天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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職場の同窓会に参加して

2008-11-30 18:55:51 | 日記・エッセイ・コラム

昨日は職場の同窓会がありました。私がその職場にいたのは20~30年以上も前になります。
あまりその気はなかったのですが、親しい幹事の手前もあり参加してきました。

この種の同窓会、参加するにあたっては微妙な思いが交錯します。
その時の職場で存在感があった人とか、その後順調に歩んできた人はあまり迷いはないでしょう。割合にすれば3割くらいでしょうか。
そして、あまりいい思い出を持っていない人も2割くらいはいると思われます。当然ながら参加は敬遠するでしょうね。
残りの半数、私もその部類ですが「義務感」とか、「ある程度の付き合いも止む負えないか」、という程度の消極的な気持での参加となります。

参加しての感想は第1回ということで懐かしい顔ぶれにも出会うことができ、満足度は70%程度でしたね。
2年おきに開催するということでしたが、次回はその気になるでしょうか。

ただ過去の人脈も大切ですが、これからは職場に限らず新しい人脈を拡げていくことが必要だと思っています。

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囲碁川柳/月刊碁ワールド

2008-11-28 21:44:31 | 囲碁

日本棋院発行「月刊碁ワールド」の連載漫画「日々碁席」、12月号のタイトルは囲碁江戸川柳。この中から面白いと思った二首を紹介します。

 ■下手(へた)の碁は 七度かわる 秋の空
変幻自在と云えば聞こえはいいのですが、ザル碁党には耳の痛い話です。

 ■大三十日(おおみそか) 世間へ義理で 碁をやすみ
暮れの大掃除中に碁会所に出かけるには、相当の勇気と覚悟が必要ですね。

「碁キチ」のほのぼのとした日常に、小春日和の暖かさを感じます。

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第34期天元戦第1局/張栩名人が2連勝

2008-11-26 20:34:34 | プロ棋戦

 河野臨天元に張栩名人・碁聖が挑戦している第34期天元戦五番勝負の第二局が11月20日、札幌市で打たれ、黒番の張が中押し勝ちし、二連勝で初の天元位獲得にあと一勝と迫った。第三局は12月4日、佐賀県武雄市で行われる。
 序盤は河野が四隅を取って地合いで先行し、張は中央で厚みを築く展開。中盤、下辺で激しい戦いになり、張が中央をさらに厚くして優位に立った。
 河野も地合いで苦しいとみて上辺での生きを図り、逆転を狙った。しかし張は白の大石を取りきり、粘る河野を投了に追い込んだ。 

<張栩名人・碁聖の話>
 布石は難しかったですが、中盤で一段落したところでは少し打ちやすいかと思いました。その後、黒は地合いでよくなり、勝ちになったと思ったのは白を取るめどがついたあたりです。

<河野臨天元の話>
 中盤ではは感触が悪かったです。中央の黒が厚くなり、はっきり悪いと思いました。

         (北海道新聞より抜粋)

       ◇  ◇  ◇  ◇

名人防衛以降、張栩名人の勢いが止まりません。本局では第1局とは逆に張名人が厚みで相手を寄り切る展開で、堂々の横綱相撲のようでした。

一方、2連敗を喫して苦しい立場の河野天元ですが、本シリーズでは策に溺れた感じがします。師匠の小林光一九段ゆずりの堅実さが見えません。第3局以降の粘りを期待しましょう。

張名人の奥様である小林泉美六段の実父は小林光一九段。そして河野天元の師匠も同じく小林九段ということで、今回の天元戦は弟子と娘婿の戦いということになります。

■以下、北海道新聞より抜粋
 事前の特集で、石田章九段に「どちらを応援するのですか」と聞かれた小林九段は、「それはとても言えません。どちらにも肩入れできない。両者とも身近すぎて。しかしぜひ見たい顔合わせでした」と対局に期待を込めています。

確かに公の場所ではどちらとは云えませんね。私が小林九段の立場だったら、心情的に弟子を応援したくなると思いますが・・・。

       ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は札幌市の札幌グランドホテル別館。
対局日(11/20)は前夜からの雪で本格的な雪景色。気温は未明には氷点下5、6度まで冷え込み、日中の最高気温も零度以上にはならないそうです。

