天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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囲碁マンガ/星空のカラス(単行本①)

2013-02-28 21:25:30 | プロ棋戦

Hosizoranokarasu◆書籍紹介
 ・書籍名:星空のカラス①
 ・発行所:白泉社
 ・著者:モリエサトシ
 ・発行年月:2013年2月
◆内容紹介
主人公はプロ棋士をめざす中学1年の女生徒「烏丸和歌」、ひょんなことから出会ったプロ棋士「鷺坂総司」がからんで物語は展開します。


「戦う女子ってカッコイイ!!」「碁を通して、人と人が、心と心が、つながっていく」

「星空のカラス」が単行本になって出版されましたね。
昨年の6月頃「少女マンガ雑誌/花とゆめ」に掲載されました。単発ものだと思ったのですが、その後連載され単行本になったようです。

「ヒカルの碁」の少女版といったところでしょうか。ただ「ヒカルの碁」に比べると評価は・・・これからですね。
作者のモリエサトシさん、名前からすると男性のようですが、少女マンガだから女性でしょうか・・・?
監修者として穂坂繭・三段が協力していますが、リアル感を描くには大切なスタッフのようです。

登場人物に囲碁の別称「烏鷺(うろ)」の文字が入っていますね。「烏丸和歌(からすま・わか)」と「鷺坂総司(さぎさか・そうじ)」。
作者のコメントにもありましたが、「烏(からす)」という字は「鳥(とり)」と間違えやすいですね・・・

    ◇   ◇

棋聖戦第5局は井山本因坊が勝ち3勝目、棋聖位と6冠にあと1勝となりました。
棋聖位を奪われると無冠になる張棋聖、巻き返しなるか・・・

◆本ブログの関連記事:
    ↓

2012-06-30:囲碁マンガ/星空のカラス

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第37期棋聖戦第4局/張が連勝で2勝2敗のタイに!

2013-02-26 22:43:34 | プロ棋戦

第37期棋聖戦七番勝負第4局が2月21日、22日に香川県坂出市で行われた。結果は白番の張棋聖が井山本因坊に中押し勝ちをおさめ、シリーズ成績を2勝2敗のタイとした。第5局は2月27日、28日に静岡県熱海市で行われる。
    (日本棋院HPより抜粋)

「烈風張栩、井山に連勝 タイに」「井山、狙いのコウで誤算」
    (週刊碁、見出しより)
 
      ◇   ◇   ◇

2連敗のあと2連勝と振り出しに戻した張棋聖。この第4局は序盤から優勢を維持しての完勝でした。
敗れた井山本因坊、一点勝負のコウ争いも不発で押し切られました。

2-2のタイとなり残り三番勝負となりましたね。
第3局、4局の連勝で張棋聖の方に勢いがついてきましたが、井山本因坊がこの流れをどう立て直すかがポイントでしょう。

      ◇   ◇   ◇

第4局の対局地は香川県坂出市「坂出グランドホテル」。
坂出市というと社会科で製塩業が盛んと習ったことがありますが、もう塩田などは少なくなったでしょうね。

香川県といえば「讃岐うどん」。地域ブランドとして有名になり、チェーン店も多くなってきました。
日本伝統の麺といえば「そば」と「うどん」があります。
個人的な好みとしては7:3くらいで「そば派」ですが、懐具合や季節により注文も変わりますね。

囲碁と将棋を麺でたとえると、「囲碁=そば」、「将棋=うどん」というイメージですが、どうでしょう・・・

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越後屋旅館囲碁大会(ルネサス合宿)

2013-02-24 20:46:46 | ルネサス/囲碁部

昨日/今日(2/23~2/24)と秩父・小鹿野町「越後屋旅館」主催の囲碁大会に参加してきました。
この時期は毎年「ルネサス囲碁部合宿」が開催されるのですが、今年はこの大会に団体で出場することになりました。
本大会の参加者は30名でA・Bブロック別に4局(ハンディ戦)戦い、上位3名が入賞となります。

