第32期碁聖戦の挑戦者決定戦は5月17日、東京都千代田区の日本棋院会館で行われ、白番の横田茂昭九段(38)が河野臨天元(26)に中押し勝ちし、張栩碁聖(27)への初挑戦を決めた。
関西棋院勢の挑戦は4人目で2期ぶり6度目。五番勝負の第1局は7月2日に仙台市で打たれる。
横田は岡山県金光町出身で、赤木一夫九段門下。1983年に入段し、95年に九段に昇段。2005年の関西棋院第1位決定戦で初優勝した。
(産経囲碁Webより抜粋)
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タイトル戦挑戦者として今までの常連メンバーから、新しい中堅棋士が登場してきました。
横田茂昭九段、NHK杯出場や囲碁番組の解説で時々、目にしていましたがやっと桧舞台に登場です。外見は茫洋として全体的に「のっそり」とした感じです。
対戦相手の張栩碁聖は「キレる」という印象ですので、タイプの異なった面白い組合せだと思っています。
対戦予想は張碁聖ノリが多いと思われますが、ここは一番関西の「ど根性」を見せてもらいたいものです。
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横田九段は「第1回(1980年)少年少女囲碁大会」の優勝者で当時はずいぶん話題になりました。あれからもう27年ほど経っているんですね、早いものです。
この大会からは山下敬吾棋聖(第7回優勝)、高尾紳路名人・本因坊、若手のエース井山裕太七段(第18・19回優勝)などの逸材が巣立っていますが、初代優勝者の名誉にかけ横田九段の活躍を期待しましょう。