天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第16期女流棋聖戦/謝が2連勝、女流棋聖を奪取!

2013-01-30 20:28:32 | プロ棋士

青木喜久代女流棋聖に謝依旻女流本因坊が挑戦していた、第16期女流棋聖戦挑戦手合三番勝負第2局が1月28日に東京都千代田区の囲碁将棋チャンネルで行われた。結果は謝の黒番半目勝ちとなり、2連勝で女流棋聖を奪取した。昨年、女流棋聖位を失い女流2冠だった謝は1年で女流3冠の座に返り咲いた。

【女流棋聖戦第1局】第16期女流棋聖戦挑戦手合三番勝負第1局が1月24日に神奈川県平塚市で行われた。結果は謝の白番中押し勝ちとなり、シリーズ先勝となった。
     (日本棋院HPより抜粋)

    ◇   ◇

第2局は大フリカワリで青木さんの優勢かと思ったのですが、最後は謝さんが半目勝負を制したんですね。乱戦になると、謝さんの動物的感覚が発揮されるようです。

第1局も大乱闘の連続でした。終盤のヨセで謝さんがコウを機敏に打ち回して初戦を飾りました。

これで謝さんは女流三冠に復帰、当分は謝さんの一強時代が続くのでしょうか。
敗れた青木さん、残念でした。今後もママさんプロとして、若手を叱咤激励してほしいですね。

3月7日から始まる「女流名人戦三番勝負」は奥田あや・三段が挑戦者に名乗りをあげ、謝さんと戦います。
昨秋の女流本因坊戦と同一カードとなりますが、このシリーズでは謝さんが3連勝で防衛でした。
奥田さんの善戦が期待されますが、横綱と小結クラスの一戦のような・・・。

    ◇   ◇

第1局の対局地は神奈川県平塚市「ホテルサンライフガーデン」。本シリーズの第1局は、3期から14年連続の開催となります。
会場はホテルの教会ということですが、女流らしい・・・?。

以前、地元の名産品に「ひらつか囲碁最中」があると聞いたことがあります。
この「最中」を食べながら一局、というのもシャレていると思いますが・・・。

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第26回群馬県女流アマ囲碁大会

2013-01-28 20:19:41 | アマ棋戦

第26回県女流囲碁大会が1月27日、前橋市紅雲町の群馬囲碁センターで行われ、19人が出場した。全日本女流アマ囲碁選手権の予選を兼ねた代表決定戦は、小鮒すみれさん(伊勢崎)が初優勝を飾った。準優勝は野村京子さん(前橋)だった。2人は県代表として全日本選手権に出場する。
ハンディ制の親睦戦は、地田友香さん(伊勢崎)が優勝した。
     (上毛新聞より抜粋)

    ◇   ◇

優勝した小鮒さんは中学1年生の新鋭、久しぶりの若手優勝です。
過去の大会では昨年プロになった木部夏生さん、昨年の全日本女流アマ選手権優勝の新井満涌さんが小学生で優勝しています。

小鮒さんは小学4年の頃「伊勢崎こども囲碁アカデミー」で学んでいました。
私はCクラス(2桁級レベル)で4ヶ月ほど指導しましたが、あっという間に上位クラスに進級。教える立場としてはやや寂しい思いでしたね。

中学生になると大半の生徒が囲碁から離れていく中、小鮒さんは女流大会を目標にがんばってきました。
中学生になっても多くの生徒が囲碁に親しめる環境が必要だと思いますが、ムズなところで・・・。

親睦戦(ハンディ戦)は参加者が3人と寂しかったですね。次回はPR方法を考えて、にぎやかな大会にしたいものです。

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映画「東京家族」

2013-01-26 21:29:51 | 映画

・作品名:東京家族
・監督:山田洋次
・出演:橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、他

先日、映画「東京家族」を見てきました。
昨今の映画は物語の展開が速く、あわただしい感じの作品が多いように思いますが、この映画はゆったりと時間が過ぎていく感じでホッとします。

登場人物のほとんどは善良な市民。クセのある人も出てきますが、基本的には「いい人」なんですね。

山田洋次監督の作品は「家族」がテーマになっているものが多いようです。
「家族って厄介だけど、愛おしい・・・」。

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NHK/囲碁フォーカス「地域の力で囲碁普及」

2013-01-24 21:28:04 | テレビ番組

特集 「地域の力で囲碁普及
    ~麻生ファミリー囲碁クラブ」

学ぶのは地域のこどもたち、教えるのは地域の囲碁好きの人々、活動の舞台は放課後の小学校。運営費は参加者の月100円の会費。
地域ぐるみのユニークな取り組みで注目されているのが川崎市のボランティア団体「麻生ファミリー囲碁クラブ」。
2007年に数名から始まった活動が、100人の子どもたちが参加するまでに広がっている。
   (NHK番組案内より抜粋)

