天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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碁の句・春夏秋冬

2011-03-30 20:19:51 | 囲碁

「週間碁」では今年に入って「碁の句・春夏秋冬」という欄があり、12回になります。
ペンネーム「凡鳥」さんが句の解説をしていますが、俳句を趣味にしていない人には難しいものがあります。

第11回「碁に負けて 忍ぶ恋路や 春の雨」 正岡子規 

私が目にしたことのある囲碁の俳句というと、この句くらいでしょうか。
俳句も日本の文化として定着していますが、風流でいいですね。
「勝ち負け」が無いのも、良いところでしょうか。
ただ俳句人口も、囲碁と同様に高齢化が進んでいるようです。

   ◇  ◇

今日のネット対局、連敗です。負けると「こんなハズではない、もう一番!」これがよくないんですね。
外は久し振りの風雨で、雨戸がカタカタと音を立てています。

「碁に負けて 忍ぶブログや 春の雨」 剣正28号 

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第49期十段戦第2局/井山名人が勝ち1勝1敗!

2011-03-28 21:29:03 | プロ棋戦

張栩十段に井山裕太名人が挑戦する第49期十段戦五番勝負第2局が3月24日に東京・市ヶ谷の日本棋院で行われた。結果は黒番の井山名人が中押し勝ちをおさめ、シリーズ成績を1勝1敗のタイとした。
第3局は4月7日(木)に長野県大町市の「くろよんロイヤルホテル」で行われる。対張栩戦の連敗を4で止めた井山。これで流れが変わるか。
     (日本棋院HPより抜粋)

     ◇  ◇  ◇

張十段に連敗中の井山名人、本局では厳しい攻めで大石を取る快勝でした。
棋聖戦では執念の粘りを見せた張十段、非勢から勝負に出たのが裏目だったようです。
これで1勝1敗のタイ、張・井山の頂上決戦はまだまだ続きます。

第1局は3/3でしたので、この第2局との間に歴史的な大地震・大津波。そして福島原発問題、想定外の事故で対策は後手後手に・・・。
囲碁対局と同様、正確な形勢判断と先手の手立てが必要ですね。

     ◇  ◇  ◇

十段戦の主催は産経新聞ですが、今期より「森ビル杯十段戦」という冠がつきました。森ビルは「六本木ヒルズ」などを所有する大手不動産企業だそうです。
棋戦の多くは新聞社が主催していますが、多方面からの協賛団体が増えるようPRが必要ですね。

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将棋界の一番長い日(2011)

2011-03-26 22:03:39 | テレビ番組

毎週土曜のお昼は、NHK-BS2で「囲碁・将棋ジャーナル」を放送していますが、今日は「ドキュメント2011/将棋界の一番長い日」でした。
この番組は3/2に行われた、将棋名人(羽生善治)への挑戦者を決める「第69期A級順位戦最終局」の模様をドキュメント風に編集したものです。

挑戦権とA級残留を賭けた10名の将棋棋士の死闘は、鬼気迫るものがありましたね。
将棋に関して素人ですが、ドラマチックな展開は見応えがありました。

将棋界では他にも「ドキュメント竜王戦」など単に棋戦の内容だけでなく、棋士の表情や心理をドキュメント風に映像化した番組があるのに、囲碁界ではほとんど見られないのは残念です。

今の囲碁番組は囲碁を打つ人だけが対象ですが、囲碁を打たない人でも楽しめるようなドキュメンタリー風の番組であれば囲碁に興味を持つ人も増え、普及の一助になるような気がします。

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月刊「NHK囲碁講座(2011/4月)」

2011-03-24 20:36:08 | プロ棋士

Nhk_2011_04 月刊「NHK囲碁講座」はTVの放送に合わせ、4月号から誌面が変わりました。

4~9月のTV囲碁講座は「中野寛也の戦いの碁力(ゴヂカラ)」。
対象レベルは書いてありませんが、本誌を見た印象では初段前後かと思われます。
よく「初級者から高段者まで楽しめます」と云いますが、広範囲にすると内容がボケてしまいます。ある程度、レベルを絞った内容にしてほしいですね。
ただ範囲を絞ると視聴者が減るということもあり、難しいところです。

現在放送中の「淡路修三の楽しく学べるヨセ」。
前半は興味を持って見ていましたが、後半はどうもダレ気味になってしまいました。
やはりヨセは地味な分野なんですね。ヨセが勝負に大きく影響するのは分かっているのですが・・・。

   ◇   ◇

新連載は下記の3本。
「囲碁はココロの格闘技!」
碁における心理面の話ということで、第1回は張栩棋聖「モチベーションがすべての源」。技術面ではなく、心理面という切り口が面白そうです。

「瀬戸大樹の週末はバルサ気分!!」
瀬戸七段はサッカー、特にバルセロナの熱狂的ファンということで、サッカー中心の記事になりそうですが、サッカーにあまり興味のない人にはどうも・・・。

「武宮正樹のダンス!ダンス!ダンス!」
武宮九段の最近の話題といえばダンス一色、ただダンスに興味を持てない人にとってはどうも・・・。

継続連載では「先崎学の桂馬の両アタリ」「横田茂昭の白番は楽しい!」は楽しめます。

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世の中自粛ムード?

