天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第61期王座戦第1局/井山王座が先勝!

2013-10-30 21:28:58 | プロ棋士

井山裕太王座に張栩九段が挑戦する、第61期王座戦挑戦手合五番勝負の第1局が10月24日に大阪市で行われた。結果は白番の井山が中押し勝ちをおさめ、防衛へさい先の良いスタートを切った。井山が連勝か、張がタイに戻すか、第2局は11月19日(火)に宮城県仙台市・秋保温泉で行われ、第3局は第2局の2日後、21日(木)に同所で行われる。
    (日本棋院HPより抜粋)

「井山先勝、張栩とコウの大激戦」 「乱れた張栩に強烈パンチ」
    (週刊碁、見出しより)

 
      ◇   ◇   ◇

二転三転の乱戦を制した井山6冠。不利な局面でもキメ手を与えない追撃はさすが・・・
無冠から脱出したい張栩さんですが、本局は井山さんの乱れ打ちに幻惑されたようです。

一時期「コウの張栩」と言われましたが、その得意なコウも井山さんにお株を奪われた格好となりました。「井山一強」はいつまで続くか・・・

      ◇   ◇   ◇

今回の対局地は大阪市の「ウェスティンホテル大阪」。
井山6冠のタイトル戦ロード、西に東に北にと大変ですね。

井山6冠、10月のタイトル戦(対局地)スコア
 ・10/9 ~10:名人戦第4局(福岡県福岡市)3勝1敗
 ・10/16~17:名人戦第5局(山梨県甲府市)4勝1敗で名人奪取
 ・10/21 天元戦第1局(滋賀県長浜市)1勝0敗
 ・10/24 王座戦第1局(大阪府大阪市)1勝0敗
 ・10/28 天元戦第2局(北海道北見市)2勝0敗

現在9/19から7連勝中の井山6冠、「連戦の疲れは勝利で癒す?!」とのことですが、オーバーヒートの心配は・・・

Kuri_2

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第39期天元戦第1局/井山が先勝!

2013-10-28 22:35:39 | プロ棋士

井山裕太天元に秋山次郎九段が挑戦する、第39期天元戦五番勝負の第1局が10月21日に滋賀県長浜市で行われた。結果は白番の井山が中押し勝ちをおさめ、防衛へさい先の良いスタートを切った。井山連勝か、秋山がタイに戻すか、第2局は10月28日(月)に北海道北見市で行われる。
    (日本棋院HPより抜粋)

「井山好発進、冷や汗 薄氷の勝利」 「秋山 勝利目前で失速」
    (週刊碁、見出しより)

    ◇   ◇

井山6冠の防衛戦ロード、まずは1勝。中盤まで優勢に進めていたものの、秋山挑戦者の強手で敗勢に、ここから「井山マジック」が出て再逆転。苦境の中でもしぶとさが光る一局でした。

タイトル戦初登場の秋山九段。中盤で誰も見ていなかった返し技で優位になりましたが、あと一歩のところで失着が・・・残念!

「週間碁」の記事で両者の対戦を「まるで牛若丸と弁慶!?」とありました。棋風、外見からしてナルホド・・・

本シリーズの第2局は今日行われ、井山6冠の2連勝となりました。詳細は次週の記事で・・・

    ◇   ◇

今回の対局地は滋賀県長浜市の「長浜ロイヤルホテル」。
長浜市では「長浜出世まつり(10/5~11/9)」が開催中だそうです。

本局の前夜祭で秋山挑戦者の決意表明「長浜城は豊臣秀吉の出世城と聞きました。私の今の心境にぴったりです(会場拍手)。井山天元の6冠の一角を崩して名を上げたいです」。
タイトル戦初挑戦の意気込みが伝わってくるようですね。

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囲碁用語:スベリ

2013-10-26 20:42:11 | 囲碁

Suberi 「スベリ」は第三線から第二線へ、また第二線から第一線へ、小ゲイマや大ゲイマの形で打つ手を言います。
一線のヨセで「サルスベリ」「大ザル」「小ザル」というのもあります。
この「スベリ」、自分が打つときはあまり意識しないのですが、相手に打たれるとどうも気分が良くないですね。

   ◇   ◇

TVのお笑い番組で「すべる」「すべらない」というフレーズをときどき耳にします。
「すべる」というのは、「ギャグやネタ、冗談がうけない」ときに使うようです。
何となく雰囲気は感じていましたが、「たそがれ世代」が使うにはチョット・・・

