天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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考え方を変えて強くなる/月刊・囲碁未来より

2015-08-30 20:30:00 | 本と雑誌

月刊「囲碁未来」に小山鎮男八段(退役)の「囲碁はとっても素晴らしい」という連載があります。
今月号(10月号)の第13回は「考え方を変えて強くなる」というテーマでした。

「スランプは上達のチャンス」
上達が止まったたいうことは碁の内容がマンネリになった可能性がある。
そこで、今までの打ち方を変えたらどうか。
力戦家の人は足早に地を取り、理性的な人はあえて戦う。まさに正反対の変わり様。
始めたばかりはうまくいかないもの。それでも違うタイプの打ち方を経験したことは上達に役立つでしょう。
つまり上達とは変化を起こす事でもあるから・・・。

   ◇   ◇

ナルホドと思いましたね。
さてザル碁党の場合、やや好戦的なタイプ。ということは、変化を求めて堅実な実利派に転ずるということですね。
ただ、どこまで徹底するか? ムズなところで・・・。

この連載では「今月の名言」というのがあります。
今月号は「何処へ打つか分からぬ時は地を取れ」。
実利派にはピッタリですね。

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-08-30):囲碁川柳/囲碁フォーカス(8/3、8/17)より

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囲碁で抜擢された大久保利通

2015-08-28 20:30:00 | 囲碁

NHKテレビテキスト「囲碁講座」に「囲碁文化の歴史をたどる」という連載があります。
著者は囲碁文化に造詣が深い藁科満治氏(元参議院議員)。

9月号の第6回は「明治の英雄たちと囲碁」。
 ・囲碁で抜擢された大久保利通
 ・東郷元帥と乃木大将

「大久保利通は下級武士の家に生まれながら、唯一の趣味であった囲碁を通じて政治の表舞台に飛び出すきっかけをつかんだ」という内容でした。
「芸は身を助く」といいますがナルホド・・・。
ただ「囲碁」を出世や政治の道具とするのはチョット抵抗ありますね。

大久保の次男である牧野伸顕は、政治家で日本棋院初代総裁とのこと。

   ◇    ◇

明治維新に関わる薩摩の英傑といえば西郷隆盛と大久保利通ですね。
ただ、日本人は西郷さんを贔屓(ひいき)する人多いようです。
大久保さんは理論家で冷徹な印象、西郷さんは度量が大きく人情に厚い、そんな雰囲気からでしょうか。


    ◇   ◇

1年前の記事(2014-08-28):「語り継ぎたい好手・名手」ベスト10

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甘楽町「こんにゃくパーク」

2015-08-26 20:30:00 | 日記・エッセイ・コラム

先日(8/23)、甘楽町の「こんにゃくパーク」に行ってきました。
夏休み終盤の日曜ということで大変な混雑ぶりでしたね。

ここは「こんにゃく製品」の販売と工場見学が目玉です。
「道の駅」のように物販だけでなく、工場見学とセットになっていることで客層を広げているようです。

こんにゃくの生産では群馬県が第一位だそうです。ナルホド・・・。

   ◇   ◇

近くには世界遺産に登録された「富岡製糸場」がありますが、こちらにはまだ訪れていません。
なぜか積極的に見たいという気持ちにならないのですね。
本当に歴史的価値に興味を持っているい人が、どのくらいいるのでしょう?

日本のあちこちに世界遺産がありますが、観光客目当てのような気がしてドーモ・・・。

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-08-26):第26回テレビアジア選手権/河野準優勝!

