天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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天元戦第3局 /河野天元が勝ち、防衛に王手

2006-11-30 13:42:45 | プロ棋戦

 河野臨天元に山下敬吾棋聖が挑戦する天元戦五番勝負の第3局が11月20日、熊本県水俣市、湯の児温泉で行われ、黒番の河野が中押し勝ちし、タイトル防衛にあと一勝と迫った。第4局は兵庫県淡路市で行われる。

 序盤、河野は師匠、小林光一・九段愛用の布石を展開。山下の強手をきっかけに激しい攻防が始まった。解説の小松英樹九段も「難解だ」と言う局面が続いた。
 右下隅の戦いから右辺に厚みを築いた河野が押し気味に打ち進めた。山下が右下隅と上辺でコウを仕掛け懸命の挽回を図ったが、終盤、河野は中央の六子を捨てて左辺を収まり、山下の追い上げを断ち切った。

                 (西日本新聞社HPより抜粋)

   ◇   ◇   ◇

河野天元が「布石なき激戦」を制し、防衛に王手をかけました。
いままでの河野天元はバランス重視の棋風といわれていましたが、本シリーズでは腕力勝負の戦いで「フルスィング山下」相手に堂々と戦っています。

一方の山下棋聖、本局では河野天元に終始押され気味で精彩を欠きました。
天元戦と並行して王座戦第3局(張栩:山下)が今日(11/30)行われていますが、こちらの対戦も目が離せません。

   ◇   ◇   ◇

今回の対局地は熊本県水俣市湯の児温泉「三笠屋旅館」、不知火海を一望できる温泉だそうです。

水俣市は公害で有名になりましたが市民にとっては苦難の日々だったと思われます。
文明の発展にともない人間は豊かになった反面、、環境問題など負の遺産もかかえてきました。
これまで便利さ、快適さをひたすら追求してきた人類ですが、その結果怠惰になった部分もあります。
もう過去へは戻れないでしょうが、人類としての原点を見直すことも必要だと思います。

水俣の歴史(水俣市観光物産協会HPより抜粋)

 水俣市は熊本県最南端にあり、西はリアス式海岸を有する不知火海に面し、北から南までの三方を九州山地の支脈に囲まれています。 人口は約3万1000人、気候は温暖多雨な海洋性気候です。
 海の「湯の児温泉」と山の「湯の鶴温泉」、と2つの温泉を有しています。
 また、徳富蘇峰・蘆花兄弟、淵上毛錢 といった文化人を輩出しています。
 昭和31年に水俣病が公式確認され世界的に知られることになりました。 水俣病は、工場排水中のメチル水銀に汚染された魚や貝などをたくさん食べることによっておこったメチル水銀中毒です。
 水俣湾に堆積した水銀ヘドロを熊本県が14年の歳月をかけて、一部しゅんせつ一部埋立工事をおこないました。
 その埋立地が現在のエコパークです。
 エコパークには「環境と健康」をテーマに竹林園、観光物産館「まつぼっくり」、花の里、ソフトボール場、親水護岸などが整備されました。
 現在水俣市は水俣病を教訓に環境保全に取り組んでおり、資源循環型社会の構築を目指しています。

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岡目八目

2006-11-28 21:25:08 | 囲碁

今日は雑誌で紹介していたアマの碁(初~二段レベル)を並べていました。
プロ棋士が解説するのですが、自分の考えていたことと一致すると「やっぱりな~」とか、「そうじゃないよな~」などといっぱしの批評をしています。

