天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第59回NHK杯/謝女流本因坊、8強進出

2012-01-31 21:07:07 | テレビ番組

 三つの女流タイトルを独占する謝依旻女流本因坊(22)が1月22日放送の第59回NHK杯テレビ囲碁トーナメント3回戦で山田規三生NHK杯選手権者(39)を破り、女性として初めてベスト8に進出した。1回戦では瀬戸大樹七段、2回戦では高原周二九段に勝った。謝の準々決勝の相手は羽根直樹碁聖。放送は2月19日の予定。
   (朝日囲碁Webより抜粋)

「女流史上初、謝依旻8強」、「規三生の連覇の夢砕く」
   (週刊碁、見出しより)

    ◇   ◇

謝・女流三冠がNHK杯ベスト8に進出、女流史上初の快記録だそうです。
今や日本の女流碁界に敵なしの状況、この強さの源泉はどこから来るのでしょうか。

日本で女流棋士というと、マドンナ的存在でチヤホヤともてはやす風潮にあるような気がします。
一方、中韓の女流棋士は勝負に徹する厳しさが感じられます。

謝さんの場合、中韓の女流棋士と同様に勝負に対する「覚悟」の質が違うように思います。
当分、謝さんの独走状態が続きそうですが・・・どうでしょうか。

Asyoukaki2

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第36期棋聖戦第2局/張棋聖が勝ち1勝1敗!

2012-01-29 21:16:24 | プロ棋士

第36期棋聖戦挑戦手合七番勝負第2局が1月26日、27日に北海道札幌市で行われた。結果は黒番の張棋聖が高尾九段に中押し勝ちをおさめ、シリーズ成績を1勝1敗のタイとした。第3局は2月1日(水)2日(木)に石川県加賀市で行われる。
難しい戦いを制した張棋聖。1勝1敗のタイに戻した。チャンスを見据えて耐えた高尾九段。中盤で惜しい錯覚があった。
   (日本棋院HPより抜粋)

「張栩返した、鮮やかな決め手」、「勝負所で高尾に錯覚」
   (週刊碁より抜粋)

    ◇   ◇

中盤までは石が競り合う難戦の様相でしたが、高尾九段に錯覚の一手が出て形勢は大きく張棋聖に傾いたようです。
1勝1敗のタイに戻した張棋聖、優勢になってからの打ち振りは定評がありますね。
敗れた高尾九段、エアポケットに入ったようなミスとのことですが、気分一新で3局目以降を戦ってほしいものです。

張栩棋聖は黒系統のスーツ、シャツ、ネクタイが勝負服。ただ以前よりも柔らかい表情のような気がします。
家庭を持ち父親になることが、雰囲気を変えるのでしょうか。

    ◇   ◇

今回の対局地は北海道札幌市「札幌プリンスホテル」。
「第63回さっぽろ雪祭り」は2月6日~12日に開催されるそうで、現在、雪像作りに余念がないとのこと。

それにしても今年は寒いですね。こんな日は外出も億劫になります。
「幻想の雪まつり」というキャッチフレーズも、「行きたい!」という気分にはイマイチです。

雪景色の雰囲気を味わうとしたら、温泉でしょうか。
北国の静かな温泉宿で、ノンビリといで湯に浸かりたいものです。

Mp9004337171

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大河ドラマ/平清盛

2012-01-27 21:40:48 | テレビ番組

今年のNHK大河ドラマは「平清盛」。先週は第3回でしたが、スタート当初の視聴率はイマイチのようです。
マツケン・清盛の盛衰はこれからが勝負でしょう。

大河ドラマの難点は登場人物が多く、その相関図を把握するのに苦労します。
どこかの知事さんが「画面が汚い」と云ったそうですが、ヤボな発言ですね。

この時代の大河ドラマでは、2005年放送の「義経」があります。
義経に扮したのは「タッキー」こと滝沢秀明さんで、清盛役は渡哲也さんでした。
渡・清盛は滝沢・義経に負けない存在感がありましたね。

平家と源氏を比較すると、源平合戦の勝者・源氏びいきが多く、平家の方がイマイチの感じです。
子どもの頃、蛍を見ることがありましたが、大きい種類はゲンジボタル、小さいのはヘイケボタルと呼んでいました。あと「平家の落人」とか、平家はマイナス・イメージが多いようです。
でも、これって偏見だと思います・・・。
平家の存在が大きかった分、源氏の勝利が際立ったのでしょうね。

大河ドラマは昨年の「江~姫たちの戦国~」のように「歴史ホームドラマ」の傾向にありますが、今回は骨太の歴史ドラマであってほしいと思います。

Agaitou

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週刊碁/定石ベスト10

2012-01-25 20:42:42 | 囲碁

週刊碁の特別企画「棋士130人が選んだ・上達なんでもベスト10」。
第4弾(1月30日号)は「定石ベスト10」で、第1位は図1の「ツケヒキ定石」。

(図1)

