天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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囲碁マンガ/星空のカラス

2012-06-30 22:05:55 | 囲碁

ブログなどで話題になった「少女マンガ雑誌/花とゆめ」に掲載された、「星空のカラス」を読みました。
たそがれ世代のオジサンには、ちょっと「空気が違うかな」という印象です。
「星空のカラス」は短編ですので、囲碁の世界を短いストーリーで表わすのは苦しかったかも・・・。

この少女マンガ雑誌は近くの大手書店で購入したのですが、店員さんに「変なオジサン」と思われないかと微妙な心境でしたね。

囲碁マンガには「ヒカルの碁」という大ブームを呼んだ名作があります。
棋士になるというサクセス・ストーリーに緊張感・臨場感があり、オジサンでも十分楽しめる作品でしたね。

   ◇   ◇

十代から二十代にかけて、「少年マガジン」「少年サンデー」など、マンガ週刊誌を楽しみにしていた時期があります。
「あしたのジョー」「巨人の星」「愛と誠」などワクワク感がありましたね。

ただあの頃のオジサンの目から見ると、これらの名作マンガも「空気が違うかな」という印象だったのかも知れません。

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囲碁はココロの格闘技/高尾紳路

2012-06-28 20:04:46 | プロ棋士

09189072012 月刊「NHK囲碁講座」の連載「囲碁はココロの格闘技」、7月号は高尾紳路・九段でした。

この中で碁に対する姿勢を「碁盤の前に座った時、すでに勝負は決している。盤上での戦いは単なる手続きに過ぎない」と言っています。
なるほど、含蓄のあるセリフですね。

あと、局後の反省で「これは技術的なミスなのか、精神的なミスなのか」をはっきりさせることが、重要とも言っています。
なるほど、これも参考になります。

私もネット碁を含め対局数は多いのですが、一向に進歩が見えません。
敗因を振返ってみると、棋力の差で負けたのは半分以下で、多くは「焦り」や「無用な反発心」のような気がします。
目標の「天下五段」への道は遠くなりつつあります。棋力と精神力を鍛え、一歩でも前進したいと思っていますが・・・。

     ◇   ◇

本誌では「横田茂昭の白番は楽しい!」というコーナーも面白いですね。
本号で「兄弟ゲンカ」を「夫婦ゲンカ」も同じで、一歩引けば丸く収まると言ってます。

囲碁の解説で「兄弟ゲンカ」はよく出てきますが、「夫婦ゲンカ」とはあまり言わないですね。
「兄弟ゲンカ」と「夫婦ゲンカ」の局面は、確かに違うようですが・・・。

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アマ本因坊戦群馬県大会2012/石井さん優勝!

2012-06-26 21:53:17 | アマ棋戦

 「第58回全日本アマチュア本因坊決定戦」県大会の決勝大会が6月24日、高崎市末広町の市中央公民館で行われ、太田市の石井成幸さん(73)が優勝した。
 決勝大会には16人が出場し、試合はスイス方式4回戦で行われた。決勝戦は石井さんと高崎市の長谷川義則さん(62)が対局。石井さんが中押しで勝利した。

▽優勝 石井成幸(太田市)▽準優勝 長谷川義則(高崎市)▽3位 吉野延美(高崎市)▽4位 周東厚(太田市)
    (毎日新聞群馬版より抜粋)

    ◇  ◇

今回、群馬県アマ名人の奈良さんが不参加で、本命の石井さんが優勝となりました。
群馬県では長らく奈良さん、石井さんの両横綱が県内のタイトルを独占してきました。
いつかはこの牙城も崩れるでしょうが、切り崩すのは新鋭か中堅か?

棋力が大幅に伸びるのは10代~20代がピークだと思いますが、今の学生、社会人は忙しく碁に傾倒するのは難しい時代かもしれません。
今後、アマ碁界の中心になるのは院生経験者かも知れませんね。

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第67期本因坊戦第4局/道吾が勝ち2勝2敗のタイに!

2012-06-24 22:08:32 | プロ棋戦

第67期本因坊戦七番勝負第4局が6月18日、19日に札幌市で行われた。結果は黒番の本因坊道吾が井山裕太天元に中押し勝ちを収め、これでシリーズ成績は2勝2敗のタイとなった。第5局は6月24日、25日(日、月)に神奈川県平塚市で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「剛打山下、井山の勝負手を完封し連勝、最後までフルスイング」 「井山、勝負手連打も不発」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

今日から第5局が始まっていますが、「週刊碁」を参考にすると周回遅れの記事になってしまいます。

両者最強のガチンコ勝負、本局は山下本因坊の剛腕がねじ伏せた一局のようでした。
硬軟合わせ持つ井山天元。このシリーズでは強硬策が目立ちますね。
明日の今頃は第5局の決着がついているでしょうが、結果はいかに?