札幌というと1972年(36年前)に開催された「第11回冬季オリンピック」を思い出します。
スキージャンプ70m級で笠井、金野、青地の日本3選手が金、銀、銅を独占し、日の丸飛行隊と呼ばれました。
大会のテーマ曲となったトワ・エ・モア他が歌った「虹と雪のバラード」も雰囲気があってよかったと思います。

■1972年(昭和47年)の主な囲碁タイトル戦
 ・第11期旧名人戦:林海峰  4-2 藤沢秀行
 ・第27期本因坊戦:石田芳夫 4-3 林海峰
 ・第10期十段戦 :坂田栄男 3-2 橋本宇太郎
 ・第20期王座戦 :坂田栄男 2-1 橋本宇太郎

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第15期阿含・桐山杯/張栩名人・碁聖が3連覇

2008-11-25 20:03:15 | プロ棋戦

 早碁日本一を決める阿含・桐山杯第15期全日本早碁オープン戦の決勝は11月15日、京都市で行われ、張栩名人・碁聖(28)が高梨聖健八段(37)に白番2目半勝ちし、本棋戦史上初の3連覇を飾った。
 優勝した張栩名人・碁聖は中国の優勝者・古力九段との日中決戦を来年1月17日に行う。2年続けて敗退の張は雪辱を期す。

         (毎日新聞より抜粋)

     ◇  ◇  ◇  ◇

張栩名人が破竹の勢いで、早碁オープン戦でも優勝を果たしました。
これで張栩名人の通算タイトル獲得数は25、歴代単独8位だそうです。まだ28歳ですので記録はさらに伸びることでしょう。
8月の碁聖戦以降、名人戦、王座戦、天元戦など「週刊碁」に登場する回数は断然トップの状態です。

敗れた高梨八段は、平成13年の「新鋭トーナメント戦」優勝以来の決勝進出だそうですが残念でした。
高梨八段の妹さんは山下敬吾棋聖・王座と結婚されているということで、義兄弟ということになります。王座戦で2連敗と後がない山下王座ですが、張栩名人には義兄弟そろって苦しめられているようです。
また、高梨八段は囲碁界で「イケメン」との評判ですが男性棋士は成績が第一、棋戦の方も注目されてほしいところです。

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日中団体戦2008・奮闘記/風鈴会

2008-11-23 21:22:21 | 囲碁

Wind_1_3 昨日(11/22)は定例の「風鈴会」の日、講座は「日中囲碁団体戦2008・奮闘記」。
11/9に行われた日中囲碁団体戦に参加した会員の「級位者・Oさん」と「高段者・N尾さん」の2局の棋譜解説でした。
この大会、今回私は地域の囲碁合宿と重なり残念ながら不参加でした。

講師の鈴木プロの解説は対戦者の良かった点をベタホメで、解説された人も気分よく「ヤル気」が更に上がるのではないでしょうか。

囲碁に限らず仕事・勉強・技芸などの教え方として「ホメて能力を伸ばす」、「スパルタ式で教え込む」、「無言で師の背中を見て修得させる」等いろいろありますが、学ぶ人の特性やレベル、ジャンルなどを考慮して、教え方を考える必要があるのでしょうね。

    ◇   ◇

講座のあとの一般対局は○●○の2勝1敗。わりと上手く打てたと思っています。

○1局目の相手は私より先輩らしきT亀さん、互戦で私の黒番。形勢はいったりきたりのシーソー状態でしたが、最後に相手のミスにより小差で白星。
●2局目はよく当たっている猪突猛進型のN川さん、互戦。大石の攻め合いをヨミ切れず、無念にも押し切られました。
○3局目は若手グループで冷静なHさん、黒番2子局。当方の黒模様をかろうじて支え、相手の地模様を割って優勢となりました。

