天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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朝日アマ囲碁名人戦県大会(2)

2006-05-30 16:54:46 | 囲碁群馬

先日(5/28)、「朝日アマ囲碁名人戦県大会」の準々決勝~決勝戦があり、先週の予選に引き続きお手伝いしてきました。
決勝はベスト10常連の辻井さんと小学校5年の本木君。小学生が決勝に残ったことで観戦者の注目を浴びていましたが、本木君も力尽きたということでしょうか優勝は辻井さん、準優勝は本木君となりました。

今大会の波乱は準々決勝、全国大会常連の強豪(石井)対今回優勝の(辻井)戦。
石井さん優勢の局面で終盤を迎えていましたが、両者ほとんど持ち時間(1人60分)がない状態。結局、石井さんが時間切れで無念の敗退となりました。優勢で時間切れ負けというのは悔しいでしょうね。

Clock2 今大会ではほかにも時間切れというケースがありましたが、いずれも敗勢の方が時間切れということでした。
時間との戦いも勝敗に大きく影響するようです。でも準優勝の本木君はほとんど半分くらいの時間で打っていましたね。

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ヨセの重要性(風鈴会)

2006-05-28 19:24:32 | 風鈴会

Fuurin 昨日(5/27)は定例の「風鈴会」の日、今回の講座のテーマは「ヨセ」でした。
アマの場合、ヨセの巧拙が勝率に大きく影響することは分かっていても、なかなか勉強する意欲がわきません。
「この手何目」という計算が面倒なんです。でも高段をめざすならヨセの計算は必須科目です。
ヨセの重要性を再認識した今、改めて研究してみようかという気持になってきました。

 

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初段の常識 脳を鍛える120問

2006-05-26 15:33:59 | 本と雑誌

F_komatsu ◆書籍紹介
「初段の常識 脳を鍛える120問」小松藤夫(著)
発行年月  2006年1月  価格(税込)  800円
目次
 第1章 石を取る手筋33
 第2章 攻め合いの手筋40
 第3章 切断の手筋23
 第4章 連絡の手筋24

    ◇   ◇   ◇

この本は駅での待ち時間に、近くの本屋で購入しました。800円と手頃な値段がうれしいですね。

今トイレの棚に常備されており、時間があると眺めていますが脳のトレーニングになります。図も大きいので見やすく、適当だと思います。
囲碁関係の書籍は結構出版されていますが、あまりヒット作はないようです。

県内の地方新聞で囲碁欄を担当している方が、今まで新聞に掲載した中から「感動の好局 百選」とうい本を出版することになりました。
私も予約注文しましたが、千部は出ないと回収できないとこぼしていました。

でも「資料・記録」として残るとういうことは、お金では変えられない大きな意義があると思います。

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LG杯 世界棋王戦本戦/日本勢退陣

2006-05-23 20:21:59 | プロ棋戦

韓国主催の「第11回 LG杯 世界棋王戦本戦」の2回戦が5月17日、韓国ソウルで行われ、ベスト8(凖々決勝)に進出したのは韓国3名、中国4名、台湾1名。
山下棋聖、高尾本因坊、河野天元の日本代表3名は姿を消した。

             (日本棋院HPより抜粋)

     ◇   ◇   ◇

本棋戦の過去の優勝者は韓国6、中国2、日本2(王立誠、張栩)となっています。
今期の日本勢はベスト8進出ならず、「冬の時代」はしばらく続きそうです。

     ◇   ◇   ◇

本棋戦はソウルで行われました。韓国というと韓国料理ですがどうも「辛い」というイメージがあり、敬遠してしまいます。

半年ほど前になりますが、韓国のソフトウェア技術者の女性が私の職場でしばらく仕事をしており、韓国事情をいろいろ教えてもらいました。
その中で印象に残ったのは徴兵制の話でした。男同士が集まると必ず兵役の話が出て、女性はつまらないということでした。

今、日本の若者が兵役についたら、かなりの落伍者が出るような気がします。その一因は「権利と義務のバランス」が歪んでいるからではないでしょうか。

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朝日アマ囲碁名人戦県大会(1)