BSの解説は羽根碁聖。冷静な局面の分析、ソフトな語りは「忍の貴公子」のイメージです。
聞き手の稲葉さん、にぎやかなトークが羽根碁聖と対照的でした。

    ◇   ◇

今回の対局地は札幌市の「京王プラザホテル札幌」。札幌は囲碁・将棋のタイトル戦がよく行われる都市の一つでしょうね。

札幌といえば「札幌ラーメン」が有名です。日本の三大ラーメンは、「札幌ラーメン(北海道)」、「博多ラーメン(福岡県)」、「喜多方ラーメン(福島県)」だそうです。
その中でも「札幌ラーメン」は、ご当地ラーメンの草分け的な存在ですね。

社会人になった昭和40年代のころ、東京・国分寺駅近くの札幌ラーメン店によく通いました。
仕事の都合で、その店で食べる時間は夜11時頃でした。酔ったサラリーマン、水商売らしき女性などで繁盛していましたね。
ただ、今考えてみると「札幌ラーメン」の名で売っていましたが、どうも本場のモノとは違っていたような気がします。
本場の味とは違ってはいても、うまかった事実は記憶に残っていますね。

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伊勢崎こども囲碁アカデミー(6/23)

2012-06-23 21:20:16 | 伊勢崎こども囲碁アカデミー

今日の午前中は囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の指導スタッフです。

この教室では今年4月、中学生になって多くの生徒が卒業していきました。
そのかわりに低学年(小学1~3年)の生徒が増えましたが、問題は「お遊び感覚」の子どもが多いことです。
騒いだり、ふざけたりで、指導スタッフも技術指導より、生活指導で四苦八苦の状態です。

保護者の期待としては「囲碁を強くなってもらいたい」というより、「礼儀・マナーを身につけさせたい」、「落ち着きのある子どもにしたい」といった方が大きいのかもしれません。
ただ、指導スタッフも生活指導の面では経験も少なく、思い通りにいかないのが実状です。

保護者の期待と、指導スタッフの意識には微妙なズレがあるように思います。
このあたりの溝を埋めていくのが、今後のポイントでしょうか。

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中国乙級リーグ/日本チーム最下位

2012-06-21 20:00:57 | プロ棋戦

中国福建省の厦門市で行われていた2012中国乙級リーグは6月14日に最終第7戦が行われた。
日本から参加している「中日友好チーム」(趙治勲九段、村川大介七段、伊田篤史三段、一力遼二段)は深セン棋院と対戦し、一力二段が初勝利を上げるも他が敗れ勝点を得ることは出来なかった。
7戦の合計勝点は2で個人の勝利数は8勝で、16チーム中最下位に終わった。日本チームは丙級リーグに降格する。
   (日本棋院HPより抜粋)

「熱き挑戦、5敗2引分 丙級へ陥落」 「歴史を刻む参戦、苦杯を次なる糧に」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

中国乙級リーグに日本チームは初参戦でしたが、これほどの差があるとは・・・。
9日間で7局というハードスケジュールも初めてでしょうね。
屈辱の丙級降格ですが次回も参加するのでしょうか。個人的には参加してほしいと思いますが、関係者の心中は複雑でしょうね。

「週刊碁」に日本チーム団長の孔令文七段が、日中の勉強法について語っていました。

中国はいい手を捜すよりどこでミスしたか、どこで勝負が動いたかを徹底追及する。そのほうが勝負に直結する。
一方、日本は理想が高く、完璧に打とうという勉強法です。日本の若手棋士は中国の勉強法を肌で感じ、役立ててほしい。

中国で囲碁はスポーツの扱い、囲碁の勉強もスポーツ感覚の特訓方法なのでしょうね。
日本は「伝統・芸」という枠にしばられているのかも知れません。ただ、その精神を排除したら「日本の碁」の良さも消えていきます。

「温故知新」「栄枯盛衰」「臥薪嘗胆」・・・

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アマ本因坊戦群馬県予選/2012

2012-06-19 21:11:16 | アマ棋戦

「第58回全日本アマチュア本因坊決定戦」の群馬県予選が6月17日、高崎市末広町の市中央公民館で行われた。試合は47人が三つのブロックに分かれ各4試合を行うスイス方式で熱戦を繰り広げた。6月24日に同会場で決勝大会が行われる。
前橋市の高1、宮崎裕貴さん(15)は2戦目で県大会予選で3度の優勝経験がある佐藤貞夫さんと対戦して敗れたが「無理には攻めてこず、経験に裏打ちされた落ち着きがある」と話した。
また大人相手に1勝を挙げた伊勢崎市の小学6年惣蔵夕輝くんは「緊張したけれど普段通りに楽しめた。大人相手に勝ててうれしかった」とはにかんだ。
    (毎日新聞群馬版より抜粋)

