台湾の囲碁国際戦、第3回中環杯は8月12~17日、台北市で開かれ、韓国の李昌鎬九段が優勝した。ベスト4すべてが韓国勢という圧勝だった。
出場棋士は日本4、台湾6、韓国6の16人。高尾紳路名人、山下敬吾棋聖、河野臨天元は2回戦で、趙治勲十段は1回戦で敗れた。故郷の台湾代表で出場した張栩碁聖と王立誠九段も初戦敗退。
(朝日囲碁Webより抜粋)
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ベスト4はすべて韓国勢というのは残念ですね。中国の不参加も韓国一強の一因といえそうですが、当分、韓国優位の勢力図に変化はないようです。
優勝した李昌鎬(イ・チャンホ)九段はこれで自身が出場できる全棋戦での優勝を果たしたとのこと、若手の台頭に苦戦しているとはいえ韓国囲碁界の帝王は健在というところでしょう。
国際棋戦での日本勢は相変わらず沈滞気味というところです。
その中で河野天元が世界戦の雄、李世ドル(イ・セドル)九段に勝ったのは、唯一の成果でしょうか。
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台湾主催の本棋戦、第3回になるようですが認知度はイマイチの感じがします。
しかし地元の扱いは大変なもので、前夜祭には陳水扁大統領が挨拶に来たそうです。
スポンサーの中環(CMC)グループは中華台北のハイテク企業でPC関連から映画関連まで広く事業に携わり、台湾棋院を物心両面から支えているとのこと、うらやましいですね。
この大会で気になるのは中国が出場していないということです。
緊張高まる中台関係ですが、囲碁の世界では友好を最優先にしてほしいものです。