天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
画像をクリックすると拡大されます。

囲碁書籍「初段になれる詰碁」

2014-04-29 20:29:12 | 囲碁

Syodannareru◆書籍紹介
 ・書籍名:級位者の夢がかなう
   
「初段になれる詰碁」
 ・発行所:日本棋院
 ・発行年月:2013年9月
◆内容紹介
「詰碁で棋力UPシリーズ」第4弾は、9級から1級を対象とし、詰碁の考え方を整理した一冊を編集した。

    ◇   ◇

◆日本棋院発行の「詰碁で棋力UPシリーズ」
 ・第一弾:林漢傑七段著『美の有段詰碁100』上下巻(有段者向け)
 ・第二弾:『はじめての詰碁』(入門~15級)
 ・第三弾:『やさしい詰碁』(20級~10級)
 ・第四弾:『初段になれる詰碁』(9級~1級)

第一弾は有段者向けで頭が痛くなりそうなのでパスし、第二弾、第三弾は囲碁教室の教材として当ブログでも紹介してきました。

第四弾の本書『初段になれる詰碁』。教材としてはややムズな感じで、半分くらいは自身の棋力アップ用として購入しました。
本書のレベルは「初段になれる・・・」ということですが、完全にマスターすれば三、四段の実力はつくでしょうね。
ただ、あまり活用していないのがホンネで・・・

詰碁の本はたくさん所有していますが、何度も読み込んでマスターするレベルにはいってません。
棋力アップするためには多くの詰碁本を学ぶより、これはと思う一冊を徹底的に攻略することでしょうね。分かってはいるのですが・・・

コメント

少年少女囲碁大会(群馬県)/2014

2014-04-27 22:31:00 | プロ棋士

今日は「少年少女囲碁群馬県大会(個人戦)&認定大会」が行われました。
参加者は150名を超え過去最高、関係者一同うれしい悲鳴です。

全国大会選抜戦は中学生が11人、小学生が6人。小学生が少ないのは昨年6年生の有力選手が中学に進学した結果でしょうか。
全国大会への代表決定戦は中学生が石井くんと大隅くん、小学生は藤本くんと市村くんに決定しました。
昨年代表となった松永くんと羽柴くんがこの4月から院生になったため、他の選手にチャンスが回ってきたようです。

    ◇   ◇

今回、審判長としてプロ棋士の本木克弥・三段が来訪され、選手に指導碁も打ってもらいました。
藤岡市出身、小学生時代にはこの大会で県代表にもなっており、日本囲碁界期待の新鋭棋士です。
「NHK杯囲碁トーナメント」の時計係としてもがんばっていますね。
「10秒、10秒、1、2、3、4、5、6、7、8、9・・・」ギリギリまで打たない棋士にハラハラしますが、時計係はもっと緊張するでしょうね・・・

Dsc00911

コメント

囲碁川柳/NHK囲碁フォーカスより

2014-04-25 18:18:25 | テレビ番組

NHK・Eテレの囲碁番組「囲碁フォーカス」で4月から「囲碁川柳」コーナー(奇数週放送)が始まりました。
選者は「碁柳会」の春風亭華柳・師匠。

◆4月6日放送の句(青字は私のコメント)

(1)弁当の ふたにハマあり 昼休み (華柳)

 碁会所で湯呑に手を入れる場面はよく見かけました。

(2)碁が厚く なる頃化粧も 厚くなり (さおり)

 男性には分かりかねます・・・

◆4月20日放送の句

(1)上様が 欠伸(あくび)こらえる お城囲碁 (酔楽)

 上様も昼夜、いろいろとお仕事が・・・

(2)道端で 会うやいなやに 碁の手つき (斜凡)

 この情景も少なくなりました。

   ◇   ◇

10数年前のある碁会所、常連のS村さんが勘違いで大石を取られたときのボヤキ・・・

 「勘違い コタツで母の 手を握り」

これが絶妙の間合いでつぶやくんですね。
碁会所の部屋は何とも言えないマッタリとした空気に包まれました・・・
 
古川柳に『碁敵は 憎さも憎し 懐かしし』という句がありました。
碁打ちも勝ち負けだけでなく、粋とか風流などを楽しみたいものです。

コメント

TVドラマ/続・最後から二番目の恋

2014-04-23 20:56:44 | テレビ番組

テレビドラマ「続・最後から二番目の恋」
・放送日:毎週木曜日22:00~(フジテレビ)
・脚本:岡田惠和
・出演:小泉今日子、中井貴一、飯島直子、内田有紀、坂口憲二、他

