第55回全日本アマチュア本因坊決定戦」の県大会は6月28日、予選を勝ち抜いた8人による決勝トーナメントが行われ、桐生市の奈良昌利さん(57)が6年ぶり3度目の優勝を果たした。奈良さんは8月28日から日本棋院会館(東京・市ケ谷)で開かれる全国大会に出場する。
決勝は奈良さんと、昨年優勝した太田市の石井成幸さん(70)。2人は昨年も決勝で顔を合わせており、終始息詰まる熱戦となったが、奈良さんが石井さんを投了に追い込んだ。
対局後、奈良さんは「序盤から勝負がきっ抗し、苦しい碁となったが、70分という長丁場をうまく乗り切れた」とほっとした表情を見せた。全国大会に向けては「全国の強豪と対局するのが楽しみ。気負わずにいきたい」と話した。
(毎日新聞地方版より抜粋)
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県代表となった奈良さんは先月行なわれたアマ名人戦県大会でも優勝しており、群馬県の名人・本因坊二冠となりました。
県内の主な大会は、しばらく奈良さんを中心に展開しそうですね。全国大会での健闘を期待しましょう。
先週の予選を勝ち抜いた高校生の笹口和秀さんは、決勝トーナメント緒戦で準優勝の石井さんに敗退でした。
本大会に出場した4名の高校生・中学生、ベスト8が最高でしたが、今後も県内囲碁界に新風を送り込んでほしいと思います。