天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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少年少女囲碁大会/打ち合わせ

2010-04-29 20:21:09 | 囲碁

今日は5月2日(日)に行われる「少年少女囲碁県大会」の下打ち合わせがありました。
大会の運営については例年とあまり変動はありませんが、問題は小・中学生の県代表各2名の選抜方式です。

今年の県代表選抜戦には中学生が8名、小学生が6名エントリーしています。
スイス方式に準じ3回戦を行い1位は全勝者で問題なく決定ですが、2位は1敗者が複数現れます。
そこで議論の結果、1敗者の間で2位決定トーナメント戦を行い選抜することになりました。

「女流アマ囲碁選手権」の県代表も2名で、過去にも選抜方式を巡って議論になりました。
「真の実力者」を公平に選抜したいのですが百パーセント公平というのは困難で、何パーセントかの「運」が付きまとうのは止む無しということでしょう。

仕事や人生においても「運」は切り離せませんが、実力の比率ができる限り高い仕組みにしたいものです。
「運も実力」と云ってしまえば、それまでの話ですが・・・。

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妙義山さくらの里

2010-04-27 20:37:47 | ハイキング

先日、妙義山の麓にある「さくらの里」を訪れました。
標高が600mほどあるため、4月下旬でしたが「しだれ桜」や「ソメイヨシノ」が満開でした。
花見というと桜並木や公園の桜見物が一般的ですが、ここは山の斜面一帯に桜やツツジなどが植えられています。
奈良・吉野山の桜が有名ですが、それを小規模した感じでしょうか。(吉野山に行ったことはありませんが・・・  )

駐車場が園内の頂上にあり、そこから園内の桜を見物しながら斜面を下っていきます。
妙義山の岩峰と淡いピンクの桜は、見ごたえのある景観でしたね。

気分よく「さくらの園」を下ったのは良かったのですが、そこから帰りが大変でした。
結構急な斜面の登りで、お花見というよりハイキングの気分。心の準備をしておけばそれ程でもないのでしょうが、予想外のアップダウンで疲れました。

Sakura_sato1 Sakura_sato2

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月刊・碁ワールド/連載漫画・日々碁席

2010-04-25 22:00:29 | 囲碁

Goworld_201005 「月刊・碁ワールド」に「日々碁席」という連載漫画があります。
今月号で65回なので、5年以上は連載されているということになります。
碁会所を背景に「笑いと人情」などが描かれ、毎月楽しみに読ませてもらっています。

今月号(2010/5)は「待ったなし!」
今回のストーリーは主人公が碁会所で何度も「待った」され、「人生に待ったはないんだ!」と抗議、相手は「分かった分かった」と云いながらも「待った」を繰り返し、憤懣やる方なく対局。
この主人公は直情タイプ、「脱サラ」で2度目の転職を家族に告げたたところ、「離婚して家を出て行く」と云われ「待ってくれ!」と懇願。「人生の待った」をして何とか引きとめ、その後は平穏という内容でした。

     ◇   ◇

囲碁や将棋の愛棋家にとって、「待った」を巡る話は尽きないようです。
ゲームの中での「待った」は愛嬌がありますが、「人生の待った」は微妙です。

誰しも人生を振り返った時、「待ったができたら」と後悔することあると思います。
「後悔先に立たず」といいますが、的確に形勢判断して行動することが肝要ですね。
人生も囲碁も・・・。

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こども囲碁教室と町内定例碁会(2010/04/24)

2010-04-24 19:35:38 | 囲碁

今日午前中は囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の指導スタッフ。
始まる前に「今日は上から目線でなく、子供目線で接しよう」と現場に向かいました。
結果はそれなりの対応はできたと思いますが、甘くなってはこれも問題。この辺のサジ加減がムズなところですね。

格言シリーズ、今回は「六死八生」。実戦でも結構役に立つ格言だと思います。
ただ隅の場合は、「四死六生」というのがあることを知りました。

    ◇   ◇

午後は玉村町囲碁会の定例碁会。毎週、20人ほどのメンバーが集まってきます。
私はいつも囲碁雑誌を持参して一人で並べているのですが、すぐに「一局お願いします」と声がかかります。
そして対局が終わると再び雑誌を広げるのですが、また別の方から「一局お願いします」。
これがいつものパターンですが、声をかけられるうちがハナでしょうね。

