天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第29回テレビアジア選手権/羅玄(韓国)初優勝!

2017-09-29 20:30:00 | プロ棋戦

日本、韓国、中国のテレビ棋戦の優勝者と準優勝者で争われる第29回テレビ囲碁アジア選手権が9月15日(金)から17日(日)にかけて中国浙江省平湖市で行われた。
決勝戦は熱戦の結果、白番の羅玄八段(韓国)が李世ドル九段(韓国)に中押し勝ちをおさめ第29回大会の覇者となった。羅は本大会は初優勝。李世ドルは本大会最多となる5度目の優勝とはならなかった。
     (日本棋院HPより抜粋)

「日本敗退、優勝は羅玄(韓国)」 「一力 1回戦は快勝、井山 序盤戦で錯覚」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

決勝は韓国勢の対戦、羅玄(ナ・ヒョン)八段(22)が李世ドル(イ・セドル)九段(34)を破っての優勝でした。羅玄八段、あまり馴染みのない名前ですが、韓国ランキングでは13位とのことです。
国際棋戦では中国の躍進が著しいのですが、韓国も頑張っていますね。

日本勢は一力七段が1回戦で張涛六段(中国)を破ったものの、2回戦で羅玄八段(韓国)に敗退。井山6冠は1回戦で李世ドル九段(韓国)に無念の投了でした。
世界戦では三星杯、農心杯が進行中ですが、日本勢はどちらも苦戦。茨の道は続く・・・。

オミナエシ

     ○ ● ○

1年前の記事(2016-9-30):囲碁書籍/「お悩み天国3」

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第42期新人王戦第1局/芝野虎丸が先勝!

2017-09-27 20:30:00 | プロ棋戦

第42期新人王戦決勝三番勝負第1局が9月18日、日本棋院東京本院で行われた。結果は芝野虎丸七段が孫喆五段に白番中押し勝ち。第2局は、10月2日に東京の日本棋院東京本院で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「芝野先勝、一閃 渾身の一着」 「孫 秒読みで疑問手」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

先勝の芝野七段(17)、終盤の勝負手が功を奏した一局でした。
敗れた孫五段段(21)、秒読みの中、難解な局面で不覚・・・。

準決勝(芝野-藤沢里菜女流本因坊、孫-西健伸二段)を勝ち抜いた両者、各棋戦で絶好調の芝野さんが初戦を制しました。
孫さんはしばらく停滞気味でしたが、今年はこれまで18勝8敗と好調です。

フジバカマ

     ○ ● ○

1年前の記事(2016-9-27):第41期新人王戦第1局/大西が先勝!

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第42期名人戦第3局/井山が制し、2勝1敗に

2017-09-25 20:30:00 | プロ棋戦

第42期名人戦挑戦手合七番勝負の第3局が9月21、22日に香川県高松市「喜代美山荘で行われた。結果は黒番の井山裕太六冠が高尾紳路名人に中押し勝ちをおさめ、シリーズ対戦成績を2勝1敗とした。第4局は10月2、3日に石川県小松市で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「精密井山、コウの大熱戦」 「高尾に痛恨の緩着」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

コウ絡みの難解な戦いを制した井山6冠、好調が続いています。
敗れた高尾名人、勝負どころの緩着が悔やまれる・・・。
本シリーズ、2-1と一歩リードの井山6冠、7冠復帰に前進。高尾名人は防衛に黄信号か・・・。

     ○ ● ○

今回の対局地は香川県高松市の「喜代美山荘・花樹海」。囲碁名人戦で香川県での開催は初めてとのこと。

高校の修学旅行で高松市の「栗林公園」を訪れたことがあります。
庭園でクラスのマドンナの写真を撮り喜んでいましたね。

   学園ソング「修学旅行」

唄:舟木一夫 
作詞:丘灯至夫 作曲:遠藤実

(2番)
 ♪地図を広げて 夢見た町を~
  僕のカメラで 写した君を~
  思い出すだろ いついつまでも~
    (以下略)

     ○ ● ○

1年前の記事(2016-9-25):第41期名人戦第3局/高尾が3連勝!