Kumo

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井山大三冠、名人復冠、再度6冠

2013-10-24 20:47:46 | プロ棋士

今週の「週間碁」は井山さんの記事が満載です。

◎トップページ
・見出しは「井山大三冠、名人復冠、再度6冠」
・写真は大写しで「大三冠」を示す3本の指を立てています
・一コマ漫画「ウロ烏鷺戯評」は「燦サン・サンカン・大三冠」の文字、焼肉のタレのCMをマネているのでしょうか・・・
◎2~3ページ
・名人戦第5局の棋譜と解説
◎4ページ
・大三冠と6冠の経緯・記録
・偉業を称える声(趙治勲、大竹英雄名誉碁聖、石井邦生九段、武宮正樹九段、謝依旻女流本因坊)
◎18~20ページ
・「心に残る名人戦7番勝負ベスト10」の第1位「33期(平成20年)張栩vs井山裕太」
・張栩名人が19歳の井山挑戦者を4-3で退ける
 ※この記事は張栩さんがメイン

    ◇   ◇

「週刊碁」では井山さんの偉業を大々的に扱っていますが、一般新聞やテレビではそれほど目立った報道はありません。
囲碁が盛んな時代(昭和後半~平成前半)でしたら、もっと話題になっていると思います。

中国・韓国の棋士が、これだけの活躍をしたら大変なニュースになっているでしょうね。
囲碁の認知度、囲碁人口、棋士の注目度など、日本囲碁界の課題はまだまだ・・・

    ◇   ◇

10/17に名人復位の後、今週は天元戦5番勝負第1局、王座戦五番勝負第1局が行われました。

・10/21(月)天元戦5番勝負第1局:
  井山天元が秋山挑戦者に先勝
・10/24(木)王座戦5番勝負第1局:
  井山王座が張栩挑戦者に先勝

名人戦が終わったばかりの井山6冠、立て続けのタイトル戦で大忙しですが2局とも勝利でした。
目下敵なしの井山6冠、マッタをかけるのは・・・

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文芸春秋/囲碁将棋トップ対談

2013-10-22 21:20:54 | プロ棋士

文芸春秋/11月号に囲碁の井山・棋聖と将棋の渡辺・竜王の対談記事が載っていました。

「若き天才の思考法」
十代から将来を嘱望された二人。いかにして彼らは覇者となり得たか。

渡辺明竜王(29)は20歳でビッグタイトル竜王を手にし、現在9連覇中。7大タイトルのうち。竜王を含めて3冠を手にする将棋界の若き覇者だ。
一方の井山裕太棋聖(24)は次々と記録を塗り替え、現在、7大タイトル中5冠(先日、名人位を奪取し6冠)を保持する「日本囲碁界の至宝」。ともに最年少記録で小学生名人となり「数十年にひとりの天才」と言われてきた。
   (以上、文芸春秋11月号より抜粋)

   ◇   ◇

対談の中で囲碁と将棋で違った部分を拾って見ました。

・囲碁は世界戦があり、将棋は日本国内のみ
井山「日本は中国・韓国に圧倒されている。勉強方法、棋士の認知度が違う」

・インターネットの利用度は将棋の方が高い
渡辺「普段は将棋盤ではなくパソコンの前にいる時間が圧倒的に長い」
井山「碁盤に向かい、石を自分で並べないと頭が働かない」

・師弟関係は囲碁が濃い
渡辺「将棋界では、内弟子という制度はほぼ消滅している」

・高校進学する棋士は
井山「囲碁界ではトップ棋士を目指す場合、高校には行かないのが一般的」
渡辺「羽生さんや谷川さんは高校を卒業しているので、とりあえず進学しようかと」

   ◇   ◇

江戸時代から続く伝統文化の囲碁・将棋ですが、時代とともに変化しているんですね。

棋士の特長としては将棋界の方が個性的なプロが多いような気がします。
渡辺竜王も井山棋聖に比べると、アクが強いイメージがありますね。

Inaho

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第38期名人戦第5局/井山が名人奪取!

