5月20日、政府から令和元年春の褒章受章者が発表され、趙治勲名誉名人(62)が紫綬褒章に選ばれた。 同章は学術芸術の分野で著名な功績をあげた者を顕彰するもの。 他に建築家・隈研吾さんや歌手・石川さゆりさん、漫才コンビのオール阪神・巨人さんらが同時受章した。
会見質疑応答
--囲碁の魅力は何でしょうか。
「AIと打っても、凄く正しいので、つまらない。僕は全うじやないダメ人間なので、全うな物 を見るとイヤになる。やっぱり人間と打つ方が楽しいですね。
碁は訳が分からないじゃないですか、どっちか勝ちなのかとか。碁を知らない人に、碁は勧めま せん。碁の何が面白いのか、僕には分からない。良く分からない所が好きです」
(「週刊碁」より抜粋)
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治勲さん、おめでとうございます。
これまで一流棋士はほとんど受章していますね。小林光一名誉棋聖も昨年「紫綬褒章」を受章しています。
「分からないから碁が好き」意味深長な表現は治勲さんらしい・・・。
治勲さんは週刊碁に「治勲の人生相談室・お悩み天国」、NHKテキスト「囲碁講座」には「趙治勲名誉名人の・どうでもいい碁の話」を連載しています。
物事に対する観察力・洞察力は囲碁力と同様に鋭く、キレが抜群・・・。
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