天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第3回中環杯/韓国勢が圧勝

2007-08-31 21:42:36 | プロ棋戦

 台湾の囲碁国際戦、第3回中環杯は8月12~17日、台北市で開かれ、韓国の李昌鎬九段が優勝した。ベスト4すべてが韓国勢という圧勝だった。
 出場棋士は日本4、台湾6、韓国6の16人。高尾紳路名人、山下敬吾棋聖、河野臨天元は2回戦で、趙治勲十段は1回戦で敗れた。故郷の台湾代表で出場した張栩碁聖と王立誠九段も初戦敗退。

     (朝日囲碁Webより抜粋)

    ◇   ◇   ◇

ベスト4はすべて韓国勢というのは残念ですね。中国の不参加も韓国一強の一因といえそうですが、当分、韓国優位の勢力図に変化はないようです。

優勝した李昌鎬(イ・チャンホ)九段はこれで自身が出場できる全棋戦での優勝を果たしたとのこと、若手の台頭に苦戦しているとはいえ韓国囲碁界の帝王は健在というところでしょう。

国際棋戦での日本勢は相変わらず沈滞気味というところです。
その中で河野天元が世界戦の雄、李世ドル(イ・セドル)九段に勝ったのは、唯一の成果でしょうか。

    ◇   ◇   ◇

台湾主催の本棋戦、第3回になるようですが認知度はイマイチの感じがします。
しかし地元の扱いは大変なもので、前夜祭には陳水扁大統領が挨拶に来たそうです。

スポンサーの中環(CMC)グループは中華台北のハイテク企業でPC関連から映画関連まで広く事業に携わり、台湾棋院を物心両面から支えているとのこと、うらやましいですね。

この大会で気になるのは中国が出場していないということです。
緊張高まる中台関係ですが、囲碁の世界では友好を最優先にしてほしいものです。

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怒涛の譜(第10局)/記録ずくめのリーグ入り

2007-08-29 21:15:40 | 囲碁

※加藤正夫精局集「怒涛の譜」より譜の内容、コメントを順次記載していきます。

■第23期本因坊戦三次予選決勝/S42(1967)/09/07
☆四段、20歳でのリーグ入りを成しとげた記録的一局である。その後、リーグ入り最年少記録は依田紀基(18歳、第10期名人戦)に破られたが、四段は今でも最低段記録だ。

■黒 加藤正夫 四段 : 白 杉内雅男 九段 (4目半コミ出し)
■結果:黒番:加藤、169手完 黒中押し勝ち
■杉内九段は大正9年生まれの現役最長老棋士、杉内寿子八段とオシドリ棋士として有名
■解説
・加藤談:「碁打ちとしてようやく一人前になれたとの感慨がわきました」
■コメント
・攻めを基調にした加藤の打ち回しに、ベテラン杉内も押され気味の一局でした。

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囲碁書籍/碁界黄金の十九世紀

2007-08-27 14:51:03 | 囲碁

Gokaiougon 【新刊のご案内】
碁界黄金の十九世紀 江戸後期から明治-日本の碁を頂点に導いた名手たち。
現代までに名手として伝わる名は、十九世紀に集中している。大仙知、元丈、知得、丈和、幻庵、秀和、秀策、秀甫、秀栄。日本碁界がもっとも華やかだった、江戸後期から明治期の名手たちの棋譜がいま燦然と蘇る。

     (日本棋院HPより抜粋)

   ◇   ◇   ◇

先日、「碁界黄金の十九世紀」という棋書を購入しました。
発売の時から買おうか迷っていました。それは買っても読まない(並べない)のではないかという気持からです。
一年半ほど前、「怒涛の譜 加藤正夫精局集」を購入しましたが、全200局のうち並べたのは9局のみと情けない状態です。

この種の本はただ眺めているだけでは理解できません。
かなりの高段者であれば棋譜を眺めて、名手の意図などが理解できるかもしれませんが、大半の囲碁ファンは棋譜を並べてやっと名手たちの打ち回しの一端が見えるという程度ではないでしょうか。

いままでたくさんの囲碁書籍を購入してきましたが、消化したのは半分以下でしょうか。
投資効率も著しく低く、効果が上がっていません。

それでも棋書を買っている間は「まだ向上心が維持されているんだ」と、ひとりで納得している状況です。

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悔しくない/先崎学(将棋棋士)

2007-08-25 21:49:46 | 囲碁

月刊「NHK囲碁講座」に「桂馬の両アタリ」という将棋の先崎学八段が、囲碁の話題を載せているコラムがあります。
先崎八段の奥様は女流囲碁棋士の穂坂繭三段ということで、囲碁雑誌に載っているのでしょう。

