天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第48期碁聖戦第3局/井山が3連覇

2023-07-31 21:00:00 | プロ棋戦

第48期碁聖戦五番勝負第3局が7月28日(金)に東京都千代田区「日本棋院東京本院」で打たれ、井山裕太碁聖が一力遼棋聖に白番中押し勝ちをおさめ3勝0敗のストレートでタイトル防衛となった。これで井山は碁聖3連覇となる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山3連覇、圧巻の内容」 「一力、まさかの3連敗」
   (週刊碁見出しより抜粋)

     ○ ● ○

3-0のストレートで防衛を果たした井山碁聖、一力さんの隙を突いての勝利でした。
敗れた一力棋聖、打ち過ぎが敗因か・・・。

「井山 vs 一力」の頂上決戦、本因坊戦では一力さんが4-3でタイトル奪取するも、碁聖戦3連敗とは・・・。
昨日(7/30)行われた名人戦挑戦者決定リーグのプレーオフは、井山さんが勝って芝野名人への挑戦者になりました。
一力さんとしては本因坊戦の流れを持続したかったでしょうが無念、両者の熱闘は続きます・・・。

     ○ ● ○

1年前の記事(2022-07-31):第47期碁聖戦【第3局】/井山が開幕3連勝で連覇達成

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プロ棋士・四字熟語/小林光一、徐文燕

2023-07-29 21:00:00 | プロ棋士

「週刊碁」に連載の四字熟語、「つるりん(鶴山淳志八段、林漢傑八段)式、観る碁のすすめ」より抜粋。

第94回:快活愉快/小林光一名誉棋聖
★快活愉快【かいかつ・ゆかい】:明るく朗らかで、楽しく心地良いこと。

りん:(小林)光一(名誉棋聖)先生がすごくいい笑顔で言うのよ。「碁はいくらやっても全然分からないね」って。そう、そうなんだよ、それが棋士の楽しみで悦びなんだよ! って思ってさ。
つる:僕が碁を始めた時、もっと分かるようになりたい、もっと強くなりたいって思って、それがすごく楽しかった。気づいたら棋士になってたのも、その延長線だった気がする。
りん:光一先生の「探求心」って、初心そのものって感じがする。全身で「碁って楽しい」って伝わってくる。

第95回:鮮美透涼/徐文燕二段
★鮮美透涼【せんび・とうりょう】:鮮やかで美しく透き通っていること。

りん:(徐)文燕ちゃん、あの透明感はすごいもんね。
つる:なんて説明したらいいのか分からないけど、文燕ちゃんはザ・透明感なんだよなぁ。夏の日差しとポカリが似合うっていうのかな。
りん:たしかに文燕ちゃんは夏が似合うね。あれ? つるさんと同じだねぇ。
つる:そう、そうなのよ。我々、実は同類なのよ。黒石と白石みたいなものだよね。(冷たい目で見るりん)
りん:ちょっと熱中症にかかってるみたい・・・。

     ○ ● ○

小林光一名誉棋聖(70)はタイトル獲得数ランキング4位の大棋士、囲碁一家としても有名です。
ライバル趙治勲さんとの対比が話題になりますね。
棋士仲間からの親しみ易さ、成功者では光一さん。孤高の棋士、勝負師では治勲さんというイメージでしょうか。

徐文燕二段(18)の母上は金艶四段。
今年4月以降の成績は2勝8敗、格上との対戦で苦戦しているようです。
まだ18歳、伸びしろは大きい・・・。

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1年前の記事(2022-07-29):プロ棋戦、段位上位者 VS 下位者の対戦成績

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第48期碁聖戦第2局/井山が2連勝

2023-07-27 21:00:00 | プロ棋戦

第48期碁聖戦五番勝負第2局が7月15日(土)に石川県金沢市 「北國新聞会館」で打たれ、黒番の井山裕太碁聖が一力遼棋聖に中押し勝ちをおさめタイトル防衛まであと1勝とした。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山好局、流れ変えた手筋」 「一力、いつもの切れを欠いた」
   (週刊碁見出しより抜粋)

     ○ ● ○

2連勝の井山碁聖、中盤の妙手、後半の好手連発と完勝でした。
敗れた一力棋聖、井山さんの精緻な読みに遅れたか・・・。

本局は本因坊戦第7局(一力、本因坊奪取)の前に行われ、当ブログでは手順前後となりました。
本局を見ると井山さんの圧勝。本因坊も防衛かと思われましたが、勝負は分からないものですね。

「井山 VS 一力」の死闘は続きます。
7/28に碁聖戦第3局、7/30に名人戦挑戦者決定リーグのプレーオフ、頂上決戦の行方は・・・?

