天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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ワールド碁チャンピオンシップ/朴廷桓九段(韓国)が2連覇

2018-03-30 21:00:00 | プロ棋戦

ワールド碁チャンピオンシップ2018の決勝が、3月19日(月)に東京都千代田区の「日本棋院東京本院」で行われた。結果は韓国の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(25)が、井山裕太九段(28)に128手までで白番中押し勝ちをおさめ優勝を決めた。朴九段は昨年に続いての優勝で2連覇を達成。井山九段は2013年のテレビアジア杯以来自身2回目となる世界戦優勝を狙ったがならなかった。

3月18日(日)に行われた準決勝は、井山裕太九段-山下敬吾九段の日本勢対決と、朴廷桓九段(韓国)-柯潔九段(中国)の組み合わせとなった。先に決勝進出を決めたのは韓国の朴廷桓九段。もう一方の対局は、井山九段が山下九段に勝利し決勝進出を決めた。

準決勝の結果(左側が勝ち)
 ・井山裕太九段  中押し 山下敬吾九段
 ・朴廷桓九段(韓国) 中押し 柯潔九段(中国)
   (日本棋院HPより抜粋)

「朴廷桓が連覇、世界一の本領発揮」 「井山準V、流れ掴めず苦戦」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

2連覇達成の朴さん、非公式の統計ながら朴さんは世界ランキングのトップとのこと。【本領発揮】で順当な結果というところでしょうか。



準優勝の井山さん、序盤から苦しい展開で流れを断ち切れなかったようです。

本棋戦「ワールド碁チャンピオンシップ(WGC)」は昨年創設され、日本単独開催としては現在唯一の世界戦とのこと。認知度はイマイチですが、今後のイメージアップに期待しましょう。

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-03-30):2016年グランドチャンピオン戦決勝/一力一気に頂点!

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第65回NHK杯・決勝/井山が優勝!2連覇達成

2018-03-28 21:00:00 | プロ棋戦

第65回NHK杯テレビ囲碁トーナメント戦の決勝戦・井山裕太棋聖-志田達哉七段が3月18日(日)にNHK Eテレで放送された。結果は、井山が308手まで黒番半目勝ちをおさめ優勝、2連覇を達成した。なお、井山と志田は第30回テレビ囲碁アジア選手権の出場資格を獲得した。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山 熱戦制し連覇、読み比べ我慢実る」 「志田善戦も半目届かず」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

2連覇の井山さん、リードを許すも我慢の碁で逆転、さすがの勝負強さでした。
惜しくも半目負けの志田さん、敗れたものの全国放送で名を上げましたね。

志田さんの特長はいつも悲観そうな表情と、ソッと石を置く着手でしょうか。
若手の最先端をいく芝野虎丸さんも石を静かに置くタイプすね。
逆に【乾坤一擲】石音高く打つ代表は依田さんでしょうか。



闘志を前面に出すか、内に秘めるかは棋士の個性・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-03-28):第64回NHK杯・決勝/井山 念願の初優勝

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第56期十段戦第2局/井山が連勝!

2018-03-26 21:00:00 | プロ棋戦

第56期十段戦挑戦手合五番勝負の第2局が3月22日(火)に埼玉県戸田市で行われた。結果は黒番の井山裕太十段が村川大介八段に中押し勝ちをおさめ、開幕から連勝でタイトル防衛まであと1勝とした。第3局は、4月12日(木)に長野県大町市の「くろよんロイヤルホテル」にて行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「剛腕井山、最後は井山の読み勝る」 「村川 接戦展開も及ばず、一瞬光見えるも・・・」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

2連勝の井山さん、本局では強気の構想で村川さんを押し切ったようです。
カド番に追い込まれた村川さん、井山七冠の圧力に抗しきれず・・・。

これで井山さんは昨年の名人戦第2局から、王座戦、天元戦、棋聖戦、十段戦とタイトル戦連勝を「16」に伸ばしました。
国内では【連戦連勝】の井山さんですが、世界戦に目を向けるとイマイチで・・・。

     ○ ● ○

今回の対局地は埼玉県戸田市の「戸田市文化会館」。公共施設でのタイトル戦、囲碁ファンの観戦には適しているかも・・・。

戸田市というと1964年・東京オリンピックのボート競技が行われたところですね。
ボート競技で日本選手の活躍はあまり聞きませんが、体力的なハンディがあるのかも・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-03-26):ワールド碁チャンピオンシップ/朴廷桓九段(韓国)が優勝

