天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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囲碁書籍/「お悩み天国3」

2016-09-30 20:30:00 | 本と雑誌

◆書籍紹介
 ・書籍名:「お悩み天国3」-治勲の爆笑人生相談-
 ・発行所:日本棋院  ・著者:趙治勲
 ・発行年月:2016年9月
◆内容紹介
2012年に『週刊碁』で始まった「お悩み天国」は、趙治勲名誉名人(25世本因坊治勲)が読者の人生相談に回答するもので、200回を超える長期連載となりました。
治勲の愛が詰まった人気シリーズ第3弾。今日も咲きます「お悩み」の花!「女流プロのお悩み聞きました」ほか収録。

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趙治勲の「お悩み天国」第3巻が出版され、つい買ってしまいました。
「週刊碁」に連載されている内容とほとんど同じですが、手元に置いておきたい・・・。

囲碁に関する悩みの投稿が大半ですが、どーでもいいような悩みもあります。それを真面目(不真面目?)に答えるチクンさんの発想に拍手です。

私が投稿するとしたら「こども囲碁教室」の悩みでしょうか。
教室の雰囲気が、遊びの延長線にあるようで困ったものです。できればピンと張り詰めた空気の教室にしたい・・・。

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1年前の記事(2015-09-30):ブログ「天声人碁」再開

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第41期新人王戦第1局/大西が先勝!

2016-09-27 20:30:00 | プロ棋戦

第41期新人王戦決勝三番勝負の第1局が9月22日(木)に「関西棋院」で行われた。結果は、大西竜平二段が谷口徹二段に白番半目勝ちをおさめ先勝した。第2局は9月30日(金)に日本棋院東京本院で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「竜平ドラゴンへの道、最後は半目抜き去る」 「谷口じりじりと後退、再三の決め手を逃す」
     (週刊碁見出しより)

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先勝の大西二段、中盤以降は我慢の展開でしたが粘っての半目勝ちでした。
敗れた谷口二段、優勢な形勢から半目負けは悔しい・・・。

今シリーズは二段同士のフレッシュな対決となりました。
大西二段(16)は入段2年目、今年は28勝8敗で勝ち星ランク2位の好成績です。
谷口二段(20)はこれまで13勝7敗、関西棋院では佐田篤史三段(20)、呉柏毅(う ぼい)二段(20)と並んで期待の新鋭とのこと。

井山7冠を追う新世代の棋士がひしめいていますが、誰が抜け出すか興味津々・・・。

 

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第41期名人戦第3局/高尾が3連勝!

2016-09-25 20:30:00 | プロ棋戦

第41期名人戦挑戦手合七番勝負の第3局が9月20日(火)、21日(水)に静岡県沼津市で行われた。結果は黒番の高尾紳路九段が井山裕太名人に中押し勝ちをおさめ、開幕から3連勝となった。第4局は10月4日(火)、5日(水)に兵庫県宝塚市で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「高尾猛進、自然体で優勢築く」 「井山まさかの3連敗、最善を逃し息切れ」
     (週刊碁見出しより)

     ○ ● ○

3連勝の高尾九段、井山名人の積極的な仕掛けを冷静に対処しての勝利でした。
カド番に追い込まれた井山名人、自ら茨の道を選んだのが苦戦の原因か・・・。

高尾挑戦者の3連勝と予想外の展開、井山名人の七冠は大ピンチになりました。
井山七冠は対局以外に多くの取材、イベントで普段のペースが狂ったかも・・・。

井山七冠は先日、本因坊5連覇を達成し、「文裕(もんゆう)」という号を発表したばかりなのにドーモ・・・。
過去、高尾秀紳(しゅうしん)、山下道吾(どうわ)」など、号を発表すると成績がイマイチになるのは偶然・・・。

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今回の対局地は静岡県沼津市「千本松・沼津倶楽部」。
沼津は、江戸時代の12世本因坊丈和の出生地とも言われているそうですが、あまり知られていないですね。

