天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
画像をクリックすると拡大されます。

第64回NHK杯/ベスト4決定

2017-02-28 20:30:00 | プロ棋戦

「第64回NHK杯テレビ囲碁トーナメント」は先日の放送でベスト4が決まりました。

◎準々決勝の結果(左側が勝者)
 ・井山裕太・六冠 VS 河野 臨・九段
 ・伊田篤史・八段 VS 寺山 怜・四段
 ・一力 遼・七段 VS 山下敬吾・九段
 ・張 栩 ・九段 VS 結城 聡・九段

◎準決勝の組合せ
 ・一力 遼・七段 VS 張 栩 ・九段
 ・井山裕太・六冠 VS 伊田篤史・八段

今回のベスト4は前回(張栩、寺山、結城、河野)に比べ、かなり若返ったメンバーとなりました。
中韓の影響もあるのでしょうか・・・。

決勝進出の予想は一力、井山が本線か・・・。

テレビ対局では解説者のトークで面白さが変化しますね。

今回の解説者で2回以上登場棋士
 ・石田秀芳二十四世本因坊(4) ・小林光一名誉棋聖(3)
 ・高尾名人(2) ・横田茂昭九段(2)
 ・山下敬吾九段(2) ・片岡聡(2)
 ・小松英樹九段(2) ・王メイエン九段(2)
 ・小林覚九段(2)・中野寛也九段(2)

石田さんは手馴れた感じで安定感が、小林光一さんはマジメな感じありますね。
異色だったのは中根直行九段、トボけたトークが楽しい・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2016-2-28):頭の中に碁盤をこしらえる

コメント

【第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦】中国V4

2017-02-26 20:30:00 | プロ棋戦

第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第3ラウンド第11戦が、2月22日に中国の上海市で行われ、中国2番手の范蘊若五段が韓国の5番手、朴廷桓九段に白番1目半勝ち。中国の4連覇が決まった。
本棋戦は、日中韓の勝ち抜き団体戦。2月21日に行われた第3ラウンド第10戦で日本の井山裕太九段が敗れて、日本の敗退が決定。
第18回の本大会を勝ち抜き団体戦としてみると、中国の1番手である范廷鈺九段が、1999年に農心杯として衣替えして以降で最長記録の7連勝をしたことで、最短の第11戦で決着するという中国の完勝。これで歴代優勝回数は韓国11、中国6、日本1となった。
▼第18回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦結果
〈優勝中国8勝1敗、〈準優勝〉韓国2勝5敗、〈3位〉日本1勝5敗
▼出場棋士
 ・日本:井山裕太九段 張栩九段 河野臨九段 村川大介八段 一力遼七段
 ・韓国:朴廷桓九段 李世?九段 姜東潤九段 金志錫九段 李東勲八段
 ・中国:柯潔九段 柁嘉熹九段 范廷鈺九段 連笑七段 范蘊若五段
     (日本棋院HPより抜粋)

「中国4人残し圧勝」 「日本無念、井山敗退」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

中国チームが圧倒的な強さで4連覇、しばらくは中国が世界戦の中心になりそうです。
中国・范廷鈺九段の7連勝は新記録とのこと、恐ろしい強さ・・・。

日本は一力七段の1勝のみと寂しい結果になりました。
なぜこれほどまでに差をつけられたか? 国民の関心度が低いことでしょうか・・・。

本棋戦は韓国棋院の主催で第18回となります。世界戦も韓国、中国主催の棋戦が定着してきましたね。

     ○ ● ○

1年前の記事(2016-2-26):囲碁書籍「基本定石の周辺」

コメント

目指せ一桁級/月刊・NHK囲碁講座付録

2017-02-24 20:30:00 | 本と雑誌

「NHKテレビテキスト/囲碁講座」の別冊付録、昨年4月からの1年間は「奥田あや・星合志保の初級講座/目指せ一桁級! こんなとき、どう打つ?」。
丁寧な解説で学ぶことも多かったのですが、棋力の方は相変わらずで・・・。
タイトルの「目指せ一桁級」というのは対象者が10級より低いレベルとなりますが、「目指せ初段」でも通用する内容でしたね。
この別冊付録、前シリーズは小林覚九段の「個性で打つ碁のすすめ」でしたが、こちらも分かり易い解説の無印良品・・・。

雑誌で別冊付録が魅力で購入する人も結構いるでしょうね。
もう廃刊(休刊?)となった、月刊「圍碁」という雑誌の別冊付録「名局細解」は評判がよく、付録だけを別売していました。

    ○ ● ○

1年前の記事(2016-2-24):映画「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」

コメント

スマホ、デビュー

2017-02-22 20:30:00 | デジタル・インターネット

世の中スマホ全盛時代、当方もやっとスマホを手にすることになりました。
ただ積極的な乗り換えではなく、女房殿の「時代に追従しなければ!」という声に乗っかっただけで・・・。