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囲碁書籍「有段をめざすヨセの手筋」

2018-03-24 21:00:00 | 本と雑誌

◆書籍紹介
 ・書籍名:「有段をめざすヨセの手筋」
 ・発行所:棋苑図書
 ・著者:加藤正夫
 ・発行年月:1998年08月
◆内容紹介
終盤に入って10目差、いや20目差がヨセかたしだいでひっくり返るのがアマの碁です。一局のまとめが終盤のヨセ。勝負に直結しています。にもかかわらず、ヨセを軽視したり、敬遠したりする人が多いのです。
本書はヨセの俗筋がいかに損をしているかに気付き、基本手筋をマスターすればいかに得をできるか―これを主眼として構成しました。本書によって勝率がアップ!かつ、本格的な高段者を目指してください。

     ○ ● ○

本棚を整理していて本書を発見。もう20年も前の本ですが、存在すら忘れていました。加藤先生、スミマセン・・・。

内容紹介を読んで「ヨセの重要性を再認識」、読み返しているところですが棋力アップにどれだけ有効か?
これまで多くの上達本を入手してきましたが、一向に棋力が上がらない。「なぜだ?」という疑問を追いかけ【五里霧中】・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-03-24):第59回女流アマ選手権/岩田紗絵加さん初優勝

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第60回女流アマ選手権/久代迎春さん初優勝

2018-03-22 21:00:00 | アマ棋戦

女流アマの日本一を決める第60回全日本女流アマチュア囲碁選手権大会が2018年3月10日11日に日本棋院東京本院で行われ、「東京・千葉」予選から勝ち上がった久代迎春さんが初優勝に輝いた。

 優 勝:久代迎春(東京・千葉)
 準優勝:林むつみ(東京・千葉)
 第三位:大島玲奈(シード)
 第四位:塚田花梨(栃木)
   (日本棋院HPより抜粋)

「女流の頂点決定!、久代さん初優勝、年来の悲願実る」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

初優勝の久代さん、これまで2位、3位、4位の経験があるそうで、実力発揮の優勝でしょうか。

ベスト8の世代構成は、20代が5人、30代が1人、40代が2人。その中で決勝に進んだのが40代の久代さんと林さん。若手が台頭の中、両ベテランが奮闘しました。

60回を迎えた本大会、10歳の少女から80歳になろうとするご婦人まで【百花繚乱】、幅広い世代が活躍したようです。

群馬県代表の小鮒林音さん、藤井絢音さんは、いずれも●●●と無念の結果でした。次回に期待・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-03-22):囲碁認定100問/碁ワールド2017

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プロ棋士ペア碁選手権2018/加藤・井山ペアが優勝

2018-03-20 21:00:00 | プロ棋戦

「プロ棋士ペア碁選手権2018」決勝戦が3月4日に東京・市ヶ谷の日本棋院で行われた。先月、16ペアによるトーナメントを勝ち抜いた加藤啓子六段・井山裕太七冠ペアと鈴木歩七段・黄翊祖八段ペアが決勝を戦い、加藤・井山ペアが熱戦を制して優勝した。
   (週刊碁3/19号より抜粋)

     ○ ● ○

ペア碁でも優勝の井山七冠、神ってる・・・。
週刊碁の見出しには「逆転に次ぐ逆転!」とありましたが、ペア碁では【波乱万丈】の乱戦が多いようですね。



出場選手には、10代~20代前半の新鋭も参加していますが成績はイマイチ、ペア碁では経験がモノを云う・・・?

テニスや卓球などのスポーツでは混合ダブルスとして正式なタイトルがありますが、囲碁ではお祭り的なイベントになっています。頭脳ゲームでのダブルスは無理があるか・・・。

コブシ

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-03-20):囲碁書籍「勝ちきる頭脳/井山裕太」

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囲碁書籍/基礎力アップ問題集-目指すは即答-

2018-03-18 21:00:00 | 本と雑誌

◆書籍紹介
 ・書籍名:基礎力アップ問題集/目指すは即答
 ・発行所:日本棋院
 ・著者:河野貴至八段
 ・発行年月:2017年3月
◆内容紹介
本書は、即答を最終目標とする問題集です。入門を終えた段階の方から上級者までを対象としています。
著者の河野貴至八段はこう説明しています。「まずは正しい形を知り、その形に慣れていくことが大切です。そして、その形を見たら、ぱっと分かる状態になれば、自然と打てるようになるでしょう」。
即答は、反復することで、できるようになります。

     ○ ● ○

「こども囲碁教室」では主に19路盤初心者を指導していますが、棋力停滞の生徒もいます。
女子に多いのですが実戦不足(週に1回、2時間程度)で、肝心なところで石を取られてしまいます。碁形を見る眼が、順応していないような気がしますね。
対応策として本書でトレーニング、【反復練習】で形に慣れてほしいと思っています。

