天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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運動会と囲碁教室

2012-09-29 19:52:42 | 伊勢崎こども囲碁アカデミー

Mc9002223191 午前は囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の指導スタッフです。
今日は伊勢崎市内で多くのの小学校が運動会。囲碁教室の出席率は3割くらいで閑散としていました。
それでも生徒が少ない分、個別の指導ができ悪いことばかりではありませんね。

午後の「玉村町こども囲碁教室」、こちらも町内の小学校が運動会で休講でした。

     ◇   ◇

昔から「文武両道」と言われ、子ども達にとって「知的能力・運動能力」の育成は、どちらも大切なことです。
ただ中学、高校と進むにつれ、「体育会系」と「文化系」の境界線がハッキリしていくように思います。
「どちらが自分に向いているか?」これはムズなところですが、本人が「面白い、楽しい」と実感する系統がいいのでしょうね。

囲碁教室でも、残念ながら「向いていないな」と思われる生徒もいます。
ただそれは能力の問題ではなく、モチベーション(動機づけ)だと思います。いかに生徒を「ヤル気」させるか・・・。
囲碁に限らず、指導者の永遠のテーマでしょうね。

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小林光一九段、名誉三冠の称号を名乗る

2012-09-27 20:28:23 | プロ棋士

小林光一九段が平成24年9月10日に満60歳の誕生日を迎え、名誉棋聖・名誉名人・名誉碁聖を名乗ることになりました。
     (日本棋院HPより抜粋)

「万感光一、還暦迎え囲碁史に金字塔」 「豊かな発想で頂点に、語り尽くせぬ小林流の深さ」
     (週刊碁見出しより)

      ◇  ◇  ◇

小林光一九段、7大タイトルの名誉三冠(棋聖・名人・碁聖)は初めての偉業です。
現役棋士の名誉称号は、林海峰・名誉天元、大竹英雄・名誉碁聖。そして石田芳夫・二十四世本因坊、趙治勲・二十五世本因坊でしょうか。

直近では、趙治勲九段があと4年ほどで名誉名人の称号を得られそうです。それでも名誉二冠ですから小林九段の名誉三冠はすごいですね。
ただ、この10年ほどはタイトルから遠ざかっており、やや寂しいのですが60歳を超えてのタイトル獲得は至難の業でしょう。

現在活躍中の「平成四天王 + 井山四冠」から名誉称号を得るのは誰か、今後の楽しみですね。

      ◇  ◇  ◇

小林九段の大記録達成は大変な偉業ですが、ネームバリューはイマイチのような感じがします。
木谷門下の三羽烏(加藤、石田、武宮)、ライバルの趙治勲と比べても存在感がどうも・・・。

これは生真面目な性格からくる印象でしょうか。マスコミの受け答えも優等生的で面白みに欠ける点もあります。
棋風も計算に明るい「楷書の碁」と言われますが、楷書では「味わい」がどうも・・・といったところでしょうか。

棋士としての存在感はともかく、「名誉三冠の大記録」は後世に残ることでしょう。

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映画「あなたへ」

2012-09-25 21:36:11 | プロ棋士

・作品名:あなたへ
・監督:降旗康男
・出演:高倉健、田中裕子、佐藤浩市、草彅剛、綾瀬はるか、ビートたけし、他

先週に続いて映画の話題、今回は「あなたへ」を見てきました。
高倉健さん、相変わらずカッコいいですね。男だったらマネしたいと思います。
それは「健さん」本人なのか、役柄の主人公なのか、曖昧なところですが・・・。

でも現代人で「健さん」のように、一徹な生き方はムズでしょうね。
特にサラリーマンのように組織の一員として働く場合、複雑な人間関係が・・・。

物語は富山から長崎に車で旅する内容ですが、健さん主演の「幸福の黄色いハンカチ」を思い出しました。
1977年の作品ですから、もう35年も経つのですね。ラストのシーンは感動でした。

   ◇   ◇

本作品では「散骨」がキーワードになっています。
「散骨」で思い起こすのは、故・藤沢秀行名誉棋聖でしょうか。
破天荒な行状で個人的にはどうも・・・という感じですが、自ら「散骨」を望んだ思いには共感するところもあります。

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第37期名人戦第2局/羽根が勝ち1勝1敗に!

