「人はなぜ働くか」-。この問いに対しある本の著者はこう書いていました。
(1)「能力を伸ばすこと」。これまでできなかったことが、できるようになることは人間にとって根源的な喜びである。
(2)「働きがいのある仕事」。仕事の能力を伸ばしていくと仕事の幅が広がり、周りの人から賛同されるようになる。「仕事の報酬は仕事である」。
(3)「人間としての成長」。仕事を通じての色々な出来事から、人は成長する。
これを碁に置き換えて、「人はなぜ碁を打つか」-。
(1)「棋力を向上させること」。今まで見えなかった碁の広さ、深さが見えてくる。これは根源的な喜びである。
(2)「対局しがいのある碁」。棋力を向上させると囲碁の世界が広がり、存在を認識してもらえる。
(3)「人間としての成長」。碁を通じての色々な出来事から、人は成長する。
いささか、こじつけの感もありますがが「なるほど」と思う点もあるでしょう。
「なぜ碁を打つか」、人それぞれの考え方があるでしょうが「自分にとっての答え」を見つけていくことだと思います。
第48回全日本女流アマ囲碁選手権大会は先週、日本棋院で128選手が参加して開かれ、決勝戦で祷(いのり)真理子さん(関東)が品田渓さん(同)に黒番中押し勝ちし、初優勝。祷さんは祷陽子五段の姉。3位は小田彩子さん(同)、4位は林むつみさん(同)。
(朝日囲碁Webより抜粋)
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ここ数年は優勝連覇は少なくなり、誰が優勝するか予想できない混戦模様です。
今年は祷(いのり)さんが初優勝、おめでとうございます。
祷さんは祷陽子五段のお姉さんさんだそうです。そういえば祷五段は最近、結婚されたんですよね。重ねておめでとうございます。
今回のベスト8の半数は院生経験者だそうで、女流プロをめざす方も多いようです。参加者の構成もベテランから小学生までと、数年前にくらべ大きく変化しています。
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風鈴会のインストラクター、榊原さんは7位入賞で先日の定例会でも会員の祝福を受けていました。
順位戦のさわりを高段の方が解説していましたが、外見どおり自由奔放なダイナミックな碁で感心しました。
群馬県代表の2選手は惜しくも初戦で敗退。全国の壁は厚いようです。
今日(3/25)は定例の「風鈴会」の日、テーマは「石のさばき方」の解説でした。
ポイントは「軽くさばく」ということでしたが、実戦ではこれがなかなか思うようにいきません。
人間関係でも複雑な局面がありますが、「軽くさばく」というのは参考になりますね。
今日は鈴木プロの指導碁を受けることができました。
5子で勝たせてもらいましたが、「筋がよい、自信持って打ってください」とのこと。
お世辞かもしれませんが、未来が開けてきた心境です。
中国主催の国際棋戦・春蘭杯、日本選手5名は健闘及ばず2回戦で姿を消し、ベスト8は中国6名、韓国2名が勝ち残った。
■1回戦(3/11):日本棋士4勝0敗
・趙 治勲九段(日) ○ 兪斌九段(中)
・河野 臨八段(日) ○ 林聖賢七段(台)
・依田紀基九段(日) ○ 孔傑七段(中)
・結城 聡九段(日) ○ 周俊勲九段(台)
■2回戦(3/13):日本棋士0勝5敗
・羽根直樹九段(日) ● 謝赫六段(中)
・趙 治勲九段(日) ● 周鶴洋九段(中)
・依田紀基九段(日) ● 胡耀宇八段(中)
・結城 聡九段(日) ● 常昊九段(中)
・河野 臨八段(日) ● 古力七段(中)
先日の「農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦」では日本チームが優勝しましたが、この春蘭杯ではベスト8にも進出できませんでした。残念ですね。
次の国際棋戦では是非がんばってほしいものです。
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先日(3/21)のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝は日本がキューバを破り初代の王者になりました。よかったですね。
実況中継は見られなかったですが、視聴率は43.4%(関東地区)、瞬間最高視聴率56.0%(同)だったそうで、関心の高さに驚きます。
本命、米国の不振はどうしたのでしょう。
囲碁も日本が世界に君臨していた頃は今の米国に似ていたような気がします。
追いつくにはまだまだ先だと思っていた時には、抜かれていた。勢いとはそうしたものでしょうね。
昨日(3/19)放送された「第53期NHK杯囲碁トーナメント」の決勝は中部総本部の羽根直樹九段が関西棋院の今村俊也九段をを黒番で中押し勝ちし初優勝を飾りました。
内容的には終盤までヤミ試合の様相でしたが、今村九段に失着があり羽根九段の優勝となりました。
棋聖位を奪われて間もない羽根九段としては、タイトルを保持できホッとしていることでしょう。
一方の今村九段、6年ぶりの決勝進出でしたが今一歩のところで涙をのみました。
「中部」対「関西」の対決となった本棋戦、中部に凱歌があがりましたが関西の健闘も讃えられます。
