天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第22回農心杯世界囲碁最強戦/韓国チーム優勝

2021-02-28 21:00:00 | プロ棋戦

「韓国優勝、申真諝 圧巻の5人抜き」 「一力敗れ日本3位、頼りの井山も敗戦」
日中韓3カ国が各2人を残して迎えた勝ち抜き戦「第22回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦第13戦」の最終第3ラウンドは2月22日~25日に第10~13戦がオンラインで打たれ、韓国チームが申真諝九段の大活躍で3大会ぶり13度目の優勝を遂げた。
20歳の申は、日中の超一流4人を破り、第2ラウンドからあわせて圧巻の5人抜きを達成。日本は井山裕太九段(第10戦)、一力遼九段(第12戦)が敗れ、15大会連続の最下位となった。
   (週刊碁より抜粋)

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優勝の韓国は総成績で7勝3敗、2位の中国は4勝5敗、日本は許家元八段と芝野虎丸九段が1勝を挙げ2勝5敗でした。
世界戦は相変わらず中韓のトップ争いが続き、若手の進出でも日本勢はイマイチ・・・。

本棋戦の優勝回数は韓国:13、中国:8、日本:1。
日本が優勝したのは第7回(2005年、依田紀基九段、高尾紳路九段、山田規三生八段、三村智保九段、羽根直樹九段)、主将の依田紀基九段が最終ラウンド3連勝での栄冠でした。
日本の劣勢が続くのはなぜか? 国力と連動・・・?

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1年前の記事(2020-02-28):金持ち喧嘩せず

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大河ドラマ/青天を衝け

2021-02-26 21:00:00 | テレビ番組

渋沢栄一は埼玉県深谷市の富農の家に生まれ尊王攘夷運動に傾倒するが徳川最後の将軍・慶喜と出会い、その運命が大きく変わっていく。幕末から明治を駆け抜け、日本資本主義の礎を築いた渋沢栄一の生涯を描く。
    (NHK、HPより抜粋)

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2/14(日)から始まった大河ドラマ「青天を衝け」、視聴率もそこそこで順調なスタートのようです。
渋沢栄一の生誕地・深谷市はドラマの影響で盛り上がっているようですね。
ただ、深谷市周辺以外でのネームバリューはイマイチかと・・・。
その点を補うのか将軍・慶喜の出番、今後どう絡んでいくか興味ありますね。

主演の吉沢亮さん、私はほとんど知りませんが、大河を機会に大きく羽ばたくか。
冒頭に北大路欣也さん演じる徳川家康が登場しますが、必然性がドーモ・・・。

NHKのホームページに「仁なる者に 敵は無し」とあります。
日本の政治家は肝に銘じてほしい・・・。

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1年前の記事(2020-02-26):和室でこども囲碁教室

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恐竜フィギュア

2021-02-24 21:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

4歳の孫は恐竜に夢中です。
恐竜フィギュア(ミニチュア)は10体ほどありますが、驚いたのはその名前をすべて覚えていることです。

ティラノサウルス、トリケラトプス、ステゴサウルス、ブラキオサウルス、プテラノドン、ヴェロキラプトル、アンキロサウルス、スピノサウルス、カルノタウルス・・・

幼児がどうして覚えられたか?
推測ですが、恐竜の動画を繰り返し見ているうちに、名前が刷り込まれたのではないかと・・・。
シルバー世代は、絵と文字で記憶しようとするのですがドーモ・・・。

囲碁の定石・手筋を覚える手段は囲碁雑誌や解説書などですが、すぐに記憶が飛んでしまいます。
テレビの囲碁講座や囲碁動画(YouTube)を繰り返し見るのが有効か・・・?

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1年前の記事(2020-02-24):第44期棋聖戦第4局/河野が初勝利!

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第45期棋聖戦第4局/河野が初勝利

2021-02-22 21:00:00 | プロ棋戦

第45期棋聖戦七番勝負第4局が2月16日(火)、17日(水)に神奈川県箱根町「ホテル花月園」で打たれ、河野臨九段が井山裕太棋聖に白番中押し勝ちし今シリーズ初勝利、シリーズ成績1勝3敗とした。第5局は3月4、5日、新潟県南魚沼市の「ryugon」で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)
 
「河野反撃、流れ断ち切る初勝利」 「井山らしくない・・・?」
   (週刊碁、見出しより)

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カド番を凌いだ河野九段、正確な読みと判断で井山棋聖の力を完封しました。
棋聖戦九連覇が持ち越しとなった井山棋聖、序盤の誤算でペースが乱れた・・・?

