天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第68回NHK杯・決勝/一力が2度目の優勝

2021-03-30 21:00:00 | プロ棋戦

第68回NHK杯テレビ囲碁トーナメント戦の決勝、一力遼二冠(天元・碁聖)- 余正麒八段戦が 3月21日(日)にNHK Eテレで放送された。結果は一力が黒番中押し勝ちをおさめ、2年ぶり2度目の優勝を飾った。
   (日本棋院HPより抜粋)

「一力優勝、早碁王 ここにあり」 「余正麒敗れる、返し技をくらう」 
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

2年ぶり2度目の優勝を果たした一力二冠、早碁の強さは抜群ですね。
準優勝の余八段、決勝戦のプレッシャーか・・・?

一力二冠は沼館七段、大西竜平七段、六浦七段、山下九段、余八段を撃破しての優勝。初戦(2回戦)の沼館七段戦は薄氷の半目勝ちでしたが、以降は実力発揮の連勝でした。
余八段は佐田七段、許八段、井山三冠、村川九段を撃破、一力二冠に敗れての準優勝。準々決勝、井山三冠戦での1目半勝ちは価値ある1勝でした。

決勝戦の解説は芝野二冠でしたが、形勢判断が揺れてドーモ・・・。解説者としてはこれからでしょうか。

     ○ ● ○

1年前の記事(2020-03-30):第58期十段戦第2局/村川が勝利!1勝1敗のタイに

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第59期十段戦第2局/芝野が勝利1勝1敗に

2021-03-28 21:00:00 | プロ棋戦

第59期十段戦五番勝負第2局が3月24日(水)、滋賀県長浜市「Hotel & Resorts NAGAHAMA」 で開始した。結果は、芝野虎丸十段が許家元八段に黒番中押し勝ちをおさめシリーズを1勝1敗のタイとした。第3局は4月8日(木)に長野県大町市「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」で打たれる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「虎丸反撃、鋭い牙で噛みつく」 「許、見せ場作れず・・・」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

1-1のタイに戻した芝野十段、充実の好手でとどめを刺しました。
敗れた許八段、致命的な失着で形勢を損じた・・・。

本局は芝野さんの好手、許さんの見損じで決着しました。
勝負としての緊迫感はイマイチでしたか・・・。


今回の対局地は滋賀県長浜市「Hotel & Resorts NAGAHAMA」。
長浜は「日本の夕陽100選」の絶景があるそうです。

「日本の朝日100選」もあるようですが、「夕陽」の方が優勢な気がしますね。
私が見た夕陽で印象に残っているのは、島根県宍道湖の夕陽、羽越本線の車窓から見た夕陽でしょうか。

     ○ ● ○

1年前の記事(2020-03-28):勝因は? 「幸運でした」

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大人になったらなりたいもの

2021-03-26 21:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

コロナ禍で人気の職業は男子「会社員」、女子「パティシエ」
第一生命が全国の小学生・中学生・高校生 計3,000 人を対象に行った、第32回「大人になったらなりたいもの」のアンケート調査結果。

小学生・男子
1 位 会社員
2 位 YouTuber
3 位 サッカー選手
4 位 ゲーム制作
5 位 野球選手

小学生・女子
1 位 パティシエ
2 位 教師/教員
3 位 幼稚園の先生/保育士
4 位 会社員
5 位 漫画家
   (第一生命保険株式会社HPより抜粋)

     ○ ● ○

コロナ禍の影響で安定志向が高まり、スポーツ選手や芸能人などの人気は低下したようです。
中学生や高校生になると、より現実的な目標になるのでしょうね。
囲碁ファンとしてはプロ棋士など囲碁関係の仕事を目標にしてほしいのですが、ムズなところで・・・。

私の世代(ほぼ団塊世代)ですと、少年時代に具体的な職業観をもっていた子は少なかったように思います。
ただ、何となくサラリーマンかなという感じで、「自分のやりたいこと」というイメージは湧いてこなかったですね。

    ○ ● ○

1年前の記事(2020-03-26):コレラで逝った本因坊秀策

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第63回女流アマ選手権/内田さん(埼玉)初優勝

2021-03-24 21:00:00 | アマ棋戦

3月13日(土)、14日(日)に第63回全日本女流アマチュア囲碁選手権大会が日本棋院東京本院で開催され、埼玉県代表の内田祐里さんが初優勝した。
大会には各都道府県・地区の代表選手85名が出場。13日に一次リーグ、本戦トーナメント1回戦が行われ、14日に本戦トーナメント準々決勝から決勝が行われた。
決勝戦は、ともに初優勝を目指す内田さんと村瀬なつさん(東京・千葉)の対決となり、白番の内田さんが中押し勝ちを収め、初優勝を果たした。

