天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第57期王座戦第3局/張王座が3連勝で防衛

2009-11-30 21:52:05 | プロ棋戦

11月26日、静岡県伊東市のわかつき別邸で行われていた第57期囲碁王座戦五番勝負第3局は、張栩王座が挑戦者の山田規三生九段に白番3目半勝ちし、3連勝で王座を防衛した。

第57期王座戦第2局/張が連勝、防衛に王手

11月24日、静岡県伊東市のわかつき別邸で行われていた第57期囲碁王座戦五番勝負第2局は、黒番の張栩王座が挑戦者の山田規三生九段に中押し勝ちし、2連勝で王座防衛に王手をかけた。

    (日経e-碁サロンより抜粋)

「張栩完封、国際戦仕様の決断力」、「空を切る山田のバット、猛虎の牙届かず・・・」

    (週刊碁、見出しより)

      ◇   ◇   ◇

張王座、3連勝で防衛ですか、来春早々の棋聖戦挑戦者にも名乗りを上げ、絶好調というところでしょうか。
持ち時間が3時間の碁では敵なしの状況ですね。
30歳で30個目のタイトルだそうですが、どこまで記録を伸ばすか注目です。

敗れた山田九段、張王座の速攻に力が出し切れなかったようです。
流れに乗れず、不完全燃焼の思いがあったでしょうね。
好漢・山田、他の棋戦での爆発を期待しましょう。

      ◇   ◇   ◇

今回(第2局、第3局)の対局地は静岡県伊東市の「わかつき別邸」。伊豆方面の紅葉も終盤でしょうね。
過去、幾多のタイトル戦が行われた温泉旅館ですが、対局した両者にとってどんな記憶が残る宿だったでしょう。

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こども囲碁教室と町内定例碁会('09/11/28)

2009-11-28 18:42:13 | 囲碁

今日(11/28)午前中は囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」のアシスタント。
パソコンとプロジェクタによる初級の解説は、ほぼ円滑にできるようになってきました。
次回は地方新聞に掲載された塾生同士の棋譜解説を予定しています。

先週の「県少年少女秋季大会」は全体的に不本意な成績でしたが、いかに「楽しく、レベルアップできるか」を塾生・指導スタッフ・父兄などと詰めていくことが、必要だと考えています。難問ですが・・・。

    ◇   ◇

Tama5 午後は玉村町囲碁会の定例碁会、20人弱のメンバーが集まってきました。
こちらはあまり棋力向上という雰囲気はなく、馴染みの囲碁仲間と対局を楽しんでいる風景でした。

来週は月例大会ですが、終了後は忘年会も予定されています。
対局以外のイベントも楽しみですね。

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第35期天元戦第2局/張が勝ち1勝1敗タイに

2009-11-25 19:58:17 | プロ棋戦

 張栩天元=十段・王座・碁聖=に山下敬吾棋聖=旭川市出身=が挑戦している第35期天元戦5番勝負の第2局が11月19日、北海道登別市で行われ、黒番の張が中押し勝ちし、1勝1敗のタイとした。
 第3局は12月3日、福岡県柳川市の「柳川 御花」で行われる。

<張栩天元の話>
 序盤は白が攻め過ぎて、黒91まで形よく生きたところでは少し面白いかと思いました。しかし、右辺で白に簡単にしのがれて、難しくなりました。読めていなくて、勝ちと思ったのは最後の数手のところです。

<山下敬吾棋聖の話>
 右辺の荒らし方が悪く、白98で苦しくしましたが、白132まで生きて少し面白いかと。その後中央の白にあまり危機感がなく、黒135に対して白139なら、難しかったかもしれません。

     (北海道新聞より抜粋)

「張栩 起動、山下のスキを突き一気攻勢」

     (週刊碁、見出しより)

    ◇   ◇   ◇

張四冠の攻めが功を奏した一局でした。途中、紆余曲折はあったものの、全体的には張四冠の流れのようでした。
敗れた山下棋聖、本局では序盤から地に片寄ったようで、持ち味の「厚い攻め」が影を潜めた印象です。北海道出身の山下棋聖としては地元での敗戦は悔しいでしょうね。
張四冠は直前の「棋聖戦挑戦者決定戦」で、王立誠九段を破り挑戦権を得ました。これで山下棋聖とは天元位、棋聖位を賭けた12番勝負となります。「山張対決」は続きますね。

    ◇   ◇   ◇

今回の対局地は北海道登別市・登別温泉の「ホテルまほろば」。
「まほろば」は『古事記や万葉集に出てくる言葉で「周囲を山々で囲まれた、実り豊かな土地で美しく住みよいところ」』だそうです。

登別温泉は日本でも屈指の温泉として有名です。
最近は外国からの観光客も増加の一途で、特に台湾、韓国、香港などからが多いようです。そしてこれからは中国でしょうね。
国内旅行に行ってもあちこちで韓国、中国系の団体客に出会います。
日本の旅情に外国語は似合わないように思いますが、これから観光立国として発展するには止むおえないのでしょうね。

