実利という「小」を捨て、盤面全体の支配という「大」に就くことこそが、碁の極意なのです。
囲碁雑誌に上記の一文がありました。ナルホド、真理ですね。
ただ、「盤面支配」には死活、手筋、形勢判断などの総合力が必要です。
この「極意」の精度をどれだけ上げられるか、ムズなところで・・・。
○ ● ○
実利という「小」を捨て、盤面全体の支配という「大」に就くことこそが、碁の極意なのです。
囲碁雑誌に上記の一文がありました。ナルホド、真理ですね。
ただ、「盤面支配」には死活、手筋、形勢判断などの総合力が必要です。
この「極意」の精度をどれだけ上げられるか、ムズなところで・・・。
○ ● ○
第78期本因坊戦七番勝負第4局が6月20、21日、大阪府守口市で行われ、一力遼棋聖が本因坊文裕(井山裕太)に勝って3勝1敗とした。初の本因坊位獲得まであと1勝である。第5局は7月4、5日、京都府京都市の「寂光寺」で行われる。
(日本棋院HPより抜粋)
「一力3勝目、文裕に壮絶半目!」 「文裕、痛恨のミス」
(週刊碁見出しより)
○ ● ○
本因坊位に王手をかけた一力棋聖、終盤のコウ争いで勝利を掴みました。
カド番に追い込まれた井山本因坊、半目に泣く・・・。
7番勝負では第4局が要所と言われており、一力さんの勝利でタイトルは大きく近づきました。
1-3と追い込まれた井山さんですが、意地を見せ最終7局まで持ち込んでほしい・・・。
今回の対局地は大阪府守口市の「ホテルアゴーラ大阪守口」。
「アゴーラ」という名称はポルトガル語の「今」という意味とギリシャ語の「人が集う場所」という両方の意味があります。
近年やたらと横文字のネーミングが目立ちます。集客に役立っているのでしょうか・・・?
○ ● ○
第10期女流立葵杯【第3局】/上野が初防衛
上野愛咲美女流立葵杯に藤沢里菜女流本因坊が挑戦する第10期会津中央病院・女流立葵杯の挑戦手合第3局が6月19日(月)に福島県会津若松市 「今昔亭」で打たれ、上野が黒番中押し勝ちをおさめ2勝1敗でタイトル防衛となった。
第10期女流立葵杯【第2局】/上野が1勝返し決着は第3局へ
第10期会津中央病院・女流立葵杯の挑戦手合第2局が6月18日(日)に福島県会津若松市 「今昔亭」で打たれ、上野が白番中押し勝ちをおさめ1勝1敗となった。
第10期女流立葵杯【第1局】/藤沢が先勝
第10期会津中央病院・女流立葵杯の挑戦手合第1局が6月17日(土)に福島県会津若松市 「今昔亭」で打たれ、藤沢の白番中押し勝ちとなった。
(日本棋院HPより抜粋)
第3局「上野防衛、激闘制す」 「藤沢、後悔先に立たず」
第2局「上野、読み合い制す」
第1局「藤沢、華麗なサバキ」
(週刊碁見出しより)
○ ● ○
決戦の最終第3局は、藤沢さんが優勢に進めるも痛恨の見損じで敗戦。上野さんの防衛となりました。
女流ツートップの戦いは上野さんが一歩リードの形勢です。
今期からこの三番勝負は3日連続で打たれるとのこと。このパターン、体力も重要ですね。
○ ● ○
「週刊碁」に連載の四字熟語、「つるりん(鶴山淳志八段、林漢傑八段)式、観る碁のすすめ」より抜粋。
第90回:貯古齢糖/大西研也五段
★貯古齢糖【チョコレート】:カカオ豆を原料にした菓子および飲料。「貯古齢糖」以外の表記として、「猪口齢糖」などがある。
つる:どーしても「貯古齢糖」で紹介したい人がいるの。僕はこの大西研也(五段)くんを見た時から、いつか取り上げたいと思ってたんだ。
りん:頭の先からつま先までチョコレート色。そしてイケメン。しかもこのコーデをしたのが2月14日。モテそうだなとは思っていたけど、甘いのはマスクだけじゃないのね。
つる:もう全部です。何せ貯古齢糖だから。あ、でも碁はかなりビターだな。地もヨミも詰めも甘くない、大人の碁。
りん:うん、どっちにしてもうまいってことだね(笑)。
第91回:飛耳長目/沼館沙輝哉七段
★飛耳長目【ひじ・ちょうもく】:物事の観察に鋭敏で、見分が広く精通している。観察力や情報収集力があり、物事に通じているさま。
りん:飛ぶ耳、長い目・・・、ダンボのような大きな耳に切れ長の目といえば・・・分かった、沼くん(沼館沙輝哉七段)だ!