ルネサス囲碁部からは8名が参加、5名が入賞し上位を独占する結果となりました。
◎Aブロック
 ・1位:逸見・六段
 ・2位:北村・五段
◎Bブロック
 ・1位:鈴木(優)・二段
 ・2位:高橋(元)・四段
 ・3位:吉田・三段

ルネサス囲碁部としては本大会に初参加で、申請段位にズレがあったようですね。
各地でいろいろな囲碁大会が開催されていますが、本大会の段位は甘い印象でした。
次回出場の際は、本大会に見合った申請段位でないとクレームがつきそうです。

参加者の年齢層は私より、一回り先輩の感じでシブイ方が多かったですね。
勝負に対しても淡白な感じで、囲碁を友として楽しんでいる雰囲気でした。

大会手合の後は自由対局でしたが、ルネサス部員は他メンバーに比べ局後の検討など熱心でしたね。私も高段者の見解などを、興味深く聞くことができました。

私の大会成績は○●○○の3勝1敗で、Bブロック16名中5位でした。
2局目の敗戦は、一本調子の攻めが不発で形勢を損ねました。反省です。
対戦前はいつもの対外試合より一段上の段位なので苦戦かと思ったのですが、ハンディに助けられた格好ですね。

ルネサスの経営は、新聞等でかなり厳しい状況が伝わってきます。
それでも囲碁仲間とは、ビジネスに関係なく親しい関係でありたいと願っています。

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ルネサス囲碁部員 ↑

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ルネサス入賞者 ↑

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オバタリアンの全開トーク

2013-02-22 23:05:56 | プロ棋戦

先日、カフェ(スタバ)に入り座る席を物色、いつも座っている席で囲碁雑誌の問題などを考えていました。
隣りの席でオバサン3人が夢中で話していましたが、その内出ていくだろうと思ったのが浅はか。辺り構わずボリューム全開のオバサントーク。閉口しましたね。

聞きたくない話でも耳に入ってきます。同窓会での他人の陰口、ゲイバーの実況中継、日本酒の品評会、ヨメ・シュウトメとの乱戦などなど・・・ 居酒屋でやってもらいたいような会話が、延々と続きます。
私は1時間ほどで店を出ましたが、オバサントークはエンジン全開で終点もないようでした。

カフェでは一人で勉強している人も数人いましたが、イヤな思いをしたでしょうね。
店のスタッフも困ったことでしょう。「静かにしろ」と言いたいのですが、反撃が・・・

自分たちの行動が、周囲からどう見られているか・・・、そこまで気が回らないのでしょうね。

   ◇   ◇

棋聖戦第4局は張棋聖が2-2のタイに戻しましたね。流れは張棋聖か・・・

明日は秩父・小鹿野町「越後屋旅館」の囲碁大会に参加。申請段位がきびしく、目標は勝率5割・・・

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棋理/重い石・軽い石

2013-02-21 21:35:24 | プロ棋戦

棋聖戦第4局が始まりました。張棋聖が2-2のタイに戻すか、井山5冠が3-1とリードを拡げるか、注目の一戦ですね。

プロの解説を聞いていると「重い石」「軽い石」という表現がよく出てきますが、この感覚が理解できれば相当な棋力でしょう。
どちらかといえば「重い」は鈍重のマイナスイメージで、「軽い」は軽快でプラスイメージが多く使われるようです。

また「厚い」「薄い」というのもよく出てきます。
「厚い」は重厚でプラスの感覚、「薄い」はアジの悪いマイナスの感覚でしょうか。

ザル碁党の小生、このあたりの感覚が鈍く棋力は停滞前線です。
「重厚」だと思っていたのが「重い石」だったり、軽快に打ったつもりが「薄い」碁形だったり・・・ 
「天下五段」への道は暗中模索・・・ 

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日本とトルコを結ぶ絆

2013-02-19 21:42:00 | 日記・エッセイ・コラム

「月刊・歴史街道」3月号の特集は「エルトゥールル号の奇跡/時を越えた友情」でした。

明治23年、トルコ軍艦エルトゥールル号が和歌山県串本・紀伊大島沖で台風により遭難、地元民の決死の救助で69名のトルコ人を救出(500名以上は死亡・不明)した事件があった。