2012-09-23 21:10:18 | プロ棋戦

第37期名人戦七番勝負第2局が9月20日、21日に北海道上川郡の層雲峡で行われた。結果は白番の羽根九段が山下名人に中押し勝ちをおさめ、シリーズ成績を1勝1敗のタイとした。第3局は9月27日(木)28日(金)に宮崎市「シーガイア」で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「羽根本領、気迫の完勝譜」 「山下、持ち味出せず」
     (週刊碁見出しより)

      ◇  ◇  ◇

タイに戻した羽根九段。冷静で的確な打ち回しが冴えた一局でした。
敗れた山下名人。封じ手の段階では名人ペースかと思われましたが、その後は堅過ぎとの評でした。

名人戦1局目~2局目の間、山下名人は日中韓・名人戦で残念な結果でした。一方の羽根九段も王座戦挑戦者決定戦で井山四冠に敗れ、両雄とも気分一新で臨んだことでしょう。
このところイマイチぱっとしない山下名人ですが、第3局以降の流れはいかに・・・。

      ◇  ◇  ◇

今回の対局地は北海道上川郡「層雲峡・朝陽亭」。訪れたことはありませんが、迫力ある滝や渓谷、豊かな自然に温泉など見どころが多いようです。

全国に△△峡、△△渓谷などたくさんありますが、2度目も行ってみたいと思うところはわずかでしょうね。
個人的に記憶に残った渓谷と言えば富山県の黒部渓谷でしょうか。剣岳登山の途中でした。切り立った断崖の細い一本道を歩く恐怖、景観に感動する余裕はなかったですね・・・。

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囲碁マンガ「天棋」/碁ワールド

2012-09-21 21:13:03 | 囲碁

Tenki_2 月刊「碁ワールド・9月号」より、囲碁マンガ「天棋(てんき)」が新連載されました。
時代は江戸末期、主人公・三枝天碁(五才)が囲碁を通して成長していく物語のようです。

主人公が少年ですので少年マンガ誌に掲載されればと思うのですが、囲碁好きな読者が少ないのでしょうね。
「碁ワールド」の読者は高齢者が多い感じで、やや残念な気がします。
それでも作品次第ではヒットする可能性も・・・期待しましょう。

   ◇   ◇

「碁ワールド・8月号」まで連載されていた連載マンガは「日々碁席」、92回で最終回となりました。
町の碁会所に集う、どこにでもいそうな「碁キチ」を楽しく描いていましたね。

当ブログ、2007-07-21アップの「日々碁席/月刊碁ワールド」参照。

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映画「天地明察」

2012-09-19 22:01:44 | プロ棋士

・作品名:天地明察
・原作:冲方 丁
・監督:滝田洋二郎
・出演:岡田准一、宮崎あおい、中井貴一、松本幸四郎、佐藤隆太、市川猿之助、他

囲碁界で話題の映画「天地明察」を見てきました。
映画館で見るのは1年ぶりくらいでしょうか・・・。

囲碁ファンにとっては対局シーンもあり、それなりに楽しめる内容だったと思います。
主人公の一途な生き方に、「男の本懐」のようなものを感じましたね。

日本棋院はじめ囲碁関係者は、雑誌などで大々的にPRしてきました。
この映画を見て、囲碁に関心を持つ若い人が増えればいいですね。

「NHK囲碁講座」のきたろうさんが主人公・安井算哲の師匠・算知役で出演していました。テレビではとぼけていますが、結構マジでしたね。

そういえば桑本晋平プロが出演していたのですが、気がつきませんでした。見終わった後その情報に気がついたのですが「あとの祭り」、これから見る人は注目です。
今後、囲碁対局シーンのある映画に、現役のプロ棋士が出演すれば話題になりますね・・・。

    ◇   ◇

映画の中で安井算哲が尊敬する算術家・関孝和(市川猿之助)が登場します。
国内ではあまり有名ではありませんが、群馬県の人はほとんど知っています。

当ブログ、2010-05-04アップの「本屋大賞/天地明察」参照。

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第6回県少年少女秋季囲碁大会/2012

2012-09-17 22:25:27 | 伊勢崎こども囲碁アカデミー

昨日(9/16)は群馬県「第6回少年少女秋季囲碁大会」が高崎市中央公民館で開催されました。
参加者は76名とほぼ昨年並みの参加で、主催者サイドとしてはまずまずといったところです。

今回は「こども棋聖戦全国大会」の予選も兼ねており、高学年の部(小学4年~6年)は藤本喬也君(伊勢崎広瀬小5年)、低学年の部(小学1年~3年)は藤本隼也君(同2年)で兄弟出場となりました。

