三重県伊勢市のおかげ横丁で 「第5回おかげ杯囲碁トーナメント」が行われた。5月16日に準決勝と決勝が行われ、決勝では一力遼・七段と瀬戸大樹・七段 の対戦となり、結果は一力遼・七段が白中押し勝ちをおさめ優勝した。一力遼・七段は昨年に続き本大会二連覇。
(日本棋院HPより抜粋)
「一力初V2、瀬戸粉砕し『包囲網』突破」 「三重出身の瀬戸、優勝ならず」
(週刊碁見出しより)
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一力・七段は若手棋戦で3冠(グロービス杯、若鯉戦、おかげ杯)、棋聖リーグ入り最年少記録など驚異的な活躍で囲碁界の話題をさらっています。井山追撃の最右翼でしょうか。
無理気味な局面でも、ドリルのようにこじ開けていく突進力が凄いですね
一力遼の「一力」という姓はめずらしいですね。「山本一力」という作家はいますが・・・
「遼」という名は最近増えてきました。ゴルフの「石川遼」、CMで活躍していますが・・・
敗れた瀬戸・七段、コウの仕掛けが難しくしたようです。
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本棋戦の対局地は三重県伊勢市。伊勢神宮で栄えた町ですね。
この数年「パワースポット」とかで伊勢神宮、出雲大社など、若い人達にも人気のようです。
「癒し」や「運気アップ」など、訪れる意識も変化しているようで・・・
第9回「朝日アマチュア囲碁名人戦県大会」が5月25日、前橋市紅雲町の群馬囲碁センターであった。(予選は5月18日、県生涯学習センターで43人が参加)
桐生市の自営業奈良昌利さん(62)が、昨年勝者の石井成幸さん(75)を下し2年ぶりに優勝した。
10位までは次の皆さん。(敬称略、数字は順位)
①奈良昌利 ②石井成幸 ③高橋直飛 ④金田行正
⑤佐藤貞夫 ⑥辻井一郎 ⑦吉野延美 ⑧長谷川義則
⑨木村真一郎 ⑩金谷渡
(「朝日新聞群馬版」より抜粋)
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今年も決勝は奈良さんと石井さんの対決となりました。このツートップはいつまで続くのか・・・
県囲碁界としては若手の台頭が待たれるところですが、奈良さん、石井さんとの差はまだまだのようです。
今年から「アマ本因坊戦」が地区大会となり、群馬県大会は無くなります。
東京での参加となりますが、出場者は大幅に減ると思われます。
昨年まで参加していた県内の愛好者はガッカリでしょうね。事情はよく分かりませんが残念なことで・・・
「玉村町こども囲碁教室」では昨日(5/24)の午後、野外活動として生徒と家族、指導スタッフで「新緑ハイキング」に出掛けました。
場所は昨年と同じ藤岡市の「庚申山」。参加者は生徒:20名、生徒の家族・スタッフ合わせて総勢40名を超える大部隊となりました。
初夏を思わせる日差しの中、新緑のハイキング&レクレーションで体力増強です。
それにしても子ども達は元気ですね。付添いの家族、スタッフはその行動力についていくのに青息吐息でしたね。
囲碁教室は「碁が強くなる」ことが目的ですが、「囲碁」を通して「思い出のアルバム」が増えていけばハッピーですね。
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NHK-Eテレ「囲碁フォーカス/囲碁川柳コーナー」、5月の投稿作品より一部を紹介します。(青字は私のコメント)
◆ 囲碁講座 見た次の日は 大負けし
つい棋力がアップしたと錯覚するんですね・・・
◆ 碁に勝った 笑顔を妻に おすそ分け
いいですね~、うちは無関心で・・・
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月刊「碁ワールド(2014/6月号)/烏鷺ウロ便り」より
◆ 手残りを 見つけた後は そこを見ず
分かりますね、この心境・・・
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今日の新聞に「サラリーマン川柳」のベスト10が載っていました。
(囲碁とは関係ないですが・・・)
◎第1位
◆ うちの嫁 後ろ姿は フナッシー (段三っつ)
秀作ですね、情景が目に浮びます・・・
世界の若手№1を決める大会として創設された第1回グロービス杯世界囲碁U-20は5月11日午後に決勝戦が行われた。決勝戦は一力遼七段―許家元二段の日本勢同士の対戦となり一力が黒番中押し勝ちを収め、初代優勝者となった。
(日本棋院HPより抜粋)
「世界の一力、実力証明」「大器許家元、頑張り実る」
(週刊碁見出しより)
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日本主催の若手棋戦で一力遼・七段(16)が優勝、許家元・二段(16)が準優勝と思いがけない日本勢の活躍でした。
