囲碁の加藤啓子女流名人に謝依旻(しぇい・いみん)女流本因坊が挑戦していた「第20期女流名人戦三番勝負」の第2局は2月20日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、白番の謝が半目勝ちした。これで対戦成績を2連勝とした謝が初の女流名人位を獲得、女流本因坊と合わせて2冠となった。
<しぇい・いみん> 1989年、台湾で生まれる。黄孟正九段門下。2004年入段、06年三段。同年第8期女流最強位。07年第26期女流本因坊。深い読みに裏打ちされた破壊力は、女流碁界随一といわれる。
(産経新聞より抜粋)
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第1局に続いてまたも謝さんの半目勝ちで女流名人奪取。小林泉美六段に続く史上2人目の女流本因坊・名人だそうですですが、18歳で女流碁会の頂点というのも驚きです。
今後は世界の女流棋戦、男性と伍して戦う一般棋戦での活躍ぶりが注目されます。
一方、女流名人位を一期で失った加藤さん、ほんのわずかな流れが若くて勢いのある謝さんに傾いてしまったようです。
今回は惜しくも敗退したもののオールラウンドで本格派の実力者、必ずや表舞台に登場してくることでしょう。
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産経Webの「棋怒哀楽」というコーナーで関西棋院の吉田美香八段が「女流棋戦は東京対局を原則とするものが多く、関西の女流棋士は苦労している」という記事がありました。
囲碁に限らず多くの分野で東京が中心になっています。確かに便利で条件は整っていますが、日本の元気力回復のためにはもっと地方に目を向けるべきではないでしょうか。