NHK杯が中部の手に渡ったのは第1期の島村利博八段(当時)以来、52年振りだそうです。
この時の相手は高川格七段(当時)でまだTV放送はなくラジオの時代だと思います。
しかし読み上げだけでは内容は分からないでしょうから、ラジオを聞いている人は実際に盤に石を置いて観戦したのでしょうね。
先週末は同僚の転勤・激励会がありました。
当事者にとっては大変な転機ですが、これを機に飛躍してほしいものです。
3月は卒業式や転勤などお別れの季節です。
卒業式で思い出されるのは、卒業式の歌ですね。
私の時代ですと「蛍の光」や「仰げば尊し」でしょうか。
歌詞が難解で現在は敬遠されているようです。
現在は色々な曲が歌われているようですが、一番多いのは「旅立ちの日に」という曲だそうです。
この曲は学校の先生が書いたオリジナル曲で、それが全国の学校にに広がったそうです。
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白い光の中に 山並みは萌えて
遙かな空の 果てまでも 君は飛び立つ
限りなく青い 空に心ふるわせ
自由をかける鳥よ 振り返ることもせず
勇気を翼にこめて 希望の風に乗り
この広い大空に 夢を託して
懐かしい友の声 ふとよみがえる
意味もない いさかいに 泣いたあの時
心通ったうれしさに 抱き合った日よ
みんな過ぎたけれど 思い出強く抱いて
勇気を翼にこめて 希望の風に乗り
この広い大空に 夢を託して
(※)今 別れの時 飛び立とう 未来信じて
はずむ 若い 力信じて
この広い 大空に
(※)繰り返し
◇ ◇ ◇
メロディーはわかりませんが「蛍の光」や「仰げば尊し」に比べ、若い人たちの気持ちを素直に表わしているように思います。
このような歌詞をみていると、時計の針が逆戻りしピュアな気持ちになりますね。
公開早碁・第25期NEC杯の決勝戦は3月4日、東京・芝のホールで打たれ、黒番の趙善津九段が小林覚九段に5目半勝ちし、初優勝した。趙九段は99年に趙治勲本因坊の11連覇を阻んで本因坊奪取、00、01年に阿含・桐山杯で連続優勝して以来の栄冠。
(朝日囲碁Webより抜粋)
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趙善津九段、久しぶりのタイトル奪取です。棋士の中ではあまり個性的ではなく地味な感じですが、芯が一本通っている印象です。
敗れた小林覚九段、残念でした。昨年の名人戦以来、好調を保っているようですがタイトルがほしいところですね。
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ところで趙善津九段は「チョウ・ソンジン(韓国読み?)」と呼ばれています。
中国や台湾出身の棋士は日本読み(例:林海峯=りん・かいほう)で呼ばれていますが、韓国出身の棋士は韓国読みのようです。
・柳 時熏 九段(リュウ・シクン)
・金 秀俊 七段(キム・スジュン)
・金 賢貞 三段(キム・ヒョンジョン)
ただ、趙 治勲 十段(チョウ・チクン)は日本読みだと思いますが・・・
最近は韓流ドラマがTVを賑わしています。「冬ソナ」のペ・ヨンジュン、チェ・ジウなど大変な話題になりましたが、名前を覚えるのは大変でしょうね。
いずれは中国や台湾の棋士も、本国の呼び方になっていくのではないでしょうか。
趙治勲十段(49)に山下敬吾棋聖(27)が挑戦する、「第44期十段位決定五番勝負」第1局は3月8日(水)、千葉県浦安市ので行われ、白番の趙十段が中押し勝ちし、2連覇へ好スタートを切った。第2局は27日、愛知県蒲郡市の西浦温泉「銀波荘」で行われる。
<趙十段の話> 迷っちゃって…いい勝負かなとは思ったが最後までわかんなかった。上辺がコウになったので…。
<山下棋聖の話> 最初から悪かった。だいぶ遅れました。地合いが相当悪いんでダメでした。
(産経囲碁Webより抜粋)
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今日(3/12)、「風鈴会」で本対局の解説が行われました。趙十段の魅力、個性など興味深いコメントもありました。
碁界最多のタイトル獲得を誇る趙十段に対し、先日棋聖位を奪還して波にのる山下棋聖の新旧対決、いやが上にも盛り上がります。
第1局は趙十段の妥協を許さないギリギリの芸風が、いかんなく発揮され山下棋聖を圧倒した一局のようでした。
一方の山下棋聖、趙十段の芸風を意識しすぎたのでしょうか、流れをつかみ損ねた格好となりました。
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今回の対局地は千葉県浦安市の「シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル」。「東京ディズニーランド」そばににあります。
東京ディズニーランドの開園は1983年4月、もう23年にもなるんですね。開園当時はこんなに盛況になるとは思っていませんでした。
私自身は訪れたことはありませんが、魅力は来園者に対する「本物の感動の提供」ではないかと思います。