天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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「少年少女囲碁大会2013」引率

2013-07-30 22:14:47 | アマ棋戦

今日は「第34回少年少女囲碁大会(個人戦)/全国大会」群馬県代表メンバー(小・中学生、各2名の計4名)の引率です。

群馬県勢の成績は小学生の部で松永君が一次リーグを3連勝で突破、トーナメント本戦で敗れベスト8には届きませんでしたが頑張りました。
トータルでの成績は7勝6敗、都市部の強豪選手がひしめく中で善戦といえるでしょう。

7/28、7/29の小中学校団体戦では伊勢崎名和小が一次リーグを3連勝で突破、決勝トーナメントは連敗でしたが8位入賞は意外とも思える好成績でした。
昨年は伊勢崎広瀬小が4位入賞と、小学校団体戦では好成績が続いています。

英才教育がモノをいう個人戦に比べ、団体戦は選手層の厚さがポイントとなります。
群馬県のこども囲碁は、底辺を拡げる普及面については全国水準を上回ると思われますが、トップ選手を育成するシステムが課題でしょうか。

Syounennsyoujyo2013a

Syounennsyoujyo2013b

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第38期碁聖戦第2局/河野が2連勝!

2013-07-28 20:46:10 | プロ棋戦

第38期碁聖戦五番勝負の第2局が、7月22日に新潟県長岡市で行われた。結果は白番の河野九段が井山碁聖に中押し勝ちを収め、シリーズ2連勝となった。第3局は26日(金)に大阪市の「日本棋院 関西総本部」で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「河野連勝、勢いは本物だ」 「井山危うし 連覇に黄信号、強攻策が裏目に」
   (週刊碁見出しより抜粋)

    ◇   ◇

2連勝と波に乗る河野九段、第2局では井山碁聖の黒模様に突入、後半はコウ勝負を打ち抜いての勝利でした。
絶好調の河野九段、今年の勝ち星ランキングでも高尾九段(28勝10敗)と並び、28勝12敗でトップを走っています。

タイトル戦の続く井山碁聖、本シリーズ2連敗と5冠維持が危うくなってきました。時間に追われての誤算もあったのでしょうか。

第3局は一昨日(7/26)に行われ、井山碁聖が1勝を返しています。
「週刊碁」最新号では第3局の記事は間に合わず、当ブログも詳細は後日に・・・

    ◇   ◇

今回の対局地は新潟県長岡市の「長岡グランドホテル」。

新潟県(越後)の歴史上の人物といえば「上杉謙信」ですね。
謙信は信長や秀吉のように野心家ではなく、人情家で筋を通し「日本海文化圏気質」の典型といわれています。

長岡ゆかりの偉人としては、幕末・戊辰戦争を戦った「河井継之助」が浮かびます。
「筋を通す」という点では河井も謙信と同様、越後人気質を受け継いだ一人でしょうか・・・

Tsyatunatu

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棋士の本棚(円田陽一・七段)/永遠の0(ゼロ)

2013-07-26 21:44:43 | 囲碁

Eiennozero2 ◆書籍紹介
・書籍名:「永遠の0(ゼロ)」
・発行所:講談社
・著者:百田尚樹
・発行年月:2009年7月
◆内容紹介
「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか・・・

   ◇  ◇

「週刊碁/棋士の本棚」というコーナー、今週号(7月29日号、第50回)は円田陽一・七段の「永遠の0(ゼロ)(百田尚樹・著)」でした。

著者の百田尚樹さんは「月刊・囲碁ワールド7月号」で井山5冠とのトークショーに登場しており、囲碁との関わりも少なからずあるようです。
この「永遠の0(ゼロ)」にも、主人公が戦場で囲碁を打つシーンが出てきます。オマケ程度ですが・・・

巻末の解説は俳優の故・児玉清さんが書いており、本書を絶賛しています。

   ◇  ◇

個人的な感想としては、「特攻隊」について歴史認識を新たにしたこと、「愛国心」について考えさせらたことでしょうか。
読む側の興味・関心をグイグイと引き寄せる展開、構成力に感心しましたね。

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第3回囲碁マスターズカップ/小林覚が初優勝!

