天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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2016年賞金ランク/井山6年連続1位

2017-01-31 20:30:00 | プロ棋戦

2016年賞金ランキング(日本棋院)
 ①井山 裕太 棋聖 134,942,000
 ②高尾 紳路 名人   58,209,900
 ③一力 遼  七段   35,227,850
 ④河野 臨  九段    31,661,036
 ⑤謝依旻 女流名人  29,763,575
 ⑥山下 敬吾 九段   29,695,400
 ⑦張     栩  九段   28,018,600
 ⑧趙 治勲 名誉名人 14,647,183
 ⑨羽根  直樹 九段  13,686,000
 ⑩藤沢里菜女流本因坊 11,751,650
    (週刊碁より抜粋)

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井山6冠は6年連続1位。この記録はまだまだ続きそうですね。
平成四天王(高尾、山下、張、羽根)は揃ってベスト10に入り。若手の壁としてがんばっています。

復活したのは趙さんと里菜さん。里菜さんは今年も活躍しそうですが、趙さんは・・・。
2015年から落選したのは伊田さんと許さん。今年の復活は・・・?

今年の賞金ランキングはどうなるか?
昨年の勝ち星ランク2位の大西さん、名人・本因坊リーグの黄さん、本因坊リーグの本木さんなどが有力か・・・。

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1年前の記事(2016-1-31):第40期棋聖戦第2局/井山が連勝!

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第41期棋聖戦第2局/井山勝利!シリーズ1勝1敗に

2017-01-29 20:30:00 | プロ棋戦

第41期棋聖戦挑戦手合七番勝負第2局が1月22日、23日に熊本県菊池市で行われた。結果は白番の井山裕太棋聖が河野臨九段に5目半勝ちをおさめシリーズ1勝1敗のタイとした。第3局は2月8日(水)、9日(木)に埼玉県川越市で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山快勝、自在の打ち回し」 「河野しぶとく追走も・・・」
   (週刊碁、見出しより)

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序盤から主導権を握った井山棋聖、危なげない勝利で1-1のタイとしました。
敗れた河野挑戦者、序盤の構想に誤算が・・・?

第1局は中盤まで井山さんが押し気味でしたが、終盤のミスで自滅した格好でした。
スコアは1-1ですが井山さんの方が充実した内容に見えます。さて第3局以降の行方は・・・?

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本局の対局地は熊本県菊池市の菊池温泉「笹乃家」。
菊池市は本因坊丈和と激戦の末、敗れて吐血した赤星因徹の出身地だそうです。

もう20年ほど前でしょうか、家族旅行で菊池渓谷を訪れたことがあります。
真夏で駐車場から渓谷入口まで暑くて大変でしたが、渓谷は涼しかったことを覚えています。
人手が入らず自然のままの風景がウリのようですね。

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1年前の記事(2016-1-29):第29回群馬県女流アマ囲碁大会/小鮒さん優勝

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「マスター」の正体はアルファ碁進化版

2017-01-27 20:30:00 | 囲碁

年末年始、ネット上の中国の囲碁サイトにハンドルネーム「Master(マスター)」なる棋士が参戦し、非公式ながら世界のトップ棋士とみられる対戦相手に対し、今月4日までの1週間で60勝無敗という驚異の戦績を上げた。
その正体は、昨年韓国の世界トップ棋士を破った囲碁AI(人工知能)の「アルファ碁」の進化版だったことが明らかにされた。
    (朝日新聞より抜粋)

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「マスターの衝撃」「新たな手本の登場」「一手一手が斬新」

今週の「週刊碁/張栩の囲碁進化論」でマスターについての見出し文ですが、囲碁界は「アルファ碁」の登場以来、人工知能(AI)の話題でいっぱいですね。

この状況について張栩さんのコメント
「われわれプロに、少なくとも僕の周辺においては、まったく悲壮感はありません。すごい時代になって、より囲碁界が面白くなったと、喜んでいる向きばかりです。・・・以下略」

ただ張栩さんのように前向きにとらえる棋士ばかりではなく、不安を覚える棋士もいるでしょうね。
「テクノロジーの進化=人類の幸せ」の構図は・・・?

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1年前の記事(2016-1-27):第19期女流棋聖戦/謝女流棋聖が先勝!