昨年の本シリーズ、河野九段は3連敗後に2勝を返しました。今期と同じペースですが、先行きは大変そう・・・。

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今回の対局地は神奈川県箱根町「ホテル花月園」。数多くの囲碁・将棋タイトル戦が行われてきました。

箱根をテーマにした歌というと「箱根八里(♪箱根の山は、天下の嶮~)」が有名ですが、近頃は氷川きよしの「箱根八里の半次郎」ですね。
2000年の発売ですからもう20年以上になります。「♪やだねったら やだね~」のフレーズで人気を博しました。

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1年前の記事(2020-02-22):映画「パラサイト 半地下の家族」

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須藤斉さんを悼む/上毛新聞

2021-02-20 21:00:00 | 囲碁群馬

囲碁観戦記720局、教養裏打ち
上毛新聞特選碁欄で、44年間にわたって観戦記を執筆し続けた須藤斉さんが2月11日、旅立った。92歳だった。
自宅近くの囲碁会で師範を務めていた48歳の時、上毛新聞記者に勧められて自戦記を連載したのを皮切りに、91歳まで執筆した観戦記の数はおよそ720局。ギネス級の鉄人といえる。
    (上毛新聞より抜粋)

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須藤さんは上毛新聞・観戦記の他に、高崎市の公民館で活動する「高崎市囲碁振興会」の中心人物として、囲碁普及活動を進めてきました。
観戦記720局は凄いですが、指導を受けた囲碁愛好者の数も半端ない数だと思います。

私がお会いしたのはこの10年ほどですが、大先輩なのに丁重な物腰でこちらが恐縮するほどでしたね。
群馬県の囲碁界にとって、また一人重鎮を失うことになりました。
須藤さんの遺志を継いで囲碁界発展を担うのが本筋ですが、ムズなところで・・・。

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1年前の記事(2020-02-20):依田九段の対局停止問題

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第76期本因坊戦、高崎開催決定

2021-02-18 21:00:00 | 囲碁

新型コロナで昨年中止の高崎開催、5月に仕切り直し
囲碁の第76期本因坊戦7番勝負の第1局が5月11、12の両日、群馬県高崎市の旧井上房一郎邸で打たれることが2月12日、明らかになった。昨年も開催を計画したがコロナ禍で中止となり、誘致を進める市や地元関係者と主催者の協議で改めて開催が決まった。
    (上毛新聞より抜粋)

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昨年中止が決まったとき、群馬県囲碁関係者の落胆は計り知れないほどでしたね。
今回、改めて開催が決まり本当によかったと思います。

10連覇を目指す井山本因坊への挑戦者は誰か?
昨年の7番勝負は、芝野2冠が井山裕太本因坊に挑戦しましたが1勝4敗で敗れました。
現時点では芝野虎丸2冠、一力遼2冠、羽根直樹九段の3者が4勝1敗で並び、挑戦者争いをしています。
勢いは一力2冠ですが、他の2人も侮れません。
個人的には最年長の羽根さんに頑張ってほしいところです。4月最終局の芝野-羽根戦がカギとなるか・・・?

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1年前の記事(2020-02-18):張心澄さん(13)、親子4代でプロ棋士

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第24期女流棋聖戦第3局/上野、タイトル奪還!

2021-02-16 21:00:00 | プロ棋戦

ドコモ杯第24期女流棋聖戦三番勝負第3局が 2月8日(月)に日本棋院東京本院内、囲碁・将棋チャンネル「竜星スタジオ」で打たれ、上野愛咲美扇興杯が鈴木歩女流棋聖に白番中押し勝ちをおさめ、シリーズ2勝1敗で昨期失ったタイトルに復位、2期ぶり3度目の女流棋聖タイトルを獲得した。
    (日本棋院HPより抜粋)

「上野奪還、力比べの空中戦制す」 「鈴木 無念の連敗」
    (週刊碁、見出しより)

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リターンマッチを制した上野さん、「ハンマーパンチ」を炸裂させ、大石を仕留めての勝利でした。
敗れた鈴木さん、終盤手前での一手ミスが命取りに・・・。