時は流れて95年後の昭和60年、イラン・イラク戦争の最中、イランに日本人200人以上が孤立。この時、トルコ航空機が撃墜の危険を冒し、自国民より日本人を優先的に帰還させた。
トルコ航空の整備員は「昔、父親に言われたことがある。日本が助けを求めることがあったら、最初に駆けつけるのはトルコだと」「ああ、俺も言われた。日本人に何かあったら、絶対に助けなくちゃいけないと。トルコは昔、日本に助けられてるって、学校の教科書にもあったじゃないか」・・・。

   ◇   ◇

いい話ですね。この事件のこと、トルコ人の大多数の人は知っているそうですが、日本人はどうでしょう?
残念ながら知っている人は少数派だと思います。不覚にも私も初めて知った・・・。

「恩は忘れない」「困っている人がいれば助ける」、現実は種々の「しがらみ」もあり、難しい面もありますがトルコの人のように単純明快な行動ができればいいですね。

2020年オリンピックに東京が招致を進めていますが、他にトルコのイスタンブ-ル、スペインのマドリードが立候補しています。
新聞の投稿欄に「トルコに譲っては」という意見が載っていました。日本とトルコの歴史上の関係を考えると、「一理ある」と思いますが・・・。

イスタンブールといえば、庄野真代さんの「飛んでイスタンブール」という唄がありました。
エキゾチックなメロディーが、異国情緒を感じさせましたね。

「飛んでイスタンブール/庄野真代」 (1978年)
    ・作詩:ちあき哲也
    ・作曲:筒美京平

♪ いつか忘れていった~ こんなジタンの空箱~

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9路盤→13路盤→19路盤

2013-02-17 20:06:52 | 囲碁

囲碁入門には、9路盤からスタートするケースが多いようです。
その後13路盤、19路盤とステップアップしていくのですが、どのレベルで移行すべきか迷うところです。

日本棋院発行の「学校指導員ガイドブック」では、「9路盤の目標レベル:21級」、「13路盤の目標レベル:15級」とあります。
また昨年11月の「群馬こども囲碁指導者交流会」では、「9路盤は23級まで」、「13路盤は18級まで」が妥当ということでした。

ただ囲碁教室や学校囲碁クラブにより、その運用は異なっているようです。
早く19路盤に慣れるようにと教えるところもあれば、9路盤・13路盤で順次ステップアップというところもあります。
年齢によっても異なるでしょうね。幼稚園や低学年の子どもには、9路盤や13路盤で慣れることが必要でしょう。

生徒の立場からすると「早く19路盤で打ちたい」と願うでしょうが、9路盤・13路盤で基本を学ぶのが本筋と思います。

   ◇   ◇

NHK-Eテレで放送中の囲碁フォーカス「13路盤でめざせ初段」、昨年4月のテキストに「なぜ13路盤か?」という内容があります。

要約すると
・碁盤全体の把握がしやすく、状況判断の訓練に最適
・囲碁の要素がギュッと凝縮され、一手の価値がより大きい
・19路盤だと広すぎて漠然としか理解できないが、13路盤だとスムーズかつ簡明に理解できる
・13路盤で学んだことは、すべてそのまま19路盤にも応用できる

ナルホド、囲碁教室ではもっと13路盤を活用してもいいと思いますね。

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囲碁漫画「日々碁席」

2013-02-15 21:31:13 | 囲碁

Hibigoseki ◆書籍紹介
 ・書籍名:日々碁席
       ~ほっこり碁会所ものがたり~
 ・発行所:日本棋院
 ・著者:笠 太郎
 ・発行年月:2013年2月
◆内容紹介
東京近郊のとある碁会所を舞台にした囲碁漫画。すべて読み切りで全二十四話。平成十七年から二年間、月刊碁ワールド誌で連載されたものである。
     (日本棋院HPより抜粋)