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1年前の記事(2022-07-27):古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう

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サマー囲碁カーニバル-2023

2023-07-25 21:00:00 | 囲碁


「第40回サマー囲碁カーニバル in 志賀高原(7/18~7/21)」に参加してきました。
コロナ禍の影響で4年ぶりの開催とのこと、参加者は60人ほどでしょうか。
私が前回参加したのは2016年、7年ぶりの参加となります。

参加者の顔ぶれを見ると、平均年齢は70代後半といった感じでしょうか。
平日の開催ということもありますが、囲碁ファンの高齢化は確実に進んでいるようです。

メイン・イベントの「カップ争奪戦(囲碁大会)」は、〇〇●●と残念ながら入賞できませんでした。
対戦相手を見て、「年齢を重ねても棋力は落ちない」と実感しましたね。

プロとの指導碁を2局打ちました。
プロからは「きれいな打ち方です」と言われましたが、乱戦にはドーモということか・・・。

パソコンを持っていったのですが、充電器を忘れ2時間ほどで電池切れ・・・。
その分、「月刊・碁ワールド」を手に、棋譜並べをしていました。
そのおかげか、プロとの指導碁も快調、帰宅後のネット碁も勝率アップ。カーニバル参加で気力(棋力)もアップ・・・?

三日目の午後は、希望者10人ほどで小布施観光に行きました。
「北斎館」を訪れたのですが、葛飾北斎は「画狂人」と言われるそうです。
カーニバル参加の何人かは「碁狂人」かも・・・。

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1年前の記事(2022-07-25):第7回扇興杯女流最強戦/優勝は牛栄子四段

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第78期本因坊戦第7局/一力が本因坊奪取!

2023-07-23 21:00:00 | プロ棋戦

第78期本因坊戦七番勝負第7局が三重県鳥羽市「戸田家」で行われ、白番の一力遼棋聖が本因坊文裕(井山裕太)に中押し勝ちをおさめ、シリーズ4勝3敗で初の本因坊奪取となった。
   (日本棋院HPより抜粋)

「一力、運命の最終戦制す」 「文裕、12連覇は夢に」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

4-3のフルセットで本因坊を獲得した一力棋聖、中盤で逆転し正確無比な収束で逃げ切りました。
敗れた井山さん、1日目は主導権を握りながら封じ手に問題があったようです。
これで一力さんは棋聖、本因坊の2冠を達成。碁界の「頂点」に立ったと言えるでしょう。



12連覇を逃した井山さんは王座・碁聖の2冠に後退しました。

囲碁エリートの一力さんと魔王・井山さんの対決、盛り上がりましたね。
本因坊戦七番勝負は今期が最後となる本シリーズ、両者まさに死闘と言える七番勝負でした。

     ○ ● ○

1年前の記事(2022-07-23):棋力アップのバランスチャート

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群馬・県民囲碁大会-2023

2023-07-21 21:00:00 | 囲碁群馬

染谷さん(Aクラス)優勝、県民囲碁大会152人熱戦
第20回県民囲碁大会が17日、高崎市の市民活動センター・ソシアスで開かれた。県内在住や在勤、在学の幼稚園児から90代までの152人が出場。最もレベルの高いAクラスは染谷勝実さん(藤岡)が優勝した。
新型コロナウイルス感染症の影響で、大会は4年ぶりに実施した。参加者のうち、中学生以下は49人で、大人と真剣勝負に挑む姿も見られた。
太田市出身のプロ棋士、木部夏生さんによる指導碁も行われた。

◎各ブロック優勝者
 ▽A染谷勝実(藤岡) ▽B石井甫幸(渋川)
 ▽C三田 潔(前橋) ▽D萩原敏雄(玉村)
 ▽E小野木努(前橋) ▽F上原正広(高崎)
 ▽G金子和叶(伊勢崎 ▽H大山 実(前橋)
 ▽I酒井麻有利(伊勢崎)▽J長谷川智哉(高崎)
 ▽K吉田百花(伊勢崎)
      (上毛新聞より抜粋)

     ○ ● ○

今大会の出場者は152人、前回(2019年)より減少ですがまずまずの盛況でした。
小中学生の参加は3割ほど、高校生~50代の層が少なく残念です。

運営面では事前の準備、特に参加者申込の調整で慌てる場面もありました。
スタッフの高齢化はどの競技も同様、ボランティア精神だけでは何とも・・・。


一般の部


ジュニアの部

成績詳細は「群馬県の囲碁情報」

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1年前の記事(2022-07-21):プロ棋士・四字熟語/㊺鈴木伸二、㊻芝野虎丸

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プロ棋士/勝ち星ランキング(2023/7/14現在)

2023-07-19 21:00:00 | プロ棋戦

「週刊碁」に掲載の勝ち星ランキング(7/14現在)。今年も半年が経過しました。

7月14日現在
①一カ  遼棋聖 31勝10敗
②上野 梨紗二段 26勝12敗
③上野愛咲美女流名人 25勝12敗
④芝野 虎丸名人 21勝13敗
⑤張  瑞傑六段 20勝7敗
⑥六浦雄太七段 19勝2敗
〃大場 惇也八段 19勝5敗
⑧藤沢里菜女流本因坊 18勝12敗
⑨二十五世:本因坊治勲 17勝6敗
〃本因坊文裕   17勝8敗
〃向井 千瑛六段 17勝8敗
〃高雄 茉莉二段 17勝9敗
〃鈴木 伸二八段 17勝10敗
〃中邑董女流棋聖 17勝14敗
(女流、若手棋戦を合む)

