない状況です。

12/23には「伊勢崎少年少女囲碁大会」が開催されます。
この大会は九路盤クラスもあり、なんとか出場できるようスタッフ一同気合いを入れているところです。

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棋士の本棚(桑原陽子・六段)/阪急電車

2012-10-25 19:12:31 | プロ棋士

Hankyudensya 「週刊碁」の「棋士の本棚」というコーナー、先週(第31回)は桑原陽子・六段の「阪急電車(有川浩・著)でした。
阪急電車・今津線(宝塚駅-西宮北口駅)という、ローカル線で繰り広げられる人生模様を描いた作品です。

桑原さんが、絶賛する記事を見て私も読んでみました。
なるほど、確かに面白かったですね。物語の展開にキレがあり、爽快な気分にさせてくれます。
著者は読者が期待する想像力を表現するのに、秀でているのでしょうね。

桑原さんは対局で大阪に行った際、足を伸ばして今津線に乗り、途中の小林駅にも下車したと書いていました。並々ならぬ思い入れですね。

   ◇  ◇

桑原さんは小林光一・名誉三冠の門下で、女流本因坊のタイトルも取っています。
今年5月に開催された「伊勢崎こども囲碁入門教室」に、潘坤鈺さんと指導に来ていただきました。
ホンワカした雰囲気が、小学生の気持ちを和ませているようでした。

Kuwabarahan

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第31期女流本因坊戦第3局/謝が3連勝で防衛!

2012-10-23 23:03:54 | プロ棋戦

第31期女流本因坊戦挑戦手合五番勝負第3局が10月16日に東京都目黒区で行われた。結果は謝女流本因坊が奥田三段に白番4目半勝ちをおさめてシリーズ3連勝で、6連覇を達成した。
     (日本棋院HPより抜粋)

「謝依旻 V6」 「奥田 力出し切れず・・・」
     (週刊碁見出しより)

      ◇  ◇  ◇

女流本因坊戦6連覇達成の謝さん、3-0のストレートで奥田さんを圧倒しました。
連敗の奥田さん、謝さん盤石の打ち回しに手が伸びなかったようです。

女流囲碁界は謝さんの一強時代が続いています。本シリーズも3-0と一方的でイマイチ盛り上がりが・・・。

プロ野球のセリーグは巨人が3連敗後の3連勝で日本シリーズ進出。巨人ファンは本拠地で盛り上がったことでしょう。
中日ファンの私としてはガッカリですが・・・。

      ◇  ◇  ◇

今回の対局地は東京都目黒区の「目黒雅叙園」。昭和3年に日本初の総合結婚式場として創業したそうです。

JR山手線には「目黒駅」と「目白駅」があります。
先日(10/20、10/21)、「目白」周辺で「囲碁フェスティバル2012(囲碁アミーゴ主催)」が行われ、盛況のようでした。
「白と黒」で、次は目黒開催でしょうか・・・。

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第37期名人戦第5局/山下名人が3勝目!

2012-10-21 20:42:39 | プロ棋戦

第37期名人戦七番勝負第5局が10月17日、18日に兵庫県神戸市で行われた。結果は白番の山下名人が羽根九段に中押し勝ちをおさめ、シリーズ成績を3勝2敗としてタイトル防衛へあと1勝とした。第6局は10月31日(水)、11月1日(木)に静岡県熱海市「あたみ石亭」で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「山下3勝、力強く押し切り」 「羽根空転、カド番へ」
     (週刊碁見出しより)

      ◇  ◇  ◇

名人位防衛にあと1勝と迫った山下名人。本局では特別な強手などは見当たらず、ジリジリと相手を追い詰めるような展開でした。
カド番に追い込まれた羽根九段。持ち前の粘りが発揮できず、リズムに乗れない感じでしたね。

これで山下名人は○●●○○と防衛に王手をかけました。内容的にも充実し、名人優勢の状況は変わらないでしょう。
第4局、第5局と冴えない羽根九段でしたが、カド番でも動じない精神力が持ち味。七番までがんばってほしいですね。

      ◇  ◇  ◇

今回の対局地は兵庫県神戸市の有馬温泉「御所坊」。名人戦は5年ぶりとのことです。

有馬温泉とは関係ありませんが、競馬の重賞レースで「有馬記念」というのがあります。
競馬にはあまり詳しくありませんが、日本中央競馬会第二代理事長であった有馬頼寧氏の功績を称えるレースだそうです。

高尾九段などプロ棋士でも競馬ファンは多いと聞きます。勝負と関係あるのでしょうか・・・。

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第37期新人王戦第3局/金沢真三段が優勝!