2006-05-22 16:18:41 | 囲碁群馬

昨日(5/21)は「朝日アマ囲碁名人戦県大会」の予選があり、運営をお手伝いしてきました。
昨年までは朝日新聞主催の「アマ囲碁十傑戦」でしたが、今年から「朝日アマ囲碁名人戦」として主催が朝日新聞・日本棋院となりました。

参加者は56名とやや減少気味でしたが、注目は小学校5年の本木君。1~3回戦を勝ち抜いてベスト8入りし、来週(5/28)の準々決勝にのぞむことになりました。
1~3回戦はいずれも60歳代半ばの強豪でしたが、手が見えるのが速く相手が打つとすぐに打ち、持ち時間ではいつも相手の半分くらいでした。

それにしても小学生の相手というのはやりづらいでしょうね。他の小学生に勝った選手が「子供を打ち負かすのは、心苦しい」と言っていましたが気持ちは分かります。

でもそうした試練が糧となり成長するものだと思います。子供に甘くなっている最近の風潮ですが、厳しさも愛情だと思います。

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怒涛の譜(第8局)力戦をかわす

2006-05-20 20:43:50 | 囲碁

※加藤正夫精局集「怒涛の譜」より譜の内容、コメントを順次記載していきます。

■第23期本因坊戦三次予選/S42(1967)/06/29
■黒 加藤正夫 四段 : 白 榊原章二 八段 (4目半コミ出し)
■結果:黒番:加藤、254手完 黒6目半勝ち
■三次予選にワク抜けしての第1局。
 榊原は大正15年生まれ。名人、本因坊リーグ通算4期の実績を持ち、屈指の力戦家。門下に片岡聡、大垣雄作らがいる。
■新聞解説
・力戦でなる榊原を相手に、終始堅実に打ち進め、悪手らしい悪手のないまま押し切った。
・白の追い込みがきかなかったのは、全体的に黒が厚かったからだろう。
・「黒番は一流棋士に対しても遜色のないことが実証された。加藤の白番の碁を一局見たいものである」
 と新聞観戦記。当時の本因坊戦のコミは4目半、4目半では黒が打ちやすいとの見方が広がりつつあったようである。
■コメント
・榊原プロは平成11年に引退していますが、現在も囲碁教室などで指導しているようです。
・テレビの囲碁番組でよく解説をしていました。アマにも分かり易く、ソフトな語り口で親しみがありました。

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サウスポー棋士

2006-05-18 20:26:59 | プロ棋士

先週(5/14放送)のNHK杯は関西の倉橋正行九段が中部の小県真樹九段を中押しで破りました。
小県九段はサウスポーです。左利きの棋士としては苑田勇一九段、井山裕太七段などが思い起こされますが、いずれも関西ですね。

私も時々左利きの人と対戦することがありますが、なんとなく違和感を覚えます。偏見でしょうか。

野球選手では左利きのスターが多いようですが、ゴルフはほとんど右利きのプレーヤーです。
でも今年のゴルフ・マスターズ優勝は、数少ない左利きプレーヤーのフィル・ミケルソンでしたね。

右利きか左利きか、これって親の方針が一番影響すると思います。
親の信念が希薄になる傾向にある昨今、これからサウスポーが増えるかもしれませんね。

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本因坊戦第1局/高尾本因坊が先勝

2006-05-16 11:34:28 | プロ棋戦

第61期本因坊決定戦七番勝負の第1局は5月8日から札幌市で行われ、高尾紳路本因坊(29)が挑戦者の山田規三生九段(33)に白番中押し勝ちし、先勝した。第2局は5月29、30日、三重県鳥羽市で行われる。

 山田は1日目の進行に手ごたえを感じていたが、2日目になってリズムを崩し、敗戦を喫した。初の2日制対局を体験し、教訓を生かして第2局で巻き返しを図りたいところだ。

<高尾本因坊の話>
 1日目は全然ダメで、2日目に入ってもずっと悪かったでしょう。左上のコウ争いが勝負だと思って頑張った。2回目のコウに勝って勝ちになったかなと思った。
<山田九段の話>
 1日目の進行は行けそうかと思っていた。右辺の攻防で逃げられる手をまったく考えていなかった。軽率でした。その後はよくありません。

