天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第43期天元戦第2局/井山が2連勝!

2017-10-31 20:30:00 | プロ棋戦

第43期天元戦挑戦手合五番勝負の第2局が10月27日(金)に北海道札幌市で行われた。結果は井山裕太天元が一力遼七段に白番中押し勝ちをおさめ、開幕から連勝。タイトル防衛にあと1勝とした。第3局は、11月24日(金)に福岡県宗像市で行われる。
    (日本棋院HPより抜粋)

「井山連勝、戦巧者ぶり発揮」  「一力 わずかに力負け」
    (週刊碁、見出しより)

     ○ ● ○

天元防衛に王手をかけた井山七冠。一歩も退かず乱打戦を制しました。
2連敗の一力七段、パンチの応酬で苦戦・・・。

七冠復帰後の井山さんは心身ともに充実、七冠の牙城を崩すのは容易でないようです。
本局でも見られた三々の布石、これもAIの影響とか・・・。

     ○ ● ○

今回の対局地は北海道札幌市の「ホテルエミシア札幌」。

札幌というと「さっぽろ雪まつり」が有名。
シーズンになるとテレビで大雪氷像などを中継していますね。
多くの観光客が訪れているようですが、好き好んで寒い地に行く気にはドーモ・・・。

さっぽろ雪まつり

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1年前の記事(2016-10-31):第41期名人戦第6局/井山が3連勝!シリーズタイに!

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第36期女流本因坊戦第2局/藤沢が勝利!1勝1敗に

2017-10-29 20:30:00 | プロ棋戦

第36期女流本因坊戦挑戦手合五番勝負の第2局が10月23日(月)に鳥取県三朝町で行われた。結果は藤沢女流本因坊が謝女流棋聖に黒番中押し勝ちをおさめ、シリーズ対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。第3局は、11月4日(土)に秋田県能代市で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「藤沢返した、好判断で流れ掴む」 「謝 秒読みで息切れ」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

1-1のタイに戻した里菜さん、優れた大局観で優位に立ったようです。
敗れた謝さん、後半の追い上げも及ばず・・・。

女流戦は好戦的と言われますが、そう思うこともありますね。
「男は度胸、女は愛嬌」は過去のものか・・・。

     ○ ● ○

今回の対局地は鳥取県三朝(みささ)町の三朝温泉「依山楼岩崎」。

「依山楼岩崎」HPに昭和26年、第6期本因坊戦「橋本昭宇-坂田栄男」戦が行われ、結果は4勝3敗で橋本が本因坊のタイトルを防衛。
対局で使用された碁盤は今も当館にのこっており、裏に岩本薫(本因坊薫和)の直筆のサインがあり、初期の本因坊3人が関わっているのは興味深いとのことです。

歴史ある旅館のようですが、宿泊プランをみるとリーズナブルな感じ。機会があれば滞在してみたいものです・・・。

三朝温泉

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1年前の記事(2016-10-29):囲碁用語:手拍子

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アルファ後レポート/級位レベルのAI

2017-10-27 20:30:00 | 囲碁

今月の「碁ワールド・11月号」は、囲碁AIの記事がかなりのページを割いています。
囲碁AIが登場して多くの話題を提供してきましたが、プロ棋士やAI開発者の情報に偏っているような気がします。
ザル碁党には「AIは凄い!」くらいで、囲碁の風景が変わったように思いませんね。

月刊・碁ワールドに「王メイエンのアルファ後レポート」という連載があります。
第3回(11月号)のテーマは「人間の興味は『強さ』だけではありません」。

メイエンさんが開発に参加している「ゴ・トレンド(Go Trend)」について。(日本棋院の対局サイト「幽玄の間」にサービスを開始)

今までの囲碁ソフトは「コンピュータ臭さ」がとれず、自然ではありません。
そこでゴ・トレンドは級位者の対局をディープラーニングして、その打ち方を学習する開発を進めています。
(中略)
寒い山頂付近でポツンと立っている地蔵さん(アルファ碁など)よりも、すそ野で皆と一緒に大笑いできるアトラクション、そういうものに私はなりたい。

早速、Go Trendと対戦してみました。同レベルのバージョンでしたが、確かに人間とまったく変わらない印象でしたね。

囲碁は「強くなる」ことも目的の一つですが、「楽しむ」ことが大切か・・・。

お地蔵さん

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1年前の記事(2016-10-27):NHK囲碁講座/「楽に勝てる石の形」

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第65期王座戦第1局/井山好発進

2017-10-25 20:30:00 | プロ棋戦

第65期王座戦挑戦手合五番勝負が10月20日(金)に神奈川県横浜市で開幕した。顔合わせは、天元戦五番勝負と同じく井山裕太王座に一力遼七段が挑戦する。結果、井山の中押し勝ちとなった。井山は名人奪還による2度目の七冠を保持しての第一戦を勝った。一力は白熱した勝負を展開したものの初戦を落としてしまった。第2局は11月18日(土)に兵庫県神戸市で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「井山7冠死守の戦い、力勝負で一力下す」 「一力、天元戦に続き初戦を落とす」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