テレビ番組は春の新ドラマが始まりましたね。
テレビはあまり見ないのですが、連続ドラマでは「朝ドラ(花子とアン)」「大河ドラマ(軍師・官兵衛)」くらいでしょうか。

「続・最後から二番目の恋」は前シリーズが結構面白かったので、第1話を見ました。
舞台は鎌倉、「江ノ電」や「湘南の海」など風景もドラマにマッチしているようです。

主人公は私などシニア世代より一回り以上も下の世代ですが、「大人の会話」がコミカルで楽しいですね。
題名の「最後から二番目の恋」の意味がドーモですが・・・

    ◇   ◇

シニア世代ともなると会話の内容が日常の生活中心でイマイチ、このドラマのように「会話自体を楽しむ」ことが少ないように思いますね。

NHK・BSPの「にっぽん縦断・こころ旅」で俳優・火野正平さんが「人生下り坂、最高!」と言ってますが、下り坂の中でどう生きるか(楽しむか?)ムズなところです。

Kamakura

コメント

第52期十段戦第5局/高尾紳路が十段奪取!

2014-04-21 21:24:53 | プロ棋士

第52期十段戦挑戦手合五番勝負の第5局が4月21日、東京・市ヶ谷「日本棋院」で行われた。結果は高尾紳路九段が結城聡十段に黒番中押し勝ちをおさめ、シリーズ成績3勝2敗で十段位を奪取した。高尾の6年ぶりの十段獲得。結城の十段2連覇は成らなかった。

第52期十段戦第4局/高尾が勝ちタイ!決着は最終局へ!
第52期十段戦挑戦手合五番勝負の第4局が4月17日、大阪市「関西棋院」で行われた。結果は高尾九段が結城十段に黒番中押し勝ちをおさめシリーズ成績を2勝2敗のタイとした。
   (日本棋院HPより抜粋)

第4局:「高尾タイに 先行逃げ切り、完璧な収束」
     「結城 踏み込み足らず、反撃のチャンス逸す」
   (週刊碁より)

    ◇   ◇

今日行われていた「十段戦第5局」は高尾九段が勝って十段位を奪取。久しぶりのタイトルで感慨深いものがあるでしょうね。
高尾九段は「重厚戦車」の異名がありますが、第4局、第5局は地合先行の感じでした。中韓の影響による棋風改造でしょうか・・・

敗れた結城・前十段、連覇は難しいですね。
これで7大タイトルの一つが東に戻ってきました。あとの6冠は西の井山・・・

高尾・新十段は37歳、結城九段は42歳、少し前なら打ち盛りという年齢です。
ただ、本因坊挑戦の伊田八段(20)、棋聖リーグ入りの一力七段(16)など、新世代の活躍でドーモ・・・
勢いは若手に譲っても、長年培った深謀遠慮で対峙してほしいですね。

Tulip

コメント

第69期本因坊戦/伊田が初挑戦!

2014-04-19 21:47:55 | プロ棋士

井山裕太本因坊への挑戦権を争う第69期本因坊戦挑戦者決定リーグのプレーオフ、山下敬吾九段―伊田篤史七段戦が4月7日に東京市ヶ谷の日本棋院で行われた。
結果は、4月3日に行われた最終戦で全勝の山下を下し、プレーオフに持ち込んだ伊田が白番5目半勝ちを収め、逆転で本因坊戦挑戦を決めた。伊田は本因坊リーグ初参加で初挑戦となる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「伊田見参、初リーグで井山へ初挑戦」
   (週刊碁より)

    ◇   ◇

今期の本因坊戦リーグは最終第7戦で伊田七段が山下九段を破り両者6勝1敗、プレーオフでも伊田七段が勝ち挑戦者に名乗りを上げました。
20歳での挑戦は本因坊戦史上最年少。リーグ前の予想では思いも寄らない展開でしたね。

山下九段にしてみればよもやの連敗、番狂わせですね。相撲でいえば白鵬が遠藤に負けた感じでしょうか・・・

8名によるリーグ戦の結果、伊田、山下以外で残留は張栩九段、河野九段。陥落は高尾九段、結城九段、坂井八段、余七段となりました。18歳の余七段は3勝4敗で陥落、残念でした。

リーグ最終戦では張栩九段が対局場所を日本棋院・東京本院と勘違い(実際は関西棋院で結城九段との対局)し、「不戦敗」という珍事が起きました。
「週刊碁」にお詫びの一文が載っていましたが、こんなこともあるんですね・・・

コメント

囲碁書籍/「『碁』でグングン育つ! 子どもの脳と心」

2014-04-17 22:31:25 | 囲碁

51nf6jb34gl__ss500_◆書籍紹介
・書籍名:「碁」でグングン育つ! 子どもの脳と心
・著者:武川善太  
・発行所:PHP研究所
・発行年月:2003年3月
◆内容紹介
『ヒカルの碁』が爆発的なブームなのは、教育的効果が絶大だから!? 集中力が養われ、考えるクセがつくといわれる囲碁のすすめ。

