天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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少年少女囲碁大会(群馬県)/2013

2013-04-29 18:59:48 | 伊勢崎こども囲碁アカデミー

昨日(4/28)は「少年少女囲碁群馬県大会(個人戦)&認定大会」が行われました。
参加者は122名、昨年が88名でしたので、4割ほどのアップと盛況でした。

全国大会選抜戦は中学生が8人、小学生が8人。昨年より増えていますが、上位と下位の差はかなりありましたね。
全国大会への代表決定戦は中学生が石井君と小鮒さん、小学生は松永君と羽柴君に決定しました。

中学生の部はほぼ順当な結果でしたが、小学生の部は前橋勢の2名が代表となり、勢いがある印象でしたね。
全国大会まで3ケ月ほどですか、県少年少女協会としても強化策を思案中です。

大会の運営面では、スタッフの高齢化が課題ですね。盤石の運搬など力仕事、対戦の組合せや勝敗判定などの判断力など、残念ながら年齢により低下していきます。
若い世代のスタッフを増やせればいいのですが、団塊世代以降の囲碁人口は少なくて・・・

    ◇   ◇

私が指導している「伊勢崎こども囲碁アカデミー(Cクラス)」の7名は、合計勝率が60%とまずまずの成績でした。
また「玉村町こども囲碁教室」の12名は、合計勝率が48%で五割にもう一歩という成績でした。ただ13路盤クラスの優勝者が出ており、これはうれしい結果でしたね。

棋力棋力アップのためには、生徒本人の自覚と指導者・保護者の支援がうまく噛み合うことが大切ですね。

Daihyo
  ↑ 全国大会代表者

Nyusyou
  ↑ 入賞者 

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明日は少年少女囲碁群馬県大会

2013-04-27 22:38:33 | 伊勢崎こども囲碁アカデミー

明日(4/28)、「第34回少年少女囲碁群馬県大会」が行われます。
現時点で125名がエントリーしており、参加者数は着実に増えている状況です。
増加の要因は13路盤クラスの大幅増で、全体の半数近くを占めるようになったことです。

今後、13路盤から19路盤、そして中級、上級と順調にステップアップすればいいのですが、途中でイヤになる生徒もいるでしょうね。
囲碁を普及する立場としては、いかに楽しさ・面白さを感じてもらえるか・・・工夫のしどころです。

今日の午前は「伊勢崎こども囲碁アカデミー」、午後は「玉村町こども囲碁教室」で大会前の最終調整という雰囲気でした。
参加する生徒には全力を出し切って、がんばってほしいですね。
そうはいっても「勝つ人がいれば、負ける人もいる」わけで、悔いのない対局をしてほしいと思っています。

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囲碁はココロの格闘技/情緒不安定のとき

2013-04-25 22:00:30 | 囲碁

囲碁に限らず諸事好調なときは、精神状態が安定しているときでしょう。
家庭、健康、仕事などで気掛りな問題を抱えている場合は、情緒不安定となりミスも多くなります。

このところネット対局が多いのですが、ささいな事でも気掛りがあると勝敗に影響します。
集中力が散漫になり、粘り強さも無くなるようです。このため、焦りと単純なミスで負けることが多くなります。
こんな時は対局しなければいいのですが「気分転換」にと、つい始めてしまい不機嫌のスパイラルに陥ります。

情緒不安定な時は、テレビの囲碁番組や旅番組、散歩、カラオケなどが、気分転換にいいかも知れません。
悩ましいことも、時間の経過とともに薄らぐこともあるでしょう。

    ◇   ◇

アマチュアの場合、囲碁は趣味ですから気分によって打てばいいのですが、プロは気分など関係なく決められた日程で対局する義務があります。
悩ましいことがあっても、対局に影響しないよう「ココロの修練」が大切でしょうね。

プロは結婚すると成績は上がるというのが定説のようで、井山六冠も昨年の結婚後に快進撃を続けました。
精神的に安定するでしょうし、所帯を持つ責任感もあるのでしょうね。

明日はその井山六冠と、結城九段が対決する十段戦の第5局が行われます。
井山さんの防衛か、結城さんがタイトル奪取か、注目の一戦ですね。

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碁友の退職慰労会

2013-04-23 21:27:08 | ルネサス/囲碁部

先日、囲碁仲間O氏の退職慰労会(碁会 & 懇親会)がありました。
O氏は私と年代はほぼ同じですが、軽快なフットワークで海外を含め、あちこちを飛び回ってきました。

退職後の目標として一年弱で「ゴルフはシングル、囲碁は五段(現在、三段レベル?)」と豪語していました。
囲碁仲間は「それはすごい!」と讃えていましたが、多くの人は心の中で「無謀な法螺(ほら)」と思っているでしょう。

ただ法螺だと思いつつも、それを広言(公言)するところがO氏らしいところです。
早速、「研究会」をやろうとの誘いもあり、私も便乗して「天下五段」にと思っているところです。

以前から棋力アップのためには、研究会のような形が必要だと思っていました。
どんな研究会になるか分かりませんが、とりあえず定例化しないと・・・

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第51期十段戦第4局/井山十段が勝ち2勝2敗のタイ!