沼津は東海道五十三次の12番目の宿場町、江戸時代の宿場町も交通網の変遷で盛衰がありますね。

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第10回群馬県少年少女秋季囲碁大会

2016-09-23 20:30:00 | こども囲碁

先日(9/19)、「第10回少年少女秋季囲碁大会」が伊勢崎市民プラザで開催されました。参加者は昨年とほぼ同数の148名です。

本大会は「こども棋聖戦全国大会」の県予選も兼ねており、低学年(小学1年~3年)の部は川又君(前橋・元総社小3年)が優勝。
高学年の部(小学4年~6年)は3勝1敗が3名で決まらず、再試合決勝トーナメントを昨日(9/22)行った結果、藤本君(伊勢崎・広瀬小6年)が優勝となりました。
「3すくみ」の再試合は初めてでしたが、それでだけ実力が拮抗しているということでしょう。

大会の開催日(9/19)は「敬老の日」でしたね。
運営スタッフの大半は「敬老の日」対象者となりますが、少年少女の応援団として熱戦を陰で支えています。

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第35期女流本因坊戦第1局/謝が先勝!

2016-09-21 20:30:00 | プロ棋戦

謝依旻女流本因坊に藤沢里菜三段が挑戦する第35期女流本因坊戦五番勝負第1局が9月13日に岩手県花巻市の「佳松園」で行われた。結果は黒番の謝が中押し勝ちをおさめシリーズ先勝となった。 第2局は9月26日に鳥取県東伯郡三朝町で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「謝先勝、豪快! 大捕り物!」 「藤沢、シノギ損ねた」
     (週刊碁見出しより)

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謝さんが豪腕を発揮して大石を捕えての快勝。さすが女流5冠です。
敗れた里菜さん、シノギの筋はあったようですが無念・・・。

一般的には若手の攻め、年長者のシノギというパターンが多いようですが本局は真逆。
里菜さんは受けも強いようですが、見物客としては若手の攻めを見たい・・・。

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今回の対局地は岩手県花巻市の花巻温泉「佳松園」。女流本因坊戦ではお馴染みの宿です。

花巻市というとプロ野球・日本ハムの大谷翔平選手(花巻東高校出身)が浮びます。
投手と打者の二刀流で有名ですが、いつまで続けられるか・・・。

二刀流

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第41期名人戦第2局/高尾が開幕2連勝!

2016-09-19 20:30:00 | プロ棋戦

第41期名人戦挑戦手合七番勝負の第2局が9月14日(水)、15日(木)に愛知県田原市で行われた。結果は白番の高尾路九段が井山裕太名人に中押し勝ちをおさめ、開幕から2連勝となった。第3局は9月20日(火)、21日(水)に静岡県沼津市で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「堂々高尾、迫力の真っ向勝負」 「どうした井山2連敗」
     (週刊碁見出しより)

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高尾九段が第1局と同様にシノギ勝負を粘り切って2連勝、予想外というのは失礼か・・・。
井山名人の攻めにミスがあったのか、時間に追われたのか、どこかに微妙な狂いが・・・。

本局は難解なコウ争いが続き、ザル碁党には理解不能です。
それにしても高尾九段の粘着力、井山名人もペースを乱した感じですね。

これで高尾九段が2-0とリード。混戦が予想されますが、明日の第3局の行方は・・・?

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対局地は愛知県渥美半島の大半を占める田原市の西部にある「角上楼」。車で15分ほど西に進むと伊良湖岬がある。太平洋、そして三河湾と伊勢湾を一望できる。市の名産はメロンの他に海産物、特に貝類が名物だ。
     (週刊碁より抜粋)

高校時代に悪友(?)5人と渥美半島を訪れたことがあります。
誰もいない海辺で、青春ドラマのように波と戯れたような記憶が・・・。

伊良湖岬の「伊良湖」、高校時代「イラコ」と呼んでいましたが、「イラゴ」と濁るのが正しいようです。
長野県の「軽井沢」、群馬県では「カルイサワ」と呼ぶ人が結構いますが、こちらも「カルイザワ」が正しいようで・・・。

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失着した場合の留意点

2016-09-17 20:54:42 | こども囲碁

今日の「こども囲碁教室」では明後日(9/19)の「群馬県少年少女秋季囲碁大会」を控え、いい結果を出すための留意点を伝えました。

(1)ウッカリ・ミス(手拍子のミス)をなくす
(2)相手の着手を予想して打つ
(3)失敗の手を打った場合の対処

この中で「失敗の手を打った場合の対処」は、子ども対局で敗因となるケースが多いように思います。
対処法として

 ・まず頭を冷やして(深呼吸)、状況を冷静に見つめる
 ・碁盤全体を見回して、一気に挽回しようとせず、少しづつ状況を好転させる(キズを深くしない)

