天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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悔し涙をバネに

2011-09-30 21:19:04 | 囲碁

子供の対局に接する機会が多くなりましたが、負けて涙を流す子供を時おり見かけます。

私の身近にもいますが、その「なだめ方」には苦慮します。
当人にしてみれば普通の精神状態ではなく、何を云っても受け入れる気分ではないでしょう。
「黙って肩をさする」「あえて無視する」程度しか対処方法が浮かびません・・・。
敗因はいろいろあるでしょうが、悔し涙をバネに成長してもらいたいものです。

「悔し涙」も大人になると見かけません。
悔しい気持ちは同じだと思うのですが、子供の方が一途というかピュアなんでしょうね。

「悔しさ」もその状況により大小があります。
あきらかに実力差で負けた場合は仕方ないかと思いますが、簡単な思い違いは悔しいですね。特に優勢の局面で、終盤でのポカは滅入ります。
碁盤をひっくり返したい気持ちも分かりますね。ネット碁の場合パソコンを放り投げたいのですが、修理代を考え思い留まります。

敗着も結局は自己責任、人や物に当たっても仕方ないですね。
それでも「悔しい」と感じる気持ちが推進力になると思います。悔しさをバネに・・・。

Arice

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NHK囲碁講座「戦いの碁力」終了

2011-09-28 21:03:12 | テレビ番組

半年間放送された「NHK囲碁講座/戦いの碁力」が終了しました。
中野寛也・九段、万波佳奈・四段、お疲れさまでした。
「ヒロ!、カナ!、戦いのエピソード!」のフレーズが見られなくなるのは残念・・・

この講座、ほとんどの回を見ていましたが、成果はイマイチの感触です。
戦いの考え方はある程度理解できたと思いますが、実戦での応用にはムズな点があったように思います。

この「NHK囲碁講座」は10年以上見てきましたが、棋力アップにはあまり役立っていないような気がします。
全国で多くの視聴者がこの番組を見ていたと思いますが、棋力アップしたは人はどのくらいるのでしょう?
「なんとなく勉強になった」と思う人は結構いると思いますが、この番組を見て昇級・昇段したという人は少ないように思いますが・・・。

棋力アップには「実戦、詰碁、棋譜並べ」が有効といわれています。
地道にこれらの訓練を繰り返すことがメインで、テレビの講座はサブで「なんとなく勉強になった」という気分でいいのかも・・・。

10月からは「溝上知親/定石のソムリエ」が始まります。
棋力アップはムズですが、「気分だけでも楽しめればいいかな」と思っています。

Ahachi

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第36期名人戦第3局/山下挑戦者が2勝目!

2011-09-26 21:34:51 | プロ棋士

第36期名人戦挑戦手合七番勝負第3局が9月21日、22日に青森県弘前市で行われた。結果は黒番の山下本因坊が中押し勝ちをおさめシリーズ2勝目をあげた。第4局は10月5日(水)6日(木)に静岡県下田市「清流荘」で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「山下渾身、最強手連発 井山を粉砕」、「井山に一瞬の魔?大石トン死」
     (週刊碁見出しより)

       ◇  ◇  ◇

難解な局面が続く本シリーズ、第3局も戦いに終始した一戦でしたが山下本因坊が乱戦を制しました。
地を先行された井山名人、必死の追撃も及ず落城となりました。

ねじり合いの続く本シリーズですが、BS-P解説/小林覚・九段は
・両者ともどちらかといえば悲観派で、最強手を選択してしまう
・中韓には「相場の手」はなく、その影響なのか「妥協のない手」を選んでしまう
というような分析をしていました。

現代では楽観派は減少の傾向にあるようです。今、楽観派というと武宮・九段、依田・九段などが浮かびますが実体はどうでしょう。

       ◇  ◇  ◇

今回の対局地は青森県弘前市の「藤田記念庭園」。弘前城は築城400年を迎え、この名人戦もその記念イベントとして開催されたそうです。

「藤田記念庭園」は大正8年に弘前出身で日本商工会議所初代会頭だった藤田謙一の別邸とのことです。
明治・大正時代には政財界の大物による別邸というのが結構あります。現代ではこのような別邸を所有するのは難しい状況なのでしょうね。

弘前城は独身時代(30年ほど前)の5月連休に、一人旅で訪れたことがあります。羽越本線で鶴岡、角館、弘前などの桜見物が目的でした。
「一人旅」というとセンチメンタルなイメージですが、実際は「寂しさ」をより実感したような記憶があります。

