第61期本因坊決定戦七番勝負の第1局は5月8日から札幌市で行われ、高尾紳路本因坊(29)が挑戦者の山田規三生九段(33)に白番中押し勝ちし、先勝した。第2局は5月29、30日、三重県鳥羽市で行われる。
山田は1日目の進行に手ごたえを感じていたが、2日目になってリズムを崩し、敗戦を喫した。初の2日制対局を体験し、教訓を生かして第2局で巻き返しを図りたいところだ。
<高尾本因坊の話>
1日目は全然ダメで、2日目に入ってもずっと悪かったでしょう。左上のコウ争いが勝負だと思って頑張った。2回目のコウに勝って勝ちになったかなと思った。
<山田九段の話>
1日目の進行は行けそうかと思っていた。右辺の攻防で逃げられる手をまったく考えていなかった。軽率でした。その後はよくありません。
(毎日新聞より抜粋)
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関西の期待を背負った山田九段、二日目午前の失着から崩れてしまいました。ミスのあと体制を整えればまだ勝負になったようですが、動揺したのでしょうか敗戦の道をたどってしまいました。
一方の高尾本因坊、一日目の苦戦からじっとチャンスを待ち、相手の失着後は万全の体制で寄り切った一局のようです。
かつて「ブンブン丸」と呼ばれた挑戦者:山田九段VS「重厚戦車」:高尾本因坊の七番勝負は始まったばかり、今後の熱闘譜を期待しましょう。
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今回の対局地は北海道札幌市。札幌にはおいしい食べ物がたくさんあります。
札幌ラーメンについて (札幌観光ガイドより抜粋)
札幌は味噌ラーメン発祥の地である。
味噌味のスープにラードをきかせ、炒めたシャキシャキのモヤシと野菜。そのスープにも具にも負けない「こし」のある中太のちぢれ麺。それが、札幌味噌ラーメンのスタンダードだ。
戦後の昭和20年代、創成川沿いにはいろいろな屋台が並んでいた。当時、塩と醤油ラーメンしかなかったが、日本古来の味噌を使う「味噌ラーメン」を昭和30年頃発案。野菜不足の冬も、モヤシなら手に入る。こってりした味噌ラーメンは、体を温め、寒い北海道に瞬く間に広がった。
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私が味噌ラーメンを始めて食べたのは昭和40年代の前半だと思います。
その頃、都心で夕方から仕事をして帰りは夜の10時頃になることが多く、国分寺駅近くの「サッポロ・ラーメン」でよく食べました。味噌ラーメンはまだ珍しい頃で、寒いときに食べる味噌ラーメンは体が温まりホッとしたものです。
でも今考えると名前は「サッポロ・ラーメン」でしたが、ご当地の「札幌ラーメン」とは違うように思われてきました。
ご当地のラーメンと違うかもしれませんが、うまかったのは事実です。