天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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プロ棋士・四字熟語/大淵浩太郎、広瀬優一

2023-03-30 21:00:00 | プロ棋士

「週刊碁」に連載の四字熟語、「つるりん(鶴山淳志八段、林漢傑八段)式観る碁のすすめ」

第76回:奇々怪々/大淵幸太郎五段
★奇々怪々【きき・かいかい】:常識では理解できない、非常に怪しく不思議なさま。

りん:ウニくん(鈴木伸二七段)、上手いこと名付けたよね。
つる:もう「妖怪見学坊主(大淵浩太郎五段)」にしか見えない(笑)。
りん:毎回予想外のことを言ってくるからドキッとしてちょっと怖いし、摩訶不思議。
つる:しかも、大淵くんって何気に幽霊とか妖怪の知識が豊富なんだよ。やっぱり、お坊さん修行とかしてるからなのかなぁ(大淵五段はお寺に婿入りしています)。

第77回:快刀乱麻/広瀬優一七段
★快刀乱麻【かいとう・らんま】:絡み合った麻糸を切れ味よい刀で切ること。転じて、込み入った状況等を巧みに始末し解決すること。

りん:石が絡み合ってくる局面を鮮やかに切ってるのを見ると感動する。広瀬くんは上手い。シュッ、シャキーンって解決してる。
つる:たしかに、同じヨミが強いでも、殴り合ってる感じとか、ハンマーとか、剣で切り合ってるとか、受ける印象が違うよね。
りん:広瀬くんは剣のイメージ。だいたい剣の達人は色白のイケメンで、オシャレで優しいってことになってるし。

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大淵幸太郎五段(30)の父上は大淵盛人九段。大淵門下には内田修平八段、堀本満成五段、田尻悠人五段、奥田あや四段、竹内康祐四段と異才が揃っています。
内弟子生活は田舎(神奈川県相模湖町、現・相模原市)での厳しい修行で有名でした。
お寺に婿入りですか、もともと本因坊家もお寺ですから、これもご縁か・・・。

広瀬優一七段(21)は藤澤一就八段門下。新人王にもなっていますが、上昇角度が緩いかも・・・。
「切れ味」というと「カミソリ坂田」が浮かびますが、ザル碁党には理解不能・・・。

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1年前の記事(2022-03-30):全国高校選抜囲碁/前橋高が初制覇・高崎女3位

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第70回NHK杯・決勝/関天元、初優勝

2023-03-28 21:00:00 | プロ棋戦

第70回NHK杯テレビ囲碁トーナメントの決勝が3月19日に放送され、関航太郎天元(21)が一力遼NHK杯(25)を破り、初の栄冠を手にした。
本局は関が序盤のコウ争いで築いたリードを保ったまま終盤へ。しかし粘り強く打ち進めていた一力にも、チャンスが訪れる。最終盤でAIの評価値が二転三転するドラマチックな一戦だった。
   (日本棋院HPより抜粋)

「関 初優勝、燃える男難戦制す」 「一力、チャンス逃す」 
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

NHK杯初優勝の関天元、大一番でここ一番の強さを見せてくれました。
敗れた一力棋聖、惜しくも3連覇を逃しました。
稀に見る大激戦で最終盤のAI評価値も乱高下、半目勝負は指運か・・・。

大乱戦を制した関・新NHK杯選手権者、若手の中で独特のタイプに見えます。
本局では椅子の上に胡坐(あぐら)をかいての対局、図太い神経の持ち主でしょうか。
まだまだ未完の大器、今後の活躍・動向に注目ですね。

     ○ ● ○

1年前の記事(2022-03-28):第60期十段戦五番勝負第2局/許が2連勝で防衛に王手

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第61期十段戦五番勝負第2局/許が勝って1勝1敗のタイに

2023-03-26 21:00:00 | プロ棋戦

第61期十段戦五番勝負第2局が3月23日(木)に滋賀県長浜市「Hotel & Resorts NAGAHAMA」で打たれ、許家元十段が芝野虎丸名人に白番中押し勝ちをおさめシリーズ1勝1敗のタイとした。
第3局は4月6日(木)に長野県大町市「ANAホリデイ・インリゾート 信濃大町くろよん」で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「許 返した、巧みに主導権握る」 「芝野、追い上げたが・・・」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

1-1のタイとした許十段、序盤のリードを辛くも守り切りました。
敗れた芝野名人、後半の追い上げも最後のミスで無念・・・。
令和三羽烏の激突は一進一退、どちらが抜け出すか注目です。