     ◇   ◇

著者の武川氏は少年時代に日本棋院・院生でプロ棋士を目指しましたが断念、その後MBA(経営学修士)の資格を取得し、現在はコンサルタントとして活躍のようです。

囲碁教室での指導もしており、その基本理念は次の三つとのこと。
 ・よく考える子
 ・人の気持がわかる子
 ・心の強い子

ナルホド、共感できますね。

     ◇   ◇

本書は「こども囲碁教室」の主宰者に薦められた一冊です。
発行されたのが10年前、「ヒカルの碁」がピークのころでしょうか。この時期「こども囲碁大会」も盛況でしたね。
ただブームが去ると潮が引くように子供囲碁人口は減少、囲碁関係者にとってこの時期の対応が悔やまれます。
その後、ここ数年は回復基調のムードを感じますが・・・

私も退職後、囲碁教室の指導スタッフを担当し、多くの子どもに囲碁を勧めてきました。
ただ、子ども達にとっては習い事(ピアノ・スイミング他)や地域のクラブ活動(野球・サッカー他)など選択肢は多く、「囲碁の優位性は何か」と問われると・・・
「日本の伝統文化継承」と言いたいところですが、中韓に押され気味の勢力関係では迫力がありませんね。

娘二人は囲碁には関心なく、ピアノ、吹奏楽と音楽に親しんできました。
孫には囲碁と思っていますが、我田引水でしょうか・・・

コメント

2014年/囲碁団体の総会について

2014-04-15 20:58:08 | 囲碁

3月、4月は年度替わりで、各種団体の総会が行われます。
私も複数の囲碁団体役員を兼ねており、先週(4/13)の「日本棋院:群馬県支部連合会総会」で一区切りつきました。

どの団体も役員は現役を引退した人がほとんどで、高齢化による活力低下は止む負えません・・・
組織の活性面では、古い団体ほど疲弊している感じですね。

勤務先の囲碁部から地域の囲碁団体まで、長年役員を務めてきましたが「何のためにやるか?」と明確な答えもなく時が過ぎました。

就任当初は囲碁普及、人間交流などの目的意識もありましたが、長年やっていると「頼まれて仕方なく・・・」とか、「誰かがやらなければ・・・」とういう義務感を背負うような気分になります。

ボランティア活動のモチベーション(ヤル気)の維持・向上はムズなところですね。
ただ倦怠感が伝染しないよう姿勢を正し、笑顔を忘れないようにと・・・
笑顔がフレッシュな風を生むかも・・・「笑う門には福来る」。

Flowew_2

コメント

第52期十段戦第3局/結城十段が2勝目!

2014-04-13 19:04:02 | プロ棋戦

第52期十段戦挑戦手合五番勝負の第3局が4月10日、長野県大町市「くろよんロイヤルホテル」で行われた。結果は結城十段が高尾九段に黒番10目半勝ちをおさめシリーズ2勝目をあげた。第4局は17日(木)に大阪市「関西棋院」で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「結城連勝、危機脱出 オキの妙手」「高尾、勝負所で見落とし!?」
   (週刊碁より)

    ◇   ◇

形勢不明の後半、結城十段の妙手が勝負を決めたようです。秒読みの中での決断、見事でした。
敗れた高尾九段、「取りかけ」にいかないルートをとったら有利だったかも・・・

両者は子供のころ「秀行合宿」で研鑽した仲だそうです。僚友か、ライバルか・・・?

    ◇   ◇

今回の対局地は長野県大町市「くろよんロイヤルホテル」。
当地での十段戦は21年連続、新記録でしょうか。関係者の熱意に頭が下がりますね。

長野県には県歌「信濃の国」があります。6番までの長い唄ですが、出身者のほとんどが唄えるようです。
最初の勤務先部署には長野県出身者が結構いました。慰安旅行のバス車中、出身者の合唱を聞いて驚きましたね。
郷土のへ誇り、愛着心は大切にしたいものです。

 「信濃の国」 
   作詞:浅井洌、作曲:北村季晴

 ♪ 信濃の国は十州に 境連ぬる国にして~
   聳ゆる山はいや高く 流るる川はいや遠し~

Ohmachi

コメント

囲碁格言「サバキはツケから」

2014-04-11 21:06:48 | 囲碁

明日は「こども囲碁教室」、今週の格言は「サバキはツケから」。
「サバキ」は相手の勢力圏で味方に悪影響のないよう、「軽く柔軟な形を作る」ということでしょうか。
初級者にはちょっとハードルが高いかなと思ったのですが、有段者でも実戦で応用するのはムズなようで・・・

マズイのは弱い石をどんどん膨らませて窮地に陥ることです。
分かってはいても、少しでも得をという欲が命取りに・・・

    ◇   ◇

人生も年輪を重ねると血縁・地縁、捨てられないモノなど、「サバキ」に苦労することになります。
「断捨離」で軽快に生きたいものですが・・・

Sakura2

コメント