 -以下、今月の9月号「悔しくない」より抜粋ー

あれほど負けず嫌いだった私が、ネット碁だと負けても全然悔しくない。
理由を考えてみるに、もちろん顔が見えないということもあるのだが、ひとつには、集中度に差があるからではないかと思う。
その差が負けた後の感覚の違いに出てくるような気がするのである。悔しさという感じは、集中した、心の張りがプツンと切れたことからくる要素が大きいように感じるのだ。
負けたという事実よりも、負けるまでに至る過程、心理の動きがあの「盤を引っ繰り返したくなる」感覚を生むのだと思う。

   ◇  ◇  ◇

私もほとんど毎日のようにネット碁を楽しんでいますが、確かに悔しさの度合いは生碁(対面碁)にくらべ軽いように思います。
これはゲームに近い感覚からくるものかもしれません。

でも先崎八段の「負けても全然悔しくない」ということはありませんね。
半目負けとか、初心者並みのポカで負けた時は「パソコンを引っ繰り返したくなる」誘惑に襲われます。

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第32期碁聖戦第3局/張碁聖が3連勝で初防衛

2007-08-23 13:25:42 | プロ棋戦

 第32期碁聖戦5番勝負第3局が8月9日、新潟県長岡市で行われ、張栩碁聖(27)が横田茂昭九段(38)を下し、第1局から負けなしの3連勝でタイトルを守った。

 両者譲らず、有利な形勢がつくれないまま最終盤まで進んだが、コウ争いに勝った白番の張碁聖が1目半勝ちした。横田九段は張碁聖の巧みな打ち回しに屈し、関西棋院勢による26年ぶりのタイトル獲得はかなわなかった。

 張碁聖は納得できる碁が打てなかった反省を口にしながらも、「結果が残せてよかった」と勝利を素直に喜んだ。

 一方、初のタイトル獲得をかけて挑戦した横田茂昭九段は最後の勝負どころでコウ争いに敗れ、勝ち切れなかった。「(碁聖に)プレッシャーをかけられた。この敗戦を次につなげなければ…」。敗因を分析する口調にも悔しさが強くにじんだ。

           (新潟日報社HPより抜粋)

       ◇   ◇   ◇

張栩碁聖、1~3局とも僅差ながらしぶとく戦い抜き、3連勝で碁聖位を防衛しました。
9月からは名人戦の挑戦者として、高尾名人・本因坊との7番勝負が待っています。
トラの子の碁聖位を3連勝で防衛し上げ潮の張碁聖、名人戦での名局が期待されます。

一方、関西棋院の好漢・横田九段、関西の期待を担っての挑戦でしたが一歩及ばずという結果となりました。
内容的には勝機もあり、十分手ごたえをつかんだようです。再度、タイトル戦の登場を期待しましょう。

       ◇   ◇   ◇

今回の対局地は新潟県長岡市のホテルニューオータニ長岡。
7月16日、新潟、長野を襲った中越沖地震では長岡市も震度6強の激震だったそうですが、3年前の中越地震に比べ被害は少なかったようです。

越後/長岡で思い起こすのは、20代頃読んだ司馬遼太郎の歴史小説「峠」。
幕末、戊辰戦争の一局面となる北越戦争を舞台に主人公の越後/長岡藩執政「河井継之助」の生涯を描いた小説です。
新政府軍(官軍)と幕府軍の戦いは官軍の追い風となりますが、武士として守るべき「何か」が北越戦争に駆り立てたのでしょうか。

Rakujitsu 「敗者の美学」などありえないかもしれませんが、忘れがたい「落日の景色」もあるように思います。

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NHK杯(第55回)/咲かずに散った梅沢

2007-08-21 21:11:57 | テレビ番組

8/5放送の「NHK杯テレビ囲碁トーナメント/片岡聡九段 対 梅沢由香里女流棋聖」の対戦、片岡九段の中押し勝ちとなりました。
囲碁ファンの大半は梅沢びいきで片岡九段も打ちづらかったでしょうね。

中盤までは黒番・梅沢女流棋聖の面白い局面でしたが右辺で地に偏ったため、白に圧迫され黒の薄い展開に。
形勢は微細のようでしたが、悲観派の梅沢さんは流れをつかみ損ね失速したようです。
その後は片岡九段の冷静な打ち回しに、押し切られた展開となりました。梅沢さん残念!。