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月刊・囲碁講座/自分に指導碁

2010-04-21 20:25:02 | 囲碁

09189052010 NHKテレビテキスト「囲碁講座」が、4月号より模様替えしました。
書店で本誌を探していてなかなか見つからなかったのですが、表紙が女流棋士に変っていたんですね。

中味で面白いと思ったのは「井山名人の自分に指導碁!」。
井山名人の子供の頃の棋譜を、現在の視点で指導するというものです。

4月号は「少年少女囲碁全国大会の決勝」。井山少年が小学2年で、相手は万波奈穂二段、当時6年生となっています。
万波さんが優勢でしたが、終盤の見損じで井山少年が小学生名人に輝いた一局でした。

5月号は少年少女囲碁大会に優勝し、NHKの特別番組で小林千寿五段との指導碁(3子局)。
10年ほど前ですので、この番組のことは覚えています。
井山少年は超早打ちで、1局目を終わっても放送時間が大幅に余り、予定外で2局を打ちました。
テキストでは1局目の井山少年が、力碁で快勝の一局でした。

井山少年は実戦オンリーで強くなったということで、師匠の石井邦生九段は「自分の打ちたい手を打ちなさい」という指導方針だったそうです。

ザル碁党の小生も「自分の打ちたい手を打って」いますが棋力は停滞状態です。
対局後の反省が、身に付いていないからでしょうね・・・。

それにしても、「自分に指導碁」というのは面白い企画だと思います。
井山名人も、この頃の碁を恥ずかしいと語っています。
誰でもそうだと思いますが「恥ずかしいこと」を乗り越えて、ステップアップしていくのでしょうね。

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実用書/体温を上げると健康になる

2010-04-19 20:53:58 | 囲碁

76319890 ◆書籍紹介
 ・書籍名:体温を上げると健康になる
 ・発行所:サンマーク出版
 ・著者:齋藤真嗣

内容紹介
米国・EU・日本で認定されたアンチエイジングの専門医が教える体温アップ健康法

   ◇   ◇

今まで健康に関する本などは、ほとんど読むことはありませんでした。
なぜこの本を読んだかというと「月刊・囲碁ワールド」4月号、5月号の「ゴスペラーズ/北山陽一の一目おかれたい!」というコーナーで、この「体温を上げると健康になる」の著者/齋藤真嗣・医師との対談が載っており、本書のことも紹介されていたという訳です。

著者(医師)は小学生の頃に「緑星囲碁学園」で囲碁を勉強し、「世界青少年囲碁大会」に出場するほどの腕前になっていたという経歴で、このコーナーに登場となったようです。

現代人はライフスタイルの変化やストレスによって体温が低下し、免疫力も下がっているとのこと。
体温を上げるには「筋トレ」や「ウォーキング」などで、筋肉量を増せばOK。
結局、健康維持に安易な方法はなく、「規則正しい生活」や「適度の運動」などを地道に継続すことのようです。

   ◇   ◇

あとがき(おわりに)で「囲碁」について、以下のようなことが書かれてありました。
・父親から囲碁を習うように命じられ、苦痛だった
・囲碁上達の陰に、異性の存在が大きかった
・医師になったきっかけが囲碁だった
・小学生時代の囲碁はストレスだったが、中学時代にはワクワクさせる存在になった
・父親は精神修行によいと思い、囲碁を習わせた
・緑星囲碁学園で学んだ人生にとって大切なもの

囲碁が精神修行に役立ったということですが、確かにバランス感覚はよくなるように思います。
最近の社会面のニュースでは、「キレる若者」の犯罪が溢れていますが、囲碁を習った人はその傾向は低いかも知れませんね。