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囲碁用語:シメツケ

2017-09-23 20:30:00 | 囲碁

シメツケ:捨て石を用いて相手の石を外側から利かし、凝り形に導く手段。

高目定石 高目定石

プロの碁の解説を聞いていると「シメツケ」や「凝り形」を嫌う発言がよく出てきます。形にこだわりがあるのでしょうね。

ザル碁党の場合、形にこだわって思わぬ落とし穴にはまることがあります。ヨミをしっかり入れて細心の注意が必要ですね。
また相手の愚形に「違うだろう~!」と思っていても潰されるケースも。ムズなところで・・・。

     ○ ● ○

世界情勢はミサイルとかで緊迫しています。
当事国に貿易・出稼ぎなどの「シメツケ」が必要と言ってますが、ムズなところで・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2016-9-23):第10回群馬県少年少女秋季囲碁大会

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週刊碁/私の修業時代

2017-09-21 20:30:00 | 囲碁

週刊碁の連載コーナーに「私の修業時代」があります。
今週号は第12回でこれまで4名の棋士を紹介、筆者は囲碁ライターの内藤由紀子さんです。

・第1回~3回:潘 善琪・八段(台湾出身、故大枝雄介九段門下)
・第4回~6回:鶴山淳志・七段(熊本出身、趙治勲名誉名人門下)
・第7回~9回:林 子淵・八段(台湾出身、 林海峰名誉天元門下)
・第10回~12回:知念かおり・六段(沖縄出身、時本壱九段門下)

4名の棋士はいずれも内弟子生活で、台湾や九州と遠方からの出身者です。
記事では子供の年齢で故郷を離れて暮らす寂しさ、仲間との付き合い、親や師匠の苦労、入段までのプレッシャーなどが書かれています。
最近の棋士で内弟子経験者は少ないようですね。時代でしょうか・・・。

相撲界は100%内弟子だと思います。稽古が厳しく逃げ出すケースもあるようですが、囲碁界はそこまで厳しくは・・・。

フジバカマ

     ○ ● ○

1年前の記事(2016-9-21):第35期女流本因坊戦第1局/謝が先勝!

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テレビドラマ/植木等とのぼせもん

2017-09-19 20:30:00 | テレビ番組

日本のテレビ史、映画史にさん然と輝くスターの中でも、まさに「明るい昭和」を象徴する男、それが植木等。時代の寵児・植木等と、彼を支えつづけ、やがて巣立って行った青年・小松政夫の「師弟=“父子”ドラマ」を、当時のテレビバラエティーや映画の熱気ある撮影風景をふんだんに交えながら描く、笑いと涙のドラマです。 (「のぼせもん」とは博多の言葉で、すぐに熱中する人のこと)
※放送日:NHK総合、毎週土曜、よる8時15分~
   (NHK-HPより抜粋)

     ○ ● ○

時代は東京オリンピックの頃でしょうか「シャボン玉ホリデー」はよく見ていましたね。
ジャズやポピュラー音楽、コントは洒落ていて毎回楽しみにしていました。
「ザ・ピーナッツ」や「クレージー・キャッツ」、懐かしい。私は谷啓さんが好きでしたが・・・。

ドラマの中でも唄われていた「スーダラ節」など社会現象にもなりました。
「分かっちゃいるけど やめられね」真理ですナ・・・。

     ○ ● ○

  「スーダラ節」

 作詞:青島幸男  作曲:荻原哲晶
 唄:植木等

 ♪チョイト一杯の つもりで飲んで~
  いつの間にやら ハシゴ酒~
   (中略)
  分かっちゃいるけど やめられね

     ○ ● ○

1年前の記事(2016-9-19):第41期名人戦第2局/高尾が開幕2連勝!

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第42期名人戦第2局/井山が勝利!1勝1敗に

2017-09-17 20:30:00 | プロ棋戦

第42期名人戦挑戦手合七番勝負の第2局が9月12、13日(火、水)に東京都文京区で行われた。結果は白番の井山裕太六冠が高尾紳路名人に中押し勝ちをおさめ、シリーズ対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。第3局は9月21、22日(木、金)に香川県高松市で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「井山 盤石のシノギ、大模様も怖くない?」 「高尾に誤算、傾く流れ」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

1-1のタイに持ち込んだ井山6冠、1日目で優勢を築きそのまま押し切った一局でした。
敗れた高尾名人、左辺の折衝で誤算があった・・・。

1局目は敗れた井山6冠ですが、第2局は死角がなく高尾名人の防衛は大変そう・・・。

     ○ ● ○

今回の対局地は東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」。古来、ツバキが自生する景勝地で名人戦ではお馴染みですね。

