第37期名人戦七番勝負第7局が11月12日、13日に山梨県甲府市で行われた。結果は白番の山下名人が羽根挑戦者に中押し勝ちをおさめ、シリーズ成績4勝3敗でタイトル防衛を決めた。山下は名人2連覇。羽根の初の名人奪取は成らなかった。
(日本棋院HPより抜粋)
「山下連覇、これぞ山下!力で苦境打開」 「羽根 剛腕の前に屈す」
(週刊碁見出しより)
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「フルスィング・山下」の本領発揮といえる1局でした。アマが打ったら怒られそうなノゾキからデギリ、これが局勢を変える強手で押し切りました。
山下名人の攻撃を一歩も引かず迎え撃った羽根挑戦者。最後は「刀折れ矢尽きる」シーンでの決着でした。
この名人戦七番勝負はすべてが中押しという激戦でした。両者の持ち味が発揮され、観戦者には見応えのあるシリーズでしたね。
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今回の対局地は山梨県甲府市の湯村温泉「常磐ホテル」。
ここでは過去11回の挑戦手合が行われ、挑戦者が勝ったのは一度もないとのこと(無勝負が1回)。このジンクスはいつまで・・・。
常磐ホテル、常磐館など「常磐(ときわ)」を名にした施設は全国にたくさんありますね。
「常磐」は、「永久不変」のような意味で使われるようです。
常磐と書いて「じょうばん」と読むのもあります。
これは常陸(ひたち)の国と磐城(いわき)の国の併称で、意味はまったく違ってきます。「JR常磐線」や「常磐自動車道」など地域の名称で使われますね。
「常磐ハワイアンセンター」というのもありましたね。現在は「スパリゾートハワイアンズ」に改称したそうですが、映画「フラガール」で有名になりました。
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