2011-03-22 20:24:36 | 日記・エッセイ・コラム

大震災から10日以上が経過しましたが、救援・復興の道は険しい状況です。
この大災害の影響で、各種イベントに「自粛」のムードが広がっています。

過去、「自粛」で思い起こすのは「昭和天皇崩御」の時でしょうか。
その時は一般人の各種行事や、TVの娯楽番組などは敬遠されていましたが、それほど深刻な心境ではなかったように思います。

今回は2万人以上が亡くなるという被災状況と、今後の不安感で陰鬱な気持ちにもなるのも当然です。そこで「自粛」ということになるのですが、対応は様々のようです。

「不幸な被災者を考慮すれば、娯楽やイベントなどは控えるべき」という意見と、「こんな時こそ、人々に勇気を与える行事や娯楽がが必要」という意見。
多くの人が判断に迷うでところですが、周囲の状況を見ながら無難な対応というのが多いのではないでしょうか。
一元的に白黒つけられる問題ではないだけに、難問です・・・。

    ◇   ◇

娘は病院で看護士をしていますが、この震災で宮城県石巻市に5日間の救護活動に出かけ、昨夜帰ってきました。
TVなどで見る被災地や避難生活と、実際に見る光景は違うと云っていましたが、独特な現場の空気を肌で感じたことでしょう。

それにしても現場に向かう行動力・使命感には感心です。
私が同年代だったら、そのような行動ができたかどうか・・・。
「たそがれ世代」に救援活動は困難ですが、行動力は参考にしたいと思っています。

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第30期NECカップ/張栩棋聖が3回目の優勝!

2011-03-20 21:02:33 | テレビ番組

第30期NECカップ囲碁トーナメント戦は3月5日に東京・日本棋院で決勝戦の張栩棋聖―山下道吾本因坊が行われた。
結果は190手までで張棋聖が白番中押し勝ちをおさめて優勝を決めた。張棋聖はNECカップで4年ぶり3回目の優勝。通算タイトル獲得数を34とした。山下本因坊の初優勝はならなかった。
    
    (日本棋院HPより抜粋)

「張栩3度目V、真っ向勝負、山下破る」
    (週刊碁見出しより抜粋)

    ◇   ◇

序盤から激しいねじり合いの碁を、張棋聖が押し切った内容のようでした。
パワーで定評のある山下本因坊ですが、本局では張棋聖の猛攻に屈した格好でした。
数々のタイトル戦を戦ってきた「山張対決」ですが、張棋聖が一歩リードですね。

本シリーズは公開対局で、昨日(3/19)12:00~13:00、BSジャパンで放送していました。
民放の囲碁番組をしばらく振りに見ましたが、両者の熱闘シーンはNHKとは違った表情でしたね。ただ公開対局なので、解説はあまり詳しくはできなかったようです。

同じ日にNHK-BS2では「囲碁・将棋ジャーナル」が12:40から放送ということで、カブっていました。数少ない囲碁番組なのに・・・ 
しかたなくBSジャパンは録画し、「囲碁・将棋ジャーナル」を見ていました。

「囲碁・将棋ジャーナル」の方は棋聖戦第六局(張棋聖VS井山挑戦者)を武宮九段が解説していましたが、まれにみる激戦でした。
こちらも張棋聖が執念の防衛ということで、その強さが伝たわってきましたね。

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計画停電、石油不足、買いだめ

2011-03-18 22:57:04 | 日記・エッセイ・コラム

今日は夜間の計画停電で18:40~20:40の2時間ほど停電でした。
始まって1時間ほどはノートPCで、「こども囲碁教室」の資料作りをしていました。ただ、ディスプレイの明かりでは疲れて中断、後半は布団の中でラジオのニュースを聞いていました。
闇夜の空間も悪くないと思っていましたが、予定より1時間ほど早く回復しホッとしたところです。

電気がいかに生活と切り離せないか、今さらながら実感した次第ですが、電気に依存し過ぎるのも問題ですね。
あと石油、午後近くのガソリンスタンドでは40~50台ほどの車が給油待ちで並んでいました。
私の車の残量は5分の1ほどと心細くなっていますが、外出を控えれば1週間ほどは持つと楽観しています。
この悠長さに女房殿は不満らしく、並んでも給油すべきと云いたそうでした。
どうも女性の方が生活に対する危機意識が強いようです。これは本能的なものでしょうか。