2013-10-20 21:37:21 | プロ棋士

第38期名人戦七番勝負第5局が10月16日、17日に山梨県甲府市で行われた。結果は黒番の井山棋聖が山下名人に4目半勝ちをおさめ、シリーズ成績4勝1敗で名人位を奪取した。
井山は3期ぶり3度目の名人就位。棋聖・本因坊・天元・王座・碁聖とあわせて自身2度目の六冠を達成した。また、棋聖・名人・本因坊を同時に獲得する「大三冠」を達成。「大三冠」達成は二十五世本因坊治勲以来史上2人目。山下の名人3連覇は成らなかった。
     (日本棋院HPより抜粋)

「井山大三冠 名人復冠、再度6冠」 「山下、白模様とともに消えた名人」
     (週刊碁見出しより)

      ◇  ◇  ◇

第5局後半の局面では山下名人優勢との評でしたが、井山棋聖の勝負手が功を奏して名人位を奪取。これで井山・新名人は大三冠と6冠を手中に納めました。
無冠となった山下・前名人、勝負の後半でポッキリと折れるような敗戦が目につきました。

井山6冠の強さは何でしょう。このシリーズでは劣勢になっても「いやらしい手」で相手を心理的に追い込むような迫力があったように思います。
山下・前名人も構想や読みでは負けていなかったと思うのですが、勝負のアヤとかメンタル面で押されたような気がします。

マスコミ的には「井山、大三冠・2度目の6冠」の見出しで大歓迎でしょうが、個人的には山下さんを応援していました。
井山さんはオールラウンドの優等生タイプで欠点が見当たらないんですね。
一方の山下さんは本因坊・丈和のような力碁で、ワクワク感があります。
相撲の「柏鵬時代」に例えると、井山さんは大鵬、山下さんは柏戸のイメージでしょうか・・・

      ◇  ◇  ◇

今回の対局地は山梨県甲府市の湯村温泉「常磐ホテル」。囲碁のタイトル戦でいくつもの大勝負が繰り広げられました。
湯村温泉協会HPの「常磐ホテル」案内では「天皇陛下御宿泊の和風ホテル。松を基調とし、日本庭園がある純和風旅館」とあります。
「ホテル」なの?「旅館」なの?、どうもこの区別はムズなようで・・・

山梨県は富士山の「世界遺産登録」で意気盛んなようですね。
富士山は「表富士」と「裏富士」があり、静岡側が表で山梨側が裏だそうです。異論もあるようですが・・・
ただ観光地や登山基地としては山梨側が優勢のようです。
私的には「見るのは駿河(静岡)、遊ぶのは甲斐(山梨)」のイメージですがどうでしょう・・・

Mtfuji

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たそがれ世代の4人旅(長野・諏訪湖周辺/2013秋)

2013-10-18 14:34:55 | 旅行記

先日(10/14~15)、高校時代の友人4人で長野県・諏訪湖近辺を周遊してきました。
松本駅に集合ということで私は、高崎→(長野新幹線)→長野→(篠ノ井線)→松本へ。
名古屋方面からの2人は、名古屋→(中央本線)→松本へ。
横浜のI原さんは車で来て、今回のドライバー&まとめ役です。

・1日目:松本駅(昼食:そば)→美ヶ原→諏訪大社(下社・秋宮)→諏訪大社(下社・春宮)→上諏訪温泉(宿泊)
・2日目:諏訪湖散策→諏訪大社(上社・本宮)→奈良井宿(昼食:そば)→木曽福島駅(解散)

松本では「そばまつり」のイベントが行われていました。駅近くのそば処で昼食&プラン検討。
松本城はイベントなどで混雑が予想されパス。一路「美ヶ原」へ。

最近は「美ヶ原」の注目度もイマイチのような気がしますが、連休でもあり結構にぎわっていました。
「美しの塔」へは10分ほどですが標高2,000m近くあり、高原の秋風は冷ややかでしたね。
ただ休憩所のトイレが有料というのは、どうも・・・

宿泊が諏訪湖近くということで、何となく「諏訪大社巡り」になってしまいました。
「神社仏閣巡り」などに自然と足が向くのも「たそがれ世代」でしょうか・・・

翌日は昼前から台風の影響で雨模様、高原は断念し「木曽・奈良井宿」へ。
時代劇の舞台になりそうな昔からの町並み、傘をさしてのブラブラ歩きも一興か・・・

   ◇  ◇  ◇

旧友とは2年ぶりの再会、身体能力は低下の一途ですが「アクティブ・シニア」でありたいものです。
次回は当方がまとめ役、日光方面との希望でした。2年後も元気に再会できればと思います。