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第23回富士通杯/ベスト4は中国3、韓国1に

2010-04-18 21:39:15 | プロ棋戦

24名の代表が世界一の座をかけて争う、第23回世界選手権富士通杯の準々決勝が4月14日に東京・市ヶ谷の日本棋院会館で行われた。
準々決勝には韓国4名と中国4名が勝ち進んでいたが、準決勝には中国から孔傑九段、邱峻八段、朴文尭五段の3名が、韓国からは李世ドル九段のみ勝ち上がった。
準決勝は7月3日に同じく東京・市ヶ谷の日本棋院会館で行われる。
       ◇
4月12日に行われた2回戦、日本勢は10日の1回戦を勝ち上がった羽根直樹九段、石田芳夫九段、高尾紳路九段、安斎伸彰六段の4名と2回戦シードの山下敬吾九段と張栩九段の合計6名が出場したが、全員が敗れ準々決勝進出はならなかった。
富士通杯で日本選手が準々決勝に進めなかったのは初めて。

   (日本棋院HPより抜粋)

「新時代の嵐、日本隊落伍」

   (週刊碁より抜粋)

    ◇  ◇  ◇

日本勢の苦戦は予想されていましたが、ベスト8に進めなかったというのは辛いですね。
日本勢は全体的に中盤から終盤で崩れていくケースが多かったようです。

4/17に放送されたNHK-BS2「囲碁・将棋ジャーナル」でマイケル・レドモンド九段が日本棋士の課題について「読みの力」と「勝つための勉強」が必要と語っていました。
確かにその点で中・韓の選手に遅れている印象を感じました。

日本勢の後退は残念なことですが、これも日本社会の実態とも云えそうです。
中・韓の熾烈な競争原理の中で勝ち抜いてきた戦闘モードに比べ、「競争意識の低下」、「文化、芸道としての囲碁観」などは日本のよい点だと思いますが、弱点でもあります。

国際棋戦で中・韓の後塵を拝している日本碁界ですが、棋戦だけではなく文化、教育、余暇、囲碁人口など、総合的な面で「囲碁大国」に成長したいものです。

    ◇  ◇  ◇

本棋戦を協賛している富士通は、社長の交替劇を巡って訴訟問題になっているようです。
ビジネスの世界でも中・韓の追い上げに苦戦している日本の業界ですが、社長の交替劇などでゴタついている場合ではないですね。
日本全体、余計なところにエネルギーを浪費しているようで・・・。

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こども囲碁教室と町内定例碁会(2010/04/17)

2010-04-17 21:50:24 | 囲碁

今日午前中は囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の指導スタッフ。
今日は保護者の方にお願いして、生徒の対局棋譜を記録してもらいました。
17級同士の対戦でしたが、棋譜を見て自分が碁を覚えた頃(小学5、6年頃)のことを思い出しました。

棋譜の内容は一直線に囲うのみで、戦略などほとんどありません。それでも当時は楽しかったですね。兄や友達と一緒に遊ぶのが楽しかったのだと思います。
子供達にとっては棋力うんぬんより、楽しさが一番かと再認識させられた次第です。
それでも指導する側にとって棋力アップは重要、「楽しく上達」する方策を試行錯誤しています。

格言シリーズ、今回は「敵の急所は我が急所」。
プロを含めすべての囲碁ファンに共通する名言だと思います。
常に相手が最善の着手を打つという前提で打ち進める・・・「言うは易く行うは難し」ですね。

    ◇   ◇

午後は玉村町囲碁会の定例碁会。
20人ほどのメンバーが集まっていましたが、数人の方が新加入し今後が楽しみです。
こちらはあまり真剣勝負の雰囲気はなく、穏やかな時間が流れています。

いろいろな場所で、いろいろな世代の方が囲碁を楽しんでいますが、まだまだマイナーな分野。
中国・韓国に遅れないよう「陽の当たる世界」になってほしいものです。

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歴史小説/風は山河より

2010-04-14 20:56:29 | テレビ番組

Kaze_sanga_3 ◆書籍紹介
 ・書籍名:風は山河より(文庫本1~6巻)
 ・発行所:新潮社
 ・著者:宮城谷 昌光
内容紹介
戦国期の奥三河、菅沼三代を描く歴史大河小説。
家康の天下統一は“この男”の決断から始まった! 乱世に終焉を導いた英傑を描く歴史巨編。

