天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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中之条町/大岩フラワーガーデンと嵩山

2008-10-30 21:53:56 | ハイキング

四万温泉の帰り、時間に余裕があったので近くの「大岩フラワーガーデン」に寄りました。
ここは個人で開設している公園のようで、県内の観光情報などでもあまりPRされていません。
百万本ものコスモスが咲いているとのことでしたが、シーズン終盤でコスモス畑もイマイチでした。
今シーズンの営業は11/3で終了(工事のため)とのこと。

Ooiwa_fg2 夏には何万本ものヒマワリが咲き乱れるとのことで、その季節に訪れてみたいものです。
NHK土曜時代劇「陽炎の辻2」(19:30~)の最終回には、この大岩フラワーガーデンが登場するそうです。全12回なので最終回は11/22放送でしょうか。
一面のヒマワリ畑をバックに、出演した山本耕史、中越典子などの写真がありました。
このドラマ、以前から見ていましたが最終回が楽しみですね。

   ◇   ◇   ◇

このあと産地直売所で野菜などを買った後、実家の兄弟達と別れ、中之条町/嵩山(たけやま)のふもとにある「道の駅」に寄りました。

昼食前の腹ごなしにと、嵩山のハイキングコースのうち小天狗と中天狗を1時間10分ほどかけて登ってきました。
メインの大天狗へはハイキングの装備もしていなかったのであきらめましたが、小天狗からの眺望は絶景でしたね。
下山後、道の駅にある『そば処けやき』でそばを頼みました。コシがあって満足できる味でした。

中之条町は人口17,000人ほどの町ですが、歴史や自然、温泉などに恵まれ、小ぶりながら魅力ある町のようです。

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世のちり洗う四万温泉

2008-10-28 22:24:59 | 囲碁

昨夜は群馬県北部に位置する四万温泉に泊まってきました。
結婚式で愛知県から訪れた兄弟家族に合流しての温泉旅行です。

宿泊したのは積善館という歴史を感じさせる和風旅館でした。
温泉地の宿泊施設も昨今は近代的なホテルや、客数限定の高級旅館など多様化していますが、今回は昔からの懐かしい雰囲気で、ゆったりと落ち着ける宿でした。
群馬県の上毛カルタに「世のちり洗う四万温泉」という一節がありましたが、まさにその通りでしたね。

   ◇   ◇   ◇

日本の囲碁界は伝統文化の一面を持ちながら現在に至ってきましたが、ここ10年ほどは中韓の勢いに押されているのが現状です。
中韓の短時間の中でいかに効率よく戦うかを競うスタイルに対し、日本の伝統的な和のスタイルが遅れたということでしょうか。

宿泊施設と同じように囲碁界も多様なスタイルがあってもよい思います。単に勝ち負けを競うだけでなく、日本の囲碁は精神性や美意識を忘れてほしくないと思っています。

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昨日は花嫁の父

2008-10-27 11:39:20 | 日記・エッセイ・コラム

昨日は娘の結婚式で「花嫁の父」を演じてきました。
終盤までは冷静に演じてきましたが最後の娘からのメッセージで、不覚にも理性を失ってしまいました。
「渋い存在感」をイメージしていたのですが、現実は演技ではない普通の「花嫁の父」でした。

今回の結婚式というドラマ、招待者の評価はどうだったでしょうか。
すべての人に感動とまではいきませんが、平均点以上の出来ばえだったと思います。
これも新郎・新婦やその友人、式場スタッフの苦労と思いの結実だと思っています。いい結婚式でした。

   ◇   ◇   ◇

今回の結婚式を控え「花嫁の父」という映画のタイトルがあったことを思い出し、レンタルDVDを借りて見ました。

映画「花嫁の父」(Father of the Bride)
・1950年、アメリカ作品
・監督:ヴィンセント・ミネリ
・出演:スペンサー・トレイシー、ジョーン・ベネット、エリザベス・テイラー

内容は娘の結婚が決まり、結婚式の準備から当日までの父親の悪戦苦闘を描いたヒューマン作品です。
アメリカ人の「家族の絆」への思いの濃さは、日本のそれと色合いが異なって見えます。
家族を思う気持ちは同等だと思いますが、日本の父親は内向性(シャイ)なんでしょうね。

結婚式前に見た感想は「父親の微妙に揺れ動く心情を描いた、暖かい作品」という一般的な印象でした。
しかし式後に映画の内容を思い出してみると、「父親の無垢な愛情がヒシヒシと伝わる感動の秀作」という印象に変わっていました。
見る側の心の変化によって、作品の印象も変わっていくようです。