2013-04-21 21:51:07 | プロ棋戦

「第51期十段戦挑戦手合五番勝負第4局」が4月18日に大阪市「日本棋院関西総本部」で行われた。結果は黒番の井山十段が結城九段に中押し勝ちをおさめシリーズ成績を2勝2敗のタイとした。井山の3連覇か!結城の十段奪取か!第5局は4月26日(金)に大阪市「関西棋院」で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山快勝、結城の追走許さずタイ」 「結城を襲った魔の瞬間」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

カド番をしのいだ井山さん。本局では序盤から優位に立ち、中盤以降の打ち回しも冴えて完勝の内容でした。
敗れた結城さん。タイトルを目前に力み過ぎでしょうか、石の運びが変調のようでした。

これでスコアは2-2のタイ。井山さんが六冠を維持するか、結城さんがタイトル奪取するか、4/26の第5局は世間も注目の一戦になりますね。

    ◇   ◇

今日の夕方、NHK-Eテレで「井山裕太 棋聖 自戦を語る」という特集番組がありました。
棋聖戦の6局を振り返り、勝負のポイントを師匠の石井邦生九段と検討。
また多くの棋士が井山六冠の印象を語っていました。各棋士の話で共通するのは、「思いもよらない着手が出てくる」ということでした。
独自の感覚をさらに磨きをかけ、世界戦でも活躍してほしいですね。

井山さん大躍進の陰には、師匠の石井九段の存在が大きいでしょう。飛び抜けた才能も指導者の良しあしで左右されますからね。

私も子どもの指導をしていますが、上級者の指導ではないので技術的な課題より、「囲碁は面白い」と感じてくれればと思っています。

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世界戦で日本はなぜ勝てない

2013-04-19 19:18:28 | 囲碁

国際棋戦の記事、当ブログでもしばらく書いていません。「出ると負け」の内容では意気消沈ですからね。

----- 朝日新聞(4/16)「ニュースがわからん!」より抜粋 -----

「囲碁の世界戦、強い国はどこじゃ? ---> 現在は中韓が2強」

「囲碁の世界戦で日本はなぜ勝てない?」
・中韓ではプロやプロを目指す子どもたちが集団生活をしながら猛勉強する。激しい競争を勝ち抜いた若手が次々と頭角を現し、いまや世界戦は、10代から20代半ばの争いになりつつある。

・日本は国内の七大タイトル戦重視で、日程が重なれば国内を優先するため、忙しいトップ棋士ほど世界戦に出るのが難しい。

・持ち時間の違いも要因の一つ。世界戦最長の棋戦でも3時間半。韓国、中国の国内棋戦はこれに準じている。じっくりと構想を練りながら戦う日本の碁が、短時間の世界戦では通用しづらい。

「日本再起のカギは?」
・若手を鍛える取り組みが急務。同時に、誰かが突破口を開く必要がある。いま実力的にも年齢的にも最も期待されているのが、史上初の六冠を達成した井山裕太棋聖。スターが世界一になって囲碁界が活気づき、全体の底上げがなされれば、日本にも未来はある。

     ◇   ◇

本記事は囲碁には馴染みのない人や、子どもが対象のようで、世間一般的な意見だと思います。

「日本再起のカギ」、スター選手の活躍は国民の囲碁関心度を上げるためには有効だと思いますが、選手層の厚さを考えるとムズなところで・・・

選手層を厚くするには「囲碁人口の拡大」が必須ですが、一朝一夕には成るものでもありません。囲碁の魅力をPRしながら、地道に普及活動を継続していくことが必要でしょう。

棋院やプロ棋士にはがんばってもらうとして、一般の囲碁ファンに何ができるか?
これといった特効薬はありませんが、とりあえず身近な人と「囲碁の会話」を増やしては・・・

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茨城・大洗水族館

2013-04-17 19:29:11 | 旅行記

Oaraiaquaworld 先日、茨城県の「大洗水族館(アクアワールド・大洗)」に行ってきました。
共働きの娘の要望で、ヨチヨチ歩きの孫娘とジジ・ババ、三世代揃ってのドライブです。

北関東自動車道の開通で、群馬の自宅から2時間弱で行けるようになりました。
この道路が全線開通したのは、大震災の直後だったと思います。
「アクアワールド・大洗」も、震災の影響(風評被害など)で入館者数も減少したようですが、今は震災前の9割ほどに回復したようです。

一昨年の1月に三重県の「鳥羽水族館」を見学したのですが、「アクアワールド・大洗」も同じような印象で、特に目新しい感じはなかったですね。
小学生のころ水族館に行ったときは、興味津々で新鮮な驚きもあったのですが、年輪を重ねるに従い感受性が薄れてきたような・・・
これではマズイ!!、「何事も面倒くさがらずチャレンジ精神で・・・」と気分だけは前向きですが、ムズなところです。

