第34期碁聖戦5番勝負第3局が7月21日、長岡市で打たれ、張栩碁聖(名人・十段・天元・王座)が結城聡九段を下し、第1局から3連勝で4連覇を達成した。4月に前人未到の5冠となり、初の防衛戦だったが無傷でタイトルを守った。
<張栩碁聖の話>
ずっと難しく苦しかった。途中半目負けかとも思いましたが、ヨセで少し得したようです。4連覇は運がよかった。
<結城聡九段の話>
序盤はまあまあ打てたが、昼食休憩後に悪いマガリを打ってしまった。優勢だった2局目を落としたのが残念でした。
(新潟日報より抜粋)
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(週刊碁、見出しより)
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第34期碁聖戦第2局/張碁聖2連勝、防衛に迫る
第34期碁聖戦5番勝負の第2局は、7月10日、石川県野々市町で打たれ、張碁聖が白番13目半勝ちし、2連勝で防衛にあと1勝と迫った。
<張栩碁聖の話>
序盤は反省する手が幾つかあり、形勢を悪くした。左下のコウで逆転し面白くなった。次も全力で戦いたい。
<結城聡九段の話>
左下で不用意なフクラミを打ったために、苦しくしてしまいました。それがすべてです。
(共同通信HPより抜粋)
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(週刊碁、見出しより)
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張栩碁聖が5冠の本領発揮というところでしょうか。日本碁界のエースらしい戦いぶりで、しばらくは張5冠を中心に回っていきそうです。
碁聖戦に続く防衛戦は井山挑戦者との名人戦七番勝負。昨年と同じカードですが熱戦が期待されます。
4度目の碁聖位挑戦を退けられた結城九段、心理的なプレッシャーに迷いが出たような印象です。
第4局の対局予定が関西棋院だっただけに、関西の囲碁ファンにとって3連敗は悔しかったでしょうね。
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先日、NHKで放送された「トップランナー/囲碁棋士・張栩」を見ました。 ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bz/tv.gif)
印象に残ったのは「早打ち」と「世界戦」。
早打ちは中盤以降にエネルギーを温存したいのと、相手に心理的な動揺を与える点でしょうか。
本碁聖戦でも、そんな雰囲気が感じられました。
そして国際棋戦で遅れをとっている日本碁界。日本人以上に日本を強くしたいという、熱い思いが伝わってきました。 ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bz/impact.gif)
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碁聖戦第2局の対局地は石川県野々市町の同町文化会館フォルテ。第3局は新潟県長岡市の長岡グランドホテル。
両方とも碁聖戦ではおなじみの町になっています。
野々市町は県都・金沢市に隣接しており、市町村合併も検討されたようですが単独町制を継続することになったようです。
一方、長岡市は平成17年4月1日の6市町村合併(長岡市・中之島町・越路町・三島町・山古志村・小国町)、平成18年1月1日の5市町村合併(長岡市・和島村・寺泊町・栃尾市・与板町)と合併路線を進めてきました。
私の住んでいる町も野々市町と同様な環境にあり、数年前は合併問題で論争になりました。
結局、単独町制で現在に至っています。「合併=地域発展」の構図は正論でしょうか。
時の流れが、問題を検証してくれるのを見守っていきたいと思います。 ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bz/confident.gif)