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明日は花嫁の父

2008-10-25 15:34:11 | 囲碁

明日は次女の結婚式で、なぜか落ち着きません。
当日は「花嫁の父」を演じることになりますが、主演はもちろん新郎・新婦で、両親は助演ということでしょうか。

今まで何度も結婚式の風景を見てきましたが、助演の立場も難しそうです。
全体のストーリーの中であまり目立たず、「渋い存在感」を演じられたらと思っています。

   ◇   ◇   ◇

現在、名人戦七番勝負というドラマが進行中ですが、主役はもちろん張栩名人と井山挑戦者です。
タイトル戦では主役の両人ほか立会い、記録、観戦記者など多くの関係者、スタッフに支えられて成り立っています。

助演となると立会い者になるでしょうか。今回の名人戦シリーズでは石田秀芳二十四世本因坊、坂口隆三九段、羽根泰正九段、武宮正樹九段、王銘エン九段と名優が脇を固めています。

名人戦での「花嫁の父」的な存在は師匠でしょうか。
張栩名人の師匠は林海峰名誉天元。張名人は第一人者になって時間も経過しており、師匠の影響力は少なくなっているように思われます。
一方の井山挑戦者の師匠は石井邦生九段。弟子が19歳と若く、師匠としても何かと気にかけるシーンが多いようです。

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第1回ワールドマインドスポーツゲームズ終了

2008-10-23 13:38:06 | 囲碁

10月3日~10月18日に北京で行われた「第1回ワールドマインドスポーツゲームズ(WMSG)」が終わりました。
北京でのオリンピック、パラリンピックに次いでの「ワールドマインドスポーツゲームズ」、無事に終わって主催国の中国としても面目躍如というところでしょう。

「WMSG」開催の目的は
「人と人との平和で知的な交流を促進し、言語や習慣の壁を越えて世界を「知性=叡智」のコミュニケーションでつなぐマインドスポーツの発展と競技人口の拡大」
ということだそうですが、ある程度は評価できる大会だったでしょう。

ただ日本のマスコミもほとんど取り上げておらず、国内での認知度は低かったようです。
日本の成績がイマイチということもあるでしょうが、囲碁に対する国民の関心度低下の影響と云えましょう。

WMSGと平行して日本では名人戦七番勝負が行われていました。
どちらに比重を置くか難しいところですが、マスコミは名人戦寄りのようでした。何十年も前からの伝統ある棋戦を優先させるの当然のように思います。
この構図は「オリンピック競技」対「W杯サッカー/テニス四大大会/プロ野球等」に似ています。
組織や団体の間での戦い、難問です。

     ◇   ◇   ◇

メダル獲得数は中国が金3銀1銅1、韓国が金2銀4銅3、北朝鮮が金1、中華台北が銀1、日本が銅2という結果でした。
成績は現時点の勢力図からすると、妥当なところと思えます。

日本勢の不調は残念なところですが、「浮き沈みは世の常」。つかず離れず、日本のスタイルで前に進めば光は見えてくるように思います。

男女ペア戦で謝依旻・周俊勲ペアの銀メダル、喜ばしいことです。

◆成績一覧
 ◎男子個人戦
  ・優 勝 姜東潤八段(韓国)
  ・2 位  朴正祥九段(韓国)
  ・3 位  李喆六段(中国)

 ◎女子個人戦
  ・優 勝 宋容慧初段(中国)
  ・2 位  李文真五段(韓国)
  ・3 位  朴鋕恩九段(韓国)

 ◎男子団体戦
  ・優 勝 韓国
  ・2 位  中国
  ・3 位  日本
   (山下、羽根、依田、河野、高尾)

 ◎女子団体戦
  ・優 勝 中国
  ・2 位  韓国
  ・3 位  日本
   (鈴木、小山、青木)

 ◎男女ペア戦
  ・優 勝 中国(范蔚菁・黄奕中)
  ・2 位  中華台北(謝依旻・周俊勲)
  ・3 位  韓国(温昭珍・李夏辰)

 ◎オープン個人戦
  ・優 勝 趙大元 (DPR KOREA)
  ・2 位  咸泳雨 (韓国)
  ・3 位  李勇熙 (韓国)

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第33期名人戦第5局/張名人勝ち3勝目、防衛に王手

2008-10-21 14:58:33 | プロ棋戦

 第33期囲碁名人戦七番勝負の第5局は10月15日から静岡県伊東市で行われ、張栩名人が挑戦者の井山裕太八段に黒番半目勝ちして3連勝、対戦成績を3勝2敗として名人防衛にあと1勝と迫った。第6局は30、31の両日、同県伊豆市で。
 厚みを背景にした攻めと捨て石の活用で模様をまとめた名人が、ヨセ勝負でも随所に鋭さをみせ、息詰まる半目勝負を制した。
 解説の溝上知親八段は「難解な戦いの連続で、挑戦者が妙手を打った段階では、白が逆転したかと思いました。名人は唯一の勝ち筋を読み切ったのだと思います」と話した。