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県少年少女秋季囲碁大会/2009

2009-11-23 22:07:49 | 囲碁

Syounen_s2  第3回県少年少女秋季囲碁大会が11月22日、前橋市日吉町の市総合福祉会館で開かれ、小中学生50人が盤上で熱戦を繰り広げた。
 日本棋院県支部連合会(高山博厚会長)と上毛新聞社が主催。
 参加者は段級位の上位者からA、B、C、Dの4ブロックに分かれ、一戦終わるごとに勝者同士、敗者同士が対戦する方式で対局。真剣な表情で碁盤に集中し、互いの手を読み合っていた。

Syounen_s1 ◎各ブロック優勝者
 ▽Aブロック 小池俊希(前橋宮城中1)
 ▽Bブロック 沢幡元輝(前橋桃井小6)
 ▽Cブロック 能祖遥一(前橋桃川小2)
 ▽Dブロック 井野修平(前橋細井小2)

     (上毛新聞より抜粋)

    ◇   ◇   ◇

昨日の県少年少女秋季囲碁大会、スタッフとして会場設営、認定状の発行などを行ってきました。
新型インフルエンザなどで当日欠席は3名出ましたが、大きな影響はなくホッとしました。マスクをした人は父兄も含め多かったですが・・・。

各ブロックの優勝者は前橋市が独占となりました。
私の関係している伊勢崎市は参加者では半数以上を占めましたが、成績の方はイマイチのようでした。
ハンディの設定が甘かったのかもしれませんが、指導方法も見直す余地がありそうです。

玉村囲碁会からは2名が参加、福田君が3勝1敗、原さんが2勝2敗と頑張りました。
来春の大会では、もっと参加者が増えるようにしたいと思っています。

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晩秋の一日2009

2009-11-22 18:53:45 | 日記・エッセイ・コラム

Cycling_2 晩秋のサイクリングロード

数日前の小春日和、利根川沿いの自転車道路をいつものように「のんびりサイクリング」です。
道路沿いの木々も黄色に染まり、山茶花(サザンカ)の赤い花も目立つようになりました。

Asama_2 浅間山遠望

空気も澄んで周囲の景色もすっかり晩秋の装いです。

ここ数日はめっきり冷え込み外出が億劫になりましたが、できる限り外に出て季節を五感で感じたいものですね。

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第57回NHK杯/秋に散った梅沢

2009-11-19 17:22:33 | テレビ番組

今期NHK杯の2回戦第13局(11/8放送)は、片岡聡九段(先番)と梅沢由香里・女流棋聖の対戦、結果は黒番の片岡九段が、梅沢さんの勝負手を冷静にかわして中押し勝ちでした。

梅沢さんは棋戦はもとより、普及活動など囲碁界の広告塔として雑誌、TVなどマスコミでの登場は随一でしょうね。
現在はご主人(Jリーガー・吉原慎也選手)の移籍により静岡県浜松市に住んでいるそうです。
地方暮らしを楽しんでいるとのことですが、東京をはじめ全国での囲碁イベントにも精力的に活動されています。
今後も囲碁界に元気を与えるよう、がんばってほしいと思います。

今期NHK杯は女流プロ4人のうち、3人(謝、鈴木歩、梅沢)が1回戦を突破しました。
2回戦では謝さんが勝ったものの、鈴木さん、梅沢さんは残念ながら敗退となりました。
謝さんの3回戦の相手は結城九段、実績では苦戦が予想されますが善戦を期待しましょう。

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第35期天元戦第1局/山下挑戦者が先勝

2009-11-17 17:30:20 | プロ棋戦

 張栩天元・十段・王座・碁聖=に山下敬吾棋聖が挑戦している第35期天元戦五番勝負の第1局は11月12日、長野県松本市で打たれ、黒番の山下が中押し勝ちし、5期ぶりの復位に向けて好スタートを切った。
 第2局は11月19日、北海道登別市の「ホテルまほろば」で行われる。

<山下敬吾棋聖の話>
 最初の戦いは、やれるかなと思いましたが、途中で不本意な手がありました。黒95では下辺の白を取りにいくべきでしたか。黒177と飛び込んで、地合いで行けるかなと思いました。

<張栩天元の話>
 無理気味の戦いで苦しかったですが、右上で大石をしのいだので、こちらがよくなっていたはずです。しかし黒161と真ん中を取られたのは大きかった。黒177で負けになっています。

     (中日新聞より抜粋)

「山下辛勝、熾烈な乱打戦、山下渾身の決め手」、「張の猛追及ばず」

     (週刊碁、見出しより)

