第24回世界選手権富士通杯決勝戦・3位決定戦が8月14日、大阪市の日本棋院関西総本部で行われた。決勝戦は韓国代表の朴廷桓九段が中国代表の邱峻八段を破って優勝を決めた。日本の井山裕太九段は3位決定戦で中国代表の江維傑五段に勝ち、3位となった。
(日本棋院HPより抜粋)
「18歳、朴廷桓V」「井山3位で日本に希望」
(週刊碁より抜粋)
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優勝の朴廷桓九段はまだ18歳、韓国勢の層の厚さを感じます。
中国も実力ある新鋭が量産されており、日本はこの先が不安な状況です。
日本勢ではエース・井山名人が善戦し、3位となんとか面目を保ちました。
第2回日中韓名人戦/朴永訓(韓国)が優勝
日中韓3ヵ国の名人が対戦する「中国常徳・柳葉湖杯第2回世界囲碁名人争覇戦」は8月20日に中国・湖南省常徳市で変則トーナメントの第3戦が行われ、朴永訓名人(韓国)と江維傑名人(中国)が対戦し、朴名人が白番中押し勝ちをおさめて優勝を決めた。日本の井山名人は第一戦、二戦とも敗れ、三位に終わった。
(日本棋院HPより抜粋)
「朴永訓、初V」「井山優勝はお預け」
(週刊碁より抜粋)
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富士通杯の直後に行われた本棋戦、ここでも韓国が優勝、2位中国、3位日本の順でした。
中国の江維傑・名人は19歳、中韓の若手台頭は恐るべしですね。
国際棋戦で遅れをとる日本勢、もっとガンバレと云いたいところですが、棋士の育成環境を考えるとこの結果も仕方ないかも・・・。
ザル碁党の囲碁ファンとしては棋院や棋士の奮闘も大事ですが、囲碁人口の拡大が課題だと思っています。
日本の日常生活にどれだけ囲碁が浸透し文化として根付くか、難題ですが・・・。
「週刊碁」に「日中韓名人戦」の写真が載っていました。
優勝の朴・韓国名人:300,000元、二位の江・中国名人:200,000元、三位の井山・日本名人:100,000元と書かれたカードを持った写真ですが、日本では見られない光景です。
中国ではプロのスポーツ選手と同じ扱いのようですね。
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記事を書いている秋山賢司さんとは親しい間柄とのことで、内容も誠実さが伝わってきます。
数あるエピソードでよく語られるのは、挑戦手合や決勝戦で8連敗。万年2位と呼ばれた時期に同門の石田芳夫九段にどうしたら勝てるかと相談したところ、「加藤さんはすべての面でまじめすぎる。もっと遊びなさい」との助言。それから3年ほどは遊びまくったそうです。そのおかげかタイトル奪取が続き、名棋士の道をばく進しました。
石田九段の助言が本当に効果あったのか疑問ですが、生活パターンの変化によりモノの見方が変わることもあるのでしょうね。
ただ、現在のタイトル棋士には当てはまらないような気がします。
中韓の台頭などによる「囲碁の頭脳スポーツ化」は、棋士の生活スタイルも変えてしまったようです。
名棋士、加藤正夫・名誉王座が亡くなったのは57歳、もう6年以上も前なんですね。
加藤・名誉王座の著書が本棚に並んでいますが、多くは読みかけの状態です。
今さら「もっと遊びなさい」というのも空しく、ザル碁に明け暮れる日々です・・・。
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まだ使い始めて間もなく、色々な機能を手さぐりの状態で失敗もあります。
先の「子ども囲碁合宿」ではフラッシュの設定に誤りがあり、ブレた画像が多くガッカリでした。
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「人の暖かみ」が伝わるような一瞬を切り取ることができればいいのですが・・・。
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第36期碁聖戦5番勝負の第4局は8月18日、名古屋市の日本棋院中部総本部で打たれ、羽根九段が坂井碁聖に白番6目半勝ちし、対戦成績を2勝2敗のタイとして、決着を最終局に持ち込んだ。第5局は8月29日、大阪市の関西棋院で行われる。
<羽根直樹九段の話>
難しい碁だったが、下辺を先手で生きることができ、いけると思った。第5局までたどり着けたので、精いっぱい打ちたい。
<坂井秀至碁聖の話>
右上で足早にいなされ、下辺をうまく荒らされてしまいました。最終局は力いっぱい頑張りたい。
(共同通信より抜粋)
「羽根完勝、坂井に並んだ!最終局へ」、「坂井、追い上げならず」
(週刊碁より)
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羽根九段の機敏な立ち回りが光る一局のようでした。
今年の成績が冴えない坂井碁聖ですが、最終局で意地を見せるでしょうか。
今回の対局地は名古屋市の日本棋院中部総本部。羽根九段の本拠地です。
羽根九段は本シリーズ、2連敗後に2連勝とタイに戻しました。
先の本因坊戦でも、3連敗後に3連勝(最終局は敗れタイトル奪取ならず)とドラマチックな展開を演出しました。
ニックネーム「忍の貴公子」、勝っても負けても凛とした姿勢は独特の雰囲気がありますね。
昨日から一泊二日で「伊勢崎こども囲碁アカデミー/夏休み囲碁合宿」が行われました。
参加者は30名(生徒:18名、スタッフ・保護者:12名)、場所は埼玉県小鹿野町の「越後屋旅館」です。