    ◇  ◇

決勝大会に進む16名で注目は高校生の小澤さん、宮崎さんの二人です。
決勝大会では苦戦するでしょうが、存在感を示してほしいですね。

今大会の特徴は、新しい顔ぶれが増えたことでしょうか。
高校生:6名、中学生:1名、小学生:3名、女流:2名と大会の景色も変わってきましたね。
小学生3人はそれぞれ2勝2敗と善戦していました。
今後は新旧対決で県のレベルアップが期待されます。

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伊勢崎こども囲碁アカデミー(6/16)

2012-06-17 21:37:37 | 伊勢崎こども囲碁アカデミー

昨日の午前中は囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の指導スタッフです。

私の担当するCクラスはやっと19路盤が打てるレベルで、これから囲碁が楽しくなるか、嫌になるか、指導方法にも気をつかいます。

問題は負けが続き、意欲が低下している生徒への対処です。
まじめに取り組んでいるのですが、なかなか勝てない。結局、教室をやめていく生徒もいます。
「囲碁には向いてない、センスがない」と、一言で片付けるのは簡単ですが・・・。

囲碁の楽しさ、面白さを実感するためには?
難問ですが前に進まないと・・・。

     ◇    ◇

今日は「父の日」、娘から帽子もらいました。薄毛が気になる私にはありがたい。

それにしても「父の日」は、「母の日」に比べると存在感がイマイチですね。
今や父親自体の存在感も・・・。

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プロが選ぶ、棋士ベスト10/加藤正夫

2012-06-15 19:45:36 | プロ棋士

今週の「週刊碁」に掲載されていた「棋士130人が選んだ『尊敬する棋士・好きな棋士』ベスト10」の第7位は「加藤正夫・名誉王座」でした。

「怒涛加藤、殺し屋の異名は永遠に」「ガンコにまっしぐら、碁界改革の熱意に身を削る」
    (「週刊碁」見出しより)

◎これまで発表された7位~8位(現役棋士は除く)
 ・7位:加藤正夫
 ・8位:岩本薫
 ・9位:本因坊秀和
 ・10位:本因坊秀栄

   ◇   ◇

加藤正夫師、7位ですか・・・。
個人的にはトップにしたいくらいですが、プロ棋士から見るとこの位置になるんですね。

この番付はプロ棋士が選らんだものですが、一般のアマチュアが選らぶと評価も変わるでしょうね。
昭和以前の棋士は、アマにとってあまり馴染みがないでしょうから、ランクは下がるような気がします。

この調査では「尊敬する棋士」と「好きな棋士」が一緒になっていますが、ちょっと意味合いが違うように思います。
プロの場合、「尊敬する棋士」に重心がいっているよな気がしますね。

当ブログでは「怒涛の譜」というカテゴリーを設定し、「怒涛の譜-加藤正夫精局集-」に収められられている200局を記録する予定でしたが、16局で挫折しています。
このままでは、加藤師に申し訳が立ちません。いずれ再開しようと思っていますが・・・。

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小中学校囲碁団体戦群馬県大会/2012

2012-06-13 20:14:45 | 伊勢崎こども囲碁アカデミー

「第9回文部科学大臣杯小・中学校囲碁団体戦」の県大会が6月10日に行われ、小学校の部は伊勢崎市立広瀬小が7年連続、中学校の部は伊勢崎市立第二中が5年連続でそれぞれ優勝した。両校は7月29~30日に東京の日本棋院会館で開催される全国大会に県代表として出場する。
大会には小学校の部に17チーム(複数校による混成含む)、中学校の部に5校5チームの計22チーム66人が参加。
    (産経新聞群馬版より抜粋)

    ◇   ◇

優勝は昨年同様「伊勢崎市立広瀬小」「伊勢崎市立第二中」が獲得しました。
広瀬小は有力選手が揃い圧勝でしたが、第二中は冷や汗の優勝でした。

相変わらず伊勢崎勢の強さが目立ちます。この二校の代表選手は「伊勢崎こども囲碁アカデミー」で学んでおり、存在感を示しましたね。

参加者数は昨年の39人から66人と大幅に増加しました。
今年から混成チームもOKという要因もありましたが、前橋市、富岡市からの参加が増えたことが大きかったようです。
来年は新興勢力の台頭も考えられますね。

開会式で日本棋院県支部連合会/藤崎会長の挨拶がよかったですね。
「選手のみなさんは『聡明なお母さん方』の囲碁へのご理解でここにいます。感謝を忘れないように・・・」。
多くのお母さんが付添いで聞いていましたが、「聡明なお母さん」にはマイッタと思いますね・・・。

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 ↑ 伊勢崎広瀬小(右列)

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 ↑ 伊勢崎二中(右列)

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