   ◇   ◇

先日(1/20)放送された「NHK-Eテレ/囲碁フォーカス」の特集。関係者の熱意が伝わってくるようでしたね。
「生徒・指導者・保護者」の3者が、うまく機能して成功した事例だと思います。
特に保護者の役割がすばらしく、生徒・指導者間の潤滑油になっているようでした。
団体立ち上げに際し、保護者が校長を説得したそうですが、なかなか出来ないことですよね。

伊勢崎市のN小学校・囲碁クラブの指導をしていますが、生徒の活動姿勢が「遊び感覚」で苦労しています・・・。
囲碁の技術的な指導はできても、生活指導まではカバーできないのが実情です。
生活指導などをサポートできる保護者が参加してくれれば、大きな力になると思いますが簡単ではないようで・・・。

子ども達への囲碁普及にはいろいろな課題がありますが、このような事例をヒントに発展させたいですね。

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棋士の本棚(向井千瑛・五段)/一瞬の風になれ

2013-01-22 19:49:03 | プロ棋士

Issyunnokaze 「週刊碁/棋士の本棚」というコーナー、先月中旬の回(第35回)は向井千瑛・五段の「一瞬の風になれ(佐藤多佳子・著)」でした。
高校陸上部の短距離選手を主人公にした青春小説です。

・向井さんの書評より抜粋
「ちょっと気持ちが落ち込んでいう時に読むといい本かもしれませんね。心が温まって元気がもらえ、人生に対して前向きになれる・・・」

「たそがれ世代」が読むには気恥ずかしい気もしますが、イキのいい高校生の熱い思いが伝わってきます。
主人公の直球感覚に羨ましさを感じますが、顧問の先生がいい味を出しています。生徒と友達目線で指導する姿勢に共感しますね。
運動部の「体罰」がニュースになっていますが、「勝つこと」に執着すると弊害も出るような気がします。

「週刊碁/棋士の本棚」を見て、プロ棋士もいろいろな本を読んでいるんだと感心しました。
桑原陽子・六段推薦の「阪急電車」、これも傑作だと思いましたね。

本ブログの関連記事:
     ↓
2012-10-25/棋士の本棚(桑原陽子・六段)/阪急電車

   ◇   ◇

高校生の部活の情景、まぶしいですね。私の場合、ほとんど無関係でした。
田舎の小さな中学校では部活らしいものはなく、高校でも活発な部に入る雰囲気ではなかったように思います。

クラスメートが、部活の話を楽しげにしているのを羨ましく感じることもありましたね。
それでも卒業する頃には、それなりの「青春の足跡」を残してきたように思います。

舟木一夫が唄う「高校三年生」、高校時代を象徴する青春ソングでしたね。

 ♪赤い夕陽が 校舎をそめて~
  ニレの木陰に はずむ声~

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第37期棋聖戦第1局/挑戦者・井山が先勝!

2013-01-20 22:56:03 | プロ棋士

張栩棋聖に井山裕太本因坊が挑戦している、第37期棋聖戦七番勝負第1局が1月17日、18日に沖縄県那覇市で行われた。結果は白番の井山が5目半勝ちをおさめ、シリーズ先勝となった。
   (日本棋院HPより抜粋)

    ◇   ◇

今年最初の大一番、棋聖戦が始まりましたね。初戦は井山五冠が難戦を制しました。

序盤は張さんの黒模様が大きく優勢との評、中盤では井山さんのシノギが冴え反攻。終盤のフリカワリで張さんの判断に疑問があり、井山さんの勝利が確定したようです。

本シリーズ、張さんが防衛すれば四連覇ですが、負ければ無冠と厳しい状況です。
一方の井山さんが奪取すれば、史上初となる六冠とグランドスラムの大記録樹立となります。

両者決死の頂上対決ですが、昨年までの勢いからすると井山さん有利でしょうか。
第1局では張さんに悲壮感のような雰囲気がありましたが、今後の行方は・・・。

    ◇   ◇

今回の対局地は沖縄県那覇市の「ハーバービューホテル」。
本局の立会は沖縄出身の時本壱・九段、早打ちで有名ですね。
他に沖縄出身の棋士としては、新垣武・九段、下地玄昭・六段、知念かおり・四段、新垣朱武・九段がいます。
いずれも熱血棋士のイメージですが、どうでしょう・・・。

沖縄は基地問題、領土問題などの問題を抱えており、不満の声も多いように思われます。
それでも地元を離れないのは、郷土愛が強いのでしょうね。

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対局場所について考える

2013-01-18 19:36:08 | 囲碁

囲碁月刊誌「碁ワールド」に「シホ&クニのドタバタ修行日記」という連載コーナーがあります。2月号は対局場所についての内容でした。

シホ&クニさんは、外出するときにマグネット碁盤を持参し、カフェや居酒屋で対局するそうです。公園など屋外で打つのも楽しいと書いてありました。
「欧米ではカフェで打つ人が多い」と、小林千寿五段のブログにもありましたね。