   ◇   ◇

孫は可愛いのですが、共働きの娘の都合で育児に付き合わされるのはどうも・・・という気分です。
来月はディズニーランドへ行くと言ってますが、気持ちは「後ろ向き」です。

この「後ろ向き」が問題ですね。どうせなら「楽しむ気持ち」でないと・・・

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「群馬少年少女囲碁協会」総会2013

2013-04-15 21:30:19 | 囲碁

2013syounensoukai 昨日は「群馬少年少女囲碁協会」の平成25年度(第2回)の総会で、県下の「子ども囲碁普及活動」に賛同する30名ほどが集まりました。

協会の一番の目的は「子ども囲碁人口拡大」です。ここ数年の大会参加者数は少しづつですが増加しており、この気運を発展させたいものです。

「2013jr_ac_.pdf」をダウンロード

今後の課題として、以下の項目が重点的に協議されました。
・こども囲碁教室・学校囲碁クラブ等の新規開設
・指導者不足の対応
どれも難題ですが、行政や教育関係機関との連携がポイントだと思います。

    ◇   ◇

総会メンバーや指導スタッフの顔ぶれを見ても、高齢化は間違いなく進んでいます。
生徒たちにとっても、年配の方から教わるより、若い人の方が親近感がわくでしょう。
若い女性だったら、更にヤル気も違ってくると思いますね。

大人の指導碁会でも、女流プロの方が歓迎されているようです。確かに入門・初級者は女性のほうがソフトでいいと思います。
ただ、有段者レベルではどうでしょう。本当に棋力アップを望むなら、手厳しい指導も必要かと・・・

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囲碁書籍「こう打てば碁が下手になる」

2013-04-13 19:49:49 | 囲碁

Korian_2 ◆書籍紹介
 ・書籍名:狐狸庵先生のこう打てば碁が下手になる -遠藤周作対局集-
 ・発行所:TBSブリタニカ
 ・著者:遠藤周作ほか
 ・発行年月:1994年10月
◆内容紹介
決して上手くはないが、何とも温かみのある碁を打つ「狐狸庵」遠藤周作。
彼が碁盤を挟んで、埴谷雄高、鈴木清順、黒井千次、夏樹静子らを相手に、下手ながらに大いに楽しめる碁の打ち方を語る。

   ◇   ◇

一昨日の当ブログ「上達しない法」で連想したのが、この本です。
十局の棋譜が載っているのですが、棋力アップを望んでいる人には参考にならないでしょう。
対戦相手との丁々発止の舌戦や、盤外での攪乱戦法が楽しめます。

碁の楽しみ方はいろいろですが、「強くなる」だけが目的ではないということでしょうか。
確かに公民館などで碁を打っている年配の方々を見ていると、ナルホドと思うこともありますね。

   ◇   ◇

この本が発行されたのは1994年、その2年後の1996年に狐狸庵先生(遠藤周作)は亡くなられています。
20代の頃「沈黙」という本を購入し、読み始めたのですが途中で挫折した記憶があります・・・

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上達しない法/月刊・囲碁未来

2013-04-11 19:15:38 | 囲碁

Igomirai201305 日本棋院発行の初段を目指す総合雑誌「月刊・囲碁未来」に、「みらいワークショップ ~初級者脱出のカギがここに~」という連載講座があります。

中部総本部の若手棋士とインストラクターによる初級者向け講座ですが、「上から目線」ではなくホンネで語るところが面白いですね。
5月号(第8回)は「上達しない法」でした。

囲碁ファンは「上達する方法」を、あれこれと悩んでいると思います。
逆説的に「上達しない法」を考えれば、上達のヒントになるという趣旨のようです。

上達しない法
1.丸暗記せよ!(定石の手順をしっかりと暗記し、いついかなるときもそれに頼るべし)
※注意点:その定石が碁盤全体に及ぼす影響とか、定石の一手一手の意味を考えてはてはいけない。
※注意点:定石は考えるための「呼び水」として活用できることに気がついてはいけない。「自分のチカラで切り開いていこう!」という前向きな姿勢はいけない。

2.負のイメージを持て!(負けたときのことを思い出し、自分の打った手がうまくいかなかった無力感を、何度も噛み締めるべし)
※注意点:スランプのときにプロの棋譜並べなどによって、良いイメージを作ってはいけない。

3.難しい詰碁!(嫌気がさすような難しい詰碁に、歯を食いしばって挑戦し続けよ!)
※注意点:「数をこなす」「反復」という詰碁の二大要素を満たしてはいけない。

   ◇   ◇

上記の逆の方法をとれば、上達につながるということですね。
頭では理解できるのですが、実際に修練するとなるとムズなところです。

2番目の「負のイメージ」については、ナルホドと思いましたね。一般的には「ネガティブ」から、「ポジティブ」への切り替えということでしょうか。
実戦で応用できればいいのですが・・・

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