天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
画像をクリックすると拡大されます。

週刊碁/ヘボの壁

2007-01-31 17:18:39 | 囲碁

Weekly 日本棋院発行の「週刊碁」を購読していますが、その中の記事で「ヘボの壁」という連載ページがあります。

序盤の構想について基本的な考え方を丁寧に説明されており、分かりやすい内容だと思っています。

ただタイトルの「ヘボの壁」という表現がイヤだなと思っていたところ、今週号からタイトルが「布石の羅針盤」に変わり、納得しているところです。
読者に「ヘボ」というのはやっぱり抵抗感じますよね。(自分もヘボなんで・・・)

     ◇   ◇

そういえばベストセラーで「バカの壁」という本を読みましたが、タイトルも内容もイマイチという印象でした。
週刊誌やTV番組で興味本位の挑発的なタイトルを見ていると、嫌悪感を覚えます。
もう少し、品位のあるタイトルにしてほしいものです。

コメント

RT囲碁部/親睦碁会

2007-01-29 18:18:59 | ルネサス/囲碁部

昨日(1/28)はRT囲碁部の碁会、といってもマレーシアに赴任しているO氏が出張で帰国するのに合わせての親睦碁会で、参加者は常連メンバーの5名でした。

O氏はマレーシアに赴任して8カ月ほどでしょうか、その前は上海で約2年半とアジアの拠点を渡り鳥のように飛び歩いています。
マレーシアでは囲碁部強豪のT氏がおり、しばしば対局して腕を上げたと自認していましたが・・・・。

Nangoku マレーシアでは昨今、退職した日本人が永住または長期滞在として多くの人が訪れているそうです。
欧米では、以前からリタイアした人達がリゾート地で悠々自適の暮らしを楽しんでいる風景を目にしますが、日本人もそうした意識になってきたのでしょうか。

個人的には日本人の根底にある人生観・価値観を考えると、欧米流の暮らし方をそのまま受け入れるのは「?」と思いますが・・・・。

コメント

囲碁の勉強方法について

2007-01-27 21:27:51 | 囲碁

今日は「風鈴会」の日ですがイマイチ気力が湧かず欠席です。

風鈴会ではプロの講座があります。棋理など実戦に即した内容で、一時的に棋力がアップした気持ちになります。
しかし、それは知識として頭脳にぼんやり残っただけで、実戦に応用となると不十分でしょう。
本当に「血となり肉となる」ためには学習した内容を実戦で試行錯誤したり、変化図などを繰り返し反復し、体に浸透させなければ本物ではないと思います。

Benkyou 勉強は受動的ではなく、みずから能動的に取り組む姿勢がなくてはダメとしたものでしょう。
・・・と頭では分かっているのですが、行動がついていきません。
「思っていることを行動に反映するためには・・・」、また一つ悩みが増えてしまいました。

コメント

映画「それでもボクはやってない」

2007-01-25 14:02:25 | 映画

Hanji 作品名:それでもボクはやってない
監督・脚本:周防正行
出演:加瀬亮、瀬戸朝香、役所広司、もたいまさこ、山本耕史



先日、映画「それでもボクはやってない」を見てきました。
本作品はマスコミでも結構取り上げられた話題作ということで、早速見た次第です。
(大々的にPRされると返って興味がそがれることもありますが・・・・)

テーマは「裁判」、人が人を裁くという重いテーマです。
今までの周防作品では「面白い」とか「笑い」があったのですが、
本作品は「善悪の追及」、「真実の追究」ということで見ていて緊張します。

平凡な日常生活の中で時にはこうしたシリアスな作品を見るのも、いい刺激になると思います。

      ◇   ◇   ◇

アメリカは訴訟社会といわれるほど裁判沙汰が多いようで、日本もそれに追従しているようです。
「何でも訴えればいい」、「訴えなければ損だ」という、過剰な被害者意識や社会風潮はどうかと思います。

「仕方がない」、「諦める」、「不運だった」というような気持ちを、受け入れざるを得ない時もあるような気がします。

また、よき時代の日本なら長老や友人が仲裁に入って解決できる問題が、即「裁判」というのは義理・人情の低下でしょうか。
もっと血のかよった社会になってほしいものです。

コメント

棋聖戦第1局/山下棋聖が中押し勝ち

2007-01-24 15:37:30 | プロ棋戦

 囲碁の第31期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)、山下敬吾棋聖(28)と挑戦者・小林覚九段(47)の第1局は1月17日から北海道旭川市で行われていたが、黒番の山下が中押し勝ちした。
 第2局は1月31日と2月1日に和歌山県白浜町で行われる。

<山下棋聖の話> 地元(旭川市)でいい結果が出てうれしい。上辺のコウ争いに勝ち、やれるかなと思った。
<小林九段の話> 最初に少しやり過ぎ、嫌な碁にしたと思っていた。後悔する手が多かったのが残念。