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敗因は「多分、大丈夫・・・」

2015-08-24 20:30:00 | 囲碁

ザル碁党の負けた碁を振り返ると、軽率な着手が目につきます。
「多分、大丈夫だろう・・・」 この判断が甘いんですね。

この「多分、大丈夫だろう」という感覚、これが80~90%くらいの「大丈夫」ならOKでしょうが、負けた碁は50%以下の「大丈夫」で打っています。これでは負けても仕方ないですね。

問題は「大丈夫・安全」という精度をどこまで上げられるか・・・。ムズなところです。

   ◇   ◇

世の中、災害や事故は尽きることがありませんが、被害を最小限に止めることが肝心ですね。
その場合「多分、大丈夫・・・」ではダメですが、どこまで安全基準を厳格にするか? これも難問ですね。

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-08-24):第9回北本ジュニア囲碁まつり

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囲碁書籍「隅の打ち込みの教科書」

2015-08-22 20:30:00 | 本と雑誌

◆書籍紹介
 ・書籍名:「基礎からわかる隅の打ち込みの教科書」 -根こそぎ荒らす即効30型-
 ・発行所:マイナビ  ・著者:秋山次郎  ・発行年月:2014年9月
◆内容紹介
 確定地に見える敵陣も実はこんなにスキだらけ。三々はもちろん、星へのスソガカリやツケなど級位者でもすぐに使える華麗なテクニックが満載。気持ちよく荒らして勝つための法則を伝授します。

    ◇  ◇

隅に荒らしの手段がありそうだと打ち込んだところ取られてしまった・・・。
ザル碁党にはよくあることです。これは「うろ覚え」が元凶だと思います。

この「うろ覚え」から脱して、確実な手段で対応できるテクニックを身につけたい。
そのつもりで手にしたのですが、ページが進まない・・・。
いろいろな変化図についていくのが面倒になってきたんですね。加齢のせいか・・・。

著者の秋山次郎九段、地味な印象ですが骨太で渋い棋風は好感を持てます。
タイトル戦に絡んで活躍してほしいですね。

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-08-22):相手によって態度が変わる

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映画「日本の一番長い日」

2015-08-20 20:30:00 | 映画

・作品名:日本の一番長い日
・監督:原田眞人  ・原作:半藤一利
・出演:役所広司、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、山崎努、他

戦後70年を迎える今だからこそ、伝えたい-
日本の未来を信じた人々、1945年8月15日の知られざる真実。

   ◇   ◇

先日、映画「日本の一番長い日」を見てきました。

観客はやはり高齢者が多かったですね。
予備知識がないと、ストーリーについていけないところもありますね。

太平洋戦争について、積極的に知識を吸収しようという人は少ないでしょうね。
そんな中で映画やドラマで事実を知ることは、それなりに意義あることかも・・・
この映画からも「そうだったんだ」という事柄がいくつもありましたね。

この映画を見る数日前に1967年作品の「日本の一番長い日」をテレビでみました。
三船敏郎、 笠智衆、山村聰など、今は亡き大物俳優が出演していましたね。
白黒作品ですが、重厚感はこちらの方がありました。

ただ、どちらの作品もそうですが、「切腹」のシーンが長い・・・。

   ◇   ◇

先の戦争では投了のタイミングを失しましたね。
目算で30目~40目もの劣勢に、やっと投了した感じです。

せめて10目~15目程度の時点で投了しておけば・・・。
ただ、自ら負けを認めるのはムズなところで・・・。

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-08-20):藤沢里菜15歳/「月刊・碁ワールド」表紙

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囲碁用語:千両マガリ

2015-08-18 20:30:00 | 囲碁

棋譜解説などで「千両マガリ」という用語を見かけます。
これは両者の勢力の接点など、絶好点となるマガリを言います。

ただ隅や辺に比べ、大きさのモノサシが感覚的なところがムズな点です。
ザル碁党などは目の前の現ナマに手が・・・。

   ◇   ◇

「千両マガリ」は囲碁の業界用語ですが、「千両役者」は一般的ですね。
もとは江戸時代に歌舞伎役者の中でも特に人気を誇り大衆を魅了した人で、1年に千両を超える給金を得たことからこう呼ばれるようになったそうです。

現在では歌舞伎に限らず、スポーツなどの分野でも超一流を「千両役者」と呼ぶようですね。
囲碁界で「千両役者」と言えば井山・四冠は間違いないでしょう。それに続くとなると、さて・・・。


    ◇   ◇

1年前の記事(2014-08-18):第39期碁聖戦第3局/井山が勝ち2勝1敗!