私が指導スタッフをしている「伊勢崎こども囲碁アカデミー」「名和小学校囲碁クラブ」の生徒は全体的に好成績を残し、気分は上々といったところです。
これを機に生徒諸君はさらに上をめざしてほしいものです。

ただ県全体として見れば、好成績と同じ数だけ不本意な生徒もいるわけです。
好調だった人はこの勢いに弾みをつけ、不調だったひとは悔しさをバネに精進し、県全体のレベルアップが肝心ですね。

運営面では初心者の勝敗判定、組合せ方法、昇級基準などの問題はありましたが、及第点はクリアできたと思っています。スタッフのチームワークよかったですね。
それにしても大会の準備から、当日の進行、後片付けまで疲れました・・・。

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囲碁書籍「梅沢由香里の石の捨て方入門」

2012-09-15 22:53:05 | 囲碁

Umezawasyoseki ◆書籍紹介
 ・書籍名:梅沢由香里の石の捨て方入門
 ・発行所:毎日コミュニケーションズ
 ・著者:梅沢由香里
 ・発行年月:2007年11月
◆内容紹介
石を取る勉強はしたことがあっても、「石を捨てる」勉強をしたことがある方は少ないのでは?  しかし、石は取り方よりも捨て方のほうが大切なのです。

    ◇  ◇

タイトルが「石の捨て方入門」とあり、「子ども囲碁教室」の教材にと思ったのですが、二桁級の生徒にはチト難しかったようです。「入門」という言葉につられてしまいましたね。

囲碁上達の書籍はいろいろありますが、対象が「初心者から初段まで」というようなキャッチコピーをよく見かけます。
でも1冊でこのような広範囲の内容を理解するのは無理だと思います。たとえば「1級~5級」「6級~10級」程度に細分化してほしいですね。

このところ囲碁書籍では「毎日コミュニケーションズ」が多くのシリーズを出してがんばっています。
囲碁人口低迷の昨今ですが、ファンの期待に応える「楽しい囲碁書籍」を送り出してほしいですね。

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群馬県中学校囲碁将棋選手権大会

2012-09-13 18:49:26 | 囲碁

 県中学校囲碁将棋連盟の第37回県中学校囲碁将棋選手権大会が9月8日、前橋市の臨江閣で開かれ、26校80人の参加者が熱戦を繰り広げた。将棋の団体戦では太田旭中が優勝した。
 大会は将棋が団体戦と個人戦のA級と女子の3部門、囲碁が個人戦のA級のみの計4部門で争われた。
     (上毛新聞より抜粋)

      ◇  ◇  ◇

本大会を見学してきましたが「囲碁」の参加者は1割程度で、大広間の片隅でこじんまりと対局していました。
「囲碁将棋大会」といいながら、これでは囲碁参加者は寂しいでしょうね。

過去の「少年少女囲碁大会」の参加者数から推定すると、中学生の囲碁人口はもっといるはずですが・・・。
中学生の「囲碁離れ」か、PRの問題か、囲碁関係者としては残念ですね。

「県中学校囲碁将棋連盟」は当初「将棋」のみのスタートで、その後「囲碁」が加わったようですが存在感はイマイチです。
それにしても将棋の方はがんばっていますね。中学校将棋関係者の熱意でしょうか。

中学生の囲碁活性化、ムズな課題ですが何らかの方策を考えないと・・・。

Rinkokaku

    臨江閣

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グラン・ジュテ/重野由紀・二段

2012-09-11 19:52:49 | テレビ番組

先週の土曜日(9/8)、NHK・Eテレで放送された「グラン・ジュテ~私が跳んだ日~」を見ました。登場人物は囲碁棋士の重野由紀・二段。

プロ入段後、勝負の世界に疑問を持ったり、病気で入院など辛い現実に直面した時「次の世代の子どもたちに囲碁を教えたい」と思ったそうです。その後、ヨーロッパで普及活動を始め、イタリア人のイヴァンさんと結婚。
その辺の様子は「重野由紀のイタリア日記」というホームページで紹介されていますね。
2006年、日本に帰国。日本の子どもたちに囲碁の楽しさを伝えているそうです。

   ◇   ◇

「自分の特技を社会に生かしたい」これは誰しも思うことでしょうね。
重野さんは「次の世代の子どもたちに囲碁を教えたい」と世界規模で活躍されています。

私も規模はささやかながら、同じ思いで活動をしています。
成果はそれほど期待できませんが「囲碁」というキーワードの世界で、できるだけ多くの人たちと「喜怒哀楽」を共感できればと思っています。

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