七冠復帰後の初戦を飾った井山王座、序盤から熾烈なネジリ合いを好手連発で押し切りました。
敗れた一力七段、中盤からの反撃も及ばず・・・。

井山七冠達成の3日後に行われた本局、ハードスケジュールも苦にならないようです。
七冠の堅城を崩す一番手と目される一力七段、天元・王座の十番勝負は苦いスタートとなりました。

     ○ ● ○

今回の対局地は神奈川県横浜市「横浜ロイヤルパークホテル」。王座戦はホテルでの対局が多いようです。

横浜(ヨコハマ)はご当地ソングが多いところですが、その中で「ブルーライト・ヨコハマ」は代表曲でしょう。
1968年12月発売というと、もう50年近くななるんですね。都会風な曲調で当時、大ヒット曲になりました。

  「ブルーライト・ヨコハマ」

 ・作詞:橋本淳  ・作曲:筒美京平
 ・唄:いしだあゆみ
 
 ♪ 街の灯りが とてもきれいね ヨコハマ
   ブルーライト・ヨコハマ
    ・
    ・

ブルーライト・ヨコハマ

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1年前の記事(2016-10-25):第42期天元戦第1局/井山が先勝!

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第42期名人戦第5局/2度目の「七冠」、井山輝く

2017-10-23 20:30:00 | プロ棋戦

第42期囲碁名人戦七番勝負の第5局は10月17日、静岡県熱海市「あたみ石亭」で行われた。挑戦者の井山裕太六冠(28)が高尾紳路名人(40)に勝ち、シリーズ通算4勝1敗で名人位を奪取した。これで史上例のない2度目の囲碁七大タイトル独占を達成。昨年秋に名人位を失って六冠に後退してから、わずか1年足らずでの七冠復帰となった。一方、昨年、井山七冠の一角を崩した高尾名人の初防衛はならなかった。
     (朝日新聞より抜粋)

     ○ ● ○

今週の週刊碁は1面から5頁を「井山7冠復帰特集」。第5局、インタビュー、7冠復帰までの回顧を掲載。
以下、見出しと感想を。

◆名人戦第5局
「井山7冠復帰、決意の巨大捨て石」 「高尾、無念の息切れ・・・」

名人奪取、7冠復帰を決めた井山さん、本局では捨て石を横目に変幻自在の打ち回しで突き放しました。
名人失冠の高尾さん、奮闘するも息切れか・・・。

◆井山7冠インタビュー
「今が一番成長、抜群の安定感」「自分らしさを追求」

世界戦では結果がイマイチですが、世界一への挑戦は続く・・・。
強敵と思う若手は、一力遼、芝野虎丸など。平成四天王は時代遅れか・・・。
1度目の7冠は197日間、2度目はどこまで維持できるか・・・。

◆7冠復帰の回顧録、お祝いメッセージ
「神懸かりの1年」

お祝いメーッセージ
・山中伸弥/京都大学・iPS細胞研究所 所長(同じ東大阪市出身)
・羽生善治/日本将棋連盟 棋聖
・團宏明(日本棋院理事長)
・山城宏九段(日本棋院副理事長)
・石井邦生九段(師匠)

山中さん以外にも他分野の人の感想も聞きたかった・・・。

※10/19の当ブログで「井山7冠の復帰」の速報を書きましたが、10/23発行の週刊碁より「井山7冠復帰」の記事をチェックしてみました。

井山七冠復帰

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1年前の記事(2016-10-23):第64期王座戦第1局/井山が先勝!

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NHK囲碁講座「ステップアップ!模様戦法」

2017-10-21 20:30:00 | テレビ番組

10/1から始まった「囲碁フォーカス・囲碁講座(Eテレ・日曜・12時~)」、今回のテーマは「ステップアップ!模様戦法」。
講師は安藤和繁五段、聞き手は引き続きダイアナ・ガーネットさん。

安藤五段の奥様は美人棋士・中島美絵子二段。奥様のダンナ評「何でもテキパキとこなして、家族愛もパーフェクトです」。ナルホド・・・。

前回の講師・小山竜吾六段は指導に手馴れた感じで、進行もスムーズでしたね。
今回の安藤五段はややぎこちない雰囲気ですが、その方が親近感もあるようで・・・。

今回のテーマは序盤で主導権を握る「模様戦法」。ザル碁党は細かなテクニックより大雑把な模様戦法に惹かれますね。
ただ、「模様に入ってきた相手を攻め、地合でリードする」。これが結構ムズなところで・・・。

月刊囲碁講座

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1年前の記事(2016-10-21):映画「君の名は」

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井山2度目の七冠達成/マスコミ報道

2017-10-19 20:30:00 | プロ棋戦

第42期名人戦挑戦手合七番勝負の第5局が10月16、17日に静岡県熱海市で行われた。結果は井山裕太六冠が高尾紳路名人に黒番中押し勝ちをおさめ、シリーズ対戦成績を4勝1敗として名人を奪取。史上初となる2度目の七大タイトル独占を達成した。
     (日本棋院HPより抜粋)