生徒には上から目線(?)で話しながら、これは自分自身へ戒めと思った次第・・・。

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三谷哲也七段、本因坊戦リーグ入り

2016-09-15 20:30:00 | プロ棋戦

井山裕太本因坊(27)への挑戦者を決める第72期本因坊戦リーグの参加棋士が9月8日、出そろった。この日、最終予選決勝で三谷哲也七段(31)と芝野虎丸二段(16)の対局があり、三谷が勝って初のリーグ入りを決めた。
   (毎日囲碁Webより抜粋)

「羽根、三谷リーグ入り」 「芝野、黄金の椅子はお預け」
   (週刊碁見出しより)

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三谷哲也七段(31)が初の本因坊戦リーグを決めました。予選決勝の相手は芝野虎丸二段(16)、勝ち星ランク4位(26勝8敗)で絶好調。結果は三谷七段が難解なねじり合いを制して勝ちきりました。

三谷七段は群馬県出身、やっと大舞台に登場といった感じです。
本因坊リーグでは前期2位の本木七段(21)も群馬県出身。地元囲碁ファンの期待に応え、挑戦権を狙ってほしいですね。

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1年前の記事(2015-09-15):第40期新人王戦第1局/許が先勝!

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余正麒・七段が王座戦挑戦者に!

2016-09-13 20:30:00 | プロ棋戦

井山裕太王座への挑戦者を決める第64期王座戦の挑戦者決定戦が9月8日(木)に日本棋院東京本院で行われた。結果は、2年連続で挑戦者決定戦まで勝ちあがってきた余正麒七段が高尾紳路九段に白番中押し勝ちをおさめ、井山王座への挑戦権を獲得した。高尾の王座戦挑戦手合初出場はならなかった。
     (日本棋院HPより抜粋)

「初挑戦だ余!、高尾に堂々の勝利、ポスト井山世代の波」
     (週刊碁見出しより)

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余正麒・七段が名人戦を戦っている高尾九段を下し、王座戦の挑戦者に登場。余・七段(21)は関西棋院で台湾出身、期待の俊英ですね。
挑戦者決定戦に敗れた高尾九段。名人戦第1局では実利志向でしたが、本局は厚みを活かせず無念・・・。

前週の「一力、天元戦挑戦」に続き、今週は「余正麒、王座戦挑戦」とフレッシュな挑戦者が続いています。
一力・七段は山下九段、余・七段は高尾九段と平成四天王を倒しての挑戦権獲得です。

年下の挑戦者を迎え撃つ井山七冠のコメント「簡単にはタイトルを渡さない」、余裕か・・・。

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1年前の記事(2015-09-13):第9回群馬県少年少女秋季囲碁大会

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第28回テレビアジア選手権/中国の李二段V

2016-09-11 20:30:00 | プロ棋戦

日中韓の早碁棋戦の優勝者ら7人が競う第28回テレビ囲碁アジア選手権が9月2~4日、東京都千代田区で行われ、中国の李欽誠二段が初優勝を果たした。17歳での優勝は史上最年少記録で、李は九段に昇段した。
日本の張栩九段(NHK杯優勝)と寺山怜四段(同準優勝)は1回戦で、人工知能との対戦で話題になった、昨年優勝の韓国の李世ドル九段は準決勝で敗れた。
   (朝日囲碁Webより抜粋)

「李欽誠(中国)V」 「張栩&寺山は初戦敗退」
   (週刊碁見出しより)

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決勝戦は李欽誠・二段(中国、17歳)と申真婿六段(韓国、16歳)の中韓対決で李二段が優勝。
どちらが勝っても最年少優勝とのことですが、世界戦でも世代交代の波は続きそう・・・。

日本勢(張栩九段、寺山怜四段)は1回戦敗退。昨年の伊田、一力も初戦敗退でしたね。
日本勢冬の時代はいつまで・・・。

このニュースは本日(9/11)の「週刊碁」で初めて知ったのですが、メディアの注目度はイマイチですね。NHKの放送予定も未定・・・。

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1年前の記事(2015-09-11):本木克弥プロ、枠抜け七段に

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