<張名人の話>
 最後の最後で勝ちが見えました。序盤は良さそうでしたが、上辺の攻めはやり損ないました。

<井山挑戦者の話> 右上黒27のアテが厳しかった。ヨセ勝負になりましたが、小ヨセでも後悔の手がありました。

             (朝日新聞より抜粋)

       ◇  ◇  ◇  ◇

本局は張名人の模様、井山挑戦者の実利と前4局とは逆の展開となりましたが、張名人が挑戦者の追い上げを辛くも半目差で逃げ切りました。終盤では名人の愚痴が出るなど苦戦のあとが見られました。

敗れた井山挑戦者、序盤は劣勢のようでしたが中盤で意表をつく好手を繰り出し、半目勝負。最後は時間に追われ気味で、わずかに届きませんでした。

これで対戦成績は張名人の3勝2敗となり防衛にあと1つとなりましたが、第5局での接戦からして第6局も予断を許さない激しい戦いが予想されます。

       ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は静岡県伊東市の「わかつき別邸」。過去、囲碁・将棋のタイトルが何度も行われたようです。
和室の床の間には掛け軸がかけられていますが、今回は「濯足萬里流」。第4局の「あたみ石亭」での掛け軸は「松樹千年翠」でした。

(以下、asahi.com「囲碁」欄より抜粋)

◆対局室の掛け軸(わかつき別邸)

対局室の床の間には「濯足萬里流」と書かれた掛け軸が掲げられている。
中国の詩人・左思(さし)の詩の一節で、「足を萬里(ばんり)の流れに濯(あら)う」と読み、「大自然の中に帰して世俗の流れを洗い落とす」という意味。
わかつき別邸によれば、「無心にかえれ」という左思の思いをくみとることができる言葉だといい、「勝負の世界もそれを極めるには『無心』が必要なのでは」と考えて対局室に掲げたそうだ。

◆対局室の掛け軸(あたみ石亭)

対局室の床の間には「松樹千年翠」と書かれた掛け軸がある。
「松樹(しょうじゅ)千年の翠(みどり)」と読み、中国の禅僧・石田法薫(せきでん・ほうくん)の法語に由来する。
石田は弟子たちにこう説いたという。「世間の人々は、牡丹(ぼたん)が豪華な花を開くと、それがたちまちにうつろう一時の美であるのに、その美に魅せられ、大はしゃぎをするが、松の変わらぬ翠の美を理解する人は少ない」。
表面的な現象に心を奪われるのでなく、本質を見つめなさい、という意味が掛け軸の言葉に込められている。

   ◇  ◇

含蓄のある言葉ですが、難しいですね。
「無心・本質を見る」、そんな気持ちで対局に臨みたいところですが、ザル碁党には勝ち負けの邪念が先立ってしまいます。
 「喝!!」

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第27期女流本因坊戦第2局/謝が勝って1勝1敗に

2008-10-18 21:06:11 | プロ棋戦

日本棋院で行われていた第27期女流本因坊戦挑戦手合五番勝負第2局は、 謝依旻女流本因坊が鈴木歩挑戦者に白番中押し勝ちし、対戦成績を1勝1敗のタイとした。
鈴木にとっては、連勝して初の女流本因坊に大きく近づくチャンスだったが、石が伸びず、白番の謝が一勝を返して五番勝負は一勝一敗のタイにもつれ込んだ。第3局は10月29日に日本棋院で行われる。

    (日本棋院HP、週刊碁より抜粋)

      ◇  ◇  ◇

序盤は謝さんの打ちにくい形勢のようでしたが、鈴木さんの楽観気味の緩着で一気に流れは謝さんに傾いたようです。
謝さんの戦闘力は迫力がありますね。眼光鋭い女流剣士のイメージでしょうか。
一方敗れた鈴木さん、棋理の明るさは定評がありますが慎重さが仇になったようです。熱血派の謝さんに対して、鈴木さんは理性派というところでしょうか。
それにしても女流碁界は多士済々、活気がありますね。

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日本棋院/群馬県支部対抗戦/2008

2008-10-15 20:35:46 | アマ棋戦

一昨日(10/13)は日本棋院の群馬県支部対抗戦が行われ、運営スタッフとしてお手伝いをしてきました。
参加者は前年と同じ12チーム、60名(1チーム5名)で、優勝はアマ強豪の奈良昌利さん率いる桐生支部で昨年に続いての2連覇でした。
準優勝・前橋支部A、3位・前橋支部Cの順でした。
ハンディ戦ですので本当の実力No.1とはいえませんが、チームの結束力は優れているのでしょうね。