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第30回群馬県女流アマ囲碁大会/小鮒さん連覇

2017-01-25 20:30:00 | 囲碁群馬

小鮒さん(前女高2年)が連覇
第30回県女流囲碁大会が1月22日、高崎中央公民館で開かれた。全日本女流アマ選手権大会(3月・東京)の予選を兼ねた代表戦は、前橋女子高2年の小鮒すみれさん(17)が連覇を果たし、高崎健康福祉大1年の渡辺遥さん(19)が準優勝した。2人は県代表として選手権大会に出場する。
21人が参加した親睦戦は、綾部敏子さん(館林市)が優勝、近藤杏さん(伊勢崎茂呂小2年)が準優勝した。
    (上毛新聞より抜粋)

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県代表戦の決勝は小鮒さん(高校2年)と渡辺さん(大学1年)のフレッシュ対決、群馬女流囲碁界も新風が吹いてきましたね。

今回の参加者は31名(代表戦10名、親睦戦21名)で、昨年の17名(代表戦8名、親睦戦9名)から大幅に増加となりました。
小中学生が13名参加しており、会場の雰囲気も変わってきました。次回はさらに増えてほしいですね。

主催者側で苦労したのは対戦方法、代表枠2名の組み合わせに毎回悩みます。
女流大会は女性が運営してくれるとありがたいのですが・・・。


 代表戦入賞者


 親睦戦入賞者

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1年前の記事(2016-1-25):第54期十段戦/井山が挑戦者に!

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第20期女流棋聖戦/謝女流棋聖が先勝!

2017-01-23 20:30:00 | プロ棋戦

謝依旻女流棋聖に牛栄子初段が挑戦する第20期ドコモ杯女流棋聖戦挑戦手合三番勝負が1月19日(木)に神奈川県平塚市の「ホテルサンライフガーデン」で開幕した。結果は白番の謝が中押し勝ちをおさめシリーズ先勝となった。
    (日本棋院HPより抜粋)

「謝依旻貫録、初挑戦の牛に洗礼」 「牛、敗北も実力示す」
    (週刊碁、見出しより)

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女流最強の謝さん、急成長の牛さんの打ち過ぎをとがめ貫録を示しました。
敗れた牛さん、序盤は好調のようでしたが力み過ぎて崩れたか・・・。

初挑戦の牛栄子(ニュウ・エイコ)さんは入段2年目の17歳。お母さんは牛力力五段(中国棋院)、叔父さんがマイケル・レドモンド九段。
周囲に恵まれ順調に上昇気流に乗る牛さんですが、好環境が必ずしも一流に繋がらないのが勝負の世界・・・。

牛さんは千葉出身ですが中部総本部所属、他にも首都圏出身で関西や中部所属の棋士がいます。東京本院の入段はハードルが高い・・・?

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1年前の記事(2016-1-23):強さは空気伝染する/緑星囲碁学園

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囲碁書籍/幻庵(上)

2017-01-21 20:30:00 | 本と雑誌

◆書籍紹介
 ・書籍名:幻庵(上)
 ・発行所:文芸春秋
 ・著者:百田尚樹
 ・発行年月:2016年12月
◆内容紹介
幕末前夜、破天荒な夢を持った風雲児がいた。彼の前に立ちはだかる数多くの天才たち。男たちの闘いが、いまはじまる!奇跡の囲碁小説!

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本書は「週刊文春」に連載されていた作品の単行本。週刊誌は図書館でときどき読んでいたのですが、ストーリーがつながらず単行本が出たら買おうと思っていました。
ただ、上下巻で各1,600円(税別)はチト高い。文庫本が出るまで待つのも手だと思いましたが、つい本書を手にレジへ・・・。

上巻の半分ほど読み終えたところですが、なかなか面白い。百田氏の文章は読者の気持ちを上手くとらえているように思いますね。

本書を読んでいると棋士の心模様が伝わり、この精神状態を実戦に生かせば勝率が上がる・・・。そんな幻想を抱かせてくれますが、現実は甘くないですね。

ところで「幻庵」は「げんなん」と読むようですが、ドーモ・・・。
あと登場人物の棋士名が、格が上がるにつれ変わっていくのもややこしいですね。

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1年前の記事(2016-1-21):大河ドラマ「真田丸」の囲碁シーン!

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第41期棋聖戦第1局/河野が開幕先勝!

2017-01-19 20:30:00 | プロ棋戦

井山裕太棋聖に河野臨九段が挑戦する第41期棋聖戦挑戦手合七番勝負が1月14日(土)に島根県安来市で開幕した。結果は白番の河野が中押し勝ちをおさめシリーズ先勝となった。 第2局は1月22日(日)、23日(月)に熊本県菊池市で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「河野先勝、厳しい追い込み」 「井山 錯覚で谷底へ・・・」
   (週刊碁、見出しより)

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棋聖戦初挑戦の河野九段が手厚く打ち進め、初戦を制しました。
敗れた井山棋聖、精度がイマイチでしたか・・・。