2013-07-24 21:15:27 | プロ棋士

7大タイトル経験者および50歳以上の賞金ランキング上位者で争われる、第3回囲碁マスターズカップの決勝戦が、7月13日に東京の日本棋院で行われた。
小林覚九段―石井邦生九段の決勝戦は、白番の小林が1目半勝ちを収め、マスターズカップ初優勝を飾った。 石井の公式戦初タイトル獲得ははならなかった。
   (日本棋院HPより抜粋)

「小林覚 初V、通算10個目のタイトル」 「ハツラツ石井 惜敗、70代の強さを証明」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

ヨセ勝負を制した小林覚九段、苦しい碁を粘っての勝利でした。
関西総本部のベテラン石井九段、互角の競り合いでしたが終盤のヨセでミスが出たようです。

本戦16名中、3大リーグ(棋聖リーグ)に現役在籍は小林覚九段、趙治勲九段、山城九段。
実力的に小林九段の優勝は順当なところでしょうか。

石井九段は71歳、下馬評ではイマイチという感じでしたが、準優勝は立派ですね。
「井山5冠の師匠」で通っていますが、「井山の碁を欠かさず見ることが自分のエネルギー源」とのコメント。うらやましい師弟関係ですね。

    ◇   ◇

囲碁界では昔ほどではないにしろ師弟や先輩・後輩の関係が残っているようです。
日本囲碁界最高の実力者である井山5冠を「井山クン」と呼ぶ先輩棋士もいますが、一般社会ではチョット・・・

世の中、先輩・後輩の関係が薄らいでいるようです。以前は秩序を保つ役割を果たしていたのでしょうね。良し悪しは別にしても・・・

Shigaishigaki

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第68期本因坊戦第7局/井山本因坊が防衛!

2013-07-22 20:14:10 | ハイキング

第68期本因坊戦七番勝負第7局が7月17日、18日に神奈川県秦野市で行われた。結果は黒番の井山本因坊が高尾九段に4目半勝ちをおさめ、シリーズ成績4勝3敗でタイトル防衛となった。
井山は本因坊2連覇となり、棋聖・天元・王座・碁聖とあわせて5冠を堅持した。高尾九段の6年ぶりの本因坊獲得は成らなかった。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山 4-3で初防衛・5冠死守、渾身の読みでヨセ勝つ」 「高尾、復位ならず」
   (週刊碁見出しより抜粋)

    ◇   ◇

井山本因坊が激闘を制し防衛を果たしました。第7局は高尾九段の優勢な局面もあったようですが、井山本因坊の積極策が勝利を呼び込んだようです。
フルセットに持ち込んだ高尾九段、あと一歩及ばなかったようです。最終局は慎重過ぎたかも・・・
井山本因坊の「迷ったときは常に前向き」という姿勢、何事にも言えそうですね。

最終局は「囲碁カーニバル」でも解説会がありました。解説を聴いてナルホドと思うのですが、棋力アップにつながらないところが悔しいですね。

    ◇   ◇

今回の対局地は神奈川県秦野市の鶴巻温泉「元湯陣屋」。数多くの囲碁、将棋の名勝負が繰り広げられた宿です。

秦野市は丹沢山系の麓に位置し、20代の頃に塔ノ岳、丹沢山、蛭ケ岳などの山に登りました。冬場の単独行もありました。丹沢から眺める富士山も格別でしたね。

「富士山」が世界遺産に登録され、登山者も一気に増えたとTVなどで伝えています。
ただ、当時の登山愛好家からは「富士山は見る山で、登る山ではない」という説がありました。
私もそうかなと思い登ることはありませんでした。今思うと一度は登っておけばと思っています。
これから登るにはチト体力が・・・

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サマー囲碁カーニバル/2013

2013-07-20 21:41:54 | 囲碁

「第30回サマー囲碁カーニバル in 志賀高原(7/17~7/20・後半Bコース)」に参加してきました。
このイベントは30回を数えるそうで、私は5回目の参加となります。参加者は70人ほど(女性は3割くらい)、平日なのでシルバー世代が大半です。