   ◇  ◇  ◇

アマの大会運営で問題になるのは対局時間です。
全国大会選抜戦などの公式戦は対局時計を使っているので問題はありませんが、親睦戦に近い大会となると時計の保有数や使い方に慣れていない人などの問題もあり、自主的に規定時間内に終局するようお願いしています。

しかし、規定時間を超えて長考する人がいます。初段~3段クラスの人が多いようですね。
高段者は規定時間を意識して対局していますし、級位者は長考と形勢は関係ないということでしょうか。
一部の長考者の影響で進行スケジュールが遅れ、多くの人が無駄な時間を費やすことになります。
大会の流れを意識して対局を楽しんでほしいものです。

   ◇  ◇  ◇

本大会の参加資格は日本棋院会員ですが、全国的に会員数の減少で厳しい状況といえます。
プロやアマの国際棋戦で日本は中韓に遅れをとっていますが、こうした地盤沈下の影響もあると思います。
支部関係者としても定期的な大会開催だけでなく、目新しいイベントを企画したいところですがスタッフの高齢化を考えると難題です。
若手スタッフ加入を進めたいところですが、対象者数も少なく多忙でこれまた難題です。
スローライフ的な囲碁は現代のスピードに乗り遅れているのでしょうか。

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第33期名人戦第4局/張名人勝ち、2勝2敗のタイ

2008-10-14 18:06:43 | プロ棋戦

 第33期囲碁名人戦七番勝負の第4局は10月8日から静岡県熱海市で打たれ、張栩名人が挑戦者の井山裕太八段に白番中押し勝ちし、第5局は10月15、16の両日、同県伊東市で。
 序盤に地を稼いで「先行逃げ切り」をめざした名人が、挑戦者の攻めをしのいで勝った。2連敗後の2連勝で挑戦者に追いついた。
 解説の小林覚九段は「黒93までは好勝負で、黒を持ちたい気もしました。名人が巧みに攻めをかわした一局でした」と話した。

<張名人の話>
 上辺をシボることができて、良さそうな雰囲気になりました。最後まで難しい勝負でした。

<井山挑戦者の話> 黒93は94に出るべきでした。黒105から下辺の攻めにかけましたが白106が好手でした。

             (朝日新聞より抜粋)

       ◇  ◇  ◇  ◇

張栩名人の実利、井山挑戦者の厚みのスタイルは前3局と同様の進行。張名人の冴えた手筋が井山挑戦者の攻めを逆襲して決着のようでした。
さすがは張名人、ここ一番の切れ味はさすがという印象です。

敗れた井山挑戦者、第1局、第2局のように後半での迫力が感じられませんでした。本局では張名人の戦上手に翻弄された様子、次局以降は若手らしい伸び伸びとした戦いを期待しましょう。

これで名人の2勝2敗タイ、流れは張名人のようです。明日からの第5局が井山挑戦者の正念場となるでしょう。

       ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は静岡県熱海市の「あたみ石亭」。ここで囲碁名人戦が打たれるのは、今回で10回目だそうです。
幾多の名勝負が繰り広げられ、張栩名人は昨年、高尾紳路名人(当時)にここで勝ち、名人に返り咲きました。
今シリーズ第6局が行われる「鬼の栖」も同じ石亭グループのようです。

世の中、世界的な金融危機の影響で先行き不透明な昨今ですが、石亭グループのような高級旅館に影響はないのでしょうか。
衣食住など生活基盤となる費用が高騰する中、一般庶民には「心地よいサービス・快適さ」に投じる資金は限りがありますね。

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RV吹奏楽定期演奏会2008

2008-10-12 22:56:12 | 囲碁

今日は娘の所属する吹奏楽団の定期演奏会と風鈴会がダブッてどちらにするか迷いましたが、「新しく買ったビデオカメラで撮ってくれ」との頼みに、やむなく演奏会に行くことになりました。
個人的には自分の趣味の時間も大切にしたいところですが、家族の用事もムゲにできません。

開演は夕方からでしたので昼間はネット碁などをしていたのですが連敗でした。
義務的な用事に気持が鬱屈気味で、集中力が散漫になっていたのでしょうね。

Rv 演奏会はまずまずの内容で、吹奏楽のメンバーもイキイキとしていました。
仕事や家事などを抱えてながらの活動は苦労も多いでしょうが、演奏会という目的に向かって力を合わせるのは価値あるものだと思います。

私も消極的な気持ながら撮影の義務も果たし、それなりの秋の一日でした。

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