天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
画像をクリックすると拡大されます。

こども囲碁教室/伊勢崎&玉村(2013/3/30)

2013-03-30 20:28:20 | 伊勢崎こども囲碁アカデミー

今日の午前中は囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の指導スタッフです。
4月から中学生になる2名(全国小学生団体戦で4位に入賞したメンバー)が、囲碁教室退会の挨拶にきていました。
中学生になると部活で時間的に制限され、教室に来るのが難しいようです。残念ですね。
それでも中学団体戦には出場する意向で、まったく囲碁から離れる訳でもないようです。

去る生徒がいる一方、新しく入会する生徒も予定されています。
桜咲くこの季節、「別れと出会い」の季節でもあるんですね。

    ◇   ◇

午後は「玉村町こども囲碁教室」の指導スタッフです。
教室が始まったのが昨年の7月末、開始当初から1クラスでやってきましたが、上位と下位ではレベルの差も出てきました。

今度の「少年少女囲碁大会(4/28)」には上位の生徒は19路盤、それ以外の生徒は13路盤クラスでの出場となります。
指導する側もレベルにあった内容で進めることになりますが、ムズなところです。

コメント

第1回電聖戦/プロに四子で互角

2013-03-28 21:41:26 | デジタル・インターネット

コンピュータ囲碁とプロ棋士による公式定期戦、第1回「電聖戦」が3月20日、東京都調布市の電気通信大で行われ、石田芳夫九段が、二つの囲碁プログラムと四子で対戦した。結果は1勝1敗。

「Crazy Stone、3目勝ち」 「Zen善戦」
   (週刊碁より抜粋)

    ◇    ◇

囲碁ソフトの進化はすごいですね。トップ棋士に四子ですから「ザル碁党」はとても歯が立たないでしょう。
将棋やチェスのコンピュータ対戦はノーハンディですから、囲碁はまだ余裕があります。それでも近い将来には互角の時がくるかも・・・

ただ、ザル碁党の感覚では「だからどうしたの?」という気分です。
科学技術の発展は喜ばしいことながら、「囲碁を楽しむ」とは別世界のことのように思います。

囲碁ソフトを棋力アップに役立てようという気持ちはありますが、対戦したいとは思いませんね。
「なぜか?」と問われると困るのですが、「囲碁は文化」だから・・・?

    ◇    ◇

コンピュータ囲碁に革命をもたらしたのは、「モンテカルロ手法」だそうです。
この方法は「確率的ゲーム=賭け」として数学的に定式化できることから、ギャンブルの街にちなんで「モンテカルロ法」と呼称されたとのこと。
 ※モンテカルロ → カジノで有名な国家モナコ公国の4つの地区(カルティ)の1つ

モンテカルロで連想するのは、歌手・庄野真代さんの「モンテカルロで乾杯」でしょうか。
「飛んでイスタンブール」ヒットの第2弾でしたが、「二匹目のドジョウ」にはならなかったようですね。
作曲は筒美京平さん、情熱的なメロディ-が印象的でした。

「モンテカルロで乾杯/庄野真代」 (1978年)
    ・作詩:ちあき哲也
    ・作曲:筒美京平

    ・・・ 途中略 ・・・
♪ 乾杯モンテカルロ~ 好きよあなたが楽園~
  シルクハットを月に飛ばして~ 明日は明日よ~

コメント

第55回女流アマ選手権/大沢さん11年ぶり2度目の優勝!

2013-03-26 21:47:19 | アマ棋戦

第55回全日本女流アマ囲碁選手権大会が3月16日、17日の二日間、日本棋院市ヶ谷本院で開かれた。決勝は大沢摩耶さん(シード)と西山静佳さん(関西)の対局となり、大沢さんが白番中押し勝ちで優勝した。大沢さんは第44回以来11年ぶりに2度目の栄冠に輝いた。
   (日本棋院HPより抜粋)

「大沢さんV、『夢みたい』2度目の栄冠」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

優勝の栄冠に輝いた大沢摩耶さん。決勝戦では西山さんの猛攻に危ない場面もあったようですが、的確な対応で勝ち切りました。
11年ぶりの優勝とのことですが、世代交代の激しい中で実力を発揮できるのは並大抵ではありませんね。
大沢さんは先日の棋聖戦第5局の中継で司会をしていましたが、落ち着いた話しぶりに安定感がありました。