2012-10-19 21:23:34 | プロ棋士

第37期新人王戦決勝三番勝負・富士田明彦三段VS金沢真三段の第3局が10月9日に東京・日本棋院で行われた。結果は白番の金沢真三段が11目半勝ちをおさめ、シリーズ成績2勝1敗で優勝を決めた。
    (日本棋院HPより抜粋)

「金沢真 新人王、厚みバックに一気の攻め」 「富士田 撃って出たが・・・」
     (週刊碁見出しより)

    ◇    ◇

ともに20歳で、同期入段のライバル対決、金沢三段が2勝1敗(●○○)で新人王を獲得しました。
棋風は金沢三段が厚みからの攻めが得意、富士田三段はジックリと実利を稼ぐタイプのように見えました。

金沢三段は藤沢秀行門下。秀行師、晩年の弟子ということでしょうか。
富士田三段は高林拓二六段門下。高林門下は有望な院生が上位に肩を並べていますね。

    ◇    ◇

最近の若手棋士の棋譜を見ていると、従来の棋理が役立たないような流れになっています。
中韓の影響もあるでしょうが、「戦いを基調としたヨミ」がすべてのような気がします。

日本伝統の芸風は、過去の遺産になったのでしょうか・・・。

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サルスベリの止め方/風鈴会

2012-10-17 22:46:32 | 囲碁

Wind_1_3 先日の日曜(10/14)は定例の「風鈴会」の日。このところ「子ども教室」や県内の囲碁大会などで
日程が合わず、5月以来の参加です。
講座の内容は「サルスベリ(大ザル、小ザル)の止め方と使い方」でした。

このサルスベリ、厄介で実戦では悩みます。
今回の解説を聴いてナルホドと思ったのですが、1ケ月もすると忘れるんですね。
「詰碁」や「手筋」の問題なども同様で、なかなか身につきません。
「iPS細胞」で何とかなりませんか・・・。

囲碁関係者で「サルスベリ」といえば誰でも分かりますが、囲碁に縁のない人は??でしょうね。
夏に咲く花木「サルスベリ(百日紅)」を引用したと思われますが、粋なのか滑稽なのか・・・。

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今回の実戦対局は○●の1勝1敗、まずまずでしょうか。
1局目はこの会の最年長と思われる「T中」さんとの2子局(白番)。攻めっ気の強い相手ですが、攻め過ぎをとがめて中押し勝ちでした。
2局目はあまり相性のよくない「S藤さん」との互先(白番)。常識的な手を心がけ優勢でしたが、終盤で転び2目半負け。終盤のポカが多い・・・。

この日は体調不良で気力がイマイチでした。それでも碁の内容は冴えていたような・・・ザル碁党の錯覚か・・・。

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第37期名人戦第4局/山下名人が勝ち2勝2敗に!

2012-10-15 21:19:37 | プロ棋戦

第37期名人戦七番勝負第4局が10月10日、11日に宮城県仙台市で行われた。結果は黒番の山下名人が羽根九段に中押し勝ちをおさめ、シリーズ成績を2勝2敗とした。第5局は10月17日(水)、18日(木)に兵庫県神戸市で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「山下猛打、力強い攻めで優勢に」 「羽根、稼ぎすぎが仇に、マギレを求めるも・・・」
     (週刊碁見出しより)

      ◇  ◇  ◇

第2局、第3局と精彩を欠いた山下名人でしたが、本局では持ち前のパワーで押し切りました。
序盤から押され気味の羽根九段、粘ったものの勝機はめぐって来なかったようです。

NHK-BSPの解説は石田秀芳・二十四世本因坊、司会は井澤秋乃・四段。1日目の封じ手あたりから羽根九段の変調を解説していました。
終盤に一瞬ヒヤリの場面では「山下危うし」の雰囲気。結果は何事も起らなかったのですが、解説者は盛り上がっていましたね。