            (毎日新聞より抜粋)

         ◇  ◇  ◇  ◇

関西の期待を背負った山田九段、二日目午前の失着から崩れてしまいました。ミスのあと体制を整えればまだ勝負になったようですが、動揺したのでしょうか敗戦の道をたどってしまいました。
一方の高尾本因坊、一日目の苦戦からじっとチャンスを待ち、相手の失着後は万全の体制で寄り切った一局のようです。

かつて「ブンブン丸」と呼ばれた挑戦者:山田九段VS「重厚戦車」:高尾本因坊の七番勝負は始まったばかり、今後の熱闘譜を期待しましょう。

         ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は北海道札幌市。札幌にはおいしい食べ物がたくさんあります。

札幌ラーメンについて (札幌観光ガイドより抜粋)
 札幌は味噌ラーメン発祥の地である。
 味噌味のスープにラードをきかせ、炒めたシャキシャキのモヤシと野菜。そのスープにも具にも負けない「こし」のある中太のちぢれ麺。それが、札幌味噌ラーメンのスタンダードだ。

 戦後の昭和20年代、創成川沿いにはいろいろな屋台が並んでいた。当時、塩と醤油ラーメンしかなかったが、日本古来の味噌を使う「味噌ラーメン」を昭和30年頃発案。野菜不足の冬も、モヤシなら手に入る。こってりした味噌ラーメンは、体を温め、寒い北海道に瞬く間に広がった。

         ◇  ◇  ◇  ◇

私が味噌ラーメンを始めて食べたのは昭和40年代の前半だと思います。
その頃、都心で夕方から仕事をして帰りは夜の10時頃になることが多く、国分寺駅近くの「サッポロ・ラーメン」でよく食べました。味噌ラーメンはまだ珍しい頃で、寒いときに食べる味噌ラーメンは体が温まりホッとしたものです。

でも今考えると名前は「サッポロ・ラーメン」でしたが、ご当地の「札幌ラーメン」とは違うように思われてきました。
ご当地のラーメンと違うかもしれませんが、うまかったのは事実です。

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置碁の心理(風鈴会)

2006-05-15 12:00:33 | 風鈴会

昨日(5/14)は定例の「風鈴会」の日、今回の講座のテーマは「プロとの3子局解説」でした。
鈴木プロと高段の会員との3子局を「上手の立場、下手の立場」からの考え方についての解説でした。

3子局あたりでの実力差はわずかなので、上手は「損をしないで相手が疑問を持つような手を打つ」ということでした。しかし、これにはかなり高度な技術が必要だと思います。
一方、下手の立場からすれば「上手の意図を理解して、分かりやすく打つ」ということでしょうか。

      ◇  ◇

講座のあとの一般対局では一局目を勝ち昇段しました(前回から3連勝で昇段)。といっても入会時(半年前)の段位に戻しただけのことです。

入会当初はその会の雰囲気に慣れていなかったこともあり、2ランクも落としてしまいました。
どんなグループ・団体でもそうですがその場の雰囲気に溶け込むには結構時間がかかります。(その人の資質にもよりますが・・・)

囲碁のグループ・団体には色々な雰囲気やカラーがあります。
私が運営に携わってきた囲碁部は企業を母体としているためか、どちらかといえば真面目(堅い)な方だと思います。
モットーは「棋力向上と部員の親睦」ですが、年齢構成が上がるにつれ「親睦」の方に重心が移っているようです。

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県内高校囲碁個人戦/2006

2006-05-13 21:02:20 | 囲碁群馬

Loukou_kojin2006b 今日は先週に続いて県内高校囲碁の個人戦を見てきました。参加者は65人、昨年が75人ですからやや減少しています。
上位の数人は五、六段クラスでレベルは上がっているようですが、底辺拡大という意味では先細りが心配です。

先日ある人が、「学校の先生で囲碁が打てる人が少ないのが問題だ」といっていましたが、学校の囲碁クラブで指導者の不足は致命的だと思います。

民間で囲碁指導の経験者にお願いすればいいと思いますが、敷居が高いのでしょうか。
囲碁に限らず教育関係組織と企業関係組織はもっと人材交流や情報交換を深めるべきだと思います。

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