つる:そもそも飛耳長目って耳が大きくて目が切れ長な人って意味じゃないから! 観察力と情報の収集力があって、何でもよく知っているって意味だよ。
りん:なるほど! センスのいい閃き系の棋風ってこともあるけど、何より定石にせよ、対戦相手の研究にせよ、徹底ぶりがすごいんだよね。
つる:野球も詳しかったり、碁以外の面でも、よく知ってるなーって思うことが多いしね。
○ ● ○
大西研也五段(27)は、NHK杯の記録係を長く担当していましたので容貌は記憶しています。
明日(6/25)のNHK杯、大西五段は谷口徹五段と対戦、「甘くない大人の碁」を期待しましょう。
服装はチョコレート色か・・・?
沼館沙輝哉七段(30)、書くのが難しい名前ですね。
天才肌の棋士と言われていますが、5/28放送のNHK杯では牛栄子・女流最強(24)に敗れています。大模様作戦にモレがあったか・・・。
○ ● ○
先日(6/18)、「玉村町こども囲碁入門教室」が開催されました。
コロナ禍の影響で4年ぶりの開催、参加者は8名(児童+保護者)と前回(約20名)より減少です。
将棋は藤井7冠の活躍で将棋教室も活況、「将高碁低」は続きそうです。
低迷の囲碁界ですが、地道な普及活動が実を結ぶをこと信じて、「継続は力なり」・・・。
○ ● ○
「第69回全日本アマチュア本因坊決定戦」の県大会が6月18日、高崎市中央公民館で開かれ、前橋市の栗原忠継さん(78)が初優勝した。栗原さんは8月26、27日に日本棋院会館(東京・市ケ谷)で開かれる全国大会に出場する。
県大会には県内在住21人が参加し、11日の予選を勝ち抜いた3人がこの日の決勝トーナメントに進んだ。初戦で富岡市の矢島明さん(65)が高崎市の金谷渡さん(72)に勝ち、栗原さんが矢島さんとの決勝を制した。
◎上位入賞者
▽優 勝:栗原忠継
▽準優勝:矢島 明
▽3 位:金谷 渡
○ ● ○
今回の参加者21名、高校生が「囲碁専門部講習会」で出場できず、ベテランが大半の大会となりました。
優勝の栗原さんは78歳。高齢者の模範となる活躍ぶり、全国大会でも頑張ってほしいですね。
小中学生2人が出場し、「いい経験でした」との感想。今後の成長が楽しみです。
大会の詳細は「群馬県の囲碁情報」
○ ● ○
【グロービス杯世界囲碁U―20】
「第10回グロービス杯世界囲碁U―20」が6月3、4日、インターネット対局で行われた。
日本からは6名が出場し、酒井佑規四段と小西理章初段がグループリーグを突破したが、トーナメント初戦で敗れてベスト4入りはならず。
決勝には中国の王星昊八段と韓国の韓友賑七段が進み、韓七段が3連覇を狙う王八段を破って初優勝を果たした。
【呉清源杯1~3回戦】
「第6回呉清源杯世界女子囲碁選手権」が6月9日から中国・福建省で開幕。日本からは藤沢里菜六段、上野愛咲美四段、牛栄子四段、仲邑菫三段が出場。
藤沢が中国ナンバーワン女流棋士・於之瑩七段に完勝。ベスト4に進出した。準決勝・決勝戦は12月ごろ行われる予定。
【フマキラー女流ブレーンズマッチ】
女流棋士8名によるトーナメント戦『第3回フマキラー囲碁女流ブレーンズマッチ』の準決勝・決勝が広島県廿日市市「ブレーンズ・パーク広島」で行われ、
決勝で広島県江田島市出身の大森らん初段が井澤秋乃五段を黒番中押し勝ちで破って優勝となった。
(日本棋院HPより抜粋)
○ ● ○
◆グロービス杯世界囲碁U―20