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小林覚九段のコメント
アマチュア初段の方には白の側で、オススメしたい。初段の頃は、地で負けるよりも、石を取られて負けるケースが多いので、辺や中央に力を発揮するほうが、後々、戦いやすいでしょう。

私は小目に一間高ガカリされた場合、第5位の図2「白3、ケイマ受け」を多用しています。
「ツケヒキ定石」の硬いイメージがどうも・・・という感じですね。
(図2)

Jyousekino5_2

置碁でおなじみの図3「ツケノビ定石」が第10位。

(図3)

Jyousekino10_2

小林覚九段「ツケノビ定石」のコメント
プロの碁では、黒が後手で甘いとされていますが、アマの方は置碁だけでなく互先でも、オススメしたい定石です。
もしも、コミを2目、余計にくれるというなら、ボクは喜んでツケノビを選びます。

最近のプロの碁で図2、図3はあまり見かけなくなりましたが、優劣の差はほとんどないようです。
プロが打っているからと、浅知恵でマネするのはダメですね。
流行遅れの「ツケノビ定石」ですが、実戦で試してみようかな・・・。

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群馬県女流アマ囲碁大会/2012

2012-01-23 20:02:12 | アマ棋戦

昨日(1/22)は「群馬県女流アマ囲碁大会」が行われました。
参加者は県代表戦が12名、親睦戦が4名とほぼ例年通りですが、もう少し賑やかな大会にしたいものです。

結果は4回戦行い、3勝1敗が4名と混戦、スイス方式の得点差で優勝は西本さん、準優勝は野村さんに決まりました。
西本さんは初優勝だそうですが、いつも上位で活躍しています。野村さんは全国大会出場の常連です。
二人は群馬県の女流囲碁団体「こまくさ会」のベテランメンバーで、各種大会で活躍しています。
両者は全国大会に出場しますが、全国レベルの壁は厚く苦戦が予想されます。がんばってほしいですね。

    ◇   ◇

今回は小学生2名、中学生1名が参加し、新風を吹き込みました。
成績も優勝争いに絡む活躍で、大会を大いに盛り上げてくれましたね。

小年少女大会、高校選手権など女性徒も相当数いるのですが、本大会には敬遠気味のようです。
昨今「囲碁ガール」が注目のようですが、本県ではイマイチの感じです。華麗な「囲碁ガール」の登場を期待しましょう。

Ajyoryuu2012

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週刊碁/お悩み天国

2012-01-21 21:49:03 | プロ棋士

週刊碁の新企画「お悩み天国/これが治勲のシノギかた」が新年号から始まりました。
読者からの投稿に趙治勲さんが答える「お悩み相談」コーナーです。

第1回:新コーナーの紹介、PR
第2回:井山ファンの方で応援に行くと必ず負けてしまう。どうしたらよいでしょうか?
第3回:これまでの囲碁人生で一番印象に残っている勝った一局、負けた一局は?

今週号で3回目となりますが、囲碁の技術的な内容はありません。
棋力上昇志向の読者には物足りないかもしれませんが、大棋士のエッセイと思えばOKでしょう。

タイトル戦などのスピーチは棋士によって様々ですが、ユーモアと面白さでは治勲さんがトップだと思います。
自虐的な一面もありますが、棋士や時流に対する観察眼が優れているのでしょうね。

第1回のPRでは「読者が週刊碁を手に取って3番目以内に見てくれるようじゃないとね」とのこと。
結構ハードルは高いと思いますが・・・どうでしょう。
今後の展開を楽しみにしています。

Amerter_2

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頭が痛くなる「アレ(詰碁)」

2012-01-19 20:31:54 | 囲碁

09189022012 NHKのテレビ・テキスト「囲碁講座」には、先崎学(将棋棋士八段)の「桂馬の両アタリ」というコラムがあります。
2月号は「囲碁ライフの分岐点?頭が痛くなるアレ」というタイトルでした。

先崎氏の囲碁勉強法は実戦主体、ただ棋力はここ20年ほど停滞しているそうです。
そこで奥様(穂坂繭・三段)との会話。

    ◇  ◇

妻におそるおそる訊いてみた。
「どうしたら、自分、今より上がるかなあ」
答は明解だった。
「詰碁」
顔が熱くなる私。アレ、苦手なんです。
「詰碁以外で、強くなる方法はないかなあ」
またしても即答が返ってきた。
「ない」
うう。涙である。

どうやら私は、囲碁ライフにおいて重大な局面にいるらしい。
詰碁をやってさらに上を目指すか、あきらめて、50年強くならない人間になるか。
詰碁はイヤだ。絶対にイヤだ。だが、強くなりたい。でも頭が痛くなるアレだけは勘弁してほしいのである。

    ◇  ◇

先崎氏の苦悩、よく分かります。
私もいろいろ上達法を考えてきましたが、「実戦、棋譜並べ、詰碁」の三本柱を均等に勉強すればOKと思ってきました。
ただ、実際には先崎氏と同様、詰碁は敬遠してきましたね。