                (読売新聞より抜粋)

         ◇  ◇  ◇  ◇

山下棋聖は今まで何度かタイトルをとっていますが防衛がないとのこと、今回の防衛戦はどうでしょうか。
この初戦では小林九段の仕掛けに堂々と受けて、寄り切った一局のようです。

一方の小林覚九段、若手相手に力が入り過ぎた印象です。ベテランらしく変幻自在に若手をいなす戦いの方がよいか思いますが。

28歳の棋聖と47歳の挑戦者による世代間の争い、若手の勢いにベテランの経験がどう活かせるか、今後の展開が楽しみです。

         ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は北海道旭川市。山下現棋聖、小林光一九段(元棋聖通算八期)と碁界を代表する棋士がこの北海道の一都市から輩出すというのは大変なことだと思います。その意味で、地元の後援組織の充実ぶりに敬意を表します。

Pengin_2 旭川市というと最近では旭山動物園。入場者数が日本一ということで、TVなどマスコミにもたびたび登場していますが、動物本来の行動や能力を最大限に見せる工夫が、成功の一因といわれています。
従来の枠にとらわれず新しい着想が感動を呼ぶのは、どこの世界も共通でしょう。

コメント

NHK大河ドラマ/風林火山

2007-01-22 16:54:28 | テレビ番組

今年の大河ドラマは「風林火山」、もう3回目が終わりました。今回の風林火山、20代の頃井上靖の原作を読んだことがありますが、ストーリーはほとんど覚えていません。
主人公は武田信玄の軍師・山本勘助。歴史上にはあまり登場してきませんが、実在はしていたようです。

今回の配役は今までよりやや地味のようですが、その分内容で見せてほしいと思います。
・山本勘助:内野聖陽
・武田信玄:市川亀治郎
・上杉謙信:Gackt

Waribisi 風林火山の舞台は甲斐・山梨県、大河ドラマの展開で地元は大いに盛り上がっていることと思います。
郷土の英雄・武田信玄公にまつわる名所・旧跡もいろいろあり、山梨の観光からは切り離せないようです。

         ◇   ◇

山本勘助の名で思い出すことがあります。
20代前半の頃、独身寮で山本○○と同室になったことがあります。
甲府出身で飲み会があると「武田節」をよく唄い、周りから「カンスケ」と呼ばれていました。
軍師・山本勘助のような深慮遠謀なタイプとは異なり、拙速な感じでしたが面倒見のよいところもあり上司・先輩からも重宝される愛すべき人物でした。
昨年の春に久しぶりに会いましたが、相変わらずという印象で元気な姿をみせていました。

「武田節」
米山愛紫作詞・明本京静作曲/昭和36年

甲斐の山々 陽に映えて
われ出陣に うれいなし
おのおの馬は 飼いたるや
妻子(つまこ)につつが あらざるや
あらざるや

祖霊(それい)まします この山河
敵にふませて なるものか
人は石垣 人は城
情けは味方 仇(あだ)は敵
仇は敵

《詩吟》
疾如風(ときことかぜのごとく

徐如林(しずかなることはやしのごとく)
侵掠如火(しんりゃくすることひのごとく)
不動如山(うごかざることやまのごとし)

つつじケ崎の 月さやか
うたげを尽くせ 明日よりは
おのおの京を めざしつつ
雲と興(おこ)れや 武田武士
武田武士

コメント

明日の記憶/DVD

2007-01-20 21:35:29 | 映画

Tougei 作品:明日の記憶
原作:荻原浩
監督:堤幸彦
主演:渡辺謙、樋口可南子
封切:2006/5月

◇   ◇

今日は映画「明日の記憶」のDVDをレンタルで借りて見ました。
主人公(渡辺謙)が50歳前で若年性アルツハイマー病になり、会社員としての苦悩・退職、家族の妻(樋口可南子)・娘とのかかわりなどを描いた作品です。

前半は会社中心の展開で後半は家族関係が中心となります。
重いテーマですが、見終わった後は清々しい気持が残ります。
全篇を流れるバックの音楽は、小川を流れるせせらぎのようで和みます。

人として衰えや病との付き合いは宿命ですが、介護・援助を受ける立場での生き方は難問ですね。

コメント

囲碁ミステリー「囲碁殺人事件」

2007-01-18 16:23:51 | 囲碁

Taki ◆書籍紹介
 ・書籍名:「囲碁殺人事件」
 ・著者:竹本健治
 ・出版社名 東京創元社
 ・発行年月 2004年2月(1980年、CBS・ソニー出版から刊行された)
 ・内容:第七期棋幽戦第二局は、〈碁の鬼〉と称される槇野猛章九段の妙手で一日目を終えた。翌日の朝、対局の時間に槇野九段は現れず、近くの滝の岩棚で首無し屍体となって発見される。知能指数208の天才少年・牧場智久と大脳生理学者・須堂信一郎が不可解な謎に挑む本格推理。

