天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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碁界ニュースグランプリ2019募集【週刊碁】

2019-12-30 21:00:00 | 囲碁
平成から令和に変わったこの一年。碁界では想像もしなかったニュースが次々と起こりました。
2019年の出来事から編集室で33の話題をノミネートしましたので、皆さまの印象に残ったニュースを3つ選んで投票してください。
      (週刊碁より抜粋)
     ○ ● ○
「週刊碁」誌面の大きさ順
 ・スミレの花咲く(仲邑、10歳の最年少棋士)
 ・芝野、ついに(芝野、初の十代名人に)
 ・昇龍上野愛咲美(上野、第一線で快進撃)
 
個人的には上記3つがトップ3に入ると思いますが、順番は芝野、上野、仲邑を推します。
囲碁にあまり縁のない人は、スミレちゃんでしょうか・・・。
 
昨年の「碁界ニュースグランプリ2018」トップ3
 ・1位:井山、碁界の顔:国民栄誉賞など
 ・2位:名人戦のドラマ:張栩さんの名人復活
 ・3位:里菜から目が離せない:女流本因坊、女流立葵杯、女流名人の三冠

昨年に比べると若手のニュースが上位を占めるように思います。
スポーツなども、若手の活躍記事に注目が集まるようで何とも・・・。
 
 
     ○ ● ○
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下手の考え休むに似たり

2019-12-28 21:00:00 | 日記・エッセイ・コラム
「下手の考え休むに似たり」
【読み】 へたのかんがえやすむににたり
【意味】 下手の考え休むに似たりとは、よい考えも浮かばないのに長く考え込むのは何の役にも立たず、時間の無駄だということ。
      (故事ことわざ辞典より)
     ○ ● ○
囲碁大会の運営スタッフをしていると、いろいろな問題が発生します。
その中で多いのは対局時間、一部の参加者の長考で進行が遅れることです。
全国大会の予選などは対局時計を使うので問題ないのですが、地域のローカルな大会では時計も敬遠されます。
 
一度、「下手の考え休むに似たり」と書いた標語を貼りだしたことがあります。
効果はありましたが、何か嫌味のようでそれきりになりました。
いずれにしても、参加者すべてが「今日は楽しかった」と思えるような大会を心掛けたいものです。
 
 
     ○ ● ○
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第9回くらしき吉備真備杯/こども棋聖戦-2019

2019-12-26 21:00:00 | こども囲碁
「長尾くん逆転優勝(低学年)、鈴木くん2階級制覇(高学年)」
「第9回くらしき吉備真備杯こども棋聖戦」の全国大会が12月14,15日、岡山県倉敷市の倉敷市民会館で開かれ、高学年・低学年の各部に全国各地の予選を勝ち抜いた88人が参加した。
高学年の部は前回、低学年の部で優勝した鈴木唯斗くん(千葉・八千代市立高津小4年)が制し、大会史上2人目の2階級制覇を成し遂げた。低学年の部では長尾想太君くん(石川・津幡町立津幡小3年)が、三大都市圏以外で初めての優勝者となった。
      (週刊碁より抜粋)
     ○ ● ○
高学年の部で優勝した鈴木君、4年生で2連覇は凄い。井山・芝野クラスの棋士になるかも・・・。
低学年の部で優勝した長尾くん、都市圏以外では初優勝。地方の生徒でもトップになれる。ただその後が難しい・・・。
 
群馬県代表は高学年が川又くん(前橋・元総社小6年)。予選リーグ3連勝で突破するもベスト8止まり、無念・・・。
低学年は藍澤さん(伊勢崎・北小3年)。予選リーグ●●●で予選敗退でした。
群馬県で次世代を担う児童は数年前に比べ手薄、組織的な強化策が望まれるが・・・。
 
 吉備真備 
     ○ ● ○
 
 
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第9回伊勢崎少年少女囲碁大会-2019

2019-12-24 21:00:00 | こども囲碁
川又くん(前橋元総社小)2年ぶりV
「第9回伊勢崎少年少女囲碁大会」が12月22日、伊勢崎市民プラザで開かれた。県内外の園児から中学生まで209人が参加、棋力の高い選手が出場した伊勢崎杯選手権は川又瑛介君(前橋元総社小6年)が2年ぶり2度目の優勝を果たした。
選手権は四~六段の小中学生6人が熱戦を繰り広げた。準優勝は長崎航輝さん(栃木・佐野高附属中1年)、3位は宮沢優希さん(群大附属中2年)だった。
棋力認定戦も行われ、19、13、9路盤クラスに分かれて対局した。初心者を対象にした9路盤には過去最多の60人が参加した。