 ・優 勝:内田 祐里(埼玉)
 ・準優勝:村瀬 なつ(東京・千葉)
 ・第三位:加藤 優希(愛知)
 ・第四位:宇根川万里江(東京・千葉)
   (日本棋院HPより抜粋)

「内田さん初V、関東勢猛威振るう」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

決勝戦の内田さんと村瀬さんは、院生経験者でともに岩田一九段の教室に通った姉妹弟子とのことです。
ベスト16の年齢層は、10代3人、20代6人、30代1人、40代4人、50代2人。幅広い世代対決でしたが決勝戦は若手対決でした。

群馬県代表の藤井絢音さん、野村京子さんは、1次リーグで惜しくも敗退となりました。
野村さんは最年長の出場者として「週刊碁」で紹介されていました。

    ○ ● ○

1年前の記事(2020-03-24):囲碁川柳ほか・年間大賞2019/NHK囲碁フォーカス

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仲邑菫、史上最年少で二段昇段

2021-03-22 21:00:00 | プロ棋士

二段昇段まであと1勝としていた仲邑菫初段が3月15日に行われた、第28期阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦予選B、松原大成六段戦に勝利し、趙治勲名誉名人の12歳3ヶ月を上回り、12歳0ヶ月の史上最年少で二段昇段を決めた。
仲邑は2019年4月1日入段。公式戦通算成績(当該対局含む)は、49勝25敗(勝ち星対象棋戦通算30勝)。
   (日本棋院HPより抜粋)

「菫 最年少二段、10連勝で新記録達成」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

囲碁界のプリンセス・菫さん、期待にたがわない活躍で最年少二段になりました。
女流タイトル奪取も時間の問題と言われており、注目しましょう。

新記録を献上した松原六段は小学生時代に群馬県に在住、少年少女囲碁大会では県代表で全国大会入賞を果たしました。
18年ほど前、勤務先の囲碁部合宿に指導棋士として参加してもらいました。真面目な印象でしたね。

記録を破られた趙治勲さん、二段昇段新記録(1968年)をしたときは菫さんほど話題にならなかった・・・?

    ○ ● ○

1年前の記事(2020-03-22):囲碁業界用語/花見コウ

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苦心の手、普通の手、平凡な手

2021-03-20 21:00:00 | 囲碁

テレビ囲碁の解説で「こう打てば普通です」というフレーズをよく聞きます。常識的な手ということでしょうか。
ただ、「普通の手」の繰り返しでは観戦者は面白くありません。
そこでプロは「苦心の手」を考えるわけですが、リスクもありますね。

ザル碁党のレベルですと「普通の手」で勝率5割はいけると思います。
「苦心の手」はどこかで落とし穴に気付かず「自滅の刃」に・・・。
ただ、「平凡な手」となると気分的にドーモ・・・。

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1年前の記事(2020-03-20):囲碁認定100問/碁ワールド2020

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囲碁書籍「詰碁の筋力ジム」

2021-03-18 21:00:00 | 本と雑誌

◆書籍紹介  
・書籍名:攻めと読みの力が強くなる「詰碁の筋力ジム」
・発行所:日本棋院
・著 者:青木紳一・九段
・発行年月:2018年5月
◆内容紹介
「アマのみなさんから上達法をよく聞かれますが、私は迷うことなく、『詰碁を勉強するのがいいでしょう』と答えています」と青木九段。
第1章は5級から初段を対象とした「脳のストレッチ」、第2章は初段前後対象の「詰碁筋を鍛える」、第3章は有段者向けの「脳の有酸素運動」、そして第4章は高段者のための「詰碁アスリートを目指す」。少しずつ囲碁の体力がついていく一冊です。

     ○ ● ○

本書は「週刊碁・認定問題」の賞品だったと思いますが、最初の数ページを見て挫折・・・。
棋力アップの三羽烏は「実戦・棋譜並べ・詰碁」と言われていますが、詰碁が苦手の人は多いでしょうね。
特にシニア世代は敬遠する人が多いようです。年齢を重ねるに従い、持久力の低下が要因かも・・・。

「持久力」と言えば体力面の低下も著しく、筋力ジムでトレーニングが必要か・・・。

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1年前の記事(2020-03-18):大河ドラマ「麒麟がくる」/囲碁対局シーン

 