一力・七段は5月16日に行われた「第5回おかげ杯」でも優勝、獅子奮迅の活躍ぶりですね。
許・二段は「2014中国丙級リーグ(4/21~4/29)」で7戦全勝し、日本チームのポイントゲッターとして名をあげました。
今年の勝ち星ランキング(5月16日現在)でも一位が許・二段(23勝4敗)、二位が一力・七段(20勝2敗)と抜群の成績を残しています。
今回の日本勢の活躍、単発の「打ち上げ花火」でないことを願っていますが・・・
井山裕太本因坊に伊田篤史八段が挑戦する第69期本因坊戦挑戦手合七番勝負第1局が5月14日、15日に三重県鈴鹿市で行われた。結果は黒番の井山が中押し勝ちをおさめシリーズ先勝となった。第2局は5月25日、26日に秋田県能代市で行われる。
(日本棋院HPより抜粋)
「井山好発進、強襲オキの狙い撃ち」「初陣の伊田、奮戦及ばず」
(週刊碁見出しより)
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本因坊戦史上最年少の挑戦者・伊田八段(20)を迎え撃つ井山本因坊(24)、注目の第1局は貫録勝ちの印象でしたね。
敗れた伊田挑戦者、初の七番勝負、地元対決など精神的に余裕がなく、自分のペースがつかめなかったかも・・・
BSの解説者・高尾九段は伊田挑戦者の着手を「実戦的」と評していました。
日本ではこの「実戦的」というのはあまり好まれていないようで、伝統的な「芸」という観点からの評価が高いようです。
ただ「実戦的」な碁が色濃い中・韓に遅れをとっている現実を見ると・・・
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今回の対局地は三重県鈴鹿市の「椿大神社(つばきおおかみやしろ)」、変わった読み方ですね。
この対局地は昨年決まったそうですが、地元出身の伊田八段(鈴鹿市在住)が挑戦者になるとは・・・地元関係者もビックリでしょうね。
鈴鹿市は、世界のモータースポーツの頂点といわれるF1グランプリ、真夏の祭典 鈴鹿8時間耐久レースをはじめ、数々の二輪・四輪レースが開催され、多くのファンを全国から集る“日本のモータースポーツのメッカ”として、国内外に広くその名が認知されています。
(鈴鹿市観光ガイドより)
以前勤めていた職場ではモータースポーツ・ファンが結構いて、鈴鹿に観戦に行った話も聞きました。セナや中嶋悟など有名選手の名前、何度も耳にしましたね。
スピードとエコロジー、調和が大切だと思います。
将棋界では現在、第72期名人戦七番勝負(森内俊之・名人 対 羽生善治・三冠)が行われています。
対戦成績は羽生さんが3-0でタイトル奪取に王手をかけていますね。
将棋7大タイトル・ホルダー(2014/5月時点)
・森内俊之(43)竜王・名人
・羽生善治(43)王位・王座・棋聖
・渡辺 明(30)棋王・王将
これを見ると、以外に年齢が高いのと、森内さん、羽生さんは20代前半から20年近く第一線で活躍してきたんですね。
一方、囲碁界は井山6冠(24)、高尾十段(37)と、井山さんの登場で一気に若返りました。
現在、進行中の本因坊戦7番勝負でも、挑戦者の伊田さんは20歳ですからね。
羽生さんや森内さんが初タイトルを取ったころ、将棋界の方が断然若いと思っていたのですが今や逆転しているんですね。
将棋は戦法の新陳代謝が速く、中堅・ベテランには不利だと思っていたのですが・・・
囲碁界で若手の台頭は、中国・韓国の影響も大きいでしょうね。
平成四天王(高尾、張栩、山下、羽根)など、30代・40代棋士にとっては厳しい時代になりそうです・・・
第38回全国高校囲碁選手権大会県大会が5月10日、高崎高校で開かれた。
個人戦に男子24入、女子10人が出場。男子は笹口昂紀君(高崎3年)が初優勝し、女子は青柳萌花さん(館林女3年)が3連覇を果たした。
男子は5位、女子は3位までが県代表として、全国選手権や全国高校総合文化祭・茨城大会に出場する。
団休戦は4月29日に行われ、男子は前橋が10年ぶりに王座を奪還。女子は高崎商大附Aが制した。
(上毛新聞より抜粋)
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男子団体は前橋高が9連覇中の高崎高を破っての優勝、悲願の全国大会切符を手に入れました。
10連覇を逃した高崎高、選手層の薄さが課題でしょうか。
女子団体は高崎商大附高2チームのみの参加、さびしいですね。
参加者の学年を見ると3年生が2/3を占めており、全国大会出場者もほとんど3年生です。
これでは秋の「関東高校囲碁選手権/県予選会」は低調になりそうです。
来春になると現在中学3年の石井君や小鮒さんの活躍が見られそうですが・・・
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