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第5回首都圏カップこども囲碁団体戦

2015-08-16 20:30:00 | こども囲碁

「第5回首都圏カップこども囲碁団体戦」
 ・日時:平成27年8月9日(日)
 ・場所:浦安市中央公民館
 ・参加者:8都県、82名出場
 ・成績
  優勝:東京、2位:神奈川、3位:埼玉、4位:群馬
  5位:静岡、6位:山梨、7位:千葉、8位:茨城

◎群馬チームの成績
 ▽Aリーグ(2位)
  ・1回戦:群馬・千葉  5-4
  ・2回戦:群馬・神奈川 4-5
  ・3回戦:群馬・静岡  6-3
 ▽3位決定戦
  ・群馬・埼玉 2-7
 ▽合計:15勝12敗

   ◇   ◇

上位の東京、神奈川、埼玉は選手層も厚く、さすがに強いですね。
群馬県は第4位と本大会では最高の成績、選手の皆さんよく頑張ったと思います。

ただ各県がベスト・メンバーとは言えない点もあり、この成績が実力かというと・・・。
それでも普段対局していない選手と真剣勝負の他流試合をするのは、大いに刺激になることでしょう。

   ◇   ◇

実はこの大会、引率メンバーとして行く予定だったのですが、日程を今日(8/16)と勘違いして同行できませんでした。スミマセン・・・。
選手の活躍が見られなかったのが悔やまれます。

 ザル碁党 勝手読みに 後悔し

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-08-16):NHK囲碁講座「勝利の接近戦指南」

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第63回NHK杯/途中経過

2015-08-14 20:30:00 | プロ棋戦

4月から始まった「第63回NHK杯テレビ囲碁トーナメント」も1回戦が終わり、2回戦が始まっています。

注目の初出場は尹春浩・三段、許家元・三段、河野貴至・八段、村松大樹・五段、金沢真・七段、藤沢里菜・女流本因坊、寺山怜・四段、田中伸幸・二段の8人。昨年の初出場が4人でしたので倍増となります。
結果は寺山・四段が二回戦に進みましたが他の7名は敗退、一流棋士の壁は厚い・・・。

女流棋士は奥田あや・三段、藤沢里菜・女流本因坊、向井千瑛・五段、謝依旻・女流名人の4人が出場。
残念ながら4名とも打ち取られました。各分野で女性の進出が著しいのですが囲碁界はドーモ・・・。

1回戦を終わった時点で「番狂わせ」と言える対局はなく、実力者が順当勝ち進んでいる模様です。
今後の注目は前期優勝の伊田・十段、井山・四冠、一力・七段あたりでしょうか。最多出場(41回)の趙治勲さんも楽しみですね。

   ◇   ◇

夏の全国高校野球は16強が決まり、明日から3回戦が始まります。
どこが優勝を果たすか、まったく予想がつきませんね。

マスコミは早実のスパー一年生、清宮くんを大きく取り上げています。今後の活躍はいかに・・・。
囲碁界も井山さんに続くスーパー新鋭の登場が待たれますね。

群馬県代表の健大高崎も二回戦を突破、どこまで駒を進められるか・・・。

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-08-14):第62回NHK杯/途中経過

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理系と文系、囲碁はどちらが強い?

2015-08-12 20:30:00 | 囲碁

囲碁を打つ人の棋風はいろいろですが理系と文系、どちらが強い?
理系の人は一手一手、理路整然と状況を分析して打ち進めるタイプ、文系は感性と一局の流れを重視する感じでしょうか・・・?

プロ棋士では小林光一九段、張栩九段、河野臨九段などは理系(理論派)。大竹九段、武宮九段、依田九段などは文系(感覚派)の匂いがします。
結局、「理系と文系どちらが強い」という問題ではなく、強い人は理論と感覚の「総合力」がモノを言うのでしょうね。

    ◇   ◇

国際棋戦では中国、韓国が優勢の局面となっています。
中韓の棋風を眺めると理系の感じが強いように思われます。

世の中、文系の旗色が悪くなっているようでドーモ・・・。

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-08-12):対局前にどう準備したか/趙治勲

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