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囲碁フェスティバル2008/週刊碁

2008-11-21 21:12:40 | 囲碁

今週の週刊碁(11月24日号)、1面は「天元戦第1局」、最終の20面は「王座戦第2局」、そして真ん中の10~11面は「囲碁フェスティバル2008」でした。
このフェスティバルの紙面は若いカラフルな女性が満載で、これが囲碁新聞かと見間違うほどです。

「囲碁フェスティバル2008」の運営は梅沢由香里プロが代表を務める「IGO AMIGO」という囲碁普及プロジェクト。
この「IGO AMIGO」は囲碁人口の空白世代(主に20代~30代)への普及を目的に、各種イベントやワークショップを開催しているようです。

囲碁普及というと定年後世代がボランティアで子供たちを教えるイメージが濃いのですが、「IGO AMIGO」は若い人達がオープンな雰囲気で、囲碁を明るく楽しもうという気持ちが強いようです。

囲碁人口の大半を占める団塊世代以上の人は「そんな軽いノリで囲碁人口が増えるのか?」と疑問を持つ人もいるでしょうが、何事もやってみなければ分かりません。

若手の熱意とエネルギーに期待しましょう。そして応援もしましょう。

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第56期王座戦第2局/張快勝、王座奪回に王手

2008-11-19 20:51:28 | プロ棋戦

 11月13日、神戸市で行われていた第56期囲碁王座戦五番勝負第2局は、白番の挑戦者・張栩名人が山下敬吾王座に中押し勝ちし、2連勝で3期ぶりの王座奪回に王手をかけた。第3局は12月1日に神奈川県秦野市で打たれる。
 序盤で山下王座の疑問手から白の打ちやすい形勢に、その後難解な攻防が続いたが、左辺に40目の白地を確保し、地合いで白が優勢に。
 その後、劣勢の山下王座は秒読みに追われながら白の一団に激しく襲いかかったが、張名人は慎重にシノいでスキを見せず、比較的短い手数での終局となった。

    (日経e-碁サロンより抜粋)

      ◇   ◇   ◇

張名人が2連勝と快調に飛ばしています。「正確・迅速」勤務先で仕事の心得としてよく云われましたが、張名人の仕事はまさにそのものですね。

一方、2連敗の山下王座は迷いがあるのでしょうか、イマイチ迫力が感じられません。「山張対決」をもっと盛り上げてほしいところです。

      ◇   ◇   ◇

今回の対局地は神戸市のホテルオークラ神戸。対局室はホテル内にある会員制囲碁サロンだそうです。
囲碁サロンの案内を見ましたが、料金が一般人にはちょっと退いてしまいそうな内容でした。
豪華な雰囲気での対局やプロの指導碁など、グレードの高いサービスを求める人もいるのでしょうね。

某首相が「ホテルのバーは安い」と云ってましたが、飲み屋も碁会所も人それぞれということでしょうか。
ただ「高級=満足」という図式ではないと思います。

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第34期天元戦第1局/張栩名人が先勝

2008-11-18 21:21:37 | プロ棋戦

 河野臨天元(27)に張栩名人・碁聖(28)が挑戦する第34期天元戦5番勝負の第1局が11月10日、三重県津市で打たれ、白番の張が中押し勝ちし、初の天元位奪取に向けて好スタートを切った。第2局は20日、札幌市で行われる。
 地合いで先行する張に河野が追いすがる展開となった本局。河野は模様化を狙ったが張は黒模様を荒らして地合に大差をつけ、河野を投了に追い込んだ。

<張栩名人の話>
 左下の最初の戦いで結果的に黒が損をしたと思います。右辺の黒が大きくまとまるかどうかでしたが、白が中でイキたところでは白よしと思います。

<河野臨天元の話>
 左下の戦いで失敗しました。右辺の黒地をまとめるのも大変でした。右辺の白をもっと攻められると思ったのですが…。

         (中日新聞より抜粋)

       ◇  ◇  ◇  ◇

井山八段との名人戦七番勝負(●●○○○●○)で防衛を果たしたばかりの張栩名人・碁聖、この天元戦でも序盤から優勢を固めて初戦を飾りました。
7月の碁聖戦から名人戦、王座戦、天元戦と4連続のタイトル戦ですが、向かうところ敵なしの状態です。