今年になって三冊目の囲碁ミステリーです。タイトルがズバリ「囲碁殺人事件」というのも意表をつかれます。
結末は途中の重苦しい雰囲気から晴れ間がのぞく終局で、救われた気持ちになります。

推理小説というと閉鎖された分野(家元・芸術家・宗教など)をテーマにしたものが少なくありません。
囲碁もプロの世界は閉鎖的な部分が多かったと思います。(最近はオープンになってきましたが・・・)
そういった特殊な世界で、常識では考えられない事から事件が発生・・・、というストーリーが多いようです。

    ◇   ◇   ◇

20代から30代の頃は松本清張、横溝正史、西村京太郎、赤川次郎などけっこう読んでいた時期があります。
特に旅行中とか、電車の中での読書には最適だと思います。

「推理小説」と「囲碁」、ストーリーを読むという点では似ているところがあります。
「囲碁」は永遠のミステリーですね。

    ◇   ◇   ◇

この本の初版は1980年、「本因坊殺人事件」初版から5年さかのぼります。
◇1980年の7大タイトル保持者
  ・棋聖:藤沢秀行
  ・名人:趙治勲
  ・本因坊:武宮正樹
  ・十段:大竹英雄
  ・天元:加藤正夫
  ・王座:加藤正夫
  ・碁聖:大竹英雄

コメント

世界王座戦/李世ドル九段が2連覇

2007-01-16 20:37:04 | プロ棋戦

 「トヨタ&デンソー杯第3期世界王座戦」決勝三番勝負が1月、6、8、9日、東京の「ホテルニューオータニ」で行われた。激しい戦いは最終局までもつれ込んだが、李世ドルが前期に続いて優勝し、またしても韓国の壁を崩すことができなかった。
 第1期、第2期は韓中決戦となり、日本は蚊帳の外に置かれていたが、今期初めて決勝進出を果たした。満を持して登場した張栩碁聖は第1局で逆転半目勝ちして好発進したが、第2局、第3局で失速して李世ドルの軍門に下った。

<李世ドル九段の話>
 序盤がひどかった。昼食休憩の時に「勝つまでは大変だが、最善を尽くそう」と思った。午後に入っても勝てるとは思わなかったが、相手のミスでいい勝負になった。第2回(前回)も3局目の苦しい碁を逆転したし、今回も同じように逆転できた。私は日本では運が良いのかと思う。

<張栩碁聖の話>
 序盤は相手のミスではっきり良くなったが、その後はいろんなところでミスがあり、ちょっとずつ悪くなってしまった。

                  (週間碁/日経e碁サロンより抜粋)

   ◇   ◇   ◇

今期の世界王座戦は日韓頂上対決となり、日本の囲碁ファンは張栩優勝を切望していたと思いますが、韓国/李世ドル九段の前に涙を飲んでしまいました。残念!!。

それにしても李世ドル九段の戦闘力と切れ味は凄味があります。どちらかといえば、やさしげな童顔のどこからあのパワーが生まれてくるのでしょう。少年時代に過酷な囲碁競争を勝ち抜いてきた潜在能力かもしれません。

準優勝に終わった張栩碁聖、第3局は序盤から優勢との評判でしたが、後半崩れてしまいました。日本棋士優勝への期待が重圧として、マイナス作用したのでしょうか。残念、しかし韓中に押され気味の中での奮闘、お疲れさまでした。

   ◇   ◇   ◇

今回の決勝三番勝負は1月6日~9日の4日間で3局。日本棋士にとってはつらい状況ではなかったでしょうか。
日程上の問題もある思いますが、もう少し余裕をもった対局条件にしてほしいと思います。

Otera 囲碁を文化の一面と考えると、もう少し「ゆるやかな時間の流れ」があってもよいのではないでしょうか。

コメント

風鈴王決定大会/風鈴会

2007-01-14 23:45:52 | 囲碁

Wind_1_6  今日(1/14)は定例の「風鈴会」の日。今回は講座はなくプロも含めて30数名による囲碁大会。
私は3連勝のあと最後の決勝で敗れ、風鈴王を逃してしまいました。残念!。

成績は3勝1敗で入賞したものの、内容的には凡ミスや苦しまぎれの半目勝ちなど、まだまだです。
次回の風鈴王決定大会ではひとつ上の段位で入賞を果たしたいと思っています。
そのためには研鑽を重ねての棋力向上が必要ですね。

   ◇   ◇

30数名と盛況の大会でしたが、運営は大変だったと思います。
参加者の確認、組合せ、成績確認、賞品準備等々、スタッフの皆さまお疲れさまでした。

コメント