グロービス杯は第1回(2014年)の優勝者が一力遼、準優勝が許家元と快調なスタートでしたが、以降、日本勢は第3回準優勝・許家元、第9回準優勝・福岡航太朗のみと成績はイマイチでした。
国際棋戦不振の現状は認めざるを得ないか・・・。
◆呉清源杯1~3回戦
女流2トップ(上野・藤沢)は上野さん優勢の状況でしたが、このところ藤沢さん好調の波が来ているようです。
期待の仲邑さんは1回戦敗退、女流棋戦勢力図は混沌と・・・。
◆フマキラー女流ブレーンズマッチ
本棋戦はイベントなど広島県に貢献した女流棋士8人のトーナメント戦。
参加女流棋士は、佃亜紀子六段、吉原由香里六段、青葉かおり五段、井澤秋乃五段、奥田あや四段、万波奈穂四段、長島梢恵三段、大森らん初段。
優勝は最年少で地元・広島出身の大森さん。
記録係を努め同年代の安田明夏初段は「凄く穏やかで、いい意味で天然。自分のことよりみんなのことを優先ような人」と。ナルホド応援したくなりますね。
○ ● ○
朝ドラ/らんまん
あらすじ:第11週「ユウガオ」(55)、放送日: 2023年6月16日
万太郎(神木隆之介)の釣書を手に、大畑(奥田瑛二)は白梅堂へと向かう。この日は舞踏練習会の発足式。高藤(伊礼彼方)と踊る寿恵子(浜辺美波)は、ある決断をする。
(NHKオンラインより抜粋)
○ ● ○
朝ドラ/らんまん、今日の放送は前半のクライマックスと言えそうですね。
そこでのセリフ、ダンス教師クララ先生から教わったこと「心のままに生きること」・・・。
このシーン、グッときますね。
「心のままに生きること」ナルホドですが、そう簡単なことではありません。
生きていく上には幾重もの「しがらみ」があり、その制約の中で「心のままに生きる」。ムズなところで・・・。
○ ● ○
大河ドラマ「どうする家康」、6/11の放送は「設楽原の戦い」。
徳川・織田連合軍が武田軍を打ち破るところでした。
敗れた武田勝頼、英雄・信玄の2代目としては荷が重かったか・・・。
信長は設楽原を前に秀吉とノンビリ囲碁を打っており、家康のイライラはつのるばかり・・・。
対局シーンは秀吉が信長に気を使って打っている様子、上司と部下の関係は現代も同じか・・・。
囲碁指導は田尻悠人五段、信長の神経質な雰囲気が出ていますね。
○ ● ○
第78期本因坊戦七番勝負の第3局は、6月6、7日に東京都千代田区の「神田明神」で行われ、本因坊文裕(井山裕太)が挑戦者の一力遼棋聖に黒番中押し勝ち。シリーズ成績を1勝2敗とした。第4局は6月20、21日の2日間、大阪市守口市の「アゴーラ大阪守口」で行なわれる。
(日本棋院HPより抜粋)
「文裕反撃、パワーで決める」 「一力の連勝ストップ」
(週刊碁見出しより)
○ ● ○
1勝を返し1-2とした井山本因坊、乱戦を最強で決めました。
敗れた一力棋聖、中盤で誤算があったようです。
本来の妥協しない戦いで勝った井山さん、このエネルギーを次局以降につなげられるか・・・。
17連勝でストップされた一力さんですが、他の棋戦では勝ちまくっており優勢か・・・。
本因坊戦七番勝負は今期限り、最終七番までもつれる展開を期待します。
今回の対局地は東京都千代田区の「神田明神」、テレビでよく祭りの賑わいを放送していますね。
井山さんもこの地で勝利し、ご利益があるでしょうか。
「苦しいときの神頼み」と言いますが、日々の精進が肝心かと・・・。
○ ● ○