一方、天元位三連覇中の河野天元。本局では序盤の作戦に誤算があったようで、その後の追い上げも張名人の冷静な対応に屈したようです。
最強の挑戦者を迎え激戦が予想されますが、位負けしないよう堂々と戦ってほしいものです。

       ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は三重県津市の湯元榊原館。「榊原温泉」は関東圏ではあまりなじみはないようですが、地元では結構有名のようです。

---以下、「ゆこゆこネット」HPより抜粋---
榊原温泉 平安宮廷の才女が称えた“美人の湯”
「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」。かの清少納言が「枕草子」で称えた「ななくりの湯」とは、かつて「七栗郷」と呼ばれていた榊原の湯のこと。
三重県南西部、名阪間の最大の難所・青山峠の東側。のどかな田園風景の中を流れる榊原川沿いに約10軒の湯宿が連なる。
古の時代、この地の人々は地中から湧き出る湯に神の存在を見出したという。雄大な自然が息吹く地で、平安宮廷の才女も愛した古湯が今も変わらず愛され続けている。

津市は三重県の県庁所在地で平成18年1月に旧津市、旧久居市、旧河芸町、旧芸濃町、旧美里村、旧安濃町、旧香良洲町、旧一志町、旧白山町、旧美杉村の10市町村が合併して新「津市」としてスタート。この合併で人口は旧津市の約2倍となる29万人ほどになったようです。
St_tsu それにしても「津(つ)」と漢字・読みともに一文字の市町村も珍しいですね。

津市の歴史上の人物としては戦国時代から江戸初期の武将、藤堂高虎が有名だそうです。
徳川家康の信頼厚い藤堂高虎は慶長13年(1608)、伊予今治(愛媛県)から伊賀・伊勢(三重県)に転封となり、津の町づくりの基礎を築きました。
現在も市内には津城址ほか、ゆかりの地が何か所もあるとのことです。

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第3回若鯉戦/三谷若鯉の頂点に!

2008-11-17 20:55:32 | プロ棋戦

第3回広島アルミ杯若鯉戦本戦の決勝が11月2日行われ、三谷哲也五段(23)が安斎伸彰五段(23)をくだし、初優勝を決めた。329手にわたる大激戦の末の勝利。
三谷五段は昨年の第二回大会では決勝で敗れ準優勝、安斎五段は第一回、第二回連続のベスト4。
大盤解説を担当する山田規三生九段によれば、「二人は一緒に研究をする仲であり、年齢も同じ。お互いをライバルだと認め合っているでしょう。」とのこと。

     (日本棋院HPより抜粋)

    ◇   ◇   ◇

三谷五段、若鯉戦優勝おめでとうございます。
今まで竜星戦、新人王戦、若鯉戦などで活躍していましたが、優勝にはあと一歩手に届かなかったようです。
これを機会にさらに上位にジャンプしてほしいものです。

三谷五段は伊勢崎市の出身で、父君は市の学校や囲碁教室で週4回も子供たちに囲碁を教え、普及に尽力されているとのことです。。
昨日行われた少年少女囲碁大会でも教え子を引き連れ、大会の運営に奮闘していました。

Carp 日本の碁界は三谷五段のような若鯉の活躍、そして稚鯉の育成に将来がかかっているように思います。

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県少年少女秋季囲碁大会/2008

2008-11-16 21:51:34 | アマ棋戦

Aimg_1722 今日は(11/16)は群馬県の「少年少女秋季囲碁大会」が行われ、49名の小中学生が熱戦を繰り広げました。
出身地域は伊勢崎市が一番多く、地域と学校が連携して囲碁に取り組んでいる成果が出ているようです。

   ◇   ◇

このところ「うちの子供が囲碁に興味を持っているが、どこにいったら教えてくれるのか?」という問い合わせが数件あり、伊勢崎市と前橋市の子供囲碁教室を紹介しました。
確かに入門者を教える環境としてはまだ不十分といえます。
ピアノやスイミングのように、どこでも楽しみながら囲碁が覚えられるような環境が整えればと思っています。

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