天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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2016年グランドチャンピオン戦決勝/一力一気に頂点!

2017-03-30 20:30:00 | プロ棋戦

2016年の七大タイトルを中心とする棋戦優勝者と賞金ランキング上位者による「日本シリーズ」である「内閣総理大臣杯文部科学大臣賞・2016年グランドチャンピオン戦」決勝が、3月18日午後に日本棋院東京本院で行われた。
決勝の組み合わせは山下敬吾九段 VS 一力遼七段。結果は黒番の一力の中押し勝ちとなった。

◆決勝(3月18日、午後)
 ・一力遼・七段 中押勝ち 山下敬吾・九段

◆準決勝(3月18日、午前)
 ・山下敬吾・九段 中押勝ち 井山裕太・六冠
 ・一力遼・七段 7目半勝ち 河野臨・九段
   (日本棋院HPより抜粋)

「一力、スターの頂点」 「山下、6冠制すも・・・」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

一力さん、NHK杯では井山さんに敗れ準優勝でしたが、本棋戦は村川、謝、河野、山下の強豪を撃破、堂々の優勝でした。
敗れた山下さん、準決勝で井山さんを倒したものの決勝で一力さんに押し切られました。無念・・・。

優勝の一力さん、早碁では滅法強いですね。若さでしょうか・・・。

この大会は昨年までの「棋戦優勝者選手権」という名称をリニューアル。「グランドチャンピオン戦」に改めたオールスター戦とのことです。
昨年の棋戦優勝者選手権は趙治勲さん、今回は一回戦で謝さんに敗れる・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2016-3-30):第63回NHK杯・決勝/張栩九段、復活の狼煙

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第64回NHK杯・決勝/井山 念願の初優勝

2017-03-28 20:30:00 | プロ棋戦

「第64回NHK杯テレビ囲碁トーナメント戦」の決勝戦は、井山棋聖(六冠)と一力遼七段の対戦となり、白番の井山棋聖が184手まで中押し勝ちをおさめた。これで、井山棋聖は自身の通算獲得タイトル数を42に伸ばした。
なお、井山棋聖と一力七段は第29回テレビ囲碁アジア選手権の出場資格を得た。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山初制覇、迫る怪力一力に勝利」 「一力、2度目の決勝進出も・・・」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

NHK杯初優勝の井山さん、攻めて守って完勝の印象でしたね。
敗れた一力さん、柔軟性で井山さんが優ったか・・・。

これで両者は「テレビ囲碁アジア選手権」の出場資格を得ました。いい結果を期待しましょう。

     ○ ● ○

1年前の記事(2016-3-28):第54期十段戦第2局/井山が連勝、七冠まであと1勝に!

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ワールド碁チャンピオンシップ/朴廷桓九段(韓国)が優勝

2017-03-26 20:30:00 | プロ棋戦

日本、中国、韓国の代表棋士と囲碁AI代表による初の囲碁世界戦ワールド碁チャンピオンシップの3日目が3月23日に日本棋院関西総本部で行われた。
2日目までの結果、全勝対決となり、実質「優勝決定戦」となった朴廷桓九段(韓国)-芈昱廷九段(中国)戦は朴が白番中押し勝ちをおさめ、リーグ3戦全勝で優勝を決めた。
「3、4位決定戦」になってしまった井山裕太九段(日本)-DeepZenGo(囲碁AI)戦はDeepZenGoが井山に黒番中押し勝ちをおさめた。DZGは待望の初勝利。井山は無念の3連敗となった。
   (日本棋院HPより抜粋)

「朴廷桓V、井山 善戦も3連敗」 「Zen、六冠を撃破」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

井山さんの活躍を期待していましたが無念の結果となりました。
日本の囲碁ファンはこの結果をどうとらえていいのか・・・。

DeepZenGo(囲碁AI)の進化も予想以上、AIへの関心は一般アマよりプロ棋士の方が強いそうですね。
定石など今までの常識が覆され、複雑化していくのはザル碁党にとってドーモ・・・。

この「ワールド碁チャンピオンシップ-世界最強棋士決定戦」ですが、賞金額が明示されていません。主催は日本棋院、協賛・後援に民間企業の名がありますが、どうなんでしょう?
下世話な話題でスミマセン・・・。
    ↓
※追記:賞金額は日本棋院HPに載っていました。
    ↓
http://www.nihonkiin.or.jp/news/release/ai.html