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井山さん二度目の七冠達成、前人未踏の金字塔ですね。
ただ、新聞・テレビなどの報道を見ると、一度目に比べそれほどの熱気は感じられないようです。
「井山なら当然」という空気があったのかも・・・。

囲碁と将棋は室内ゲームの代表格ですが、マスコミの扱いは将棋の方が優勢ような気がします。
少し前の「藤井聡太フィーバー」、異常な盛り上がりでしたね。将棋教室の活況にもつながっているとか、囲碁ファンとしては羨ましい・・・。

芸人にたとえるなら「囲碁は落語」、「将棋は漫才」・・・。

囲碁将棋

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1年前の記事(2016-10-19):第23期阿含・桐山杯決勝/河野が初優勝!

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第24期阿含・桐山杯決勝/六浦雄太が初優勝!

2017-10-17 20:30:00 | プロ棋戦

第24期阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦の決勝戦が10月7日に京都市で行われた。決勝の組み合わせは高尾紳路名人と六浦雄太三段。結果は白番の六浦が白番中押し勝ちをおさめ、本棋戦はもちろん他棋戦を含めて初優勝を果たした。六浦はこの優勝で七段へ昇段する。
     (日本棋院HPより抜粋)

「六浦初V、第二の”ユウタ”は18歳」 「高尾に緩着、楽観か・・・」
     (週刊碁見出しより)

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18歳で優勝の六浦・新七段、押され気味の形勢を我慢で切り抜けました。
敗れた高尾名人、正々堂々で遅れることも・・・。

若手の特長というと「攻めに強い」印象ですが、近年は終盤の粘りも目立ちます。

週刊碁に載った六浦さんの写真を見て、ずいぶん大人びたと思いました。これまでのプロフィール写真は少年っぽいイメージで・・・。
画像で人の印象は変わりますね。マスコミに載る凶悪犯の顔は「ワルそうだ」と印象付けます。これも印象操作?
選挙ポスターの写真もイロイロ。外見や口先にとらわれず人柄を判断するのはムズなところで・・・。

選挙ポスター

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1年前の記事(2016-10-17):第41期名人戦第5局/井山が2連勝!

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第43期天元戦第1局/激闘〝十番勝負〟井山好発進

2017-10-15 20:30:00 | プロ棋戦

第43期天元戦挑戦手合五番勝負の第1局が10月11日(水)に愛知県豊田市で開幕した。顔合わせは、昨年と同じく井山裕太天元に一力遼七段が挑戦となった。
激闘の結果、黒番中押し勝ちで井山が幸先良く1勝を上げた。第2局は、10月27日(金)に北海道札幌市で行われる。
    (日本棋院HPより抜粋)

「井山、一力と『秋の十番勝負』先勝、冷静な判断力」  「一力 互角に戦うも・・・」
    (週刊碁、見出しより)

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初戦を制した井山天元、劣勢の局面もあったようですが、最後は冷静に切り抜けた一局でした。
敗れた一力七段、すごいネジリ合いの碁でしたが、闘志が行き過ぎたか・・・。

「井山×一力」戦は天元戦・王座戦の十番勝負となりました。
十番勝負というと、かつて「新吾十番勝負」という映画がありましたね。主演は大川大川橋蔵。
私はてっきり山城新吾が主演だと思っていました・・・。

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今回の対局地は愛知県豊田市の「ホテルフォレスタ」。

週刊碁に「松平東照宮」をバックに井山・一力の記念写真が載っていました。
所在地は私の郷里の近くのようですが、在住していたころはあまり知られていなかった・・・。

豊田市は「とよた」と濁らないようですが、子供のころ「とよだ」と呼んでいましたね。
中学生のとき「トヨタ自動車」に工場見学に行ったことがありますが、まだこれから発展という時期でした。それがいまや日本のトップ企業に。
豊田市の人口は名古屋市に次いで2番目、面積は県内最大だそうです。時代の流れに乗っていたんですね・・・。

豊田市駅

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1年前の記事(2016-10-15):将棋:スマホで将棋ソフト使い不正か

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第11回群馬県少年少女秋季囲碁大会

2017-10-13 20:30:00 | こども囲碁

先日(10/8)、「第11回少年少女秋季囲碁大会」が伊勢崎市民プラザで開催されました。
参加者は昨年よりやや減って137名。例年9月の開催を10月に変更したため、運動会などのイベントと重なったようです。

本大会は「こども棋聖戦全国大会」の県予選も兼ねており、高学年の部(小学4年~6年)は宮沢優希君(玉村・上陽小6年)が優勝。低学年(小学1年~3年)の部は有力選手が複数存在しないため、石岡佑真君(太田城西小2年)が推薦で代表に決まりました。
群馬県の少年少女大会も参加者は増えているものの、全国大会で活躍できるレベルの選手育成が課題のようです。

対局風景
対局風景

対局風景
対局風景

上毛新聞記事
上毛新聞記事

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1年前の記事(2016-10-13):第41期新人王戦第2局/大西竜平二段が優勝!

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