このタイトル戦中継、1年ほど前までは午前にも1時間の枠があり、対局地の風景なども映していました。
対局室のシーンなど無言の時間が結構ありますが、対局地の情報なども流してほしいですね。

      ◇  ◇  ◇

今回の対局地は宮城県仙台市の秋保温泉「茶寮宗園」。何度もタイトル戦が行われてきました。

仙台のご当地ソングといえば「青葉城恋唄」。過去、当ブログでも取り上げたような記憶が・・・。
「ご当地ソング」といっても、本当に「ご当地」で生まれた曲は少ないと思います。
この「青葉城恋唄」は正真正銘、ご当地の仙台から生まれたようです。
それだけに仙台の人々は、この曲に愛着と誇りを持っているでしょうね。

 ♪ 広瀬川~ 流れる岸辺~
   思い出は帰らず~

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玉村町こども囲碁教室

2012-10-13 20:45:53 | 囲碁

毎週土曜日は午前が「伊勢崎こども囲碁アカデミー」、午後は「玉村町こども囲碁教室」と普及指導員として悪戦苦闘しています。

「玉村町こども囲碁教室」は今年7月末からの開講ですから、2ケ月半ほどになります。当初9名の生徒でスタートし、現在は15名となりました。
全員がゼロからの入門で、まだ9路盤もおぼつかない状態ですが、何とか楽しめるレベルに引き上げたいと思っています。

問題は生徒が途中で挫折しないよう指導していくことですが、現時点では「面白い」とか「退屈だ」とかの反応があまり伝わってきません。当分は様子を見ながらの指導になるでしょうか。
それでも指導スタッフの熱意だけは忘れないようにと思っています。

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第31期女流本因坊戦第2局/謝が2連勝!

2012-10-11 21:23:41 | プロ棋戦

謝依旻女流本因坊に奥田あや三段が挑戦する第31期女流本因坊戦挑戦手合五番勝負第2局
が10月3日に岩手県花巻市で行われた。結果は謝女流本因坊が黒番中押し勝ちをおさめてシリーズ2連勝とし、6連覇へあと1勝となった。


「謝依旻、快勝」「積極策が裏目、奥田カド番」

第31期女流本因坊戦第1局/謝が先勝!
第31期女流本因坊戦挑戦手合五番勝負第1局が9月26日に佐賀県嬉野市で行われた。結果は謝女流本因坊が奥田三段に白番5目半勝ちをおさめシリーズ先勝となった。

「同期ライバル対決、謝貫録の先勝」「奥田、苦い初陣に・・・」
    (日本棋院HP、週刊碁見出しより抜粋)

    ◇   ◇

奥田三段がタイトル戦に初登場でしたが、女流碁界NO.1の謝さんに2連敗。苦しいシリーズとなりました。
謝さんの独走態勢はいつまで続くのでしょう。めぼしい対抗馬も見当たりませんし・・・。

謝さんの強さは群を抜いていますが、男性棋士との戦績は芳しくありません。
「最近の女流棋士は強くなっている」とは言ってますが、実績はまだまだのようです。

女流棋士は、普及活動などで有利な側面があると思います。
こども教室や入門教室でも、ゴッツイ男性棋士よりソフトな女流棋士の方が親しみやすいでしょう。
指導碁でも、女流棋士の方が人気があるようです。
男性棋士に伍して戦うのも勇ましいのですが、普及面で活躍する存在も貴重だと思いますね。

    ◇   ◇

第2局の対局地は岩手県花巻市の花巻温泉「佳松園」、女流本因坊戦では10年連続だそうです。女流棋士にとって、紅白歌合戦のような場所でしょうか。

第1局の対局地は佐賀県嬉野市の嬉野温泉「大正屋」。嬉野温泉、九州では有名のようですが、全国的にはどうでしょう。
佐賀県自体、存在感がイマイチのような・・・。そういう群馬県も同じか・・・。

花巻(ハナマキ)、嬉野(ウレシノ)、なんか響きが心地いい地名ですね。

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