でも実際に対局していると客観的に判断できず、思い込みのミスは日常茶飯事です。あとで指摘されると「何でそんな手を打ったんだろう」と反省しきりです。

  ◇   ◇

自分のことは都合のいいように解釈しがちで、誤解も結構あります。
ただ勢いのあるときは「誤解」も見方して、一気に上昇気流に乗ることもあるようです。

※岡目八目
物事にかかわっている本人より、関係ない人のほうが、正しい判断ができるということ。

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吉田拓郎/35,000人の同窓会

2006-11-26 20:51:34 | テレビ番組

先日(11/23)、NHK-TVで「吉田拓郎・かぐや姫コンサートinつま恋2006」をドキュメントした放送をしていました。

  ---以下、番組紹介HPより---
「今日までそして明日から~吉田拓郎・35000人の同窓会」
31年ぶりの「つま恋コンサート」に臨む吉田拓郎。彼を支えるスタッフやカメラマン、共に歌うかぐや姫、そしてファンの姿をドキュメントし「大人の祭り」の魅力を伝える。
出演:吉田拓郎,  かぐや姫,  中島みゆき,  かまやつひろし

   ◇   ◇   ◇

コンサートのスタッフは700人を越える人たちで運営されていたそうですが、35,000人もの観客を迎えるスタッフは大変だったと思います。

観客の平均年齢は49歳ということですが、オジサン、オバサンが青春時代を懐かしみながらのコンサートは感動の一日だったようです。実際、現場に立ってみないと分からないでしょうが・・・。

   ◇   ◇   ◇

「吉田拓郎」は団塊世代の旗手として1970年のデビュー以来、数々の楽曲を送り出してきました。
それまでの日本人の生き方はある手本・モデル(親、伝記の人物など)を追い求めるような生き方だったように思います。
それが学生運動・ヒッピーなどの影響を受け「自我・個性」の意識が前面に現れ、その代弁者の代表が吉田拓郎ではないかと思っています。

そしてそれらの唄を作詞した吉田拓郎、岡本おさみ、松本隆、喜多条忠などの感性も、その時代の若者の心情をとらえるものだったと思います。

吉田拓郎などの影響を受けた「団塊の世代」が第一線を退く時期ですが、日本の社会はどこにいくのでしょう。

   ◇   ◇   ◇

Takurou 「今日までそして明日から」

私は今日まで生きてきました~
私は今日まで生きてきました~
そして今私は思っています~
明日からもこうして生きていくだろうと~

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大斜定石/風鈴会

2006-11-25 22:49:51 | 囲碁

Wind_1_5 今日(11/25)は定例の「風鈴会」の日、今回の講座は「大斜(たいしゃ)定石」。
大斜百変といわれ変化の多い大型定石ですが、「ハメ手」に近い変化も多くシチョウ・コウなど周囲の状況によって変化するので用法に注意が必要ということです。

「ハメ手」は相手のミスを期待するもので邪道といわれますが、相手から仕掛けられたら対応せざるをえません。
それで失敗したら実力不足ということで、原因究明と対応策を研究するということでしょうが、ムズですね。

    ◇   ◇   ◇

世の中、正々堂々だけでは通らないこともあります。
昨今、「振り込めサギ」なるものがまかり通っていますが、これも「ハメ手」の一種でしょうか。しかし高齢者など弱者イジメの「ハメ手」は人道的に絶対許せないですね。

    ◇   ◇   ◇

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日中友好囲碁大会2006/スナップ写真

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勤労感謝の日/2006

2006-11-23 15:23:16 | 日記・エッセイ・コラム

今日「勤労感謝の日」は、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民互いに感謝しあう」ことを趣旨としているそうです。

私も定年を迎え、今は継続社員のような形で働いていますが「勤労」に感謝するという意識はあまりありません。
思えば周りと同じようなことをしてきただけで、与えられたテーマをそれなりにこなしてきたというのが実感でしょうか。

   ◇   ◇   ◇

現在サラリーマン卒業後のこと考えていますが、何らかの形で社会参画していきたいと思っています。
定年後の先輩たちにも色々なタイプがあるようで、「旅行、ゴルフ、グルメなどレジャーを満喫しているタイプ」、「園芸、絵画、囲碁・将棋、ダンスなど趣味に生きるタイプ」、「町内会やボランティアなど地域社会に参画するタイプ」などなど。