    ◇   ◇   ◇

序盤でリードの山下棋聖、中盤の疑問手で追い上げられるも、なんとか逃げ切った一局のようでした。
名人位を奪われ逆風の張四冠、序盤の劣勢を一時は形勢不明まで挽回するも、終盤で息が切れたようです。

タイトル戦6度目となる「山張対決」、過去の成績は4-1で張四冠がリードのようですが本シリーズの決着はどうでしょうか。

    ◇   ◇   ◇

今回の対局地は長野県松本市の「ホテル ブエナビスタ」。
「ブエナ・ビスタ (Buena Vista)」はスペイン語で絶景を意味するそうですが、あまり聞きなれないカタカナ名称はどうでしょうか。
競走馬の名前にもあるようですね。

松本へは20代の頃、北アルプスの玄関口として何度も訪れました。
自然に恵まれて、知的な雰囲気が漂う街の印象でした。

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みんなで学ぶ楽しい囲碁入門教室/伊勢崎市

2009-11-15 17:56:20 | 囲碁

昨日(11/14)の午後は伊勢崎市で「生活文化普及支援事業/みんなで学ぶ楽しい囲碁入門教室(主催:文化庁/日本棋院 他)」に指導者助手として参加してきました。
この企画は文化庁という国の支援ということですが、日本文化の発展ということで意義深いものだと思います。

伊勢崎市の入門教室は今月の第1回から来年3月まで5回行われます。
Igo_buka1_2 第1回の参加者は親子など60名ほどで、講師は三谷哲也五段と大沢奈留美四段。指導者助手7名、会場係3名で2時間余の入門教室でした。

三谷五段と大沢四段、初心者を相手に息の合ったチームワークで頑張っていました。
対局とは違った緊張感があるのでしょうね。

Igo_buka2_3 保護者など大人は1/4ほどですが、児童に混じって奮闘している姿は微笑ましいものです。
これから3月までの5回まで、なんとか囲碁を楽しめるレベルになってもらいたいと思っています。

   ◇   ◇   ◇

また昨日の午前は囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」でした。
こちらの方は初級クラスの指導、集中力が続かない児童に手を焼いています。

ということで一日中、囲碁指導の一日となりました。
目に見える結果はすぐに出ませんが、楽しくレベルアップできればと思っています。

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第4回若鯉戦/内田が若鯉を制す!

2009-11-13 21:32:20 | プロ棋士

 囲碁の若手棋士による「第4回広島アルミ杯若鯉戦」は10/31、11/1、広島市中区の中国新聞ビルであり、決勝で内田修平三段(20)が山森忠直五段(28)を下し、初優勝した。
 準決勝で内田三段は大淵浩太郎初段(17)に時間切れ勝ち。山森五段は謝依旻女流名人・本因坊(19)に中押し勝ちし、決勝に進んだ。
 決勝は先番の内田三段が中盤から優位に立ち、山森五段の追撃を振り切った。

    (中国新聞より抜粋)

「昇龍内田、山森を跳び越え頂点に」、「ヒロシマは若武者の精錬工場」

    (週刊碁、見出しより)

    ◇   ◇   ◇

優勝の内田修平三段、昨年の新人王として実績を残しました。
敗れた山森忠直五段、残念でした。今期は王座戦ベスト4と活躍しています。

この若鯉戦、歴代優勝者は謝依旻、志田達哉、三谷哲也と次世代のホープとして期待されている棋士ですね。

    ◇   ◇   ◇

Itsukushima 本棋戦の対局地は広島。広島というと宮島・厳島神社が有名ですね。
この厳島神社には故・藤沢秀行師が奉納した「磊磊」という書があるそうです。
その秀行師、遺言では「墓には入りたくない。景色がきれいな瀬戸内海の周防灘に散骨してくれ」とのこと、ロマンチストだったんですね。

10月中旬に高尾九段、三村九段、坂井七段など親族・関係者に見送られ、周防灘で散骨が行われたそうです。

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伊勢崎N小学校/囲碁クラブ

2009-11-11 12:52:45 | 囲碁

一昨日(11/09)は「伊勢崎N小学校・囲碁クラブ」に講師として訪れました。(先週から2回目)
毎週月曜の放課後(15:00~16:00)に行われるクラブ活動ですが、参加者は60名を超えレベルにより3つのクラスに分け活動しています。
部員の学年は2年生~3年生が一番多く、今年の5月頃から始めた生徒が過半数を占めているようです。このクラスでは終局の手続きもままならないレベルで、講師も右往左往の「てんてこ舞い」状態です。

私は上位クラス(20名弱)の担当ですがこのクラスになると小学4年生~5年生が多く、塾などに通うなどで終了時間には半数以下になってしまいます。
まだまだ囲碁クラブの認知度・優先順位は低いようですね。

    ◇   ◇

クラブ活動の内容としては「遊び感覚」で、ふざけ合う生徒も少なくありません。
この年頃では致し方ない面もありますが、楽しくレベルアップできる方策を考えていきたいと思っています。

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