棋力認定戦各ブロック優勝者
◆19路盤
▽A:倉持虹汰(玉村南小6)    ▽B:藍沢里乃(伊勢崎北小3)
▽C:大河原歩高(太田城西小5)  ▽D:及川南(伊勢崎北小4)
▽E:林亮太(高崎城東小4)    ▽F:茂木優弥(玉村芝根小5)
▽G:真下凌太郎(伊勢崎宮郷小4) ▽H:宮本駿太郎(伊勢崎広瀬小6)
◆13路盤
▽A:大沢ひより(太田藪塚本町小3) ▽B:町田大河(渋川豊秋小5)
◆9路盤
▽A:黒須桜子(伊勢崎名和小3)  ▽B:川端渉太郎(宇都宮大附属小1)
▽C:上田結奈(宇都宮大附属小1) ▽D:真下泰士郎(伊勢崎宮郷幼稚園年中)
▽E:薗田大和(明和西小3)
       (上毛新聞より抜粋)
     ○ ● ○
今回の参加者は約209人、昨年が202人でしたので微増の状況でした。
本大会の特長は「9路盤クラス」があることで、今回も60人の児童が参加、今後の成長が楽しみです。
 
子ども囲碁大会は運営スタッフの確保が大変。今回も40名ほどが大会の準備から進行、撤収までの作業を担当しました。
近年スタッフも高齢化が進み老体に鞭打っての奮闘ですが、参加生徒の保護者(お母さん方)の協力は貴重な戦力でした。
 
三谷プロ指導碁
 
選手権戦、優勝・準優勝
 
A~Cクラス入賞者
 
D~Fクラス入賞者
 
~Hクラス入賞者

13路盤クラス入賞者
 
9路盤クラス入賞者
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第45期天元戦第5局/井山裕太が天元位防衛!

2019-12-22 21:00:00 | プロ棋戦
12月18日に徳島県徳島市では、第45期天元戦五番勝負・第5局が、井山裕太天元と許家元八段によって行われた。
結果は白番の井山裕太天元が中押し勝ちを収め、井山が5連覇(通算8期)となり名誉天元の有資格者となった。許の天元獲得はならなかった。
    (日本棋院HPより抜粋)
 
「井山5連覇、史上最多の名誉4冠」  「許は奪取ならず・・・」
    (週刊碁、見出しより)
     ○ ● ○
天元位を防衛した井山さん、許さんの猛攻をシノギ切っての勝利でした。
敗れた許さん、序盤の劣勢から鋭い反撃で追い詰めるも届かず・・・。
 
井山さんは天元5連覇で名誉天元の資格者となり、棋聖、本因坊、碁聖とあわせて4個目の七大棋戦名誉称号獲得。単独で史上最多記録となりました(2位は小林光一名誉棋聖・名誉名人・名誉碁聖)。
     ○ ● ○
今回の対局地は徳島県徳島市「徳島グランヴィリオホテル」。第4局が淡路島でしたので高速道なら1時間弱で着くようです。
徳島というと「阿波踊り」ですが、運営上の騒動もあったようです。原因は「お金」・・・。

伝統文化としての阿波踊りですが、囲碁も伝統文化の一つです。できることなら、お金に振り回されない活動が望ましいのですが、ムズなところで・・・。
 
 
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「鈍感力」を武器に/芝野虎丸新名人

2019-12-20 21:00:00 | プロ棋士
月刊「NHK囲碁講座」に「観戦者の独り言(記:松浦孝仁)」という連載コーナーがあります。
最新1月号では「鈍感力を武器に」というテーマで芝野名人の強さについての記事です。
 
台湾での名人戦第2局、打ち掛けの晩は、11時間睡眠だったという。芝野新名人はプレッシャーに強いとか弱いとか、そういう次元の棋士ではないと確信した。「鈍感力」を武器にただひたすら最強手を追い求めるスタイル。こんな棋士、見たことも聞いたこともない。
    (NHK囲碁講座より抜粋)
     ○ ● ○
10代の名人誕生は大きな話題となりました。その強さについてはいろいろ意見があるでしょうが、「鈍感力」ですかナルホド・・・。
一流のスポーツ選手やノーベル賞受賞者など、その分野を極めた人は外野の騒音など気にせず一直線に没頭したのでしょうね。
 
ただ、一般の凡人はそうはいきません。それでも他人の評価など気にせず「鈍感力(マイペース)」で生きたい気持ちも・・・。
 
 
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囲碁棋士の小川誠子さん死去

2019-12-18 21:00:00 | プロ棋士
小川誠子さん(おがわ・ともこ=囲碁棋士六段)が11月15日、病気で死去した。68歳だった。
1966年に木谷実九段に入門し、70年にプロ入り。女流本因坊、女流鶴聖などのタイトルを獲得して第一線で活躍する一方、長年にわたりNHK杯テレビ囲碁トーナメントの解説者の聞き手を務めた。夫は俳優の山本圭さん。
    (朝日新聞より抜粋)
 
