「金持ち喧嘩せず」の意味
「金持ちは利にさとく、けんかをすれば損をするので、人と争うことはしない。 または、有利な立場にある者は、その立場を失わないために、人とは争わないようにする」。
囲碁では「形勢が有利な時は、あえて戦わない方がよい」ということになりますか。
頭では分かっていても実戦になると、そうはいかない。「意地」という悪魔が悪手を呼ぶんですね。
プロでも形勢がいいときは、「分かりやすい手」を選ぶようです。
勝負に「意地」は無用か・・・。
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「金持ち喧嘩せず」の意味
「金持ちは利にさとく、けんかをすれば損をするので、人と争うことはしない。 または、有利な立場にある者は、その立場を失わないために、人とは争わないようにする」。
囲碁では「形勢が有利な時は、あえて戦わない方がよい」ということになりますか。
頭では分かっていても実戦になると、そうはいかない。「意地」という悪魔が悪手を呼ぶんですね。
プロでも形勢がいいときは、「分かりやすい手」を選ぶようです。
勝負に「意地」は無用か・・・。
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こども囲碁教室(伊勢崎こども囲碁アカデミー)の会場は、イベントなどの影響で使えない場合もあります。
先日、いつも利用している会場が使えず別の場所で行いましたが、和室での教室となりました。
40畳の広さに40人ほどが学んでいましたが、いつもの椅子対局に比べ昭和の感じが新鮮でしたね。
プロの対局も畳派から椅子派が多くなっているようです。国際棋戦は椅子対局のなのでこの流れは止められないでしょう。
碁会所もほとんどが椅子対局で、畳派は絶滅か・・・。
将棋界は依然と畳での対局が大半ですが、生活様式の変化や健康上の理由から椅子対局も検討されているようです。
日本伝統文化の「囲碁・将棋」、時代の変化にどんな道をたどるか・・・?
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2月14、15日に福岡県太宰府市では第44期棋聖戦七番勝負・第4局が、井山裕太棋聖と河野臨九段によって行われた。結果は、黒番の河野が中押し勝ちを収め、今シリーズ初勝利をあげた。第5局は、2月26、27日に神奈川県箱根町「ホテル花月園」で行われる。
(日本棋院HPより抜粋)
「河野初勝利、、一瞬の隙突く」 「井山、勝負所で急失速」
(週刊碁、見出しより)
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カド番をしのぎ1勝3敗とした河野九段、難解な一局を制しました。
敗れた井山棋聖、好調な流れだったようですが・・・。
やっと1勝を返した河野九段ですが、タイトル奪取には3連勝が必要、苦しいシリーズが続きます。
主催者としても4局で終わっては盛り上がらず、ホッと一息か・・・。
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今回の対局地は福岡県太宰府市「九州国立博物館」。囲碁の対局が国立博物館で行われるのは初めてだそうです。
博物館関係者によると「博物館ではアジアと日本の交流の歴史を紹介しており、囲碁はその象徴でした」とのことです。
太宰府天満宮には10年ほど前に訪れたことがありますが、「九州国立博物館」の存在は覚えていません。
案内板にはあったと思いますが、訪れる人は少ないでしょうね。
歴史・文化より「梅ケ枝餅」か・・・。
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先日、韓国映画「パラサイト 半地下の家族」を見てきました。
アカデミー賞・作品賞ほか4部門受賞の話題作ということで、これは見なければと・・・。
平日でしたが満席の盛況、アカデミー賞の影響は大きいようです。
◎感想1:「疲れた」。展開のスピード感、ドキドキ感はシニア世代には血圧が上がりそう・・・。
◎感想2:「異質な感覚」。乾いた空気感は日本の情感とは異なるようです。
アカデミー賞作品ということですが、これは映画関係者の評価で一般市民の意識と一致するわけでもありません。
ただ、「好きか嫌いか」という感覚だけでなく、いろいろな視点から見ると新しい発見もあるかも・・・。
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日本棋院は依田紀基九段に対して6ヵ月間の「対局停止」処分を決めました。
いろいろと対立はあったようですが、不愉快なニュースですね。
どちらも「自分(自分たち)は正しい」と思っての行動でしょうが、不毛な対立・・・。譲るとこは譲って「落としどころ」を模索してほしいものです。
対立感情の中での活動は、世間から疎まれていきます。
依田九段は「最後の無頼派」と評されていますが、無頼派といえば故藤沢秀行名誉棋聖ですね。
日本棋院とは別の独自の段位免状を発行し、1999年に日本棋院から除名処分(2003年に復帰)。無頼派とはいえ、門下生も多く若手育成に尽力を果たしてきました。
世界棋戦で劣勢の日本囲碁界ですが、秀行先生の教え「強烈な努力」で復権してほしいですね。
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張栩九段(40)の長女、中学2年の心澄(こすみ)さん(13)が2/8日、日本棋院の棋士採用試験に合格し、プロ入りを決めた。
曽祖父は「大木谷」とうたわれた故・木谷実九段、祖父は小林光一名誉名人(67)など、囲碁史に名を残す棋士ファミリーだ。親子4代続く棋士の誕生は、日本棋院の所属では初めて。
(朝日新聞より抜粋)
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親子4代のプロ棋士、サラブレッドですね。
張栩九段は「娘を棋士に育てなければという責任を感じていました」と会見で語ったそうですが、台湾出身だけに重圧はあったかも・・・。
二代目以降は女系(木谷實-木谷禮子-小林泉美ー張心澄)になります。
女性がつないできた囲碁一家ですが、父親の小林光一九段、張栩九段も立派ですね。
親子4代続いて棋士になった例は、関西棋院の関山利道九段(46)まで続く関山家があるそうです。
木谷系、関山系、5代目はどうなるか・・・?