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今回の対局地は島根県安来市の「さぎの湯荘」。
対局に先立ち、両対局者は、足立美術館を見学。足立美術館の日本庭園は米誌ランキングで「13年連続日本一」に選ばれているとのこと。

2年ほど前に足立美術館を訪れたことがあります。日本庭園は確かに美しいと思いましたが、他の庭園を多く見ているわけではないので何とも・・・。
展示の一角に蒔絵の碁盤があったように記憶していますが、今もあるかな・・・。

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1年前の記事(2016-1-19):碁界ニュースグランプリ2015/週刊碁

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囲碁認定100問・2017/碁ワールド1月号

2017-01-17 20:30:00 | 囲碁

「月刊・碁ワールド」では毎年「新春企画・認定100問」の応募をしています。
明日(1/18)の消印までが有効ということで何とか間に合わせました。
昨年の点数は80点、今年はキープできるか・・・。

この企画は応募者全員の氏名・点数が4月号に掲載されるので力が入ります。
ライバルには負けたくない・・・。

ところでこの問題をプロ棋士が挑戦したら100点満点でしょうか? 深読みで落とす問題もありそうですね。
あと、この問題をコンピュータでも解答できるか・・・? 興味ありますね。

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1年前の記事(2016-1-17):第40期棋聖戦第1局/井山が開幕先勝!

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碁界ニュースグランプリ2016/週刊碁

2017-01-15 20:30:00 | 囲碁

読者が選ぶ「碁界ニュースグランプリ2016」

「歴史に残る2大ニュース、井山&AIイヤー」
 ・1位:井山、7冠達成
 ・2位:驚異!アルファ碁
 ・3位:高尾、名人復冠
 ・4位:謝、女流5冠
 ・5位:里菜返り咲き
 ・6位:一力、成長見せる
 ・7位:日中決戦、井山が連敗止める
 ・8位:DeepZenGo
 ・9位:井山、2つの名誉称号
 ・10位:張栩復活!
    (週刊碁より)

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「井山7冠」と「アルファ碁」のニュースは碁界のみならず一般の人にも浸透しました。
一昨年(2015)の碁界ニュースグランプリ「1位:井山六冠復帰」、「2位:棋聖戦新システム開始」、「3位:若手大躍進」に比べ、「歴史に残る2大ニュース」の見出しは大袈裟ではないと思います。

ランク外のニュースで「年齢差80の対局、杉内雅男九段・大西竜平二段」も一般向けにはビッグだと思いますが・・・。

さて今年はどんなニュースが話題になるでしょう?
AIのニュースは今後も続きそうですね。あとは井山さん、里菜さんの活躍、世界戦はドーモ・・・。

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1年前の記事(2016-1-15):ネット碁/時間切れ勝ち

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勝ち星ランキング/2016

2017-01-13 20:30:00 | プロ棋戦

日本棋院:勝ち星ベスト10(週刊碁より)
 ①一力 遼七段 47勝19敗
 ②大西竜平二段 39勝10敗
 ③羽根直樹九段 36勝16敗
 ④藤沢里菜女流本因坊 35勝19敗
 ⑤志田達哉七段 34勝14敗
 〃高尾紳路名人 34勝22敗
 ⑦井山裕太棋聖 33勝10敗
 〃鈴木 歩七段 33勝16敗
 〃河野 臨九段 33勝18敗
 〃山下敬吾九段 33勝19敗

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昨年(2016年)の勝ち星ランキング(日本棋院)が決まりました。
トップは一力七段。「竜星戦」「若鯉戦」「おかげ杯」のタイトルを獲得していますが早碁棋戦、七大タイトルでの活躍が期待されます。
二位の大西二段は新人王獲得、勝率部門で1位、今年最も躍進した若手でしょう。
平成四天王では羽根九段、高尾名人、山下九段がランクイン。踏んばっていますね。
女流では藤沢里菜さんが4位、今年は謝さんを追い詰めるでしょうか・・・。

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関西棋院:勝ち星ベスト10(関西棋院HPより)
 ①余 正麒・七段:39勝20敗
 ②結城 聡・九段:35勝18敗
 ③村川大介・八段:34勝23敗
 ④呉 柏毅・二段:33勝14敗
 ⑤坂井秀至・八段:27勝14敗
 ⑥洪 清泉・三段:25勝12敗
 ⑦湯川光久・九段:24勝 9杯
 ⑧今村俊也・九段:23勝11敗
 〃清成哲也・九段:23勝14敗
 〃瀬戸大樹・七段:23勝19敗

1位の余七段、2位の結城九段は、昨年も同じ順位でした。
若手の台頭がイマイチでしょうか・・・。

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1年前の記事(2016-1-13):勝ち星ランキング/2015

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