天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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国家の品格

2006-06-29 16:29:13 | 囲碁

先日、「国家の品格/藤原正彦(著)」を読みました。
アメリカ的な「論理と合理」から、日本的な「情緒と形」が日本の品格を取り戻すという提言。
なるほどと思いました。
著者もいってましたが若い頃はこの日本的な「情緒と形」がまだるっこく、メリハリがないように感じます。
でも年齢を重ねるに従い、この情緒という空気を快く感じるようになります。

問題は現代の若い世代が「情緒と形」をどのように受け入れるかだと思います。

囲碁の世界では韓国、中国が日本を凌いでいる状況ですが、単純な勝ち負け(論理)ではなく文化(情緒)として発展してほしいものです。

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アマ本因坊戦県大会/2006

2006-06-26 16:58:15 | 囲碁

Amahon2006 県内のアマ強豪が全国大会出場をかけて戦う棋戦は「アマ名人戦県大会(旧十傑戦)」、「アマ本因坊戦県大会」、「世界アマ選手権県大会」の三棋戦があります。

昨日(6/25)は「アマ本因坊戦県大会」の準々決勝~決勝戦が行われ、長谷川義則さんが優勝、準優勝は小暮智さんでした。
いずれも全国大会出場経験のある強豪ですが、全国大会での上位入賞は難しそうです。

過去、群馬県勢では1966年の第6期アマ十傑戦で石井成幸さんが全国優勝した記録があります。もう40年も前ですが石井さんは現在も第一線で活躍しています。
その石井さん、本大会では2回戦で小学校5年の本木君にまさかの敗退となりました。若手に花道を譲ったのでしょうか。

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陣地になる前に手をつけよう(風鈴会)

2006-06-25 15:48:07 | 囲碁

Fuurin2 昨日(6/24)は定例の「風鈴会」の日、今回の講座のテーマは「陣地になる前に手をつけよう」。
相手の辺の模様が大きくなった場合に、どのように手をつけていくかの解説でした。

この荒らしのテクニックを知っているのと知らないのでは、作戦に大きく差が出てきます。
大切なのは手をつけてうまくいけば問題ないのですが、途中で見通しが立たなくなった場合にいかに損をしないよう収束させるかだと思います。

私自身、途中で危うくなっても意地で打ち進め、破綻するケースが少なくありません。
囲碁はギャンブルではないので、事態を冷静に見つめてその後の対応策を考えることが重要でしょう。

「事態を冷静に見つめる」、これがなかなかムズなんですよね。

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ゾーンプレス

2006-06-22 15:41:35 | スポーツ

W杯サッカーも予選リーグは終盤。日本VSブラジル戦は明日の早朝放送だそうですが、とても早起きして見る気力はありません。
世界最高峰のブラジルが相手ですので、勝敗はあまり期待できませんが「日本らしい」戦いぶりを見せてほしいと思います。

    ◇   ◇   ◇

2年ほど前になりますが王銘エン九段の「ゾーンプレス・パーク」を読みました。
サッカーのゾーンプレス戦術のイメージを取り入れ、「すべての石を関連づけながら押しあげ、相手を圧迫する戦法」ということのようでした。
読んだときは「ナルホド」と思いましたが、今ではすっかり忘れています。
いろいろな棋書や雑誌を見ていますが、ほとんど「血や肉」にはなっていないようです。悔しいですなあ~。

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中学校囲碁団体戦/2006

2006-06-21 16:13:48 | こども囲碁

先日(6/17)、中学校の囲碁団体戦県大会が行われました。
今年の中学校団体戦参加は3チーム。5月に行われた小学校団体戦も3チームと群馬県での団体戦は苦しい状況です。
学校関係と囲碁団体の連携が必要と思いますが、「囲碁は遊び(ゲーム)」という印象が強いのでしょうか。