群馬県代表の小鮒すみれさんは●○○、野村京子さんは●●●で決勝トーナメント進出は成りませんでした。残念・・・
昨年優勝した群馬県出身の新井満涌さん、活躍が期待されましたが日程の都合で不参加でした。残念・・・

コメント

第3回行田市少年少女囲碁大会

2013-03-24 21:33:20 | 伊勢崎こども囲碁アカデミー

今日は「第3回行田市少年少女囲碁大会」に「伊勢崎こども囲碁アカデミー」生徒の引率として行ってきました。

◇日時・会場
 ・平成25年3月25日(日)、行田市教育文化センター「みらい」
◇参加者数(パンフレット参照):67名
 ・棋力認定戦(19路盤):48名
 ・13路盤戦:17名
 ・入門教室:2名

◇プロ棋士
 ・審判長・指導碁:岡田伸一郎・八段
 ・指導碁:桑原陽子・六段
 ・入門教室講師:潘坤鈺・二段

会場の設営、プロ棋士3名など組織や準備状況は整っていたものの、参加者数がイマイチだったでしょうか。
過去の参加者数も減少傾向(第1回:93人、第2回:81人、第3回:67人)で、地域の大会運営の難しさを感じました。

群馬県内の「こども囲碁大会」も、各地の大会を参考に充実していくことが求められますね。

    ◇   ◇

「伊勢崎こども囲碁アカデミー」からは20名(OB含む)が参加し、表彰者11名の半数近くを占めることができました。
ハンディ戦ですのでそのまま実力とは言えませんが、こうした大会をキッカケに棋力を上げてほしいものです。
また、プロ棋士に指導してもらった生徒も多く、囲碁に対する親しみも深まったと思います。

Shidogo

Zenin

コメント

月刊・碁ワールド/認定100問応募デ-タ

2013-03-22 19:28:41 | 囲碁

2013nintei100 月刊・碁ワールド(4月号)に「2013年・新春恒例認定100問(1月号)」の解答、全応募者成績などが載っていました。

全応募者は5,829名で「多いと見るか、少ないと見るか」はムズなところです。
昨年が6,202名ですから、減少傾向・・・

応募者のデータ(多い順)
・年齢:グラフをみると70代、60代、80代、50代の順
・棋力:五段、四段、三段、六段、二段、初段の順
・都道府県別:東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知の順

年齢構成では、予想以上に高齢者が多いですね。団塊世代が最後の多数派でしょうか。
16歳~43歳は10名以下と希少価値です。

棋力別では高段者が多く、それだけレベルアップにエネルギーを費やしているのでしょう。

都道府県別では東京(556名)以下、首都圏が多数を占めています。
新潟が144名と、人口の割にはがんばっていますね。
少ないのは和歌山(25名)、高知(28名)、佐賀(28名)・・・
群馬は81名で真ん中あたりでしょうか。活性化しないと・・・

認定100問と同時に級位者向の「認定20問」があり、こちらの応募者は514名。
級位者にとって、「碁ワールド」はややムズか・・・

    ◇   ◇

私も過去1回くらいは応募したかも知れませんが、記憶が・・・
それにしても、100問チャレンジする気力は大変なことだと思います。

全応募者の成績が公開されるということで躊躇する人もいるでしょうね。成績が良ければいいのですが・・・

「こども囲碁教室」でも、こうした認定問題への応募を勧めたいですね。

コメント

第25期女流名人戦第2局/謝女流名人が6連覇!

2013-03-20 21:12:30 | プロ棋戦

第25期女流名人戦挑戦手合三番勝負第2局が3月13日に京都市で行われた。結果は黒番の謝依旻・女流名人が奥田あや・挑戦者に中押し勝ちをおさめシリーズ成績2勝0敗でタイトル防衛となった。謝は女流名人6連覇。奥田の初タイトル獲得は成らなかった。
   (日本棋院HPより抜粋)

「謝依旻6連覇、連勝で奥田を一蹴」「奥田、最大のチャンスで敗着」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

女流名人6連覇の謝さん、本局も序盤でペースをつかみ、後半も強気な打ちぶりで押し切りました。
タイトル戦での1勝が遠い奥田さん、謝さんの剛腕を警戒し過ぎででしょうか・・・