参加者の目的は「楽しく囲碁を学ぶ」ということでしょうが、その中でも「棋力増強派」と「囲碁を楽しむ派」に分かれそうです。
単身での参加や比較的若い方は前者で、グループ参加や女性は後者が多いように思われます。

     ◇   ◇

二日目に行われた「カップ争奪戦(囲碁大会)」、このイベントのメインとなる囲碁大会です。
昨年は準優勝でしたので今回は1ランク上げての出場、結果は昨年と同様で○○○●の準優勝でした。
予想以上の成績でしたが、私自身の棋力は現状維持だと思っています。比較的若い分、集中力の差が出たのでしょうか。
第4局決勝では大石が撲殺されてあえなく投了、ヨミが甘かったですね。詰碁でヨミを鍛えないと・・・

プログラムには「プロ棋士の囲碁講座」「プロ棋士指導碁」などに加え、希望者は「ホタル見学」や「善光寺参詣」もありました。
私は「棋力増強派」なので講座は欠かさず聴講、自由時間も自室で囲碁雑誌の棋譜などを並べていました。

「プロ棋士の指導碁」は盛況で4~5面打ちが多く、検討時間が少ないので遠慮しました。キメ細かく検討できればいいのですが・・・

イベント開催中に本因坊戦七番勝負の最終戦(7/17~7/18)が行われており、その解説会も行われました。プロの視点から見る勝負のポイントなど、参考になりましたね。

     ◇   ◇

この3泊4日の囲碁イベント、非日常の空間の中でリフレッシュした気分です。
参加した時点では「棋力アップに励もう」と決意するのですが、なかなか行動が伴ないません。ザル碁党からの脱出はいつになるか・・・

このイベントを運営している日本棋院長野県本部のスタッフも群馬県同様、高齢化でキツそうでしたね。若返りができればいいのですが、容易ではなさそうです。

余談ですが「サマー囲碁カーニバル」に行くと言ったら、ある人から「サンバを踊りながら囲碁するんですか?」の反応。じぇじぇじぇ~
このネーミング、意表を突くという点ではOKだと思いますが、どうでしょう・・・

Summercarnival2013

Hasulake2013

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群馬・県民囲碁大会2013

2013-07-17 08:57:54 | 伊勢崎こども囲碁アカデミー

一昨日(7/15)は群馬県の「第13回県民囲碁大会」が行なわれました。
参加者は200名近くと、過去最高の動員数だと思います。小中学生・高校生が増えたのが主な要因でしょう。

支部連合会の行事としては最大のイベントですが、今回は設営に手間取りスタートが30分ほど遅れてしまいました。
私も大会の準備・進行をしてきましたが、スタッフも高齢化が進みフットワークがイマイチのようです。
ボランティア精神だけではムズなところで・・・

大会の成績では「伊勢崎こども囲碁アカデミー」「玉村町こども囲碁教室」からも優勝者が出ており、周りの生徒たちの励みになることでしょう。

     ◇  ◇  ◇

  ---- 以下、上毛新聞より抜粋 ----
県民囲碁大会に198人/高橋さん(伊勢崎)A組優勝
 第13回県民囲碁大会が7月15日、前橋市総合福祉会館で開かれ、園児から80歳代まで198人が碁盤上で熱戦を展開した。最もレベルの高いAブロックは、伊勢崎市の高橋直飛さん(29)が優勝した。
 段位や級位で決められる棋力に応じて参加者が13ブロックに分かれるため、年齢差がかなり開いた対戦もあった。全員がほぼ4回ずつ対局して優勝者を決めた。

◎ブロック優勝者
▽A 高橋直飛(伊勢崎) ▽B 見城弘殷(沼田)
▽C 音川孝雄(安中)  ▽D 粕川敏明(前橋)
▽E 唐沢守(前橋)   ▽F 小谷雅春(伊勢崎)
▽G 山田豊(高崎)   ▽H 井口秀雄(前橋)
▽I 武田正久(藤岡)  ▽J 今井丈(伊勢崎)
▽K 宮沢優希(玉村)  ▽L 内田大翔(伊勢崎)
▽M 荒木聖史(太田)

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     ◇  ◇  ◇

今日はこれから「サマー囲碁カーニバル in 志賀高原」に参加です。
こども囲碁教室では生徒に「強くなれ!」と叱咤激励していますが、教える側も向上心がないとね・・・

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第68期本因坊戦第6局/高尾が勝ち勝負は最終局へ!