アレとどう向き合うか、私の囲碁ライフにとっても重大な分岐点かも・・・。

Ajinjya

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週刊碁/手筋ベスト10

2012-01-17 20:03:31 | 本と雑誌

週刊碁の特別企画「棋士130人が選んだ・上達なんでもベスト10」。
第3弾(1月23日号)は「手筋ベスト10」で、第1位は下図の「石塔シボリ」。
手筋の問題としてよく出題されますが、実戦であまりお目にかかったことはありません。
こんな手筋が決まれば、気分爽快この上なしですね。

<問題>

Tesuji_no1q_2 

<解答>石塔シボリ(黒3で7とマクル筋と混同しない)

Tesuji_no1a

ベスト10でウッカリしそうなのが第4位の下図、今まで実戦で間違えたことがありそうです。

<問題>

Tesuji_no4q

<解答>オイオトシ(黒1とキリを先に打つ)

Tesuji_no4a

    ◇   ◇

◎プロのアドバイス

・小林光一九段
「ここで相手の手番だったらどう打ってくるだろう」と予想する。

・小林千寿五段:
手筋は体の役割でいえば筋力、数学なら「九九」のようなもの。体で覚えて欲しい。

勉強法については納得です。ただ問題は実践できるかということ・・・。

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第36期棋聖戦第1局/挑戦者・高尾九段が先勝

2012-01-15 20:46:13 | プロ棋戦

張栩棋聖(31)に高尾紳路九段(35)が挑戦する第36期棋聖戦挑戦手合七番勝負第1局が1月12日、13日に岡山県倉敷市で行われた。結果は黒番の高尾九段が2目半勝ちをおさめてシリーズ先勝となった。第2局は26日から札幌市の「札幌プリンスホテル」で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「高尾先勝、重厚高尾の真骨頂」、「死活で張に誤算!?」
   (週刊碁より抜粋)

    ◇   ◇

今年最初のタイトル戦となる棋聖戦が始まりましたね。
初戦は高尾九段がじっくりとした打ち振りで、張栩棋聖に快勝しました。

昨年の名人戦など力がぶつかり合う「ねじり合い」の碁が多い中で、本局は緻密な競り合いで玄人好みの一局に見えました。

前夜祭で張棋聖は「囲碁界で最高の舞台にふさわしい対局ができるように、命を削る思いで頑張ります」と決意表明。
高尾九段は「初めて見た瀬戸大橋に感激し、疲れがすっかり癒やされた。一生忘れない対局をしたい」との抱負。
両者の感性が面白いですね。

    ◇   ◇

今回の対局地は岡山県倉敷市の「せとうち児島ホテル」。
「倉敷」というと、「白壁の町」「大原美術館」などの観光スポットが有名です。
「瀬戸大橋」も一度は列車で渡ってみたいと思っています。
ただ、最近は一時ほどの注目度ではないような・・・。

この周辺を訪れたことはありませんが、温暖な気候と海産物など自然に恵まれた情景が浮かびます。
小柳ルミ子が唄う「瀬戸の花嫁」のイメージでしょうか。
結婚式でよく唄われていましたが、もう「懐メロ」なんですね。

   「瀬戸の花嫁」
唄:小柳ルミ子
作曲:平尾昌晃
作詞:山上路夫

 ♪♪ 瀬戸は日暮れて~ 夕波小波~
   あなたの島へ~ お嫁にゆくの~

Asenmaida

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新聞の囲碁欄

2012-01-13 18:39:27 | プロ棋士

全国紙と地方紙を購読しており、囲碁欄も1週間でほぼ1局(7譜程度)のペースで掲載されています。
ただザル碁党のレベルでは棋譜を目で追っても理解できません。パソコンで並べることもありますが、長続きしないのが実状です。

囲碁欄をじっくり読む人は少ないと思われますが、長年継続されているのはそれなりに読者がいるということでしょうか。
せっかくなので今年は新聞棋譜をしっかり並べてみたいと思います。長続きするかどうか・・・。

昔は文壇の著名人が観戦記を書かれたこともあったようですが、現在では専門の囲碁ライターがほとんどのようです。
ザル碁党員としては、技術的な記述以外に対局者のプロフィールや、対局の臨場感などを多く取り入れてほしいですね。

    ◇   ◇

今週の新聞棋譜は全国紙が名人戦挑戦者決定リーグ戦で、内田修平・七段 対 溝上知親・八段。
新鋭・内田七段の攻勢に、中堅・溝上八段の冷静な受けが見どころです。

地方紙の方は県内の小学生チャンピオンが、同じく県下の強豪に胸を借りる一戦。
こちらも小学生の強攻にベテランがタジタジという風景です。

世代対決では若手に注目が集まりがちですが、中堅・ベテランの味も見逃せないところです。

Akareha_2

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