    ◇  ◇

「月刊・碁ワールド」に連載されていた囲碁漫画。毎月楽しみにしていたのですが、昨年8月に92回で最終回となりました。
「笑いと涙と義理人情にあふれた話」、囲碁ファンでなくても楽しめる内容だと思いますね。

今回単行本が出て、「一度は読んでいる」と迷ったのですが、パラパラとめくってみるとほとんど覚えていない・・・。結局、買ってしまいました。

10年ほど前には近くに「碁会所」があり、休日になると通っていましたが高齢化でお客が減り休業状態となりました。
この漫画に出てくるよう雰囲気で、勝ち負けに一喜一憂。碁敵との世間話も懐かしいですね。

公民館などで碁を打っている人を見かけますが、どうも「碁会所」とは一味違うようです。
あの頃の「碁会所」が、近くにあればと思うのですが・・・。

◆本ブログの関連記事:
    ↓
2010-04-25:月刊・碁ワールド/連載漫画・日々碁席

2007-07-21:日々碁席/月刊碁ワールド

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結婚式で亀戸天神へ

2013-02-13 19:16:57 | 日記・エッセイ・コラム
先日(2/11)、甥の結婚式で亀戸天神に行ってきました。

「梅一輪 一輪ほどの 暖かさ」

梅の花もチラホラ、合格祈願の人、「サル回し」の芸人、露店も並び結構にぎわっていました。
もう30年ほど前に訪れたことがあります。「スカイツリー」が背景に見られる以外は、ほとんど変わっていませんね。
神社のゆったりした空間と下町の人々が集うにぎわいは、日本の原風景の趣きがありました。
     ◇   ◇
披露宴は品川のホテルでしたが、夕暮れの「東京タワー」は相変わらず存在感がありましたね。
披露宴のクライマックスは、新婦が両親への手紙を読むシーンでしょう。
いつの頃から始まったのか、最初にこの演出を考えた人に敬意を表しますね。
世の中、「夢を売るビジネス」「笑いを売るビジネス」「思い出をつくるビジネス」など、人を喜ばすいろいろな仕事があります。
結婚式に関わるいろいろな演出を提供するのは、「絆を紡ぐビジネス」でしょうか。
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第37期棋聖戦第3局/張棋聖が初勝利!

2013-02-11 22:47:44 | プロ棋戦

第37期棋聖戦七番勝負第3局が2月6日、7日に富山市で行われた。結果は黒番の張棋聖が井山本因坊に中押し勝ちし、シリーズ初勝利をあげた。第4局は2月21日、22日に香川県坂出市で行われる。
    (日本棋院HPより抜粋)

「全力張栩、読み比べで井山に勝利」「井山、序盤のワカレを後悔」
    (週刊碁、見出しより)
 
      ◇   ◇   ◇

張棋聖は公式戦で井山本因坊に8連敗中でしたが、この第3局でやっと連敗を阻止しました。
第1、2局では従来の張棋聖のイメージとは違う戦型でしたが、この第3局は原点回帰の張スタイルでの勝利でした。

ここまで絶好調の井山本因坊ですが、本局は冷静な張棋聖の打ち回しに、猛攻も功を奏さず押し切られました。消費時間の配分も苦戦の一因でしょうか。

嫌な流れを断ち切った張棋聖ですが、1勝2敗と星勘定はまだまだ苦しい状況です。第4局以降の行方が気になりますね。

      ◇   ◇   ◇

今回の対局地は富山市の「オークスカナルパークホテル富山」。近くに「富岩運河」というのがあるとのこと、夜霧が似合いそうですね。

富山はアマチュア囲碁ファンの活動が活発なようです。
この対局の大盤解説を担当した下島陽平・七段のブログを見ると、富山県で精力的に囲碁普及に邁進している様子がうかがえます。とくに少年少女への熱意はすばらしいですね。

富山県のようにプロ棋士が地域に密着した活動をすると、囲碁ファンの底辺もより拡がると思います。ただ実行となると、いろいろムズなところがあるのでしょうね・・・。

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