ツバキで思い浮かぶのは伊豆大島でしょうか。都はるみのヒット曲「アンコ椿は恋の花」でも有名ですね。

  「アンコ椿は恋の花」

 ・作詞:星野哲郎  ・作曲:市川昭介
 ・唄 都はるみ
 
 ♪三日遅れの 便りを乗せて
  船が行く行く 波浮港

     ○ ● ○

1年前の記事(2016-9-17):失着した場合の留意点

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囲碁対局は畳派 vs 椅子派

2017-09-15 20:30:00 | 囲碁

月刊「囲碁未来」に「nagoya☆amigoの白黒つける!?」という連載コーナーがあります。
9月号の題目は「対局するときは 畳派 vs. 椅子派」でした。

4名の棋士&インストラクターがあれこれ議論しているんですが、「今月の結論! 畳が好き」で締められていました。
プロの場合「そうだろうな」と思いますが、一般の囲碁ファンは椅子対局が大半を占めるようになりましたね。
生活様式の変化でこれも時代の流れかと・・・。

囲碁は伝統文化の一面もありプロの対局は畳派を尊重してほしいところですが、国際棋戦もありムズなところでしょうか。
先日行われた名人戦七番勝負第1局は、洋風対局室での椅子対局でした。特に異論はなかったようですが、椅子の上に正座というのはドーモ・・・。

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1年前の記事(2016-9-15):三谷哲也七段、本因坊戦リーグ入り

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NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」囲碁紀行

2017-09-13 20:30:00 | テレビ番組

「盤上をかける女城主」
今年のお茶の間をにぎわせているNHK大河ドラマ「おんな城主直虎」。囲碁の登場シーンがとても多く、あたかも囲碁のドラマかと思うほど。そこで、本作品の制作担当者をはじめ、囲碁指導担当の棋士4名に「直虎と囲碁」について話を聞いた。
     (「週刊碁・9/18号」より抜粋)

     ○ ● ○

これまでの大河ドラマで囲碁シーンがこれほど多く登場したのは初めてでしょう。
今回、囲碁指導を担当した棋士は鈴木伸二七段、河合将史五段、田尻悠人四段、奥田あや三段の4名。一人か二人くらいの担当かと思っていましたが以外でしたね。
囲碁対局の所作指導以外に、盤面の設定にも気を配っているそうです。視聴者は盤面の内容まで見ているとは思いませんが・・・。

大河ドラマをきっかけに囲碁を始める人が増えるといいのですが・・・。

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★大河ドラマ-囲碁指導棋士
 ※直近10年。題名に続く数字は放送年。段位は現在のもの。
▼功名が辻(06)
 白江治彦八段
▼篤姫(08)
 吉原由香里六段、桑原陽子六段
▼天地人(09)
 桑本晋平七段
▼江~姫たちの戦国~(11)
 桑本晋平七段
▼平清盛(12)
 河野光樹八段、上田崇史四段
▼軍師官兵衛(14)
 鶴山淳志七段
▼真田丸(16)
 桑原陽子六段、桂篤五段、穂坂繭三段
▼おんな城主直虎(17)
 鈴木伸二七段、河合将史五段、田尻悠人四段、奥田あや三段
     (週刊碁より)

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1年前の記事(2016-9-13):余正麒・七段が王座戦挑戦者に!

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芝野虎丸、本因坊戦史上最年少初リーグ!

2017-09-11 20:30:00 | プロ棋戦

第73期本因坊戦最終予選決勝の芝野虎丸七段―許家元四段戦が、9月4日に日本棋院東京本院で打たれ、芝野が勝ってリーグ入りを決めた。芝野は17歳9ヶ月でのリーグ入りとなり本因坊戦史上最年少記録となる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「芝野 ついにリーグへ」 「止まらぬ勢い、最年少記録更新!」
     (週刊碁見出しより)

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芝野七段、大活躍ですね。勝ち星ランキングではトップの一力七段(37勝9敗)に次いで2位(36勝9敗)と絶好調です。囲碁界では井山6冠、一力七段に次ぐ注目棋士と言えるでしょう。

本因坊リーグ残留と今期のリーグ入り棋士
◆リーグ残留
 本木克弥八段、羽根直樹九段、山下敬吾九段、黄翊祖八段
◆予選勝ち抜け
 小林覚九段、伊田篤史八段、余正麒七段、芝野虎丸七段

今期の本因坊戦リーグ、ベテランの小林覚さん、中堅の羽根さん、山下さん、黄さん。そして若手の本木さん、伊田さん、余さん、芝野さんの8名が井山本因坊への挑戦権を争います。

挑戦権の予想は難しそうですが、若手4名から出てくるのではないかと・・・。

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1年前の記事(2016-9-11):第28回テレビアジア選手権/中国の李二段V

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