   ◇   ◇

1年ほど前に同じ著者(宮城谷昌光)の「新三河物語」を読みました。
「風は山河より」の時代背景は「新三河物語」と同じ頃ですが、主人公はあまり表舞台に登場しなかった菅沼定則、定村、定盈の菅沼三代にスポットを当てています。
武田信玄、今川義元、徳川家康、3巨人のハザマで武門の誇りを捨てず、潔く戦う姿を清々しく描いています。

本書を読み終えるまで3ヶ月ほどかかってしまいました。どうも読むペースが遅いようです。
先日、NHK-TV「ためしてガッテン」で「脳元気!ラクラク速読術」を放送していました。

速く読むには「読まない(音声化しない)」で「かたまりで読む(イメージ化する)」と云うことで、簡単な訓練で2倍以上速く読めるようになる、ということでした。

確かにこの速読術で意味は理解できるでしょうが、雰囲気まで感じられないように思いました。
新聞などはこの速読でOKだと思いますが、小説などではどうでしょうか。

   ◇   ◇

このイメージで理解するというのは、囲碁な場合も同様に考えられます。
子供のときから繰り返し訓練してきたプロ棋士の場合、まず「イメージ」で石の配置をとらえ、次に「読み」で検証するというステップのようです。

ザル碁党もイメージで状況把握が、ピンとくるような感性が必要だと思いますが・・・。ムズですね。

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第48期十段戦第3局/張、3連勝で防衛!

2010-04-12 22:43:05 | プロ棋戦

 張栩十段に山下敬吾天元が挑戦する「第48期十段戦五番勝負」の第3局が4月8日、長野県大町市で行われ、張十段が黒番中押し勝ちし、対戦成績を3勝とし防衛を果たした。
 張十段は4冠を守り、タイトル数を32とした。十段位は昨年に続き通算2期目。山下天元は初の十段位獲得はならなかった。
 昨年末の天元戦、年明けの棋聖戦、そして十段戦と3カード連続して山下敬吾天元とタイトルを争ったことに「山下さんと対局すると、激しい戦いの碁になる。少しでも緩んだ手を打つと、すぐ難しい展開になる。粘り強く打てたのが、わずかの差で勝ちに結びついた」と振り返った。

      (産経囲碁Webより抜粋)

「堅城4冠、張栩 3タテで山下撃退」、「山下 流れを掴めず、力尽きた」

      (週刊碁見出しより)

     ◇  ◇  ◇

張十段、本局でも足早な展開で、山下挑戦者の剛腕を巧みにかわしての3連勝でした。
これで十段位を防衛し、4冠を維持しました。すごいことです。

一方の山下天元、厚みからの攻めが空回りで、逃げ切られたという印象です。張四冠とは相性がイマイチでしょうか。
山下天元は本因坊リーグで井山名人とのプレーオフを制し、挑戦者に名乗りをあげ、羽根本因坊との7番勝負が控えています。
タイトル戦の連続ですが、熱戦を期待しましょう。

昨年末から天元戦、棋聖戦、十段戦と3連続の同一カード。勝敗は張十段の9勝4敗と片寄りました。
ひとまず「山張対決」は小休止のようですが、これからも両者の激しいバトルは続くことでしょう。

     ◇  ◇  ◇

今回の対局地は長野県大町市の「くろよんロイヤルホテル」。
当地での十段戦は平成6年以来、毎年開催されて、今年で17回になるそうです。
「アルプス囲碁村」として市を挙げて各種の行事を開催しているようですが、すばらしいことだと思います。

昨年の11月に高校時代の友人4人で、大町周辺に旅行で訪れました。
昭和40年代の頃、登山で来た頃に比べると、町の活気は下降気味という印象でした。
実際に人口も市町村合併を加味しても減少しているようです。

それでも北アルプスの麓に位置する町の風景は一級品ですね。
特に鷹狩山から眺める新雪の北アルプスは、感動ものでした。

Goryudake 鷹狩山から五竜岳(2009/11月)

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