どれが正解というものはないでしょうが、「自分のやりたい事をやる」のが基本だと思います。ただそのためには制約事項が色々あり、どこまで実現できるか・・・・。

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王座戦第2局/山下棋聖が激戦制し、タイに

2006-11-22 16:05:10 | プロ棋戦

 王座戦5番勝負第2局は11月16日、京都市で打たれ白番の挑戦者、山下敬吾棋聖が張栩王座に1目半勝ちし、対戦成績を1勝1敗のタイにした。第3局は11月30日、山形県鶴岡市で行われる。

<ネット解説:佐々木五段の目>
 山下棋聖が午後の戦いで、張王座の見損じから優勢を築き、手堅くリードを守りきった碁となりました。これで山下棋聖は月曜日の天元戦に続いてタイトル戦2連勝。両タイトルの奪取に向けて勢いが出てきたように思います。

 敗れた張王座はどこか元気がないように感じました。黒番では圧倒的な強さを誇る張王座が2局目を落としたのは意外な結果で、名人位を失冠したショックが尾を引いているのかもしれません。あのときの対局では冷静な張王座に珍しく、どこかムキになっているように感じましたし…。

<山下棋聖の話>
 序盤から苦しかったです。(左上の)2目をとっていい勝負になったと思いました。計算ができていませんでしたが、最後、セキになって少し残ったと思いました。

<張王座の話>
 (左辺で)黒97、99と出切っていった手には錯覚がありました。最後、左上でコウにしたのは半目負けと思っていたから。ただ、どうやっても勝ちの図はなかったようです。

            (日経 e-碁サロンより抜粋)

    ◇     ◇     ◇

山下棋聖は天元戦(河野臨天元に挑戦中、現在1勝2敗)と並行しての王座戦挑戦手合い。昨年同様この時期はタイトル戦に出ずっぱりで疲れも溜まっていると思われますが、本局では張王座の追い上げをかわして1勝1敗のタイとしました。

名人戦以降、やや精彩を欠く張王座ですが山下棋聖との対戦成績では分がよいこともあり、残り3番勝負では拮抗した熱戦が展開されるでしょう。

    ◇     ◇     ◇

Kinkakuji 今回の対局地は京都市の「ウェスティン都ホテル京都」。京都は世界の観光地で歴史的に見所が沢山あります。
私も何ヶ所か名所を訪れましたが、時間も短くあまり印象に残っていません。ゆっくりと時間をかけて京都の歴史に触れてみたいものです。

京都のご当地ソングというと「京都慕情」 、「京都の恋」、「なのにあなたは京都へゆくの」、「京都から博多まで」などありますが意外と少ないという印象です。
そんな中でデューク・エイセスが唄った『女ひとり』という曲があります。しっとりとした名曲だと思います。

 「女ひとり」

作曲者 いずみ たく
作詞者 永 六輔

(1) 京都 大原 三千院
  恋に疲れた 女が一人
  結城(ユウキ)に塩瀬の 素描の帯が
  池の水面に 揺れていた
  京都 大原 三千院
  恋に疲れた 女が一人

(2) 京都 栂尾(トガノオ) 高山寺
  恋に疲れた 女が一人
  大島紬(ツムギ)に つづれの帯

  影を落とした 石畳
  京都 栂尾 高山寺
  恋に疲れた 女が一人

(3) 京都 嵐山(ランザン) 大覚寺
  恋に疲れた 女が一人
  塩沢がすりに 名古屋帯
  耳を澄ませば 滝の音
  京都 嵐山 大覚寺
  恋に疲れた 女が一人

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天元戦第2局 /山下棋聖がタイに

2006-11-20 16:37:03 | プロ棋戦

 河野臨天元に山下敬吾棋聖が挑戦する第32期天元戦五番勝負の第2局が11月13日、北海道苫小牧市のグランドホテルニュー王子で行われた。
 河野天元が序盤から意欲的な構想を見せるも空転、中盤に起きたコウのフリカワリで山下挑戦者がリードを奪い、黒番山下が中押し勝ちを収め、スコアを1-1のタイにした。
 注目の第3局は11月20日、熊本県水俣市「三笠屋旅館」で行われる。

                 (週間碁より抜粋)