ナルホド楽しそうだと思いますが、そのような光景に出会ったことはありません。
カフェの屋外テーブルで対局したら楽しいと思いますが、日本のシルバー世代同士ではどうも絵にならないようで・・・。

対局場所で多くなったのは公民館などの公営施設でしょうか。ほとんどが無料で楽しめるのがいいのでしょうね。
ただ公民館というと、どうも雰囲気がヌルイような気がして・・・。年齢層が高いということもあるのでしょうね。

それに比べると碁会所の方が、勝負の緊張感はあります。
ただ最近は碁会所も少なくなって不便になりました。特に地方では減っていますね。

オシャレな場所で、囲碁ガールが楽しく打っているような碁会所が近くにできたらいいですね。
身だしなみを整えて、毎日でも通うのですが・・・。

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囲碁書籍「横田茂昭の白番は楽しい!」

2013-01-16 21:12:34 | プロ棋士

0016210 ◆書籍紹介
 ・書籍名:横田茂昭の白番は楽しい!
 ・発行所:NHK出版  ・著者:横田茂昭
 ・発行年月:2013年1月
◆内容紹介
「白番は打ちにくいなあ」とお悩みの囲碁ファンに向けて、これまでにありそうでなかった逆転の発想で、白番がとっても楽しくなる打ち方を伝授。

    ◇  ◇

最新刊の本書は「NHKテレビテキスト/囲碁講座」に連載中の、「横田茂昭の白番は楽しい!」を再構成したものです。
連載は2010年4月からですので、もう3年になるんですね。

月刊・囲碁講座の連載はマジメに読んでいますが、どうも白番は好きになれません。
単行本になったのでもう一度読み直して、白番の苦手意識を払拭したいと思いますが・・・。

横田九段は「バレーボール」が趣味で、地元のクラブに入って練習していると、TVで見たことがあります。
あの「スポーツ刈り」の独特な風貌、バレーボール選手に見られても不思議ではありませんね。
棋士にもいろいろな趣味の持ち主がいますが、バレーボールとは・・・。

本ブログの関連記事: ↓
2010-05-14/「月刊・囲碁講座/白番は楽しい!」

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情熱大陸(TBS)/井山裕太

2013-01-14 20:52:46 | テレビ番組

情熱大陸(TBS):1/13(日)23:00~23:30
「天才」の名を欲しいままにする23歳若手棋士の強さとアタマの中・・・。

昨夜、放送された「情熱大陸」は囲碁棋士/井山裕太・五冠でした。
いまや「時の人」、各種マスコミに登場していますね。

内容は五冠を獲得した王座戦の模様、第一人者となるまでの道のり、将棋・室田伊緒さんとの新婚生活などでした。
囲碁雑誌などを読んでいる囲碁ファンならほぼ周知の内容でしたが、囲碁と関わりの薄い人たちには新鮮に感じることもあったでしょうね。

放送を見て印象に残ったこと
・外見はごく普通の若者、大棋士というオーラはあまり感じませんね。
・インターネットによる、師匠(石井邦生九段)との指導碁は例がなかった。
・対局では意外性のある着手で相手を悩ます。

いよいよ棋聖戦が始まります。相手は王座戦で3連勝した張栩棋聖、激闘の行方は・・・。

   ◇   ◇

同じ日の「NHK・囲碁フォーカス(1/13、12:00~12:30」の特集は「シリーズ昭和の名棋士 梶原武雄九段」でした。
情熱大陸の井山五冠に比べるとシブイ感じですが、プロ棋士に与えた影響、テレビでの名解説など、個性的な名棋士でしたね。

本ブログの関連記事:
2011-11-08/思い出の棋士/梶原武雄・九段

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こども囲碁教室/伊勢崎&玉村(2013/1/12)

2013-01-12 21:40:07 | 伊勢崎こども囲碁アカデミー

今日の午前中は囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の指導スタッフです。
私の担当するCクラス(10名:男子6、女子4)の学年内訳は5年生:2名、4年生:3名、3年生:2名、2年生:3名となっています。

指導する側からすると、上級生は早くBクラスに進級してほしいのですが、ノンビリと構えています。
下級生に負けても、それほど悔しさは感じていないようで・・・。
「勝っても負けても爽やかに」と教えていますが、もう少し競争心を持ってほしいものです。

    ◇   ◇

午後は「玉村町こども囲碁教室」の指導スタッフです。
この教室(13名:男子10、女子3)の学年内訳は4年生:1名、3年生:7名、2年生:2名、1年生:1名、幼稚園生:2名となっており、伊勢崎の教室より2学年ほど低くなっています。その分、棋力もこれからというレベルですが・・・。

今日から全員13路盤での対局となり、M谷さんが13路盤の布石の打ち方を解説していました。
熱心に説明していましたが、生徒はどの程度理解しているやら・・・。

現時点では2年生のI・N君が頭一つ抜けており、今後の成長が楽しみです。
弟のI・K君は最年少、上級生にもまれて大変ですが将来性に期待しましょう。

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