これで女流5棋戦中、藤沢里菜さんが3冠(女流本因坊、女流名人、女流立葵杯)、上野さんが2冠(女流棋聖、扇興杯)、女流碁界は再び2強時代到来か・・・。

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1年前の記事(2020-02-16):第23期女流棋聖戦第3局/鈴木初の女流棋聖に

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第45期棋聖戦第3局/井山3連勝、9連覇にあと1勝

2021-02-14 21:00:00 | プロ棋戦

第45期棋聖戦七番勝負第3局が 2月5日(金)、6日(土)に長崎県西海市「オリーブベイホテル」で打たれ、井山裕太棋聖が河野臨九段に白番中押し勝ちしシリーズ3連勝、9連覇にあと1勝とした。第4局は2月16日(火)、17日(水)に神奈川県箱根町「ホテル花月園」で打たれる。
   (日本棋院HPより抜粋)
 
「井山3連勝、ただ一人別世界を行く」 「河野、予想外の連続・・・」
   (週刊碁、見出しより)

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3連勝で防衛にあと一つとした井山棋聖、中盤で誰も予想しない鬼手を繰り出し押し切りました。
敗れた河野九段、井山さんの圧に押され気味か・・・。

前期は河野さんが3連敗後に2連勝でしたが、今期は井山さんの強さが際立っており防衛が色濃くなりましたね。

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今回の対局地は長崎県西海市「オリーブベイホテル」。
長崎は地元の名産品がたくさんあります。
本局でも昼食・おやつに「ちゃんぽん、五島うどん、カステラ」などが提供されたようです。

私は「皿うどん」が好きです。
パリパリの揚げめんをしっかり噛む食感がいいですね。顎の強化で健康にもプラスとか・・・。

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1年前の記事(2020-02-14):ノムさん死去/勝ちに不思議な勝ちあり・・・

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AIと共に生きる時代/勝負編

2021-02-12 21:00:00 | 囲碁

昨日(2/11)の地方紙に、「AIと共に生きる時代/勝負編」という記事で将棋、囲碁、マージャン、競馬予想を取り上げていました。
記事に登場した勝負師の感想の一部を紹介

◆将棋/ソフト活用し腕磨く
藤井聡太二冠「将棋ソフトと対決の時代を超えて共存という時代に入ったかなと思います。活用することで自分自身成長できる可能性があると思っています」

◆囲碁/人類敗北 崩れた神話
大橋拓文六段「幕末の日本人が黒船を見た時の衝撃が分かった気がする」
三村智保九段「子どもたちの成長スピードが速くなっている」

◆マージャン/人間と対戦重ね進化
内川幸太郎選手(プロ雀士)「AIの手と自分の手を比べることで、プロアマ問わず強くなれる。今後無視できない存在になるだろう」

◆競馬予想/膨大データ基に的中
高橋悟史さん(日刊スポーツ)「予想記者全員の平均と比べると、AIの方が少しだけ的中率が高い。最終的にどちらを選択するかは馬券を買う人次第です」

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「アルファ碁」が韓国のイ・セドル九段を破ったのが2016年9月、それ以前にソフトがプロ棋士に勝つのは、相当先と予想されていたのがあっさり覆されてしまいました。

昭和世代以後の棋士にとって、AIは必須アイテムになったようです。
ただ、アマの囲碁愛好者(プロレベルは除く)にとってはどうでしょう。
棋力アップを目指すのは当然ですが、AIレベルの思考を取り入れても消化不良ではないかと・・・。

AIの登場で、趣味の世界に科学の波が押し寄せてドーモ・・・。

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1年前の記事(2020-02-12):小中学生と高校生との合同練習会/群馬・2020冬

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囲碁棋士は血縁関係者が多い?

2021-02-10 21:00:00 | 囲碁

囲碁棋士の名簿を眺めていると親子、兄弟姉妹、夫婦など血縁関係の人が多いように思います。
羽根さん、張栩さんなど囲碁一家として有名ですね。
江戸時代の家元制度や、伝統文化の継承などが影響しているのでしょうか。

囲碁に比べると、将棋棋士の血縁関係は薄いようです。なぜか・・・?
野球やサッカーなどのスポーツ界も血縁関係の選手は少ない感じです。実力本位ということでしょうね。

政界や芸能界では結構多い印象があります。実力と評価は別物か・・・。

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1年前の記事(2020-02-10):第44期棋聖戦第3局/井山棋聖が3勝目

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