2013-07-15 22:20:14 | プロ棋戦

第68期本因坊戦七番勝負第6局が7月10日、11日に三重県鳥羽市で行われた。結果は白番の高尾九段が中押し勝ちをおさめ、3勝3敗でタイに追いついた。井山が防衛するか、高尾が返り咲くのか、最終第7局は7月17日(水)、18日(木)に神奈川県秦野市で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「高尾譲らず、井山の力を完封」 「井山 勝負手も及ばず」
   (週刊碁見出しより抜粋)

    ◇   ◇

カド番に追い込まれていた高尾九段ですが、この第6局では手厚く冷静な打ち回しで勝利。これで本シリーズは3-3のタイとなり最終局に持ち込まれました。高尾九段もしぶとい勝負師ですね。

敗れた井山本因坊、4日前の碁聖戦と同様に勝負手が空転し形勢を損ねた感じです。目一杯の手で勝負するタイプの弱点でしょうか。

最終第7局は明後日、井山防衛を支持するファンが多いような気がしますが、勝負の行方は・・・

    ◇   ◇

今回の対局地は三重県鳥羽市「戸田家」。何度もタイトル戦が行われました。
鳥羽は海女さんの数が日本一、朝ドラ「あまちゃん」人気の影響で注目を集めているそうです。

東京方面から鳥羽へのアクセスは、名古屋から伊勢湾の西側を通るルートが一般的ですが、渥美半島の伊良湖からフェリーで行くルートもあります。
伊勢湾を海路で横断するのも、楽しい旅の思い出になるでしょう。

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第38期碁聖戦第1局/河野が先勝!

2013-07-14 23:37:45 | プロ棋戦

井山裕太碁聖に河野臨九段が挑戦する、第38期碁聖戦五番勝負の第1局が、7月6日に石川県金沢市で行われた。 結果は黒番の河野が中押し勝ちを収め、先勝した。 河野が連勝するか、井山が追いつくか、第2局は7月22日に新潟県長岡市で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「河野好発進、最後は井山の大石を粉砕」 「井山 序盤早々 痛い失点、差が詰まらない」
   (週刊碁見出しより抜粋)

    ◇   ◇

序盤でポイントを挙げた河野九段、その後も冷静沈着な打ち回しで勝利を引き寄せました。
敗れた井山碁聖、劣勢からの勝負手がカラ回りで不満の残る一局のようでした。

タイトル戦の続く井山五冠。本因坊戦では3-3のタイで最終局へ、囲碁界のスーパースターは休息の時間もないのでしょうね。

    ◇   ◇

今回の対局地は石川県金沢市の「北國新聞会館」。
一昨年の秋、旧友4人で能登半島を周遊しました。
海沿いの景勝地は見るべきものがありましたが、秋らしい趣きはあまり感じられませんでした。
北陸で本当に季節を味わうとしたら、冬かもしれませんね。

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猛暑は一段落?

2013-07-13 21:29:07 | テレビ番組
一週間近く続いた「猛暑日」、今日は曇りで一段落の様子でした。
TVでは暑苦しいニュースが多い中、「熱中症」も飛び交っていましたね。
この「熱中症」という言葉、頻繁に使われるようになったのは最近のような気がしますが、どうでしょう・・・
もう30年ほど前のテレビドラマで「熱中時代」というのがありました。
水谷豊・主演の学園ドラマで、結構話題になっていましたね。
あの頃のドラマは熱血物が多かったのでしょうか・・・
若い世代にとって「熱さ」は存在感を現す一つの要素でしょうが、「たそがれ世代」ともなると「涼やか」な生き方に魅力を感じますね。




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