「小川先生ありがとう、碁界のマドンナ帰らぬ人に」
○お悔やみの声(木谷門下生)
●小林覚日本棋院理事長「いるだけでそこがポカポカするような、太陽みたいな人でした・・・」
●大竹英雄名誉碁聖「貴重な財産を失いました。こんな『手順前後』がおこるなんて・・・」
●二十四世本因坊秀芳「木谷道場で一緒に過ごした門下生で、私より若い世代が亡くなったのは初めて・・・」
●吉原由香里六段「先生なら必ず誠実にアドバイスくださるので、かけがえのない大きな存在でした・・・」
    (週刊碁より抜粋)
     ○ ● ○
小川さんが女流プロで活躍した時代は囲碁の全盛期、木谷一門がタイトルを独占していたと思います。
当時は二十歳以下の世代で囲碁をする人は少なく、小川さんはもっぱらオジサン世代のアイドルでしたね。
 
テレビで見る小川さんはいつも和やかな雰囲気で、女優では八千草薫さんのイメージ・・・。
68歳、日本の平均寿命からすると早すぎ・・・。
 
 
 
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第45期天元戦第4局/井山がタイに追いつく

2019-12-16 21:00:00 | プロ棋戦
12月9日に兵庫県洲本市では、第45期天元戦五番勝負・第4局が、井山裕太天元と許家元八段によって行われた。
結果は黒番の井山が中押し勝ちを収め、対戦スコアを2勝2敗のタイに戻した。第5局は、12月18日に徳島県徳島市で行われる。
    (日本棋院HPより抜粋)
 
「井山逆襲、一気に押し切る」  「許、序盤の失点響く」
    (週刊碁、見出しより)
     ○ ● ○
2-2のタイに戻した井山天元、貫録の打ち回しで完封しました。
敗れた許八段、序盤の大ナダレ定石で誤算があったようです。
 
王座を芝野さんに奪われ、追い詰められた井山さんでしたが、なんとか最終局に持ち越しました。
若手の追撃に三冠を保持できるか? 苦難は続く・・・。
     ○ ● ○
今回の対局地は兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」。
淡路島の特産品というと「玉ねぎ」だそうです。
子どもの頃はあまり好きではなかったのですが、年齢を重ねると味が分かってきますね。
そう言えば少し前に「玉ねぎ男」が話題になりましたが・・・。
 
 
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第45期名人戦リーグ開幕

2019-12-14 21:00:00 | プロ棋戦
待ってろ芝野、白星発進 「令和三羽烏」の一力遼、許家元
史上最年少名人、芝野虎丸(20)への挑戦権を争う第45期名人戦リーグが12日に開幕した。
注目は初リーグの一力遼(22)、許家元(21)の両八段。芝野と並んで次代の囲碁界を担う「令和三羽烏(さんばがらす)」と称されながら、芝野の天下取りの傍観者に甘んじた。遅れて来たライバルの追撃が始まった。
 
出場者はシード順に①張栩九段(39)②河野臨九段(38)③井山裕太棋聖(30)④羽根直樹碁聖(43)⑤山下敬吾九段(41)⑥村川大介十段(28)⑦林漢傑八段(35)⑦一力遼八段⑦許家元八段の9人。
    (朝日新聞より抜粋)
     ○ ● ○
芝野新名人誕生は大きな話題となりましたが、次期挑戦権を争う第45期名人戦リーグも開幕しました。
 
朝日新聞の「囲碁名人戦リーグ開幕展望」記事では、井山棋聖、河野臨九段が本命とありました。
実績からすると納得ですが、囲碁ファンからみると一力さん、許さんに注目が集まるでしょうね。
 
芝野名人、一力八段、許八段を「令和三羽烏」と称していましたが、定着するかは今後の活躍次第・・・。
 
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努力の方向音痴

2019-12-12 21:00:00 | 日記・エッセイ・コラム
少し前ですが、ラジオの自由律俳句コーナーで「努力の方向音痴」というのがありました。
これを聴いてザル碁党を含め棋力アップに悩んでいる方は「努力の方向音痴」ではないかと・・・。
ただ、方向音痴の修正方法が・・・?
 
「努力は必ず報われる」「努力はウソをつかない」「努力に勝る天才なし」など、よく聞かれることわざですが方向性を見失うと「無駄な努力」に・・・。
天下五段が目標のザル碁党ですが、目標の進路変更も考え時か・・・。
 
 
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