スマホ乗り換えに際し業者との手続きは複雑極まりないですね。契約内容、料金体系など消費者は混乱してしまいます。もっと分かり易くしてほしいですね。

同世代でのスマホ保有率は2割~3割でしょうか。使いこなすにはムズなところも・・・。
まだ試行錯誤の状況ですが、今の利用実態ではガラケー+αの初級レベル、せめて中級レベルにはなりたいですね。
囲碁関連のアプリもあるようですが、当分はドーモ・・・でしょうか。

たまに電車に乗ると半数近くの人がスマホを見ています。ゲームをしている人も多いようですね。
高機能な情報端末と大量の情報が溢れている現代、自分なりの価値観に合った情報を選択しないと・・・。

    ○ ● ○

1年前の記事(2016-2-22):第40期棋聖戦第4局/井山が防衛!4連覇

コメント

第41期棋聖戦第4局/河野が勝利!タイに戻す

2017-02-20 20:30:00 | プロ棋戦

第41期棋聖戦挑戦手合七番勝負第4局が2月15、16日に静岡県伊豆市で行われた。結果は黒番の河野臨九段が井山裕太棋聖に中押し勝ちをおさめ、シリーズ2勝2敗とした。第5局は3月1日(水)、2日(木)に山梨県甲府市で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「河野お返し、強烈カウンター」  「井山 コウで優勢、一転トン死」
   (週刊碁、見出しより)

    ○ ● ○

前局で逆転負けの河野九段、本局ではお返しの逆転勝ちでした。
敗れた井山棋聖、優勢直後の落とし穴、好事魔多し・・・。

これで本シリーズは2-2のタイ。ただ井山さんの勝負強さは抜群、河野さんがどこまで踏んばれるか・・・?

    ○ ● ○

本局の対局地は静岡県伊豆市の土肥温泉「玉樟園新井」。タイトル戦ではお馴染みの宿です。

当地からほど近い所に幕末から明治にかけて活躍した、第14世本因坊「秀和」生誕の地があります。
秀和は小説「幻庵」にも登場しますが、名人碁所を狙う幻庵・因碩の野望を打ち砕きます。
小説の中で秀和の棋風を「一見ぬるま湯に浸かったような碁に見えるが、それは仮の姿だ。勝負どころではいささかも緩まない」と書いています。
冷静沈着で形勢判断に明るかったようですね。

    ○ ● ○

1年前の記事(2016-2-20):NHK囲碁講座/自分らしい碁を打とう

コメント

囲碁書籍/幻庵(下)

2017-02-18 20:30:00 | 本と雑誌

◆書籍紹介
 ・書籍名:幻庵(下)
 ・発行所:文芸春秋
 ・著者:百田尚樹
 ・発行年月:2016年12月
◆内容紹介
たとえこの身が潰えようとも・・・。幻庵因碩とライバルの本因坊丈和は碁界最高権威「名人碁所」の座を巡り激闘を繰り広げた。

    ○ ● ○

江戸後期、碁打ちの生き様を伝える本書、凄絶な勝負の中にもヒューマンな雰囲気も感じられましたね。
本書は歴史小説で、史実はいまだ?の部分もあるようです。それはそれでロマンが・・・。
本書に対して囲碁ファンは興味を持つでしょうが、囲碁に関心のない人はどうでしょう。対局シーンの表現はムズかも・・・。

現代の囲碁界は、スポーツ化の様相で本書の時代に比べ味気ないように思いますが、これも時代の流れでしょうか。
そしてAI(人工知能)の出現、幻庵や丈和は草葉の陰で何思う・・・。

    ○ ● ○

1年前の記事(2016-2-18):人工知能が囲碁のプロ棋士に勝利

コメント

井山六冠がビッグコミック表紙絵に登場!

2017-02-16 20:30:00 | 本と雑誌

◆今月の表紙◆ 井山裕太/史上最高棋士の敵は「AI」!?
中1でのプロ入り直後から破竹の勢いで昇段、数々の最年少記録を打ち立てた。2016年には囲碁史上初の七冠を達成、6年連続賞金王に輝く。現在は名人を失うも、3/21からの「ワールド碁チャンピオンシップ」に日本代表として参戦する。
   (ビッグコミックより抜粋)

    ○ ● ○

今週の小学館「ビッグコミック」の表紙イラストに井山さんが載っていました。

◆ビッグコミック誌/2017年表紙一覧
 ・第1号:歌手・宇多田ヒカル
 ・第2号:アメリカ大統領・トランプ
 ・第3号:テニス・錦織圭
 ・第4号:囲碁・井山裕太