このイベントの主担当を任され、計画・準備など結構大変でしたが、スタッフ、保護者の協力で何とか無事に終わらせることができました。
この合宿の主旨は「生徒の棋力アップ」と「生徒・保護者・指導スタッフ、相互の親近感醸成」でしょうか。
棋力アップは一朝一夕には成りませんが、向上心・関心度アップの刺激にはなったように思います。
また、普段教室では囲碁問題の勉強、実戦対局などをしていますが、コミュニケーションには改善の余地があると思っていました。
その意味で、寝食を共にする合宿は仲間意識・情報交換などの面で、得るものが大きかったと実感しています。
それにしても小学生のパワーはすごい。多くの生徒は睡眠時間が1~2時間だと云ってました。非日常の生活が嬉しいのでしょうね。
今日は早朝から散歩・体操の予定でしたが雨で中止、前夜の寝不足もありキツイと思っていたので恵みの雨でした。
今回、保護者の方が6名参加されましたが、実施プログラムのサポート、レクレーションの準備・実行など、そのパワー・行動力には頭の下がる思いでしたね。
先日、前橋市の「おそば屋さんのソースかつ丼」を食べてきました。
きっかけは先週、テレビ東京の「空から日本を見てみよう/ライバル都市対決(前橋 VS 高崎)」という番組で紹介されていたからです。
前橋のB級グルメ「T-1グランプリ」で優勝したということで、どんなものかと足を運んでみました。
中心街より離れた住宅街にあり、普通の「おそば屋さん」という感じで、店内はそれほど広くありません。
この日はテレビの影響でしょうか、結構混み合っていました。遠方から来ている人もいたようです。
お客の大半はこの「ソースかつ丼」目当てのようで、私もこれを注文しました。
味の方は特別に感激するというほどでもなく、まあ「普通」でしょうか。
私自身、あまりグルメ志向ではないので、正確には分かりませんが・・・。
高崎のグルメでは、地元で有名なパスタ店が紹介されていました。
機会があったら、こちらの方も賞味したいと思っています。
テレビなどマスメディアに左右されるのには、抵抗感はありますが・・・。
現在、囲碁の月刊誌を四誌ほど購読しており、保管スペースが増え続け女房殿から苦情が噴出、対応に苦慮していました。
世の中「断捨離」が流行っているようで私も先週、囲碁月刊誌を思い切って処分することにしました。
「囲碁クラブ」も混じっていましたから、10年分はありそうでしたね。
どの雑誌も付録がついており、これはヒモでまとめるのに一苦労でした。
できることなら囲碁関係者に再利用してもらえればと思っていましたが、それも難しいようです。
処分先が「ちり紙交換」では切ないので、町内育成会の廃品回収集積所に運びました。
これだけのことでは「断捨離」と云えないでしょが、ささやかな決断でした。
それにしても、そんなに囲碁雑誌を手にしても消化しきれないでしょうに・・・。
今は棋力アップというより、囲碁情報の収集に重点が移ってきているようです。
50歳以上の七大タイトルホルダーおよび七大タイトル経験者が出場する第1回エステー&フマキラー囲碁マスターズカップの決勝戦・25世本因坊治勲VS小林光一九段が7月23日に東京・市ヶ谷の日本棋院で行われた。
結果は白番の治勲が1目半勝ちをおさめ、第1回王者に輝いた。治勲は通算72個目のタイトル獲得となり、自身の史上最多タイトル獲得記録を更新した。
(日本棋院HPより抜粋)
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少し前の棋戦情報になりますが、第1回囲碁マスターズカップは25世本因坊治勲が小林光一九段を破って優勝となりました。
両者は木谷門に入った時期から、40数年にわたるライバル関係ですね。
「囲碁名棋士たちの頭の中」という本の中で、両者の共通項に「姉さん女房」というのがありました。趙さんは6歳上、小林九段の前妻・故禮子夫人は13歳上ということでした。
棋士のようにある分野を極めるような職業は、「姉さん女房」の方が合理的かもしれませんね。
ところが小林九段は禮子夫人亡きあと、15歳年下の女性と再婚します。
「楷書の碁」と云われる小林九段ですが、これも「楷書の人生」ということでしょうか・・・。
◎小学生の部
・優勝:大西竜平(東京・6年)
・二位:松浦直之(愛知・4年)
・三位:川口飛翔(埼玉・3年)
◎中学生の部
・優勝:坂倉健太(広島・2年)
・二位:杉田俊太朗(愛知・3年)
・三位:大表拓都(富山・3年)
◆群馬県勢の成績
◎小学生の部
・青柳透真(館林・第五小4年)2勝1敗で決勝T進出ならず
・藤本喬也(伊勢崎・広瀬小4年)2勝1敗で決勝T進出ならず
◎中学生の部
・笹口昂紀(高崎・片岡中3年)2勝1敗で決勝T進出ならず
・宮崎裕貴(前橋・第五中3年)1勝2敗で決勝T進出ならず
(日本棋院HPより抜粋)
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小学生の部では昨年入賞者(8位まで)で、今年も入賞したのは一人だけと予想のつかない展開のようでした。それだけ成長スピードが著しいということですね。
負けて悔し涙を流している生徒、それを必死に励ましている指導者、真夏の囲碁の情景です。
中学生の部では強豪と目される選手が上位に進出し、内容も大人顔負けのレベルのようでした。
群馬県勢は残念ながら決勝トーナメント進出はなりませんでした。
それでも合計成績では勝ち越し、善戦した内容だと思っています。来年に期待しましょう。