囲碁格言に「ノゾキにツガぬ馬鹿はなし」というのがあります。
ただ、プロの対局を見ていると、ツガないケースも多くありますね。
囲碁格言にはナルホドと納得するのも多いのですが、「ノゾキにツガぬ馬鹿はなし」の信頼度はイマイチです。
「ノゾキにツグ馬鹿、ツガぬ馬鹿」という格言もあり、ノゾキを巡る判断はややこしい・・・。
ザル碁党も反発してツガず、痛い目にあったことが何度も・・・。
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囲碁格言に「ノゾキにツガぬ馬鹿はなし」というのがあります。
ただ、プロの対局を見ていると、ツガないケースも多くありますね。
囲碁格言にはナルホドと納得するのも多いのですが、「ノゾキにツガぬ馬鹿はなし」の信頼度はイマイチです。
「ノゾキにツグ馬鹿、ツガぬ馬鹿」という格言もあり、ノゾキを巡る判断はややこしい・・・。
ザル碁党も反発してツガず、痛い目にあったことが何度も・・・。
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Eテレ「NHK囲碁講座」、12月のテーマは「実利作戦を決行せよ」。
第4週(12/22)のテーマは「根拠なくして実利なし」。
「石を強くするということは根拠を持つこと。根拠を持って初めて、実利を稼ぐのに専念できます」
多くのアマ囲碁ファンは根拠を軽視する傾向にあるようです。
根拠の手はわずか数目の地味な手が多く、大場などに目がいってしまいがちですね。
この根拠を省いて攻撃され、「元も子もない」ケースに陥らないよう注意が必要です。
何事も「先憂後楽」の精神が必要か・・・。
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「勝ち碁を勝ち切る」要諦の一つに「局面を狭める」ということがある。手数を進め、少しでも終局に近づけるということである。
(毎日新聞囲碁欄より)
ナルホドと思う点もありますが、「局面を狭める」というのがドーモ・・・?
ザル碁党の場合、優勢な局面で思うのは、死活などで「手を入れるか?、入れないか?」。
「局面を狭める」と次元が違うようですが、切実な問題なんですね。
逆に劣勢の場合は「駄目で元々」の気分、プロの「投げ場を求める」レベルとはいかないが・・・。
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Eテレ「NHK囲碁講座」、12/8のテーマは「軽やかなる消しのワザ」。
「実利を稼ぐと、必然的に相手は勢力を得ます。相手の勢力を消すテクニックを身に付けましょう!」
消しというと「肩ツキ」がまず浮かますが、それでも踏み込み過ぎの場合は「新格言:消しは大ゲイマ」。
ナルホド、これは実戦で使えそうですね。
講座の中で「そもそも消すべきか?」というテーマがありました。
相手の模様を消すのか、自分の模様を増やすのか、囲い合いのストーリーも判断すべきと。
消しは基本的に単騎突入でリスクがあるので、消さなくてよいならそれに越したことはありません。ナルホド・・・。
NHKテキスト「囲碁講座」に「下島陽平のおしえて!先生たち~!」という連載コーナーがあります。12月号は囲碁講座講師の三谷哲也八段。
下島「新しい囲碁格言を一つ作ってください!」
三谷「”格言気にして碁を打つな”。怒られますかね・・・笑」
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月刊・碁ワールドに「ベスポジ(ベスト・ポジション)を探せ」という連載コーナーがあります。
休刊となった「週刊碁」に長年連載され、参考にしていました。
この「ベスポジを探せ」が月刊・碁ワールドで再開されていました。
碁ワールドでは「実戦の一手」と「異次元の一手(AI級)」の2部構成となりました。
この「異次元の一手(AI級)」、眺めている程度ですが全く予想外の手ばかりです。
AIの得意技は様子見、手抜きなど、これまでの常識からかけ離れた「異次元」の世界ですね。
この「異次元」という単語、近年いろいろな分野で使われていますがドーモ・・・?
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月刊・碁ワールドに1月号から連載の「打ち込み十二番碁、中根直行九段vs.AI(Katago)」。
互先からスタートして負けると次回は定先、さらに負けると二子、三子とハンデが変わっていく仕組み。
●12月号/第12局(3子局)中根黒番
・12月、師走に、し忘れることのないように
【第1譜】
・隅は手を抜けた
・一路左だったかな、イチロー左バッターかな
・なんで黒1と打てん? 雨天決行で
【第2譜】
・決まったか?
・有終の美を飾ったか?
・超ショック、朝食を摂らなかったからか・・・
【第3譜】
・3子取りのサントリ-
・リスクなしで勝とうという魂胆が見え見え
・一番の悔い
【第4譜】
・形勢微細
・ついに逆転
【第5譜】
・がんばった
・結果は4目負け
・どうもありがとうーショコラ!