謝さんの「女流名人6連覇」は大変な記録ですが、「史上初の井山6冠制覇」のビッグニュースに食われた格好となりましたね。
女流棋戦での独走状態が続きますが、どこからでもパンチを繰り出す戦闘力、動物的感覚が強さでしょうか・・・

    ◇   ◇

今回の対局地は京都市の「平安女学院『有栖館』」。有栖川宮旧邸を平安女学院が取得したそうです。昨年の第2局もここで開催されました。

ミステリー作家に有栖川有栖さんという方がいます。
ペンネームの由来は、「不思議の国のアリス」が好きだったのと、大学の通学路に「有栖川宮邸跡」があったことから来たものらしいですね。

フォークグループ「アリス」も有名ですね。
数多くのヒット曲を出していますが、私のイチオシは「遠くで汽笛を聞きながら」でしょうか。

    「遠くで汽笛を聞きながら」

  ◆作詞:谷村新司 ◆作曲:堀内孝雄

  悩み続けた日々が~ まるで嘘のように~

コメント

第37期棋聖戦第6局/井山裕太、史上初の六冠達成!

2013-03-18 21:24:33 | プロ棋士

第37期棋聖戦七番勝負第6局が3月13日、14日に静岡県伊豆市で行われた。結果は井山が張栩に黒番中押し勝ちをおさめ、シリーズ成績4勝2敗でタイトルを奪取し、初の棋聖位に就いた。井山はこれで棋聖・本因坊・天元・王座・碁聖・十段を保持することになり史上初の六冠を達成した。張の4連覇は成らなかった。
    (日本棋院HPより抜粋)

「井山、棋聖奪取で史上初の6冠」「張栩、10年ぶりの無冠」
    (週刊碁、見出しより)
 

      ◇   ◇   ◇

歴史的な一局となった第6局、前半から井山さんの自在な打ちぶりが際立っており、終盤も確実な収束でした。
無冠となった張さん、第4局時点では2-2のタイにしたものの、若い井山さんの勢いに押されたようですね。

井山さんの六冠達成でTV、新聞は大変なにぎわいでした。関西では号外も出たとか・・・
若きヒーローの誕生。このニュースを機に囲碁に関心をもつ人も増えるでしょう。
そんな人達のためには、棋院はじめ囲碁関係団体は受け入れ態勢(普及活動)が重要ですね。

      ◇   ◇   ◇

ここまで順風満帆の井山さんですが、挫折もあったようです。
今月のNHK「月刊・囲碁講座」、「シリーズ棋士に聞く/敗れざる棋士たち」で語っていました。

最初の挫折は小学2年、3年で「全国少年少女囲碁大会」2連覇を達成。そのご褒美ということで中国の子供大会に参加、結果は「60人中の29位」という成績でした。
日本の小学生ナンバーワンも中国では平凡な位置、それからは慢心しなくなったそうです。

6冠達成のインタビューで「井山さんにとって囲碁とは?」に対し、「一番自分を表現できるもの」と答えていました。
「一番自分を表現できるもの」このフレーズ、大切にしたいですね・・・

      ◇   ◇   ◇

第6局の対局地は静岡県伊豆市の土肥温泉「玉樟園新井」。昨年の棋聖戦第5局もこの地でした。
日本棋院発行の月刊「囲碁未来」に、昨年4月から1年間にわたり「この宿名勝負」というコーナーが連載され、その第3回がこの宿でした。

囲碁・将棋のタイトル戦が行われる宿として有名で、故・藤沢秀行名誉棋聖との縁も深かったそうです。
宴会場に飾られた秀行師の書「磊磊(らいらい)」は師が好んで書いた文字で、「志を遮るものなし、思いのままに大きく生きる」という意味が込められているとのことです。
秀行師らしいと言えばそんな気もしますが、凡人にはムズな境地のようで・・・

コメント

第60回NHK杯/向井、女性初の4強ならず

2013-03-16 22:31:27 | テレビ番組

第60回NHK杯テレビ囲碁トーナメントで女性としては史上タイ記録となるベスト8に進んでいた向井千瑛五段は、3月3日放送の準々決勝で山田規三生九段に敗れ、初の4強入りはならなかった
   (朝日囲碁Webより抜粋)

「山田規、ベスト4進出」、「向井、快進撃もここまで」
   (週刊碁、見出しより)

    ◇   ◇

中盤まで優勢の山田九段、攻め急いで向井さんにチャンスが回ってきたものの、反撃不発で山田九段が押し切りました。
解説は趙治勲さん。一方的に女流の向井さんを応援していましたが、無念の結果に落胆の様子でしたね。