Utsukushia

Suwakoa

フォトアルバム

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第32期女流本因坊戦第2局/謝が勝ち1勝1敗のタイに

2013-10-16 22:21:21 | テレビ番組

謝依旻女流本因坊に向井千瑛五段が挑戦する第32期女流本因坊戦挑戦手合五番勝負の第2局が10月7日に東京・市ヶ谷の日本棋院会館で行われた。 結果は黒番の謝が3目半勝ちを収め、通算成績を1勝1敗のタイに戻した。第3局は10月29日(火)に同じく東京・市ヶ谷の日本棋院会館で行われる。

「逆転の謝依旻1-1のタイに、最後まであきらめない」 「向井『ヨセで失敗した』」

女流本因坊戦第1局/向井が先勝!
第32期女流本因坊戦挑戦手合五番勝負の第1局が10月2日、岩手県花巻市で行われた。結果は向井五段が謝女流本因坊黒番中押し勝ちをおさめシリーズ先勝となった。

「向井先勝、新婚パワー炸裂?」 「クイーン謝に一瞬の魔」

    (日本棋院HP、週刊碁見出しより抜粋)

    ◇   ◇

第1局は向井さんの強烈パンチで先勝でした。謝さんに油断があったのでしょうか。
第2局は一進一退の競り合いでしたが、最後のヨセで向井さんにミスが出たようです。

謝さんと向井さんのタイトル戦はこれまで5回行われ、いずれも謝さんの勝利で終わっています。
向井さんとしては何とか一矢報いたいところでしょうね。新婚パワー出るか・・・

    ◇   ◇

第1局の対局地は岩手県花巻市の花巻温泉「佳松園」。女流本因坊戦ではすっかりおなじみのようです。

花巻は岩手県の内陸部ですが、今年は沿岸部の北三陸を舞台にした「朝ドラ/あまちゃん」が大ブレークでしたね。
9月末からは新シリーズ「ごちそうさん」が始まりました。時代背景は明治末からということで、今までの朝ドラのパターンです。
「あまちゃん」人気を引き継いでいけるか、スタートは順調のようですが・・・

Shinano

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第38期名人戦第4局/井山が3勝目!

2013-10-14 06:37:33 | プロ棋戦

第38期名人戦七番勝負第4局が10月9日と10日に福岡市で行われた。結果は白番の井山棋聖が山下名人に中押し勝ちをおさめ、シリーズ3勝目をあげて名人奪取にあと1勝とした。第5局は16日(水)、17日(木)に山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「井山バク進、3連勝でゴール目前」 「山下、攻めにかけるも不発」
     (週刊碁見出しより)

      ◇  ◇  ◇

中盤で優勢を築いた井山棋聖、その後も最強手連発、大石をシノギきっての勝利でした。
大石の攻めにすべてをかけた山下名人、残念ながら不発で敗れました。

これで3-1と名人位奪取に王手をかけた井山棋聖、本シリーズでは粘っこい着手が目立ちました。
カド番に追い込まれた山下名人、頑固さが裏目のような・・・

      ◇  ◇  ◇

今回の対局地は福岡市の「アゴーラ福岡山の上ホテル&スパ」。
アゴーラ(Agora)は「古代ギリシャの都市国家の公共広場」という意味だそうですが、辞書で調べないと分からないようなネーミングはどうでしょうね。

このホテルは「都市型リゾートホテル」だそうです。リゾートというと海辺とか、自然に囲まれた場所をイメージします。
ホテルの形態も多様化が進んでいるようですね。

Sora

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囲碁部同窓会

2013-10-12 22:20:29 | ルネサス/囲碁部

今日は元勤務先の「囲碁部同窓会&退職激励会」に出席しました。
久しぶりに会う碁友との対局、近況報告など楽しい一日でした。

メンバーも高齢化が進み、こうしたイベントを企画・運営する人が少なくなりました。今回は若手のH氏に仕切っていただき、「感謝感激雨アラレ」です。
発起人のO氏にも会場手配などお世話になりました。

ほとんどのメンバーは棋力停滞組ですが、能書きだけはレベルアップしているようでしたね。
それでも向上心はそれなりに持っているようです。この向上心が結実する日はいつになるか・・・

退職するH氏はまだ40代前半、これから就活(婚活も?)とのことですが、サラリーマンは厳しい時代になりましたね。

Igodousoukai_201310

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