都内ではスーパーから米が消えたそうです。日本は長年「コメ余り」で減反政策を進めてきたのにこの矛盾は何でしょう。
消費者心理は理屈では割り切れないようです。

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天災は忘れた頃にやってくる

2011-03-16 21:14:04 | 日記・エッセイ・コラム

「天災は忘れた頃にやってくる」と云われますが、今回の大地震もそんなタイミングのような気がします。
ただ「天災は忘れなくてもやってくる」というのも事実ですね。

「天災とどう向き合うか」、難しい問題です。
防災面では建物・備品の地震対策、防災グッズの常備、避難要領、保険など多岐にわたり、費用・作業・手続きなどを考えると頭が痛くなります。

「備えあれば憂いなし」は理解できますが、どの程度までというとキリがなく難しいところです。
我が家の実体を考えると、平均家庭より低いレベルではないかと思っています。

あと被災したときの「心の持ち方」。今まで絶望的な災害に合ったわけではないので何とも云えませんが、「宿命」と割り切れるかどうか・・・。

この大津波を「我欲による天罰」と云った政治家がいましたが、私も同じような思いはありました。
むろん対象は被災者ではなく、「我欲」「文明」「人格」等々に対しての天罰です。
この未曾有の災害が、日本人の美徳再生のキッカケになればと思っています。

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第35期棋聖戦第6局/張棋聖が4勝2敗で初防衛

2011-03-14 21:03:49 | プロ棋士

 第35期棋聖戦七番勝負の第6局は3月10日日、11日、山梨県甲府市で行われ、張・棋聖が井山・名人に黒番1目半目勝ち。シリーズ4勝2敗で棋聖位を初防衛した。
 勝つことの苦しさを痛感したシリーズ。挑戦者が先行する流れを変えたのは1勝2敗で迎えた第4局。最後の寄せ勝負で逆転し、タイに並んだ。その後は大乱戦の第5局も逆転でもぎ取り、第6局も挑戦者ペースで進んでいた局面を終盤にひっくり返した。まさに執念の防衛劇だった。

<張栩棋聖の話>
 ずっと苦しい戦いばかりだったが、心だけは折れなかった。好機はきっとやってくると信じて最善を尽くした。

<井山挑戦者の話>
 後半の大事なところでミスが多く出てしまった。実力が足りなかった。
    (読売新聞より抜粋)

    ◇   ◇   ◇

張棋聖、劣勢から強靭な精神力での逆転、執念の防衛という結果のようでした。
敗れた井山名人、終盤の乱れが勝負の分かれ目のようでした。
10歳違いの世代対決は、年長者が意地を見せたシリーズでした。これからも名勝負を見せてほしいと思います。

本局が行われた11日の午後は「東日本大地震」が発生。8分の中断後、再開されたそうです。
また同日、東京・日本棋院で行われた「女流名人戦第2局」は打ちかけで、後日、引き継いで行われるそうです。
今週の「週刊碁」は地震の影響で休刊でした。
時間の経過とともに被害が甚大になってきます。この窮地からの再建に、日本の真価が問われるところです。

    ◇   ◇   ◇

今回の対局地は山梨県甲府市「常磐ホテル」。今まで何度もタイトル戦が行われた場所ですね。

山梨県出身の囲碁棋士は中村秀仁・九段、内田修平・五段の二人が現役でがんばっています。
内田・五段は井山名人と同年で、新人王になるなど期待の若手棋士です。

私が囲碁を始めたころ、「甲州の親分」と呼ばれた故・星野紀九段がいました。
一手の長考で、16時間という恐ろしい記録を持っていました。

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足利・伊勢崎親善少年少女囲碁大会

2011-03-13 20:45:39 | 囲碁

Ashikagaisesaki  栃木県足利市の小学生らを招いた「第1回足利・伊勢崎親善少年少女囲碁大会」が3月12日、伊勢崎市ふくしプラザで開かれ、33対31の僅差で、「足利あすなろ会」が優勝した。今秋には足利市で開催予定で、「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の選手らは雪辱を誓っていた。
 大会は3月19日の北関東自動車道の全線開通を記念して初めて開いた。両チーム16人が段位別に4回対戦し、総勝ち数を争った。足利は有段クラスで圧勝。伊勢崎は中級、下級を制したが届かなかった。
      (上毛新聞より抜粋)

    ◇   ◇

今回出場した伊勢崎チームは囲碁教室のA、Bクラスの生徒で、C、Dクラスは通常通りの講義・対局でした。
私が受け持つCクラスのメンバーも、早く上位クラスで活躍してもらいたいですね。そのためには生徒の意欲を引き出すような、スタッフの熱意・工夫が必要だと思っています。

「足利あすなろ会」は初段になると卒業ということですが、今回は伊勢崎チームに合わせ卒業した有段者を数人呼び寄せたそうです。
確かに有段者向けの指導となると、ボランティア・スタッフでは荷が重いかもしれませんね。

伊勢崎チームの成績はわずかに届きませんでしたが、今回は初回で様子見の雰囲気でもありました。
今秋の第2回対抗戦に向け、選手・スタッフのがんばりが試されるところです。

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