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3子局で有終の美は飾れませんでしたが、参考になりました。
AIの得意技は「手抜き」、ザル碁党も参考にしたいがムズなところで・・・。
中根九段の軽快なダジャレ、芸人にもいい勝負になりソーダね。
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月刊・碁ワールドに1月号から連載の「打ち込み十二番碁、中根直行九段vs.AI(Katago)」。
互先からスタートして負けると次回は定先、さらに負けると二子、三子とハンデが変わっていく仕組み。
●11月号/第11局(4子局)中根黒番
【第1譜】
・今回は4子、連勝(6子局、5子局)して波に乗ってるからこの勢いで
・白の星への小ゲイマガカリに対し黒は三隅すべてハサミ
【第2譜】
・序盤は完璧
・白の中央消しに黒攻めて、好調先生
【第3譜】
・徐々に白ペースに
・黒のボウシにハッとしたかも、ボウシだけに
【第4譜】
・縮まる差
・フリカワリも辞さない
・よっしゃー! しっかり残した!!!
【第5譜】
・逃げ切った
・小ヨセは問題なく何とか最後は黒7目勝ち!!!
・次回最後は3子で打てる!!!
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6子局から4子局まで3連勝。AIの置碁のスタイルに少しづつ対応できるようになったのでしょうか。
次回は最終回(3子局)、有終の美を・・・。
本局での学んだこと
・序盤は地に拘らず厚く打つ
・手抜きから先手を
・フリカワリをを念頭に
・普通がいい
・カウンター・パンチに注意
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一力さんが世界戦優勝(応氏杯世界選手権)を果たして一カ月以上が経過しました。
新聞・雑誌などでは世界戦への期待する記事が、ボチボチ見られます。
「月刊・碁ワールド/11月号」でも快挙をトップに取り上げています。
その中で注目したのは、「サポート体制の充足」という記事です。
一力さんは昨年秋のアジア競技大会で中国・韓国・中華台北と日本の大きな差を実感したとのこと。
「組織としての、選手へのサポート体制です。中国・韓国・中華台北は対局以外の面で懸命にカバーしようという姿勢が見えました。特に韓国は、選手と監督・コーチが常に一緒に行動していて、研究などもしている-これが団体戦での圧倒的な強さに繋がったと思います。ここが日本との決定的な違いだと思いました。
応氏杯世界選手権では、中国遠征すべての帯同を許家元九段が引き受け、準決勝、決勝五番勝負も含めてずっと、一力さん、許さん、孔令文七段、そして身体のコンディショニング担当の整体師さんの四人で行動していたのです」
ナルホド、囲碁界も世界戦ではサポート体制の重要性が問われるようです。
陰の立役者、許家元さんの奮闘に拍手!!
囲碁界は苦境の時代ですが、世界戦でのサポート体制の充足を継続してほしいですね。
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今日の毎日新聞「文化の森・盤事盤端」は一力さんの世界戦(応氏杯)優勝記事。
「歴史的快挙 囲碁界明るい兆し」。
一力さんが世界戦優勝して3週間になります。その間、新聞などで囲碁世界戦優勝の記事が結構ありました。
「盤事盤端」記事の抜粋
◎一力さんが修行した「洪道場」主宰の洪清泉四段
洪四段にとって世界一棋士の誕生は大きな目標だった。夢をかなえた洪四段は喜びを爆発させた。
今回の世界一の意味は大きい。「他の棋士や後輩たちも『私たちもできる』と自信を持てると思う。
◎2005年のLG杯で世界一となった張栩九段
一力さんが大きな結果を残してくれた。一力さんを中心に、日本囲碁界もまた盛り上がるのではないか。一力さんの才能と努力、実績に加え、日本囲碁界をどうにかしようという責任感がすばらしい。
◎師匠の宋光復九段
若い世代が育っていない。若い才能を早めに見いだして院生にしたり、金銭面で援助したりするなど仕組みづくりも必要。将来について楽観的なことは言えない。
◎終章
今年、創立100年の日本棋院。今回の歴史的快挙をどう生かすか。新たな課題となったのは間違いない。
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19年ぶりの世界戦優勝と囲碁関係者は盛り上がっていますが、国民目線だとそれほどの熱気は感じられません。
いまだ「将高碁低」の風潮は変わっていませんが、「将碁両勢」の気分にしたいものです。
日中韓「三国志」の時代を期待しています。
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昨日の毎日新聞に日本棋院新理事長:武宮陽光氏の記事がありました。
「そこが聞きたい、日本棋院のこれから」
-早急の課題に対する武宮理事長の意見概要-
・赤字体質の財務問題
経営改革委員会をつくり、外部の有識者の知恵を拝借しながら対応
・東京本院の老朽化
千代田区の市ヶ谷という素晴らしい場所を有効活用したい
・引退制度の導入
財務状況を精査して対応
・囲碁人口減少回復には
ITの活用が不可欠、スマホ・アプリを充実させ若者ファンの獲得
・任期中の目標
囲碁ファンに寄り添い、発信力を高める
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創立100年を迎えた日本棋院ですが、課題山積のニュースが多いですね。
個人的には棋院の情報をオープンにし、「支える人と支えられる人」が納得するような施策を期待します。
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