今回の対局地は滋賀県長浜市「Hotel & Resorts NAGAHAMA(変更前:長浜ロイヤルホテル)」。
ホテル名も結構変わるようです。最近は「リゾート」と付くホテルが多い・・・。

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1年前の記事(2022-03-26):第64回女流アマ選手権/久代迎春さん2度目の優勝

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WBC/凱旋行進曲

2023-03-24 21:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

先週「WBC狂騒曲」と冷めた目でつぶやいたのですが、優勝ということで関心度もさらにアップですね。
テレビでは試合のリプレイが繰り返し流され、「お祭り騒ぎ」は続いています。
このWBCが日本中に与えた影響力は大変なもので、経済効果はン百億円とか・・・。
野球界も笑いが止まらない・・・。

わが家では女房殿も日本チームの活躍にはしゃいでおり、私も5割程度のテンションで眺めています。
日本中が一つの話題で盛り上がる、結構なことです。

♪祭りのあとの寂しさは・・・。

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1年前の記事(2022-03-24):第25回ジュニア本因坊戦群馬/棋力認定戦(3/21)

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プロ棋士・四字熟語/山城宏九段

2023-03-22 21:00:00 | プロ棋士

「週刊碁」に連載の四字熟語、「つるさとりん(鶴山淳志八段、柳澤理志六段、林漢傑八段)式観る碁のすすめ」※ゲスト:さと(柳澤六段)

第75回:知者楽水/山城宏九段
★知者楽水【ちしゃ・らくすい】:知恵のある賢い人は水が流れるように才知を働かせ滞ることがないことから、水を好んで楽しむの意。

さと:山城先生は「浸透流」。じわじわと水が染みるように少しずつ良くなって最後は勝つ。自然体で無理がない。僕もこんな風に打てたらと憧れました。
つる:あの捉えどころのない強さに加えてお人柄もひょうひょうといらして・・・。合気道の達人みたいだよね。
りん:触れてもないのに飛ばされちゃう?
さと:先生の代名詞「浸透流」から、知者楽水でお願いします。

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山城宏九段(64)は中部総本部の重鎮、王冠戦15期優勝は最多。若手の頃から「中京の豆ダイヤ」と言われました。(羽根泰正の「中京のダイヤモンド」に次ぐあだ名)
これまで7大タイトルに何度も挑戦するも敗退、悲運の棋士か・・・。

地に辛く中盤以降の追い込みが強い棋風「浸透流」、負けた方はボディーブローのようなダメージか。
ザル碁党もジワジワと追い込まれる負け方は悔しいですね。
「浸透流」マネしたいけど無理だろうなぁ・・・。

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1年前の記事(2022-03-22):第69回NHK杯・決勝/一力が2年連続、3回目の優勝

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第65回女流アマ選手権/優勝は大沢摩耶さん

2023-03-20 21:00:00 | アマ棋戦

第65回全日本女流アマチュア囲碁選手権大会が3月11日(土)・12日(日)に行われた。決勝は東京千葉代表の宇根川万里江さんと埼玉代表の大沢摩耶さんの対戦となり、大沢さんが黒番1目半勝ちをおさめ、2013年の第55回大会以来、10年ぶり3度目の優勝となった。

 ・優 勝:大沢 摩耶(埼玉)
 ・準優勝:宇根川万里江(東京・千葉)
 ・第三位:岩井 温子(京都)
 ・第四位:林 むつみ(東京・千葉)
   (日本棋院HPより抜粋)

「大沢さん10年ぶりV、強豪ベスト4占める」
   (週刊碁見出しより)

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大沢摩耶さんの優勝は3度目、1度目が2002年で21年前、2度目は10年前と息の長い選手です。娘さんは大須賀聖良初段、お姉さんは大澤奈留美五段と囲碁ファミリ-ですね。



準優勝の宇根川さん、4位の林さんは本大会の常連、岩井さんは大学生の強豪とのことです。

群馬代表の西本さん、及川さんは予選敗退、全国の壁は厚かったようです。
上位選手の顔ぶれは都市部が優勢、地方との格差縮小はムズなところで・・・。

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1年前の記事(2022-03-20):第46期棋聖戦第7局/一力が初の棋聖奪取

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WBC狂騒曲

2023-03-18 21:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

野球の国際大会「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が盛り上がっていますね。
テレビ番組ではWBCのオンパレードで、どのチャンネルも占拠、いやはや・・・。