Akabee

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思い出の名棋士/木谷禮子・七段

2011-09-23 21:30:33 | プロ棋士

「月刊・碁ワールド/思い出の名棋士」10月号は木谷禮子・七段。
前号の木谷實・九段の娘さんです。50代半ばで亡くなってもう15年ほどになるんですね。
女流のTV棋戦で見ることがありましたが、厳しい表情の対局姿が印象に残っています。

本誌のタイトルに「一人四役の全力投球」とありますが、四役というのは「木谷師の娘、小林光一・九段の妻、二人の子ども(娘は小林泉美・六段)の母、女流棋士」ということでしょう。
全力投球というのは「手抜き」がないということで周囲からは称賛されるでしょうが、凡人には「もっと人生を楽しんだら・・・」と軟弱な気持ちがよぎります。

癌に侵された際、放射線や抗がん剤などの治療は拒否したと聞いたことがあります。
「気力で癌を治してみせる」と語ったそうですが、最期も清冽なイメージを残して旅立たれたのですね。

Aumbrella1

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週刊碁/新初段シリーズ、本木プロ登場

2011-09-21 19:17:00 | プロ棋士

「本木ド迫力、魅せた豪腕 高尾KO」
  (週刊碁、見出しより)

今週の「週刊碁・新初段シリーズ」は本木克弥・新初段と重厚戦車・高尾九段の対局です。
新初段シリーズの手合は定先で、勝率は胸を貸すトッププロがかなり上回っていたと思います。

新初段がどう戦うか興味のあるところですが、強豪に臆せず猛攻を仕掛けて攻め倒した一局でした。
高尾九段としては模範対局の気持ちもあったでしょうが、若手の強烈パンチにタジタジの思いだったと思います。

本木・新初段は群馬県藤岡市の出身、小学生の頃から群馬県内の各種大会で活躍していました。
大会ではいつもおじいちゃんが付添いで、孫の活躍に目を細めていたのが思い出されます。

Raran_fujioka_3

   ◇   ◇

今日は台風15号の影響で、外は風雨が激しくなっています。
本木プロも囲碁界の台風の目になってほしいですね。

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第36期名人戦第2局/井山名人が初勝利!

2011-09-19 20:45:11 | プロ棋士

第36期名人戦挑戦手合七番勝負第2局が9月14日、15日に京都市で行われた。結果は黒番の井山名人が山下本因坊に中押し勝ちをおさめ、対戦成績を1勝1敗のタイとした。第3局は9月21日(水)22日(木)に青森県弘前市「藤田記念庭園」で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「井山始動、闘魂で難戦制す」「豪打が炸裂!山下撃沈」
     (週刊碁見出しより)

       ◇  ◇  ◇

第1局ではいいところなかった井山名人、本局では連続パンチで本因坊を押し切ったようです。
敗れた山下本因坊、難解なヨミ合戦で遅れをとったようです。
第1局の内容で本シリーズは本因坊優勢かと思われましたが、第2局の名人逆襲を見ると予想はつきません。
両者、序盤からパンチの応酬で激戦が続きます。ただザル碁党の観戦には難解で疲れますね。

BS-Pの中継を時おり見ていました。解説は関西棋院の倉橋正行・九段、聞き手は石井茜・初段 。
倉橋・九段はキムタク似のイケメンとして囲碁界では有名ですね。
石井・初段をTVで見るのは初めてでしたが、現代風の囲碁ガールの印象です。

       ◇  ◇  ◇

今回の対局地は京都市「国立京都国際会館」。環境対策の「京都議定書」が締結された場所だそうです。
対局室は会館敷地内の茶室「宝松庵」、外国の方には興味深い家屋に映るでしょうね。

Adenen2

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映画「神様のカルテ」

2011-09-16 21:13:13 | 日記・エッセイ・コラム

・作品名:神様のカルテ
・原作:夏川草介
・監督:深川栄洋
・出演:櫻井翔(嵐)、宮崎あおい、池脇千鶴、柄本明、加賀まりこ、他
・テーマ曲:辻井伸行

先日、映画「神様のカルテ」を家族で見てきました。
家族に医療関係が多く、コミックの影響もありました。

昔から「医は仁術」と云われていますが、現実は「医は算術」というところもあるようです。
この映画では地方病院と大学病院を対比させ、患者との向き合い方がテーマかと思われます。