昨年のNHK杯では、謝さんが向井さん同様ベスト8まで進出しました。その時、勝った相手が山田九段。今回は借りを返した格好ですね。

これで今期残っているのは先週放送で河野九段を破って決勝に進出した井山・六冠と、明日の放送で対戦する準決勝、結城・九段山田・九段となりました。
この三者はいずれも関西勢、このところNHK杯では西高東低の様相ですね。

    ◇   ◇

毎週土曜日は午前、午後と「こども囲碁教室」があるのですが、今日は法事で出られませんでした。
囲碁普及という社会的活動も、義理と血縁には遠慮せざるを得ません。教室のみなさん、スミマセン。

コメント

囲碁書籍「基本が身につく『やさしい詰碁』」

2013-03-14 21:26:19 | プロ棋戦

Yasasiitsumego◆書籍紹介
 ・書籍名:基本が身につく「やさしい詰碁」
 ・発行所:日本棋院
 ・発行年月:2013年2月
◆内容紹介
20級から10級の方を対象とし、基本を固めたい方は『やさしい詰碁』で!

    ◇  ◇

「こども囲碁教室」向けの教材として、初級クラスの囲碁書籍に注目しています。
本書は「20級から10級」と、対象者のレベルを明確にしているのがありがたいですね。

「三目ナカデ」や「カケ眼」は分かっていても、石が混み合ってくるとミスするケースがよく見られます。そんなレベルの教材として有効かと思います。

以前、趙治勲さんの「ひと目の詰碁」を紹介しました。
こちらは「やさしい問題を反復練習」とありましたが、レベルは「10級から1級」クラスでしょうか。手筋の訓練にも効果が期待できますね。

2012-08-15:囲碁書籍「ひと目の詰碁」

    ◇  ◇

タイトル戦情報
・女流名人戦第2局(3/13):謝・女流名人が奥田挑戦者を破り、2連勝で防衛(6連覇)
・棋聖戦第6局(3/13、3/14):井山挑戦者が張棋聖を破り4勝2敗で棋聖位を奪取。史上初の6冠達成。
 ※タイトル戦の詳細は後日掲載

コメント

第25期女流名人戦第1局/謝が先勝!

2013-03-12 21:46:03 | プロ棋戦

謝依旻女流名人に奥田あや三段が挑戦する第25期女流名人戦挑戦手合三番勝負第1局が3月7日に東大阪市で行われた。結果は謝女流名人が白番5目半勝ちをおさめシリーズ先勝となった。第2局は3月13日(水)に京都市で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「謝依旻 6連覇へ順風先勝」「奥田、追い込むが届かず」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

中盤で優位に立った謝さんが、終盤の秒読みで乱れながらも逃げ切った一局でした。
昨年の女流本因坊戦で謝さんに3連敗の奥田さん、挑戦手合での1勝が遠いようです。

明日、第2局が行われます。謝さんの防衛か、奥田さんが初勝利をあげるか・・・

それにしても謝女流3冠の「一強時代」はいつまで続くのでしょう。
ただ国内棋戦では敵なしですが、世界に出ると・・・

謝さんと奥田さんは同期入段で、プライベートでも仲がいいそうです。
対局は賞金のかかった真剣勝負ですが、対局直後でも友達感覚の雰囲気で、「それはそれ、これはこれ」というのが最近の若手のようです。

「それはそれ、これはこれ」というフレーズ、日本的でgoodですね。

    ◇   ◇

今回の対局地は東大阪市の大阪商業大学。前日に行われた十段戦第1局とダブルタイトルマッチということです。

一昨日の当ブログで「東大阪市の見どころ:カレーパンのまち」と書きました。なぜカレーパンか?
「東大阪カレーパンの会」HPの「なんやでやねん?」のコーナー

①御厨(みくりや)にはカレーで有名なハウス食品(株)大阪本社があり、カレーの匂いはその周辺での懐かしい風景であった。
②ラグビーボールに形が似ている!?のでラグビーのまち東大阪がイメージできる。

ナルホド、それなりの理由があったのですね。
「ご当地グルメ(B級グルメ)」が話題になり、全国各地で町おこしの一つとして躍起になっているようです。
ただ「無理気味のこじつけ」もあるようで・・・

コメント