本書のキーワードは「反復、即答」。これはザル碁党の棋力アップも同じか・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2017-03-18):本因坊秀策・基本を学ぼう/風鈴会

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ジュニア本因坊戦/群馬大会

2018-03-16 21:00:00 | こども囲碁

伊勢崎の藤本隼也さんが全国へ
中学生以下の囲碁日本一を決める「花まる学習会杯第21回ジュニア本因坊戦」の群馬大会が3月11日(日)、伊勢崎市富塚町の伊勢崎市民プラザで開かれ、伊勢崎市立第二中1年の藤本隼也さんが全国大会への切符をつかんだ。
代表決定戦では12人が4番勝負し、シードの藤本さんが3連勝で優勝した。全国大会は3月24~25日、毎日新聞東京本社毎日ホールで行われる。
   (毎日新聞より抜粋)

     ○ ● ○

第21回を数える「ジュニア本因坊戦」ですが、群馬県で行われるのは初めてとなります。
参加者は119名(代表選抜戦:12名、棋力認定戦:107名)、会場の都合で19路盤のみでしたが、活況といえるでしょう。
当日の欠席者はわずか1名。インフルエンザが一段落したとはいえ、この出席率の高さはすばらしいですね。

参加者の中には不本意な成績の生徒もいますが「どうしたら棋力アップできるか?」、 【叱咤激励】 だけではマズイ・・・。

将棋界では「藤井フィーバー」の影響で将棋教室が盛況とのこと、囲碁教室も奮起しないと・・・。


代表戦入賞者


認定戦入賞者(A~Dブロック)


認定戦入賞者(E~Gブロック)

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1年前の記事(2017-03-16):第55期十段戦第1局/井山が先勝!

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第56期十段戦第1局/井山が先勝!

2018-03-14 21:00:00 | プロ棋戦

井山裕太十段に村川大介八段が挑戦する第56期十段戦挑戦手合五番勝負の第1局が3月6日(火)に大阪府東大阪市の「大阪商業大学」で行われた。結果は白番の井山が中押し勝ちをおさめ、シリーズ先勝となった。第2局は、3月22日(木)に埼玉県戸田市で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山好発進、華麗なツケで勝負アリ」 「村川4度目の番碁、王者・井山が立ち塞がる」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

井山さんが難戦を制し、幸先の良いスタートを切りました。
敗れた村川さん、【無敵艦隊】井山さんを前に力が入り過ぎたか・・・。

今回の対局地は東大阪市の大阪商業大学。翌日の女流名人戦とのダブル開催は恒例となっています。
東大阪市は井山七冠の出身地、ファンも多いことでしょうね。
村川さんは兵庫県西宮市出身。両者は研究会など、交流も多いようです。

東京には北海道から沖縄まで全国から人が集まってきますが、関西や中部は近隣の人が多いように思います。その分、親しみ易い部分もあるのでしょうね。

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1年前の記事(2017-03-13):第41期棋聖戦第6局/井山が防衛し五連覇!

1年前の記事(2017-03-14):第29期女流名人戦第2局/藤沢が女流名人位獲得!

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第30期女流名人戦第2局/藤沢女流名人が防衛!

2018-03-12 21:00:00 | プロ棋戦

第30期女流名人戦挑戦手合三番勝負の第2局が3月7日(水)に大阪府東大阪市の「大阪商業大学」で行われた。結果は、黒番の藤沢里菜女流名人が矢代久美子六段に3目半勝ちをおさめ、2連勝でタイトル防衛を決めた。
   (日本棋院HPより抜粋)

「藤沢防衛、粘りの逆転」  「矢代痛恨、優勢守れず」
   (週刊碁見出しより)

    ○ ● ○

女流名人防衛を果たした里菜さん、中盤まで苦しい展開で【苦心惨憺】、粘りの逆転勝利でした。



敗れた矢代さん、タイトル戦から遠ざかり勝負勘がイマイチか・・・。
里菜さんがタイトルを防衛するのは他の棋戦を含め、初めてだそうです。以外でしたね。

    ○ ● ○

今回の対局地は大阪府東大阪市の「大阪商業大学」。第1局の「平安女学院大学」に続く大学での開催です。

囲碁棋士で大学卒業生はほんの一握りだと思います。囲碁一筋の両対局者にとって、大学生活の風景は・・・?

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1年前の記事(2017-03-11):TVドラマ「三匹のおっさん3」終了

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