医療は時代とともに進歩し、平均寿命も右肩上がりの状況です。ただ、それが「幸せ」かというとムズな問題です・・・。

   ◇  ◇

主役は人気アイドルグループ/嵐の櫻井翔さん、端正で温和な雰囲気はまずまずでしょうか。
ただ最近の映画は、人気タレントで話題を盛り上げようという意図も見えるようで・・・。
脇役の柄本明さん、加賀まりこさんは円熟の渋い、いい味を出していました。

テーマ曲はピアニスト・辻井伸行さんの作曲・演奏。長野県・松本周辺の自然をバックに流麗なピアノのメロディーがシーンを盛り上げていました。

   ◇  ◇

今日は今週初めから体調が思わしくなく、近隣の病院で診療をしてもらいました。
二、三年前に新築された病院ですが、医療機器、医療スタッフも充実しているようでした。
あまり病院にお世話になることは少ないので、評価はよく分かりません。「いい病院」ってどういう病院でしょうね・・・。

Ahiganbana

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買い替え? or 修理?

2011-09-14 19:38:14 | 日記・エッセイ・コラム

この1ケ月ほど、色々な物が故障続きです。

①1ケ月ほど前にデジカメが起動しなくなりました。
 → もう寿命と思い新機に買い替えた。ただ旧機にも愛着があり、修理しようか迷っているところです。

②3週間ほど前にパソコンが起動しなくなりました。
 → 新調も考えましたが、PC修理店に相談しハードディスクを入れ替えました。(修理費の出費は痛い、あと1年くらいは使用の予定)

③1週間ほど前に扇風機が故障しました。
 → 他の部屋の扇風機を使っていますが、もう古いので廃棄でしょうか。

④数日前に自転車のタイヤが損傷し、走行不能となりました。
 → 自転車店に持ち込み、タイヤを交換の予定です。

故障するときは連鎖反応のように発生します。
買い替えかするか、修理するかは判断に悩みますね。

このところ残暑の厳しい日々が続き、たそがれ世代ともなると身体もガタがきます。
新調は無理な相談ですので不調な部分は修理して、少しでも長く健康を維持したいものです。

Akuri2_5

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手どころに強くなろう!/風鈴会

2011-09-12 11:02:48 | 囲碁

Wind_1_3 昨日(9/11)は定例の「風鈴会」の日。

講座の内容は「手どころに強くなろう!」。

手筋はいくつかの基本形を確実にマスターすることにより、その変形や応用問題にも対処できるということでした。
問題は「手どころの筋」に気づくかどうかということです。
常日頃から手筋を体感し、感性を磨いておくことが必要でしょう。
「言うは易し、行うは難し」ですが・・・。


例題1.白先で手になるか?

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解答.白1コスミが正解

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   ◇   ◇

今回の実戦対局は○●の1勝1敗でした。
1局目は謹厳実直タイプの「S藤さん」と黒番2子局。終盤のヨセでもたつきましたが、1目余しての辛勝。部分にとらわれない着手が良かったかな。
2局目は格上の「Hさん」と黒番3子局。相手の厚みをボカして順調でしたが、接近戦でヨミの差で出てしまいました。

   ◇   ◇

例会の後は、常連が集まっての懇親会。
お酒の自慢と失敗談で盛り上がっていました。
S原女史の友人で伊東美咲似のミ△キさん、酔っての負傷は悲劇でしたね。

この会とお酒は切り離せないようですが、下戸にとってはどうも・・・。
あと内輪話もいいけどに、もう少し話題の幅を拡げてほしいところです。

Ashoutyuu_6

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囲碁問題の作成

2011-09-09 20:29:34 | プロ棋士

毎週土曜日は「子ども囲碁教室」があり、その前日(金曜日)は宿題用の囲碁問題を作成しています。
題材は主に「月刊・囲碁未来」を参考に、初級、中級それぞれ10問、計20問をパソコンで作成・印刷しています。
もう70回以上も続けていますから、1,500問くらいは作ったことになります。
それなりの労力をかけた問題ですので、生徒が真剣に取り組んでもらえればいいのですが、どうもイマイチのようで・・・。

   ◇   ◇

三村プロのブログを見ていたら囲碁問題を5,000問は作ったとのこと、プロ棋士が囲碁教室用に大量な問題をパソコンで作っていたとは驚きです。
教室の生徒諸君、指導者の熱意に応えてくださいね。

Ataikyoku1

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