これでNHK杯参加の女流棋士は謝・女流最強位を除き、青木八段、矢代女流本因坊、梅沢女流棋聖が敗退となりました。
残る謝さんの次の相手は強豪・王立誠九段、是非がんばって盛り上げてほしいものです。

   ◇   ◇   ◇

テレビ・マスコミ・普及活動など登場機会の多い梅沢女流棋聖、いつも笑顔で対応されていますが、今回のNHK杯対局中は厳しい表情でした。プロ棋士ですから当然ですが、普段では見られない真剣勝負の顔でした。

同じようなことが「月刊・碁ワールド9月号に載っていました。「山田規三生の詰碁のエッセンス/キミオさんのため息」というコーナー。

ある囲碁雑誌に偶然掲載された桑原(旧姓:祷)陽子さんの対局写真。それが、さあ大変!碁盤の前だから当然とはいえ、まさに鬼の形相をしていたのです。怒り心頭!・・・

女流棋士はオンとオフの切り替えが大変ですね。

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夏期連休2007

2007-08-19 21:19:45 | 囲碁

今年の夏期連休(8/11~8/19の9日間)も今日で終わりです。
「サザエさん症候群」と言うのでしょうか、明日からまた仕事だと思うと、ちょっと残念な心境です。
でも仕事を通して少しでも社会に役立っていると思えば、頑張らねばという気持になります。

    ◇  ◇

Shoes 今回はハイキングと風鈴会にそれぞれ1日、あとはネット碁くらいでいつもの休日とあまり変わらない連休でした。
ネット碁の成績は勝率3割くらいと不調で降段、手拍子で打ってはダメですね。

連休前には何か自分自身の糧になるようなことをしようと思うのですが、現実は惰性の日々となってしまいます。
計画と実行はなかなか一致しませんが、一歩でも前に進みたいものです。

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ハイキング仲間との昼食会

2007-08-18 21:33:04 | ハイキング

今日はハイキング仲間4人で昼食会でした。
先日(8/13)の日光・白根山へは都合でいけなかったT氏も集まりました。
T氏は2年ほど四国の事業所に単身赴任し、この5月で定年退職して現在は就職活動中とのこと、ハイキングやダイエットの話題で楽しい昼食会でした。

T氏とは20年ほど前、部署が同じだったこともあり仕事やプライベートでの同志といえます。
頭がキレるとか、サービス精神旺盛とか特に秀でているわけではありませんが、その「ほのぼの」とした雰囲気で年齢を問わず、色々な部署の人たちから親しまれている奇特な人物です。

しかしながら、この誰からも親しまれる人柄もその背景には人知れず苦労があったと思います。
苦労した分だけ、人には優しくなれるということでしょうか。

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棋力テスト/碁ワールド

2007-08-16 21:53:32 | 囲碁

「月刊・碁ワールド/8月号」に基礎力アップのテスト100題が載っていました。
これは布石・定石・手筋・死活・ヨセの問題各20問のテストで結果は86点、2~3段の評価でした。
この点数はネット碁の成績に近く、妥当な評価といえそうです。

問題はどの分野が弱点かということですが、予想通り「ヨセと死活」が減点でした。
どちらも「読み」が重要で、いろいろな手段を一つづつ検証していくことが必要です。
この地道な確認作業が億劫になってきているようです。

年齢的に粘りがなくなったのかも知れませんが、まだまだ上昇志向は衰えていないつもりです。
あきらめずに「粘る気力」をアップしていきたいと思っています。

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真夏のハイキング/日光白根山

2007-08-14 21:32:21 | ハイキング

Aimg_0656 昨日(8/13)は今年2回目のハイキングで日光白根山(2,578m)に行ってきました。
メンバーは山仲間4人、往路:2時間40分、帰路:2時間30分ほどのコースでした。

天気は上々で紺碧の空、山頂からのパノラマも絶景でした。
男体山や尾瀬・燧ケ岳はやや雲に隠れていましたが、恵まれた山行といっていいでしょう。

   ◇  ◇  ◇

今回の山行で感じたのは体力の衰えで、疲労度は限界に近い状態でした。
真夏の暑さの影響もありましたが、体重の増加が一番の要因だと思います。10年ほど前より5kg以上は増えているでしょう。
つまり、以前より5kg以上の荷物を背負っているのと同じことですから、これはこたえます。
減量に取り組まねば・・・。

   ◇  ◇  ◇

ハイキングの後の温泉は「片品・花咲の湯」、連休で混んでいました。家族連れや子供が多く、騒々しくてイマイチでしたね。
この時期、静かでゆったりとした温泉を探すのは難しそうです。

日光白根山フォトアルバム

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