      ◇    ◇    ◇

昨年は小学校と中学校が同じ日に行ったのですが、今年は「県中学校囲碁将棋連盟」という団体と連携して行うということで、別の日に開催となりました。

ところが、「囲碁・将棋連盟」とは名ばかりで役員・指導者はほとんど将棋関係者だったそうです。
このため大会は80名近くの将棋個人戦の片すみで、囲碁団体戦3チーム(9名)が細々と対局していたと、日本棋院支部の役員は嘆いていました。

各地に「○○囲碁・将棋クラブ」というような連名での団体がありますが、どちらかに偏ってしまう傾向が強いようです。
一般の人から見れば「囲碁」と「将棋」は親戚のように思われているようですが、実際は「柔道」と「剣道」くらいの違いがあると思います。

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本因坊戦第4局/高尾、初防衛に王手

2006-06-18 21:36:23 | プロ棋戦

 本因坊戦七番勝負の第4局は6月12日、13日に佐賀県唐津市で行われ、高尾紳路本因坊が挑戦者の山田規三生九段に先番中押し勝ちし、対戦成績を3勝1敗として初防衛へあと1勝とした。第5局は26、27日、山形県米沢市で行われる。
 過去3局は白番が勝っていたが、今期初の先番の勝利。高尾が山田をカド番に追い詰めた。第5局で山田の巻き返しがなるか。

<高尾本因坊の話>
 左上のフリカワリはいいかどうかわからなかった。左辺白からの抵抗をうっかりしてた。これでダメにしたかと思った。

<山田九段の話>
 フリカワリはやはり、どうかわからなかった。封じ手あたりが中途半端でしたか。終盤右辺での手順を間違えなければいい勝負でしたか。

            (毎日新聞より抜粋)

         ◇  ◇  ◇  ◇

高尾本因坊、冷静な打ち回しで3勝1敗と防衛に大きく前進しました。
一方の山田挑戦者はカド番、このまま引き下がるわけにはいきません。なんとか踏ん張ってほしいものです。

「週間碁/秀行の目」より「赤鬼と青鬼」
二人のことをヘボといいましたが、もちろんいいとこもあります。とくに感心するのは辛抱のよさです。第4局は根気くらべの様相を呈しました。そこでわずかに高尾くんがまさったということでしょう。実際、高尾くんは私に似ず辛抱がいい。
(中略)
 テレビをながめていたら、高尾くんの顔が赤みをおび、山田くんは青ざめたように感じました。面白いものです。赤鬼と青鬼の対決ですね。
(藤沢秀行名誉棋聖・談)

         ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は佐賀県唐津市。「唐津城」、「虹の松原」、「唐津くんち」などが有名だそうです。
もう十数年前になりますが九州を訪れたとき、呼子(よぶこ、2005年1月より唐津市に合併)で「イカの生き造り」を食べさせてもらいました。獲れたてのイカは透明で、ほのかな甘みに家族で喜んだものでした。

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W杯サッカー/日本初戦敗退

2006-06-16 16:08:38 | スポーツ

6/12、夕食後ネット対局していたのですが「日本VSオーストラリア戦」が始まり、前半途中からみていました。
前半、中村の先取点でリードしたものの、後半/終盤で立て続けに3点取られ1-3で敗れました。
次はクロアチア戦、予選リーグ突破はけわしい状況ですがいい試合を見せてほしいと思います。

囲碁の世界戦における日本も序盤から中盤まではいい勝負をしているのですが、後半息切れするケースが多いようです。
日本人の特性は戦略勝負で、強靭な心身との勝負は弱いのかもしれませんね。

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利かしの処方箋(風鈴会)

2006-06-13 16:14:24 | 風鈴会

Wind 一昨日(6/11)は定例の「風鈴会」の日、今回の講座のテーマは「利かし」でした。
一口に「利かし」といってもケースが色々あるようです。

「相手の固い所はさらに固めさせる」、「様子見の手で相手の出方をうかがう」、など「利かし」の石を利用し以降の作戦を有利にもっていく、というようなことでしょうか。(説明になっていないかも・・・)