トップは一力遼棋聖、前半戦の活躍ぶりからして当然ですね。
2位、3位に上野姉妹が登場、妹の上野梨紗二段は女流タイトル戦登場も近いか・・・。
令和三羽ガラスでは芝野名人が4位とまずまず。許家元さんのベスト10もれ、実力的にはやや意外・・・。

これまであまり登場しなかった棋士では、張瑞傑六段、大場惇也八段、高雄茉莉二段。今後トップクラスとの対戦でどれだけ勝ち星を伸ばせるか?
以外なのは趙治勲さん、若手の壁になっての奮闘でしょうか。
中邑董女流棋聖は9位ですが、囲碁ファンの期待値からすると不満かも・・・?

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1年前の記事(2022-07-19):玉村こども囲碁教室/棋力認定大会

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第78期本因坊戦第6局/井山連勝で決着は最終局へ

2023-07-16 21:00:00 | プロ棋戦

第78期本因坊戦七番勝負第6局が山梨県甲府市「常磐ホテル」で打たれ、本因坊文裕(井山裕太)が一力遼棋聖に白番中押し勝ちをおさめ3勝3敗となった。次の最終第7局は7月19日(水)・20日(木)に三重県鳥羽市「戸田家で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「文裕並んだ、最終局に持ち込む」 「一力、あと1勝の重み」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

3-3の最終局に持ち込んだ井山本因坊。終盤、絶妙のシノギ筋で勝負を決めました。
敗れた一力棋聖、やや黒持ちの形勢でしたが手どころで痛い失着・・・。

4局終了時では一力さんが3-1で王手、タイトル奪取かと思いました。ところが"カド番の文裕"本領発揮で最終第7局にもつれ込みました。
流れは井山さんですが、一力さんはプレッシャーを乗り越えられるか・・・。
個人的には、井山さんの12連覇を見たいのですがどうでしょう。

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1年前の記事(2022-07-16):百里を行く者は九十を半ばとす

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第17回朝日アマ名人戦全国大会/夏さんが初優勝

2023-07-14 21:00:00 | アマ棋戦

大関稔アマ名人への挑戦者を決める第17回朝日アマチュア囲碁名人戦全国大会が7月1日(土)、2日(日)に日本棋院東京本院で開催され、招待選手の夏冰さんが初優勝を果たした。大会には招待選手と各都道府県の代表選手合わせて57名が出場。

◎準決勝の結果(左勝者)
 森川舜弐(愛知) 半目 △星合真吾(招待)
 夏  冰(招待) 10目半 △平野翔大(招待)

◎決勝の結果(左勝者)
 △夏 冰 中押し 森川舜弐
   (日本棋院HPより抜粋)

「夏さん初V、森川さん準優勝」 「新世代、上位を独占」
   (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

決勝は夏冰さん(30)と森川さん(27)の対決、夏冰さんが安定感のある打ちぶりで優勝しました。
夏冰さんは小学生名人、中学生名人と大活躍、現在は京都囲碁道場の師範。しばらくぶりの栄冠でした。
7月末には大関稔アマ名人と三番勝負とのこと、実績では大関さんですがどうでしょう。

本大会の参加者は57名、囲碁の全国大会も回復基調のようです。
群馬県代表の藤本さんは残念ながら1回戦で敗退、都市部に比べ研究環境がイマイチか・・・。

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1年前の記事(2022-07-14):厚み(株)と地(現金)

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少年少女囲碁強化練習会2023

2023-07-12 21:00:00 | こども囲碁

先日(7/9)、「少年少女囲碁強化練習会2023」が行われました。

・日時:2023/7/9(日)、9:30~16:00
・会場:伊勢崎市民プラザ
・参加者:約50名(10級以上の小中学生、県内高校囲碁部)
・指導者:三谷哲也八段、安斎伸彰八段、県内アマ高段者

今回はプロ棋士2名が、30名ほどの小中学生に指導を行いました。
プロの指導を受ける機会が少ない生徒にとって、いい刺激にになったことでしょう。

昼食後の40分ほど、生徒の質問に三谷プロと安斎プロが答えるトークタイムがありました。
プロ勉強法、プライベートの過ごし方、小中学生時代の思い出話などで盛り上がりました。
その中で「どうしたら強くなれるか?」、これが一番の質問ですね。いろいろありましたが、記憶に残っている2点。

・ダラダラの勉強より集中して取り組む
・詰碁は易しい問題に取り組む

今回は参加希望者が予想以上で会場が狭苦しい感じでした。
このイベント、年1回ではなく複数回行いたいですね。

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1年前の記事(2022-07-12):少年少女囲碁強化練習会2022

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