     ○ ● ○

1年前の記事(2016-3-26):棋士の本棚(望月研一・七段)/夢を売る男

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第59回女流アマ選手権/岩田紗絵加さん初優勝

2017-03-24 20:30:00 | アマ棋戦

第59回全日本女流アマチュア囲碁選手権大会は、昨年優勝の大島玲奈さん(シード)と岩田紗絵加さん(東京・千葉)の決勝戦となり、20歳の岩田さんが嬉しい初優勝を飾った。

 優 勝:岩田紗絵加(東京・千葉)
 準優勝:大島玲奈 (シード)
 第3位:呉 理沙 (東京・千葉)
 第4位:金子もと子(関西)
   (日本棋院HPより抜粋)

「岩田さん初V、研鑽と学業を両立」 「大島さん連覇逃す」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

初優勝の岩田さんは過去、院生序列で上位に位置しながらプロ試験では恵まれせんでした。
本大会で優勝しプロ棋士になった方も多く、大学に在学しながらプロを目指すようです。

ベスト8入賞の渡辺実香さん(茨城)は、10年ほど前に群馬県代表として2年連続で本大会に出場しています。転勤でいろいろな土地で活躍しているようですね。

群馬県代表の小鮒すみれさんは○●○、渡辺遥さんも○●○で決勝トーナメント進出はなりませんでした。残念・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2016-3-24):「アルファ碁」の今後は・・・

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囲碁認定100問/碁ワールド2017

2017-03-22 20:30:00 | 囲碁

「月刊・碁ワールド4月号」に「新春企画2017・認定100問」の全応募者得点一覧が載っていました。
全国からの応募者が4,463名+級位534名で、昨年に比べ微減・・・。

私の点数は昨年より4点低下。布石・中盤・手筋・死活・ヨセの5分野あるのですが、布石で点数を落としたのが痛かった。布石は得意だと思っていたのに・・・。

解答を調べてみると「何でこんな単純な間違いをしたんだろう」というのが何問もありました。
実生活での問題も、後で振り返ってみると同じようなケースがありそう・・・。

解答の解説に「自分の苦手分野を把握しましょう。解答を確認し間違った問題を復習しましょう。こうした小さな努力が、普段の対局での勝利につながります」。ナルホド・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2016-3-22):第58回女流アマ選手権/大島玲奈さん初優勝

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囲碁書籍「勝ちきる頭脳/井山裕太」

2017-03-20 20:30:00 | 本と雑誌

◆書籍紹介
 ・書籍名:「勝ちきる頭脳」
 ・発行所:幻冬舎
 ・著者:井山裕太
 ・発行年月:2017年2月
◆内容紹介
リスクを背負ってこそ勝利は掴める。常識外と言われようが自分の最善を信じ抜く。七冠同時制覇の最強囲碁棋士が初めて明かす思考法。

     ○ ● ○

いろいろな分野で著名人の成功体験をつづった本がありますが、あまり好きにはなれませんね。何か自慢しているようで・・・。
本書も井山さんの成功体験が多くを占めていますが、棋力アップの参考になればと読んでみました。

本書の中で興味を持った内容
・「最善」と「正解」の違い
囲碁の目的は「最終的に勝つこと」なので、10目勝つのも20目勝つのも「正解」で複数の答がある。
一方、最も大きな差で勝てる手段が「最善」で答えは一つしかない。ただ、最善の場合はリスクが伴う。
井山さんはリスクがあっても最善の道を選択すようにしているとのこと。プロならではか・・・。

・世界戦に燃える
中韓に押され気味の日本ですが、囲碁人口の拡大、若手プロの育成、勉強方法の変革などで中韓に追いつく。

井山さんの思考法が棋力アップにつながればと思いましたが、プロを前提のためかハードルが高い・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2016-3-20):第28期女流名人戦第3局/謝が防衛、9連覇達成!

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本因坊秀策・基本を学ぼう/風鈴会

2017-03-18 20:30:00 | 風鈴会

先日(3/12)、「風鈴会」に参加しました。講座の内容は「本因坊秀策・基本を学ぼう」。

来月の4/9(日)、師範の鈴木七段が「NHK・囲碁フォーカス」で「古碁・先人達の名局~本因坊秀策」を紹介をするとのです。
それで今回の講座は、TVで説明しきれなかった内容を解説するということでした。

秀策の特長は、「策を弄せず正しい形を崩さない」ということで、基本に忠実ということでしょうか。
その点をアマも見習ってほしいということでしたね。
ただ、「正しい形、本手」というのがイマイチ浮かばない・・・。

講座後の実戦対局は1勝1敗。秀策のように堅実な打ち方ができない・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2016-3-18):囲碁認定100問/碁ワールド2016

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第55期十段戦第1局/井山が先勝!