先週の朝日新聞に「WBCに関心がありますか?」という調査記事がありました。
結果は「ある66%、ない34%」でしたが、1次リーグを突破したことでさらにヒートアップしているでしょう。
国際大会というとサッカーの「ワールドカップ(W杯)」が大人気でしたが、WBCも負けず劣らずか・・・。

私自身の関心度は「ない」に近いでしょうか、平均的日本人の2~3割のイメージです。
オリンピックもW杯もイマイチ、「お祭り騒ぎ」はドーモ・・・。

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1年前の記事(2022-03-18):桜三月散歩道2022

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ワールド碁女流最強戦/韓国・崔精九段が初優勝

2023-03-16 21:00:00 | プロ棋戦

囲碁の女性世界一を決める国際棋戦「SENKO CUPワールド碁女流最強戦2023」の決勝が3月5日、東京都内のホテルで打たれ、韓国の崔精九段(26)が中国の周泓余六段(20)を破り、初優勝した。日本勢では上野愛咲美女流立葵杯(21)の3位が最高で、仲邑女流棋聖(14)は4位だった。
   (日経新聞HPより抜粋)

「崔精、念願の初優勝」 「日本、準決勝で消える」
   (週刊碁見出しより)

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決勝は韓国・崔精(チェ・ジョン)九段と中国・周泓余(しゅう・おうよ)六段の対決、世界最強女子と言われる崔さんが周さんを圧倒しました。
日本勢では昨年優勝したは上野さんが3位、仲邑さんが4位、残念ですが実力的には納得か・・・。

男女を含め日中韓の勢力図は韓国が一歩リードの状況でしょうか。
日韓関係は雪解けムード、難しい問題もありますが「落としどころ」が肝心ですね。
囲碁も一方的な攻めはキズが残ります。「落としどころ」に留意を・・・。

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1年前の記事(2022-03-16):ジュニア本因坊戦代表戦/群馬大会2022

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第61期十段戦五番勝負第1局/芝野が先勝!

2023-03-14 21:00:00 | プロ棋戦

許家元十段に芝野虎丸名人が挑戦する 大和ハウス杯第61期十段戦五番勝負第1局が3月7日(火)に東大阪市 「大阪商業大学」で打たれ、芝野が白番中押し勝ちしシリーズ先勝とした。第2局は3月23日(木)に滋賀県長浜市「Hotel & Resorts NAGAHAMA」で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「芝野先勝、光る俊敏さ」 「許、構想実るも・・・」
   (週刊碁見出しより)

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初戦を制した芝野名人、終盤での冷静な判断力が勝ちにつながったようです。
敗れた許十段、形勢を楽観したか・・・。

芝野さんはこの2日後に棋聖戦第6局を落とし、一力さんの防衛となりました。
令和三羽烏(一力、芝野、許)の激闘は続きそうですね。

今回の対局地は東大阪市 「大阪商業大学」。
東大阪市はNHK朝ドラ「舞い上がれ!」でもおなじみ、ものづくりの街として知られています。

「舞い上がれ」主人公・舞の夢は「飛行機パイロット」→「実家の町工場再建」→「町工場の商品開発新会社立ち上げ」と変わっていきます。
いろいろ事情はあったでしょうが、パイロットの道を諦めたのは惜しい・・・。

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1年前の記事(2022-03-14):第46期棋聖戦第6局/井山勝利で決着は最終戦へ

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第47期棋聖戦第6局/一力が4勝2敗で初防衛

2023-03-12 21:00:00 | プロ棋戦

第47期棋聖戦七番勝負第6局が3月9日(木)3月10日(金)に静岡県熱海市「熱海後楽園ホテル」で打たれ、一力遼棋聖が芝野虎丸名人に黒番中押し勝ちをおさめシリーズ成績4勝2敗でタイトル防衛となった。
   (日本棋院HPより抜粋)

「一力連覇、死角なし!完封勝利」 「芝野、序盤で失速」
   (週刊碁、見出しより)

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4-2でタイトル防衛を果たした一力棋聖、揺るぎない足取りの完勝でした。
敗れた芝野名人、前半で苦しい展開が多かったようです。

一力さんの七大タイトル防衛は意外にも初とのことです。
棋聖防衛により令和三羽烏では頭一つ抜けた感じがしますね。
これまでの一力さんの足あとを辿ると、恵まれた環境でのエリート棋士、ただ優等生だけに個性は・・・?

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1年前の記事(2022-03-12):月刊/囲碁研究

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