      ◇   ◇   ◇

山下棋聖は10/26の王座戦第1局(対張栩王座)、11/2の天元戦第1局(対河野天元)といずれも黒星で不安のスタートでしたが、本局はコウにする決定打を放ち快勝でした。
一方の河野天元、持ち味の持久戦ではなく急戦志向の作戦がどうだったでしょう。第1局はうまくいったものの乱戦は山下の得意とするところ、今後の作戦の考えどころでしょう。
第3局は本日(11/20)ですが結果はいかに。

      ◇   ◇   ◇

今回の対局地は北海道苫小牧市のグランドホテルニュー王子。北海道は山下棋聖の出身地(旭川)でもあります。
今年夏の高校野球では「駒大苫小牧」が準優勝(優勝は“ハンカチ王子”こと斉藤佑樹投手の早稲田実業)。引き分け再試合の決勝戦は野球ファンを魅了しました。
しかしながら飲酒、喫煙などの不祥事も報道されております。「栄光の光と影」は地元市民の姿でもあると思います。

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海外赴任激励会

2006-11-18 22:22:10 | 日記・エッセイ・コラム

Shanghai1 昨夜(11/17)は来週から中国/上海に赴任する同僚の激励会でした。
彼は6~7年前に他の企業から移ってきたましたが、上司との折り合いがうまくいかないこともあり、苦労もあったようです。
新しい赴任先は今まで以上に環境が変わり、心配な面もありますが心機一転がんばってほしいと願っています。

   ◇  ◇  ◇

この2~3ヶ月は歓送迎会などが多く、結構な出費となっています。
サラリーマンも「義理と人情」が仕事の潤滑剤になっている部分もあり、できる限り参加してきました。
しかしいずれは退く身、今後は会社(仕事)中心の人脈から地域や趣味の人脈に軸足を移していこうと思っています。

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囲碁における「イジメ」

2006-11-17 16:22:52 | 囲碁

昨今「イジメ」が社会問題となっていますが、いじめる側の卑劣さに強く憤りを感じます。
一方、囲碁対局での「イジメ」は日常茶飯事(笑)ですが、この「イジメ」について考察してみました。

なぜいじめられるか?
・序盤で地を稼ぎ過ぎ、相手の模様を消そうと深入りした場合
・地合で不利を意識し、危険を承知で相手の地模様に突入した場合
・せり合いの局面で、薄いのを承知で大場に先着した場合

などのケースが考えられますが、問題は「いじめられた」後の碁形を想定できるかということです。
そこで「形勢判断」や「死活」の能力が必要となるわけですが、これがその人の「棋力・実力」ということになるのでしょう。

   ◇   ◇   ◇

趙治勲十段などシノギに自信のある棋士は「いじめられる」のを楽しんでいるようです。
一方、武宮九段などは絶対「いじめられない」碁形で打ち進めています。

私などザル碁党は気分よくいじめ(攻め)ているつもりが、深追いしすぎて逆にいじめられるケースが少なくありません。
また、いじめられないように守ってばかりでも勝てません・・・・。
悩み多き晩秋です。

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温故知新

2006-11-16 09:52:11 | 日記・エッセイ・コラム

先週の日曜日(11/12)は風鈴会メンバーとして囲碁団体戦に出場していましたが、別の予定も入っていました。

私が入社した頃の上司が九州から上京し、その頃のメンバーで懇親会を行うとのこと。どちらに出ようか迷いましたが、先約の風鈴会にしました。

「過去を懐かしむ会」より「現在活動中の会」を優先したということですが、少し後ろめたい気持ちもありました。
先輩を敬う気持ちは無論大切ですが、進取の気持ちも忘れずにと思っています。

   ◇   ◇   ◇

同窓会、クラス会、同期会など過去のつながりで集う会はいろいろあります。
その会で存在感のある人は積極的に出席するようですが、あまり目立たない人は億劫な面もあるでしょう。

自分の存在を認めてほしいと思う気持ちは誰でもあると思いますが、どこに出ても「素の自分」でありたいと思っています。

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