日本の中小企業や個人商店では後継者不足で倒産、廃業が相次いでいるそうです。
一方、政治の世界では世襲議員が幅をきかしています。囲碁のように実力で勝ち取ったケースならまだしも・・・。
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2月10日、東京都市ヶ谷の東京本院地下1階「竜星スタジオ」では、第23期ドコモ杯女流棋聖戦三番勝負・第3局が、上野愛咲美女流棋聖と鈴木歩七段によって行われた。結果は、黒番の鈴木歩七段が3目半勝ちを収め、鈴木が初の女流棋聖位を獲得した。
(日本棋院HPより抜粋)
「鈴木奪取、13年ぶりのタイトル獲得」 「上野、勝機のがし後退・・・」
(週刊碁、見出しより)
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形勢揺れ動く中、鈴木さんが終盤に追い上げて女流棋聖位を獲得しました。
敗れた上野さん、終盤の乱れが残念・・・。
戦前の予想では、勢いのある上野さん優勢が多かったようですが、平常心を心がけた鈴木さんが勝利を引き寄せました。
鈴木さんは5歳と2歳のお嬢さんをを抱えるママさん。子育てで多忙の中、夫君(林漢傑八段)のサポートも支えになったそうです。ナルホド・・・。
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プロ野球で名選手、名監督だった野村克也さん(ノムさん)が亡くなりました。84歳でした。
ノムさんは多くの名言・格言を残しています。
「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」
ノムさんの言葉では、これが一番心に響きましたね。
もともとは江戸時代後期の平戸藩主、松浦静山の言葉だそうですが、ノムさんが言うと不思議に説得力があります。
囲碁の対局でもこういった状況は多くみられます。特にザル碁党のようなレベルでは100%かも・・・。
「敵に勝つより、もっと大事なことは、常に自分をレベルアップすること」
自分自身にも言えることですが、こども囲碁教室の諸君に伝えたい。
「マー君、神の子、不思議な子」
囲碁界で例えるなら「トラちゃん、神の子、不思議な子」・・・。
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先日(2/19・日)、「小中学生と高校生との合同練習会」が藤岡中央高校で行われ、30名ほどの生徒が練習碁に励みました。
参加者は高校生は10名(高崎高校:5名、前橋高校:3名、他2名)。小中学生は18名(伊勢崎:7名、玉村:7名、富岡・高崎:4名)で高校生が少なめでした。
ピアノやスイミングなどの習い事もそうですが、中学、高校と高学年になるにつれて減っていきます。
囲碁人口の拡大には中学生・高校生が「対局が面白い・楽しい」と実感できるような環境づくりが大切かと・・・。
小学生中心の囲碁教室では上の世代との対局の機会は少なく、お兄さん・お姉さんとの対局は新鮮だったと思います。
一方、高校生としてはやりずらい面もあったでしょうが、小学生の奔放さに学ぶこともあったかと・・・。
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2月1、2日に長崎県西海市の「オリーブベイホテル」では第44期棋聖戦七番勝負・第3局が、井山裕太棋聖と河野臨九段によって行われた。結果は、先番の井山棋聖が中押し勝ちを収め、3勝0敗となった。第4局は、2月14、15日に福岡県太宰府市「九州国立博物館」で行われる。
(日本棋院HPより抜粋)
「井山3連勝、競り合いで主導権掴む」 「河野、決断の捨て石裏目に」
(週刊碁、見出しより)
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冴える読みで3連勝の井山棋聖、緩まず最強の仕上げで完勝でした。
敗れた河野九段、捨て石作戦が判断ミスか・・・。
防衛まであと1勝の井山棋聖、タイトル防衛が色濃くなってきました。
精彩を欠いた河野九段は、これで対井山戦9連敗とのこと、次局で意地を見せられるか・・・。
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