2017-03-16 20:30:00 | プロ棋戦

井山裕太十段に余正麒七段が挑戦する森ビル杯第55期十段戦挑戦手合五番勝負が3月7日、大阪府東大阪市ので開幕した。結果は井山が黒番中押し勝ちをおさめシリーズ先勝となった。第2局は30日(木)に大分県宇佐市で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山先勝、局面支配から一転」 「余 千載一隅の好機逸す」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

中盤のピンチを切りに抜けた井山十段、薄氷の勝利でした。
敗れた余七段、チャンスを生かせず悔やまれる一局・・・。

これで両者の対戦成績は井山さんの8戦全勝。ただ本局も含め余さん必勝の碁もあったようです。一勝が遠い・・・。

     ○ ● ○

今回の対局地は東大阪市の大阪商業大学。翌日の女流名人戦とのダブル開催は恒例となっています。

商業系の大学の場合「商科大学」の名称が多いのですが、本校は「商業大学」となっています。
過去に公立の「旧制大阪商科大学」というのがあり、それと区別するため・・・?

     ○ ● ○

1年前の記事(2016-3-16):アルファ碁、最強・李九段に4勝1敗

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第29期女流名人戦第2局/藤沢が女流名人位獲得!

2017-03-14 20:30:00 | プロ棋戦

第29期女流名人戦三番勝負第2局が3月8日、大阪府東大阪市で行われた。結果は藤沢里菜女流本因坊が謝依旻女流名人に白番1目半勝ちをおさめ、初の女流名人位を獲得した。謝の10連覇はならなかった。
   (日本棋院HPより抜粋)

「藤沢 女流2冠に、光る判断で振り切る」 「謝 9連覇でストップ」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

女流名人・本因坊の二冠になった里菜さん、明るい形勢判断での勝利でした。
敗れた謝さん、大胆な大模様作戦が不発に・・・。

18歳の里菜さんですが、今シリーズでは若さに似ず冷静で小技が光りましたね。
女流名人9連覇でストップの謝さん、若手が相手でムキになったか・・・。

     ○ ● ○

今回の対局地は大阪府東大阪市の「大阪商業大学」。第1局の「平安女学院大学」に続く大学での開催です。

プロ棋士は中学卒業後、専門棋士として囲碁に専念する人が大半だと思います。
現在、大学への進学率は5割ほどになっているそうですが、その中で学問を究めたいと思っている人どの程度いるのか・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2016-3-14):第54期十段戦第1局/井山が先勝!

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第41期棋聖戦第6局/井山が防衛し五連覇!

2017-03-13 20:30:00 | プロ棋戦

第41期棋聖戦挑戦手合七番勝負第6局が3月9、10日に新潟県南魚沼市ので行われた。結果は白番の井山裕太棋聖が河野臨九段に中押し勝ちをおさめ、シリーズ4勝2敗でタイトル防衛と五連覇を達成し名誉称号を名乗る権利を得た。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山5連覇、圧巻のシノギで決着」  「河野 誤算で一気に苦しく・・・」
   (週刊碁、見出しより)

    ○ ● ○

4-2で棋聖5連覇の井山棋聖、この第6局は危なげなくほぼ完勝のの内容でした。
敗れた河野九段、自ら難しい局面にハマってしまった・・・。

本シリーズは井山さんの●○○●○○での防衛。過去、大勝負を戦い抜いた勝負勘が一枚上だったと言えるでしょうか。
後半、息切れた感の河野さん。井山6冠の見えない圧力に河野エンジンも出力低下・・・。

    ○ ● ○

一週間ほど前、テレビ番組「成功の遺伝史・第4弾」 で井山さんが出演していました。
「小さい頃、イチローさんの野球に対するストイックな姿勢に感銘を受けた・・・」そんな内容だったと思います。
無難なトークでしたが、もう少し個性的な印象がほしかった・・・。

    ○ ● ○

本局の対局地は新潟県南魚沼市の「温泉御宿 龍言」。

わが家のお米は知人のツテで「魚沼産コシヒカリ」です。
食べ物には無頓着な方ですが、大会などのお弁当に比べると少しは美味い・・・。

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