コミック誌の表紙に登場するということは、「時の人、一流の証し」ということでしょうね。
これで囲碁に興味を持つ人が増えればいいのですが・・・。

本誌を何年も愛読していますが、時の流行、各世代の意識・感性、ウンチクなど学ぶ(?)ことも多いようで・・・。

    ○ ● ○

1年前の記事(2016-2-16):偉大な棋士本因坊秀和/風鈴会

コメント

第41期棋聖戦第3局/井山逆転!シリーズ2勝1敗に

2017-02-14 20:30:00 | プロ棋戦

第41期棋聖戦挑戦手合七番勝負第3局が2月8日、9日に埼玉県川越市で行われた。結果は黒番の井山裕太棋聖が河野臨九段に1目半勝ちをおさめシリーズ2勝1敗と一歩リードした。 第4局は2月15日(水)、16日(木)に静岡県伊豆市で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山大逆転、劣勢井山の勝負術」  「河野 勝勢から後退、名局のはずが・・・」
   (週刊碁、見出しより)

    ○ ● ○

劣勢から驚異の粘りで逆転勝ちの井山棋聖、「粘りの名局」との評判でした。
敗れた河野九段、コウ絡みのヨセで失速・・・。

本局、終盤はコウ争いが焦点でした。河野九段はコウには勝ったものの勝負は無念の結果に。
ザル碁党の対局ではでよくあるケースですね。無用な意地が転落の道に・・・。

    ○ ● ○

本局の対局地は埼玉県川越市の「料亭 山屋」。

「世に小京都は数あれど、小江戸は川越ばかりなり」と謳われたそうですが、「小江戸」は他にも栃木市、香取市などがあるようです。
ただ「小江戸」、「小京都」という名称に抵抗を感じる人もいるようです。確かに「小××」では子分のようで・・・。

    ○ ● ○

1年前の記事(2016-2-14):小中学生と高校生との合同練習会/群馬・2016/2月

コメント

第20期女流棋聖戦第3局/謝女流棋聖が防衛し5連覇

2017-02-12 20:30:00 | プロ棋戦

第20期女流棋聖戦三番勝負の第3局が2月6日(月)に東京都千代田区の「竜星スタジオ」で行われた。結果は黒番の謝依旻女流棋聖が牛栄子初段に中押し勝ちをおさめ女流棋聖位を防衛した。
謝は今回の防衛で女流棋聖5連覇を達成し、女流本因坊戦(2011年・30期)、女流名人戦(2012年・24期)に続き、挑戦手合制の女流棋戦で3つ目の名誉称号資格を手にした。

第20期女流棋聖戦第2局/牛初段が勝ち、決着は最終局へ
第20期女流棋聖戦挑戦手合三番勝負が1月30日(月)に東京都千代田区の「竜星スタジオ」で行われた。結果は白番の牛栄子初段が謝依旻女流棋聖に中押し勝ちをおさめ1勝1敗のタイとし、決着は最終局に持ち越しとなった。
    (日本棋院HPより抜粋)

第3局:「謝5連覇、若き挑戦者・牛退ける」 「牛 奪取目前まで肉薄」

第2局:「牛 返した!、謝の猛追振り切る」 「謝 迫力の勝負手も・・・」
    (週刊碁、見出しより)

     ○ ● ○

5連覇達成の謝さん、第2局では苦杯をなめたものの第3局では勝負強さをみせ、防衛を果たしました。
敗れた牛さん、あと一歩のところまで追い詰めましたが及ばず・・・。
牛さんが勝てば、ニュース・ネタとしては盛り上がるのですが女王の壁は厚かったようです。

次なる女流棋戦の注目は3/1から始まる女流名人戦。謝女流名人に挑戦するのは藤沢里菜女流本因坊。
勢いに乗るプリンセス・里菜さんにクイーン・謝さんがどう立ち向かうか。
女流碁界の覇権争いの行方は・・・?

    ○ ● ○

1年前の記事(2016-2-12):石井邦生九段が1,000勝達成!

コメント

BS時代劇「雲霧仁左衛門3」

2017-02-10 20:30:00 | テレビ番組

好評を博した池波正太郎原作の人気時代劇の新シリーズ。
いずこへか姿を消してより1年、あの雲霧仁左衛門が帰ってきた。因縁の藤堂家、そして宿敵・安部式部との勝負に決着をつけるために――。
   (NHK番組HPより抜粋)

    ○ ● ○

定期的に見ているテレビドラマは朝ドラ、大河ドラマくらいで、それ以外となるとこの「雲霧仁左衛門3」でしょうか。
原作:池波正太郎さんの重厚感、「鬼平犯科帳」に似た雰囲気がありますね。
鬼平犯科帳の主人公は「火付盗賊改」ですが、この「雲霧・・・」は盗賊が主人公。対比して見ると面白い・・・。

雲霧仁左衛門が思案しているときは「将棋」のシーンが出てきます。
盗賊の首領としては「囲碁」より「将棋」の方が似合っているということか・・・。

    ○ ● ○

1年前の記事(2016-2-10):第19期女流棋聖戦/謝女流棋聖が防衛!4連覇

コメント