「利かし」を自在に使えれば高段者だと思いますが、使用法を誤ると一気に劣勢に陥ります。

      ◇  ◇

囲碁用語には結構あいまいな表現がありますが、「利かし」などもその一種だと思います。
日本語であいまいな用語を翻訳する場合はさらに苦労するでしょうね。利かし:forcing move」

★以下「関東弁護士会連合会HP/わたしと司法/棋士:小林千寿」より抜粋

○囲碁という特殊な世界だと,なかなか翻訳しにくい言葉とかあるんですか。
小林さん  ありますよ。(以下中略)
囲碁で「利かし」という用語がありますが、日本語の利かしは、良い交換の先手を「利かし」っていいますが、自分が打って相手が受けたために自分が損することも多いんですよ。それは、利かしと言わずに、私は「ウェスタン・きかし」とか言って、冗談をまじえて伝えたしました。

 

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本因坊戦第3局/高尾、乱戦制し2勝目

2006-06-12 17:04:42 | プロ棋戦

 本因坊戦七番勝負の第3局は6月7日、8日に広島県尾道市で行われ、高尾紳路本因坊(29)が挑戦者の山田規三生九段(33)に白番中押し勝ちし、対戦成績を2勝1敗とした。第4局は6月12、13日、佐賀県唐津市で行われる。

 戦いに終始した一局だったが、山田が次々と繰り出す勝負手に対し、冷静に手厚く対処した高尾が乱戦を制して2勝目を挙げた。

<高尾本因坊の話>
 左辺のワカレはいい勝負だと思ったが、封じ手のあたりではあまり自信がなかった。上辺の攻防でよくなったかもしれないが、勝ちと分かったのは最後の方です。自分なりに精いっぱい打てました。

<山田九段の話>
 左辺で戦いを挑んだのは、考えてしまったあげく普通には打てなくなったため。上辺の戦いでチャンスが出てきたかなとも思ったのですが。最初から最後までめちゃくちゃでしたね。

            (毎日新聞より抜粋)

         ◇  ◇  ◇  ◇

山田九段、独自路線にこだわり過ぎたのでしょうか不本意な流れになってしまいました。
高尾本因坊、挑戦者の変化球に惑わされずに押し切った勝負のようでした。
そういえば第4局は今日(6/12)からなんですね。変則日程で関係者も大変だと思われます。
「週間碁/秀行の目」の中で下記のような記事が載っていました。(抜粋)

「遠い中・韓の背中」
 中国へ行って、帰ってきたところです。日本は大きく差をつけられたと実感しました。こまったことですな。
 さて本因坊戦。高尾君も山田君も兵法を知りません。何をやっているのかと、二人をどやしつけたくなります。
(中略)
 白○○手、黒××手のようなヘボをやる限り、中国や韓国には永久に追いつけないでしょうね。暗澹たる気持ちになります。
(藤沢秀行名誉棋聖・談)

相変わらず厳しい評価ですが、そんなに差があるのかと思います。暗い気持ちになりますが光明は見出せないのでしょうか。

         ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は広島県尾道市。訪れたことはありませんが、絵画、映画、寺院、文学など歴史と文化が香る街だそうです。いつかゆっくりと訪れてみたいものです。

「碁聖秀策」誕生の地、因島市は今年1月から尾道市と合併し新尾道市としてスタートしたそうです。「因島」の地名は残るでしょうが小が大に吸収されたようで、ちょっと割りきれない思いがします。

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RT囲碁部/6月例会

2006-06-11 21:20:38 | ルネサス/囲碁部

昨日(6/10)は所属囲碁部の月例会、1月の新春囲碁合宿以来の例会でした。(参加者10名)

部員の方から「いつ開催するのか?」の催促があり、開催の運びとなりました。(部員の声がなかればサボッていたかも・・・)

部の活動も部員の退職、高齢化などで10年ほど前の活気は失速気味ですが、例会を楽しみにしている人がいる限り続ける必要がある思っています。

ただ日本の国情と同様に「囲碁の世界」も閉塞感があるのは確かで、構造改革も必要と考えています。
国政とは比較にはなりませんが、何かを変えるということは難問です。

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