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吉岡薫九段(中部総本部)引退

2021-03-16 21:00:00 | プロ棋士

今週の「週刊碁」最終面は中部総本部/吉岡薫九段の引退に際し、一番弟子の下島陽平八段がエピソードを語っています。
吉岡九段は中部で多くのプロ棋士を育てました。タイトルホルダーはいませんが俊英が揃っています。
※下島陽平八段、川田晃平六段、柳澤理志六段、鶴田和志六段、大竹優五段、金賢貞四段、熊本秀生四段、大澤健朗三段、卞聞愷三段、長徳徹志三段、伊藤健良二段

弟子への指導について
昔は弟子とあまり打たないという時代もあったが、先生はよく打ってくれた。これは吉岡門下の弟子たちに共通していて、その理由に、「打つと、今その子が碁を楽しく打っているか分かるんだよ」と言っておられたことがとても印象深い。
「楽しく夢中にさえなっていれば、僕は(私は?)何も言う必要はない。自分で工夫して強くなるんだ」。この言葉の通り、技術的なことを押し付けたり決めつけたりすることが一切なかった。

「楽しく夢中にさえなっていれば何も言う必要はない。自分で工夫して強くなるんだ」。
囲碁教室でもこんな雰囲気があればいいのですが、大切なのはモチベーションか・・・。

    ○ ● ○

吉岡一門で思い出すのは、アマチュア向けの囲碁合宿「サマー囲碁カーニバル」です。
志賀高原で3泊4日のイベントですが、数回参加したことがあります。
対局、講座、指導碁、パーティーなど、サービス精神満載のイベントでしたね。
吉岡九段は穏やかな人柄がにじみ出るようで、若い弟子達の奇抜な企画に協力していました。

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1年前の記事(2020-03-16):令和三羽烏/一力、許、芝野

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囲碁川柳ほか・年間大賞2020/NHK囲碁フォーカス

2021-03-14 21:00:00 | 囲碁

今日(3/14)放送された「NHK・Eテレ/囲碁フォーカス」の「囲碁川柳・なぞかけ&創作四字熟語コーナー」では、2020年度の総合年間大賞が発表されました。

2020年度 総合年間大賞
<創作四字熟語>
 「和気AI」
 その意は・・・「囲碁仲間がAIを使って和やかに碁を勉強すること」

2020年度 年間大賞
<川柳部門>
 「格言を 駆使してみたが 碁は勝てず」

<なぞかけ部門>
 「後手優勢の局面」とかけて「戦国大名」ととく
 その心は・・・「どちらも白(城)をもちたいものです」

<創作四字熟語部門>
 「自滅乃刃(じめつのやいば」
 その意は・・・「強く攻めたてたけれど、刃が逆になり自滅となった状態」

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この1年間で1300件以上の投稿があったそうです。
囲碁の楽しみ方は「勝ち負け、棋力アップ」だけでなく、囲碁川柳など「風流な雰囲気」があればと・・・。

★大賞以外でザル碁党が選んだ佳作
<川柳>
「ポン抜きが 二目の価値で 終わる囲碁」

<なぞかけ>
 「「コロナ禍」とかけて「棋力アップ」ととく
 その心は・・・「どちらも 握手(悪手)が減ります」

<創作四字熟語>
 「碁国豊穣」
 その意は・・・「碁が盛んな国は豊かになるということ」

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1年前の記事(2020-03-14):コウは気楽にやってみよう/NHK囲碁講座

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ジュニア本因坊戦/群馬大会2021

2021-03-12 21:00:00 | こども囲碁

須永さんV、全国へ
中学生以下の囲碁日本一を決める「花まる学習会杯第24回ジュニア本因坊戦」の群馬大会が3月7日、前橋市の県生涯学習センターで開かれ、伊勢崎市立「四ツ葉学園中等教育学校1年、須永大智さん(13)が全国大会の出場権を獲得した。
代表選抜戦には、県内から幼児と小中学生計19人が参加。全国大会は3月20、21日に東京都内で開催される予定。
   (毎日新聞より抜粋)

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今回は会場を予定していた「伊勢崎市民プラザ」が休館となり、急きょ「県生涯学習センター」で開催。多数が参加する「棋力認定戦」は感染防止のために取りやめ、「代表選抜戦(19名、総互戦)」の大会となりました。
参加者19名中、有段者は7名(六段:1名、三段:1名、二段:3名、初段:2名)と以前に比べるとレベルダウン、全体の底上げが望まれるところです。


優勝:須永さん(左)、準優勝:家上さん(右)


対局風景

◎詳細成績 →「群馬県の囲碁情報」

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1年前の記事(2020-03-12):第58期十段戦第1局/芝野虎丸名人・王座が先勝!

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